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第9話
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数日後、アレオン家の屋敷に一人の女性が訪れた。メイドに屋敷の中へ案内され、応接室で待つように言われたので。彼女はソファに座って待つ。
フンツェルマンが応接室にやってくると彼は頭をやや深めに下げて挨拶をした。
「お越しいただきありがとうございます。私がこの屋敷の執事をしておりますフレデリック・フンツェルマンと申します」
女性も立ち上がり少々ぶっきらぼうに返事をする。
「ああ、どうも。私はジョアンヌ・マルロー」
ジョアンヌと名乗る女性は、肩ぐらいまで伸ばした赤い髪に青い目、頬には傷跡がある。少々大きめのカバンを肩から下げ、少々汚れていて男性が着るようなシャツとズボンを身に着けていた。その短い袖から覗いた腕は筋肉がついており、良く鍛えられているようだ。さらに、彼女は女性にしては、かなり背が高い。フンツェルマンも背が高いが、目線をほとんど落とすことなく彼女の顔を見ることができた。
フンツェルマンとジョアンヌは、お互いに机を挟んで反対側に置かれているソファに向かい合って座った。
ジョアンヌは早速、口を開いた。
「紹介所で用心棒の仕事があると聞いて来た」
「ええ。これまで居た者の代わりで、こちらの主人のボディーガードをお願いしたいと考えております」
「前任者は?」
「数日前、何者かの襲撃に遭って、前の主人と一緒に死亡しました。それで新しいボディーガードを探しております」
「殺されたとは、穏やかじゃないね。犯人は?」
「それが、まだ捕まっておらず警察が捜索をしております」
「それで、屋敷の前に何人も警官が居るのか」
「そうです。新しい主人のニコル様が、また襲われないようにしなければなりません」
「なるほどね…。私は役に立てると思うよ」
「ジャンヌさんは元軍人ですね?」
「ああ。戦争が終わるまで最前線で戦っていた」
「剣士ということでよろしいですね?」
彼女は剣を持っていないようだったので、フンツェルマンは念のために確認した。
「ああ。剣はいつも帯刀しているが、先ほど外に居る警察官に止められて、剣は屋敷には持ち込めないというので、奴に預けてある」
「そうでしたか」
外に居る警察官はちゃんと仕事しているようだ。フンツェルマンは質問を続ける。
「馬も扱えますね?」
「もちろん」。ジョアンヌは思い出したようにポケットの中から折りたたんだ紙を取り出して、フンツェルマンに手渡した。「これを」
フンツェルマンはその紙を受け取ると、広げて内容を確認する。彼女の字だと思われる読みにくい字で軍歴と志願兵になる前の経歴が記載してあった。これを読んだフンツェルマンはハッとなった。彼女はちょっとした有名人かもしれない。それを確認するようにフンツェルマンは質問した。
「ひょっとして、あなたが、“血のジョアンヌ” ですか?」
それを聞いてジョアンヌは苦笑した。
「そう呼ばれてたね。でも、あんまり好きな呼び方じゃあないんで」
「そうですか。以前、敵に包囲されていた部隊を救い、その時たった一人で五十人の敵を倒したと新聞にありました」
「ああ、あれね。あれは嘘だよ。私が斬ったのは、本当はせいぜい二十人ぐらいだ。こっちに戻ってきたら、そんな話になっていて驚いたよ」
そう言って、ジョアンヌは再び苦笑した。
なるほど、あの記事は軍のプロパガンダだったのか。とはいえ、一人で二十人も倒すとは、中々の凄腕だ。剣の腕は問題ないだろう。
しかし、その様な凄腕で武勇伝を持つ人物でも復員後は仕事を探すのに苦労するのか。フンツェルマンは再び経歴書に目を落としてから尋ねた。
「何か質問はありますか?」
ジョアンヌは前のめりになって質問する。
「報酬は紹介所にあった通りもらえるのか?」
「もちろんです」
フンツェルマンは少し考える。彼女は腕は良い、少々荒っぽい話し方や振る舞いは指導すれば何とかなるだろう。そう考えて決断をした。
「では、お願いします」
「え?」
「採用です」
「おお! ありがとう」
ジョアンヌは嬉しそうに表情を明るくした。
「早速ですが、まずは、この屋敷の主人であられるニコル様を紹介します。付いて来てください」
フンツェルマンは立ち上がった。それに続いてジョアンヌは立ち上がる。
二人は屋敷の階段を上がり、二階の廊下にある部屋の前に来た。フンツェルマンはジョアンヌに説明をする。
「実は、先日まで日当たりの良い、窓のある部屋をお使いだったのですが、犯人が捕まるまでは、安全面から奥の来客用で窓のない部屋をお使いいただいています」
「なるほど」
フンツェルマンは扉をノックする。中から返事があったので扉を開け、声を掛けた。窓の無い部屋は、ランプの明かりのみので昼間でも薄暗い。
「ニコル様」
「何?」
ニコルはベッドに目を閉じ横になったまま力ない声で答えた。エレーヌが亡くなったショックは、さほど癒えていないようだ。
フンツェルマンは部屋の真ん中あたりまで進み出て言った。
「ジャカールの代わりの者を新しく雇い入れました」
フンツェルマンは手招きしてジョアンヌに自分の隣に来るように促した。
ジョアンヌは歩み寄ってニコルの顔の見える位置まで進んでから自己紹介をする。
「ジョアンヌ・マルローです」
ニコルは目を一度開けて、ジョアンヌの顔を確認すると口を開いた。
「女性なのですね」
「そうですが、剣の腕前はジャカールより上です」
フンツェルマンがそう言うと、ニコルは再び目を閉じて言った。
「わかりました」
「では、失礼します」
フンツェルマンとジョアンヌはニコル部屋から出た。
二人は一階に戻る。そして、ジョアンヌをメイドの二人にも紹介した。
「メイドが二人も居るとは思わなかったよ」
ジョアンヌは少々驚いた様子で言った。
「以前は、もっといたのですが、ニコル様のご両親が亡くなってからは、人数を減らしたのです」
「そうなんだ」
「次に屋敷の周りのや庭の配置を案内します」
フンツェルマンとジョアンヌは屋敷を玄関から出て、ぐるりと屋敷を一周した。
庭も案内する。フンツェルマンは案内をしながら屋敷の現状なども併せて詳しく話す。
ジョアンヌは庭を見た感想を言った。
「誰かが敷地内に入ってしまうと、植え込みの陰など、身を隠す所は多いね」
二人は再び屋敷の玄関ホールに戻って来た。
「では、ジョアンヌさんには、以前のメイドが使っていた部屋いただくことになりますが、生活に必要な荷物などをこちらまで運んでください。ちなみに、今はどちらにお住まいですか?」
「少し前までは、街の安ホテルに泊まっていたが、最近は紹介所の前で野宿だよ」
「野宿ですか?」
フンツェルマンは驚いて思わず言葉を返した。
「だから、荷物はこのカバンにあるだけだ」
ジョアンヌはカバンをポンと手でたたいて見せた。
「なるほど。では、すぐに部屋に案内しましょう」
フンツェルマンは一階の以前のメイドに使わせていた、今は開いている部屋を案内する。
ジョアンヌは部屋の中に入って驚いて見せた。
「へー。すごいね。安ホテルなんかより数倍良い」
「あと、その服ですが」。フンツェルマンはジョアンヌの着ている服を指さした。「もう少し良い物をメイドに買ってこさせますので、それを着てください」
「このボロボロの服じゃあ、アレオン家の品位にかかわるということかい?」
「そういうことです」
「わかった」
「あと、言葉遣いを改めてください。特に外からのお客様には失礼のない言葉遣いをお願いします」
「うーん。難しいかもしれないなあ」
ジョアンヌは苦笑して見せた。
「では」。フンツェルマンは言った。「お客様がいらした時は無言で」
ジョアンヌはフッと笑って答えた。
「わかったよ」。そして、ジョアンヌは急に思い出したように言った。「外の警官に、私の剣を返すように言ってくれないか? お気に入りなんだ」
「良いでしょう」
そう言うと、フンツェルマンは部屋の扉を閉めた。
フンツェルマンが応接室にやってくると彼は頭をやや深めに下げて挨拶をした。
「お越しいただきありがとうございます。私がこの屋敷の執事をしておりますフレデリック・フンツェルマンと申します」
女性も立ち上がり少々ぶっきらぼうに返事をする。
「ああ、どうも。私はジョアンヌ・マルロー」
ジョアンヌと名乗る女性は、肩ぐらいまで伸ばした赤い髪に青い目、頬には傷跡がある。少々大きめのカバンを肩から下げ、少々汚れていて男性が着るようなシャツとズボンを身に着けていた。その短い袖から覗いた腕は筋肉がついており、良く鍛えられているようだ。さらに、彼女は女性にしては、かなり背が高い。フンツェルマンも背が高いが、目線をほとんど落とすことなく彼女の顔を見ることができた。
フンツェルマンとジョアンヌは、お互いに机を挟んで反対側に置かれているソファに向かい合って座った。
ジョアンヌは早速、口を開いた。
「紹介所で用心棒の仕事があると聞いて来た」
「ええ。これまで居た者の代わりで、こちらの主人のボディーガードをお願いしたいと考えております」
「前任者は?」
「数日前、何者かの襲撃に遭って、前の主人と一緒に死亡しました。それで新しいボディーガードを探しております」
「殺されたとは、穏やかじゃないね。犯人は?」
「それが、まだ捕まっておらず警察が捜索をしております」
「それで、屋敷の前に何人も警官が居るのか」
「そうです。新しい主人のニコル様が、また襲われないようにしなければなりません」
「なるほどね…。私は役に立てると思うよ」
「ジャンヌさんは元軍人ですね?」
「ああ。戦争が終わるまで最前線で戦っていた」
「剣士ということでよろしいですね?」
彼女は剣を持っていないようだったので、フンツェルマンは念のために確認した。
「ああ。剣はいつも帯刀しているが、先ほど外に居る警察官に止められて、剣は屋敷には持ち込めないというので、奴に預けてある」
「そうでしたか」
外に居る警察官はちゃんと仕事しているようだ。フンツェルマンは質問を続ける。
「馬も扱えますね?」
「もちろん」。ジョアンヌは思い出したようにポケットの中から折りたたんだ紙を取り出して、フンツェルマンに手渡した。「これを」
フンツェルマンはその紙を受け取ると、広げて内容を確認する。彼女の字だと思われる読みにくい字で軍歴と志願兵になる前の経歴が記載してあった。これを読んだフンツェルマンはハッとなった。彼女はちょっとした有名人かもしれない。それを確認するようにフンツェルマンは質問した。
「ひょっとして、あなたが、“血のジョアンヌ” ですか?」
それを聞いてジョアンヌは苦笑した。
「そう呼ばれてたね。でも、あんまり好きな呼び方じゃあないんで」
「そうですか。以前、敵に包囲されていた部隊を救い、その時たった一人で五十人の敵を倒したと新聞にありました」
「ああ、あれね。あれは嘘だよ。私が斬ったのは、本当はせいぜい二十人ぐらいだ。こっちに戻ってきたら、そんな話になっていて驚いたよ」
そう言って、ジョアンヌは再び苦笑した。
なるほど、あの記事は軍のプロパガンダだったのか。とはいえ、一人で二十人も倒すとは、中々の凄腕だ。剣の腕は問題ないだろう。
しかし、その様な凄腕で武勇伝を持つ人物でも復員後は仕事を探すのに苦労するのか。フンツェルマンは再び経歴書に目を落としてから尋ねた。
「何か質問はありますか?」
ジョアンヌは前のめりになって質問する。
「報酬は紹介所にあった通りもらえるのか?」
「もちろんです」
フンツェルマンは少し考える。彼女は腕は良い、少々荒っぽい話し方や振る舞いは指導すれば何とかなるだろう。そう考えて決断をした。
「では、お願いします」
「え?」
「採用です」
「おお! ありがとう」
ジョアンヌは嬉しそうに表情を明るくした。
「早速ですが、まずは、この屋敷の主人であられるニコル様を紹介します。付いて来てください」
フンツェルマンは立ち上がった。それに続いてジョアンヌは立ち上がる。
二人は屋敷の階段を上がり、二階の廊下にある部屋の前に来た。フンツェルマンはジョアンヌに説明をする。
「実は、先日まで日当たりの良い、窓のある部屋をお使いだったのですが、犯人が捕まるまでは、安全面から奥の来客用で窓のない部屋をお使いいただいています」
「なるほど」
フンツェルマンは扉をノックする。中から返事があったので扉を開け、声を掛けた。窓の無い部屋は、ランプの明かりのみので昼間でも薄暗い。
「ニコル様」
「何?」
ニコルはベッドに目を閉じ横になったまま力ない声で答えた。エレーヌが亡くなったショックは、さほど癒えていないようだ。
フンツェルマンは部屋の真ん中あたりまで進み出て言った。
「ジャカールの代わりの者を新しく雇い入れました」
フンツェルマンは手招きしてジョアンヌに自分の隣に来るように促した。
ジョアンヌは歩み寄ってニコルの顔の見える位置まで進んでから自己紹介をする。
「ジョアンヌ・マルローです」
ニコルは目を一度開けて、ジョアンヌの顔を確認すると口を開いた。
「女性なのですね」
「そうですが、剣の腕前はジャカールより上です」
フンツェルマンがそう言うと、ニコルは再び目を閉じて言った。
「わかりました」
「では、失礼します」
フンツェルマンとジョアンヌはニコル部屋から出た。
二人は一階に戻る。そして、ジョアンヌをメイドの二人にも紹介した。
「メイドが二人も居るとは思わなかったよ」
ジョアンヌは少々驚いた様子で言った。
「以前は、もっといたのですが、ニコル様のご両親が亡くなってからは、人数を減らしたのです」
「そうなんだ」
「次に屋敷の周りのや庭の配置を案内します」
フンツェルマンとジョアンヌは屋敷を玄関から出て、ぐるりと屋敷を一周した。
庭も案内する。フンツェルマンは案内をしながら屋敷の現状なども併せて詳しく話す。
ジョアンヌは庭を見た感想を言った。
「誰かが敷地内に入ってしまうと、植え込みの陰など、身を隠す所は多いね」
二人は再び屋敷の玄関ホールに戻って来た。
「では、ジョアンヌさんには、以前のメイドが使っていた部屋いただくことになりますが、生活に必要な荷物などをこちらまで運んでください。ちなみに、今はどちらにお住まいですか?」
「少し前までは、街の安ホテルに泊まっていたが、最近は紹介所の前で野宿だよ」
「野宿ですか?」
フンツェルマンは驚いて思わず言葉を返した。
「だから、荷物はこのカバンにあるだけだ」
ジョアンヌはカバンをポンと手でたたいて見せた。
「なるほど。では、すぐに部屋に案内しましょう」
フンツェルマンは一階の以前のメイドに使わせていた、今は開いている部屋を案内する。
ジョアンヌは部屋の中に入って驚いて見せた。
「へー。すごいね。安ホテルなんかより数倍良い」
「あと、その服ですが」。フンツェルマンはジョアンヌの着ている服を指さした。「もう少し良い物をメイドに買ってこさせますので、それを着てください」
「このボロボロの服じゃあ、アレオン家の品位にかかわるということかい?」
「そういうことです」
「わかった」
「あと、言葉遣いを改めてください。特に外からのお客様には失礼のない言葉遣いをお願いします」
「うーん。難しいかもしれないなあ」
ジョアンヌは苦笑して見せた。
「では」。フンツェルマンは言った。「お客様がいらした時は無言で」
ジョアンヌはフッと笑って答えた。
「わかったよ」。そして、ジョアンヌは急に思い出したように言った。「外の警官に、私の剣を返すように言ってくれないか? お気に入りなんだ」
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