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伝説の竜種、人になる
2.「6歳」
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「アレンちゃーん!ご飯よ~!」
「今行く。」
アレンことアルローレンとして生を受けて早6年が過ぎた。
この事を早めに言わなかったジジィは帰ったらこってり絞るとして…
今俺は平民の家庭に生まれているらしい。
はっきり言って人間社会はよく分からないが平民というのは働いて賃金というものを貰わなければ生活ができないとか…。
全く不自由極まりない。
素敵な無職生活を送りたい俺にとってはこの生活に未来はない。
「あらアレンちゃん口にソースが着いてるわよ~」
この女は俺の母でシルビアと言うらしい。
得意魔法は光系である治癒魔法。
教会の治療所に行っては村で怪我をした者を治療している。
反対に座っているのが父のジークアラン。
得意魔法は炎系の魔法全般。
村の仲間と狩に行っては魔物を倒したりして我が家計を支えている。
因みに俺はと言うと…
「アレン!今日こそは俺と外でだな…」
「父さん、今は読書に忙しい。」
「本を逆に読む訓練でもしてるのか?」
「…」
何かと理由をつけて父からの稽古を逃げているが最終的には捕まって外で打ち合いをさせられる。…解せない。
これに何の意味があるというのか。
「よしアレン。どっからでもかかってきなさい。」
「不戦勝で」
「じゃあ俺から行くぞ!」
「話を聞け!!」
父の大剣が勢いよく投げ飛ばされ右頬を掠める。
通り過ぎて行った大剣は庭の石に当たり、石が砕けた。
「剣って投げるものじゃ無いだろ!可愛い息子を殺す気か!」
「大丈夫だ!当たってもシルビアがくっつけてくれる!」
何処を????
人間の体は脆いんだよ!
転生の際、竜王の権能の大部分はクソじじぃに没収されてしまった。今の俺は全力の3割しか出せない状態である。
つまり、今は自分の体より大きいものになれないしブレスも使えない。あの老いぼれ、髭毟ってやる。父から距離を取るとジークアランが地面から新しい大剣を用意し、それを持って全力で斬りかかって来る。
それに対しアレンは地面から千本の剣を生成した。
「ははっ!やるじゃないかアレン!」
「余所見してると父さんが母さんの世話になる羽目になるぞ!」
一斉に父に向かって投げると大きな爆発音と共に庭にクレーターが出来た。
父は千本の乱撃を無傷で耐えきったのだ。更には加速して一気に距離を詰めてくる。
「化け物か!」
「お前の父さんだぞ」
笑顔で大剣が振り下ろされるが俺も次の一手は打ってあった。
(白亜の城壁!!)
次に来る衝撃に備えて防壁を展開する。
因みにランパートとは竜仲間の間では初期魔法の1つだが人間では国宝級魔法である。
ジークアランの大剣とアレンの防壁がぶつかり合う手前、母であるシルビアの声で2人は制止した。
「はいそこまで!ジークもアレンもご飯よ!…ってまたお庭クレーターだらけにして…!!後でちゃんと片付けするのよ?」
「もちろんだろシルビア」
(嘘つけ、大体逃げるだろ父さん)
「ん?何だアレン」
「何も」
両親が家に入ったのを確認すると後を追って家に入る手前で庭に魔法陣を展開しておく。
「“回帰魔法リグレス”」
家の中に入ると同時に庭の時間を巻き戻した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お話の途中失礼します。
作者の榊 涼音と申します。
「伝説の竜種、転生して人種になる」をここまで読んで頂きありがとうございます!
お気に入り登録、コメント、大変嬉しいです!
さて、この作品についてですが…
私が遅筆なので最低週一更新になると思います!
多い時は一気に進むと思いますがどうしても筆が乗らない時もあるため、更新が遅くなってしまう場合があります…楽しみにしてくださっている方々にはご迷惑をおかけしますね…本当に…
作者自身アルファポリスさんの執筆が初めてで挿絵機能があることを知ったので主人公や登場人物のイラストを入れていけたらと思ってます!
また、異世界モノを書くのが初めてで至らぬ所もありますが暖かい目で見守って頂けると嬉しいです。それでは次回更新は9/26になりますので引き続き「伝説の竜種、転生して人種になる」をよろしくお願いします。
「今行く。」
アレンことアルローレンとして生を受けて早6年が過ぎた。
この事を早めに言わなかったジジィは帰ったらこってり絞るとして…
今俺は平民の家庭に生まれているらしい。
はっきり言って人間社会はよく分からないが平民というのは働いて賃金というものを貰わなければ生活ができないとか…。
全く不自由極まりない。
素敵な無職生活を送りたい俺にとってはこの生活に未来はない。
「あらアレンちゃん口にソースが着いてるわよ~」
この女は俺の母でシルビアと言うらしい。
得意魔法は光系である治癒魔法。
教会の治療所に行っては村で怪我をした者を治療している。
反対に座っているのが父のジークアラン。
得意魔法は炎系の魔法全般。
村の仲間と狩に行っては魔物を倒したりして我が家計を支えている。
因みに俺はと言うと…
「アレン!今日こそは俺と外でだな…」
「父さん、今は読書に忙しい。」
「本を逆に読む訓練でもしてるのか?」
「…」
何かと理由をつけて父からの稽古を逃げているが最終的には捕まって外で打ち合いをさせられる。…解せない。
これに何の意味があるというのか。
「よしアレン。どっからでもかかってきなさい。」
「不戦勝で」
「じゃあ俺から行くぞ!」
「話を聞け!!」
父の大剣が勢いよく投げ飛ばされ右頬を掠める。
通り過ぎて行った大剣は庭の石に当たり、石が砕けた。
「剣って投げるものじゃ無いだろ!可愛い息子を殺す気か!」
「大丈夫だ!当たってもシルビアがくっつけてくれる!」
何処を????
人間の体は脆いんだよ!
転生の際、竜王の権能の大部分はクソじじぃに没収されてしまった。今の俺は全力の3割しか出せない状態である。
つまり、今は自分の体より大きいものになれないしブレスも使えない。あの老いぼれ、髭毟ってやる。父から距離を取るとジークアランが地面から新しい大剣を用意し、それを持って全力で斬りかかって来る。
それに対しアレンは地面から千本の剣を生成した。
「ははっ!やるじゃないかアレン!」
「余所見してると父さんが母さんの世話になる羽目になるぞ!」
一斉に父に向かって投げると大きな爆発音と共に庭にクレーターが出来た。
父は千本の乱撃を無傷で耐えきったのだ。更には加速して一気に距離を詰めてくる。
「化け物か!」
「お前の父さんだぞ」
笑顔で大剣が振り下ろされるが俺も次の一手は打ってあった。
(白亜の城壁!!)
次に来る衝撃に備えて防壁を展開する。
因みにランパートとは竜仲間の間では初期魔法の1つだが人間では国宝級魔法である。
ジークアランの大剣とアレンの防壁がぶつかり合う手前、母であるシルビアの声で2人は制止した。
「はいそこまで!ジークもアレンもご飯よ!…ってまたお庭クレーターだらけにして…!!後でちゃんと片付けするのよ?」
「もちろんだろシルビア」
(嘘つけ、大体逃げるだろ父さん)
「ん?何だアレン」
「何も」
両親が家に入ったのを確認すると後を追って家に入る手前で庭に魔法陣を展開しておく。
「“回帰魔法リグレス”」
家の中に入ると同時に庭の時間を巻き戻した。
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お話の途中失礼します。
作者の榊 涼音と申します。
「伝説の竜種、転生して人種になる」をここまで読んで頂きありがとうございます!
お気に入り登録、コメント、大変嬉しいです!
さて、この作品についてですが…
私が遅筆なので最低週一更新になると思います!
多い時は一気に進むと思いますがどうしても筆が乗らない時もあるため、更新が遅くなってしまう場合があります…楽しみにしてくださっている方々にはご迷惑をおかけしますね…本当に…
作者自身アルファポリスさんの執筆が初めてで挿絵機能があることを知ったので主人公や登場人物のイラストを入れていけたらと思ってます!
また、異世界モノを書くのが初めてで至らぬ所もありますが暖かい目で見守って頂けると嬉しいです。それでは次回更新は9/26になりますので引き続き「伝説の竜種、転生して人種になる」をよろしくお願いします。
応援ありがとうございます!
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