342 / 495
チョコレート狂騒曲編
ホワイトデー対策会議
しおりを挟む
水曜日の夜。
悠斗と六角君と、久しぶり一緒にVRMMORPG“色彩の大陸”を短時間だが、やろうということになった。
悠斗たちは相変わらずサッカー部が忙しいが、たまにはやってないとカンが戻らなくなるので、という事らしい。
一方の僕は、平日はヒマ人なのだが、ゲームをさほどやっていなかった。
ということで、万年初心者3人の剣士パーティーで、初めの街の近くの狩場でウロウロして経験値を稼ぐ。
あまり騒ぐと妹がうるさいので、なるべく静かにやる。
僕らは、雑魚敵を倒しながら会話をする。
「そう言えば」
僕はチャットで2人に話しかけた。
「この前、雪乃…、織田さんがこのゲームをやったんだけど、ドラゴン倒したらしいよ」
「えっ?! それはスゴイね」
六角君は驚いた。
「織田さんは、運動神経良いから、こういう身体も使うゲームは得意なんじゃないか?」
悠斗が尋ねた。
「うん。球技大会の時もバスケの試合をしているところを見たけど、かなり動きが良かったよ」
「でも、ドラゴンってどこにいるんだろ? よく見つけたね」
「そうだよね? どこで倒したかは聞かなかったな」
「僕らがやってない時に、期間限定イベントでもあったのかもしれないね。調べておくよ」
悠斗はそう言いつつ、雑魚敵を剣で倒す。
そう言えば、悠斗には聞きたいことがあった。
「なあ、悠斗」
僕は話しかけた。
「ホワイトデーのお返しはどうするつもりなの?」
バレンタインデーには、モテモテで両手にチョコいっぱいの紙袋を持っていた悠斗がお返しをどうするつもりなのか気になる。
去年は、僕はチョコをもらえなかったので、ホワイトデーのことなんか気に無くてもよかったのが、今年はそうはいかないからな。
「うーん。去年と同じに、コンビニのキャンディでも返すことにするよ」
「そんなんでいいの?」
「あまり高いお返しだと、大変だよ」
悠斗は苦笑する。
「純也も今年はたくさんもらったんでしょ?」
「うん。15個。だからお返しが大変なことに」
「へー。隅に置けないね」
「やるなあ」
六角君も僕の15個に驚いた様子。
「俺なんか5つだよ」
それはそれで大したもんだと思うけど。
「まあ、サッカー部はそれだけで少しモテるからね」
悠斗は解説する。
「ところで、本命チョコと義理チョコでお返しに差をつけるもんかな?」
ホワイトデー未経験の僕はさらに尋ねた。
「いや。差はつけないよ。差をつけて、特別って思われたら後々面倒じゃん。だから、全員同じものだよ」
「そうかー」
「まあ、純也が特別に想っている人がいるんだったら、区別してもいいんじゃあないかな」
「そういう人はいない」
そう言えば、もう1つ悠斗に聞きたいことがあった。
「バレンタインデーの時さ、毛利さんが悠斗にチョコあげてたでしょ?」
「ああ。もらったな」
「あれは義理チョコなのかい?」
「え? 義理でしょ? 本人は明確には言わないけど」
「そうか…」
「なんだい? 気になるのかい? 純也、前に自分で振ったんだよね」
「そうだけど、別に気になっているわけじゃあないよ」
ちょっと気になるけどな。
待てよ。
悠斗が前々から好きな相手がいると言っていたが、もしかして毛利さん?
いや、そんなことはないか…?
「チョコもらった時に少し話をしてたようだけど、何を話してたの?」
「いや、なんでも相談事があるから、そのうちに時間をくれって言われたな」
「相談事? なんだろう?」
「さあ? まあ、そのうちに毛利さんのほうから話して来るでしょ?」
悠斗の言う通り、僕は毛利さんを振った身だ。
悠斗と毛利さんの関係がどうだろうと、僕には何も言う権利は無い。
僕らはもう少しゲームを楽しんでから早めに終了した。
悠斗と六角君と、久しぶり一緒にVRMMORPG“色彩の大陸”を短時間だが、やろうということになった。
悠斗たちは相変わらずサッカー部が忙しいが、たまにはやってないとカンが戻らなくなるので、という事らしい。
一方の僕は、平日はヒマ人なのだが、ゲームをさほどやっていなかった。
ということで、万年初心者3人の剣士パーティーで、初めの街の近くの狩場でウロウロして経験値を稼ぐ。
あまり騒ぐと妹がうるさいので、なるべく静かにやる。
僕らは、雑魚敵を倒しながら会話をする。
「そう言えば」
僕はチャットで2人に話しかけた。
「この前、雪乃…、織田さんがこのゲームをやったんだけど、ドラゴン倒したらしいよ」
「えっ?! それはスゴイね」
六角君は驚いた。
「織田さんは、運動神経良いから、こういう身体も使うゲームは得意なんじゃないか?」
悠斗が尋ねた。
「うん。球技大会の時もバスケの試合をしているところを見たけど、かなり動きが良かったよ」
「でも、ドラゴンってどこにいるんだろ? よく見つけたね」
「そうだよね? どこで倒したかは聞かなかったな」
「僕らがやってない時に、期間限定イベントでもあったのかもしれないね。調べておくよ」
悠斗はそう言いつつ、雑魚敵を剣で倒す。
そう言えば、悠斗には聞きたいことがあった。
「なあ、悠斗」
僕は話しかけた。
「ホワイトデーのお返しはどうするつもりなの?」
バレンタインデーには、モテモテで両手にチョコいっぱいの紙袋を持っていた悠斗がお返しをどうするつもりなのか気になる。
去年は、僕はチョコをもらえなかったので、ホワイトデーのことなんか気に無くてもよかったのが、今年はそうはいかないからな。
「うーん。去年と同じに、コンビニのキャンディでも返すことにするよ」
「そんなんでいいの?」
「あまり高いお返しだと、大変だよ」
悠斗は苦笑する。
「純也も今年はたくさんもらったんでしょ?」
「うん。15個。だからお返しが大変なことに」
「へー。隅に置けないね」
「やるなあ」
六角君も僕の15個に驚いた様子。
「俺なんか5つだよ」
それはそれで大したもんだと思うけど。
「まあ、サッカー部はそれだけで少しモテるからね」
悠斗は解説する。
「ところで、本命チョコと義理チョコでお返しに差をつけるもんかな?」
ホワイトデー未経験の僕はさらに尋ねた。
「いや。差はつけないよ。差をつけて、特別って思われたら後々面倒じゃん。だから、全員同じものだよ」
「そうかー」
「まあ、純也が特別に想っている人がいるんだったら、区別してもいいんじゃあないかな」
「そういう人はいない」
そう言えば、もう1つ悠斗に聞きたいことがあった。
「バレンタインデーの時さ、毛利さんが悠斗にチョコあげてたでしょ?」
「ああ。もらったな」
「あれは義理チョコなのかい?」
「え? 義理でしょ? 本人は明確には言わないけど」
「そうか…」
「なんだい? 気になるのかい? 純也、前に自分で振ったんだよね」
「そうだけど、別に気になっているわけじゃあないよ」
ちょっと気になるけどな。
待てよ。
悠斗が前々から好きな相手がいると言っていたが、もしかして毛利さん?
いや、そんなことはないか…?
「チョコもらった時に少し話をしてたようだけど、何を話してたの?」
「いや、なんでも相談事があるから、そのうちに時間をくれって言われたな」
「相談事? なんだろう?」
「さあ? まあ、そのうちに毛利さんのほうから話して来るでしょ?」
悠斗の言う通り、僕は毛利さんを振った身だ。
悠斗と毛利さんの関係がどうだろうと、僕には何も言う権利は無い。
僕らはもう少しゲームを楽しんでから早めに終了した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる