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1章:魔法学園入学
旅のおとも『チキン』
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私の魔法を見て3人はしばらく無言だった。
「みん…な?」
「はっ…う、うん!すごいよリン!」
「そ、そうだな…」
「ま、まぁ俺の次くらいだけどな…」
みんなの顔が引きつっているように見える。何かダメだったかな…?
「あれじゃ…ダメ…?ほかのなら…1位になれ…る?」
「へ!?あ、あれで大丈夫だよ!うん!きっと1位だよ!」
(他にもあんなのと同じくらいのがあるの…?)
(おじさん…リンに何教えたんだ…)
(あの威力ばかじゃねーのか…?)
「リン、あれはどうやったんだ…?水魔法で氷を出しただけじゃないよな…?」
「うん…私の魔力は特殊属性だから…水魔法で氷の龍を出して…特殊魔法でそれを操作して…何かに触れたら龍の中で火魔法で氷が爆発するように…した」
「お、お前複数の魔法を同時に使ったのか!?」
「え…?うん…おかしい…こと?」
「当たり前よ!魔法っていうのは普通は1つの式で1つの属性の魔法しか撃てないようにできてるのよ。それを3つ同時に使うなんて…そんなことできるのたぶんリンだけだよ」
「そう…なの?」
そんなすごいことだったんだ…。やっぱりお姉ちゃんはすごい人だったんだなぁ。
「それに変な式使ってたよな?なんだあれ」
「因数分解」
「「いんすうぶんかい?」」
「説明…大変。また…今度」
「えぇ…」
説明するにしてもそもそも1次式とかの概念がないこの世界で説明するにはほんとに大変なのだ。
「ま、まぁとりあえずみんないい感じに魔法が構成出来てるんじゃないかしら」
「まぁそうだな。これなら全員1組に入れるだろ」
「俺はトップで入っちまうけどな!」
((あれを見てよく言えたな…))
「な、なんだよ!?」
「私も…ゴウくんに負けないよう…頑張る」
(リンはまだ強くなる気でいるの…?)
(すでにこいつと俺たちでだいぶ差が…)
「おう!頑張れよリン!」
ゴウくんの反応に2人がなんともいえない顔をしていた。
その日から私達は一緒に残り1週間を練習した。
私が思うようにアドバイスをしたらみんなの魔法はどんどん強くなっていった。
そして魔法学園入学式前日…。
私達は王都行きの船に乗っていた。
「リンちゃん、あんまり近づくと危ないよー?」
「うん…」
ママに呼ばれて海を見ていた私はママの方へ走っていった。
「リンちゃん、そんなに海が好きだった?」
「ううん…あんまり…海がなかったら…パパはもっと近くに…いたのかなって…考えてた」
(あらあら、リンちゃんがすごくファザコンになっちゃったわ…)
「でも…ママがいるから…平気…」
「り、リンちゃぁん!」
(マザコンも入ってるから別にいいわっ!)
ママが私を抱っこする。
「ママ…王都まで…どのくらい…かかる…?」
「うーん…6時間くらいかしら」
「長い…」
「まぁまぁ!せっかくだから船旅を楽しみましょう!ところでリンちゃん」
「なに…?」
「さっきからママの足をハムハムしてるこの子はなぁに?」
ママの足元には小さい犬のようなものがいた。
「昨日…試しに作った…」
「生きてるように見えるんだけど…?」
「赤ちゃんは…鳥さんが運んでくるって…前にパパが…言ってたから…鶏肉で作った…」
(あの人……)
「よ、要するに…リンちゃんがこの子の命を作った…ってこと?」
「魔力が…尽きたら鶏肉に…もどる…」
(なるほど…簡単にいうと魔力で動く、ペットを作った感じなのね…)
「お名前はあるの?」
「…….チキン」
「ぶふ…」
私が名前を言うとママが吹き出しぷるぷると震えていた。
ママの手が緩んだうちに私は床に降りた。
「チキン…ごー」
「わんっ」
チキンは私の声に合わせママの足をハムハムする。
「痛くないけど…歯はないの?」
「噛まれると痛いから…歯はなくした…でも…チキンがハムハムすると…魔力が吸われる…」
「え!?」
ママは慌てて離れる。
歯が無いため簡単に剥せるのだ。
「り、リンちゃん…この子自分で魔力を吸うの…?」
「ん…そういう風に…作った」
(この子…とんでもないものを作っちゃったわね…)
「リンちゃん…?今後こういう子を作っちゃダメよ?」
「なん…で…?」
「えっと…ほら、一匹だけのほうが愛を注げるでしょう?」
「んー…うん…わかった」
私が了解するとママは私の頭をなでてくれた。
「それじゃあチキン。リンちゃんのこと、守ってあげてね」
「わんっ」
ママはしゃがんでチキンの頭をなでていた。
「ちなみに、チキンは他にも何かできるの?」
ママがチキンを抱っこしながら聞く。
「いろいろ…できる」
「いろいろ?おすわりとか?」
「ううん…チキン」
「わんっ!」
チキンが吠えるとママの手を離れて私のもとにくる。
「チキン、1」
私はチキンに向かって指を1本立ててみせる。するとチキンは私の声に合わせて火を吹いた。
「え…?」
「チキン、8」
次は8本指を立てるとチキンの大きさがどんどん小さくなっていき、小さくなったチキンを私は頭に乗せた。
「えっと…チキンは魔法が使えるの…?」
「魔力量に応じて…1~8までの魔法が簡単なのだけ…使える…」
(それはもう兵器よ…リンちゃん…)
「でも可愛いからいっか!」
「……?」
「さ、リンちゃん。お昼ご飯食べに行きましょうか!」
「ん…」
私とママは手を繋いでご飯を食べるところに向かった。
「みん…な?」
「はっ…う、うん!すごいよリン!」
「そ、そうだな…」
「ま、まぁ俺の次くらいだけどな…」
みんなの顔が引きつっているように見える。何かダメだったかな…?
「あれじゃ…ダメ…?ほかのなら…1位になれ…る?」
「へ!?あ、あれで大丈夫だよ!うん!きっと1位だよ!」
(他にもあんなのと同じくらいのがあるの…?)
(おじさん…リンに何教えたんだ…)
(あの威力ばかじゃねーのか…?)
「リン、あれはどうやったんだ…?水魔法で氷を出しただけじゃないよな…?」
「うん…私の魔力は特殊属性だから…水魔法で氷の龍を出して…特殊魔法でそれを操作して…何かに触れたら龍の中で火魔法で氷が爆発するように…した」
「お、お前複数の魔法を同時に使ったのか!?」
「え…?うん…おかしい…こと?」
「当たり前よ!魔法っていうのは普通は1つの式で1つの属性の魔法しか撃てないようにできてるのよ。それを3つ同時に使うなんて…そんなことできるのたぶんリンだけだよ」
「そう…なの?」
そんなすごいことだったんだ…。やっぱりお姉ちゃんはすごい人だったんだなぁ。
「それに変な式使ってたよな?なんだあれ」
「因数分解」
「「いんすうぶんかい?」」
「説明…大変。また…今度」
「えぇ…」
説明するにしてもそもそも1次式とかの概念がないこの世界で説明するにはほんとに大変なのだ。
「ま、まぁとりあえずみんないい感じに魔法が構成出来てるんじゃないかしら」
「まぁそうだな。これなら全員1組に入れるだろ」
「俺はトップで入っちまうけどな!」
((あれを見てよく言えたな…))
「な、なんだよ!?」
「私も…ゴウくんに負けないよう…頑張る」
(リンはまだ強くなる気でいるの…?)
(すでにこいつと俺たちでだいぶ差が…)
「おう!頑張れよリン!」
ゴウくんの反応に2人がなんともいえない顔をしていた。
その日から私達は一緒に残り1週間を練習した。
私が思うようにアドバイスをしたらみんなの魔法はどんどん強くなっていった。
そして魔法学園入学式前日…。
私達は王都行きの船に乗っていた。
「リンちゃん、あんまり近づくと危ないよー?」
「うん…」
ママに呼ばれて海を見ていた私はママの方へ走っていった。
「リンちゃん、そんなに海が好きだった?」
「ううん…あんまり…海がなかったら…パパはもっと近くに…いたのかなって…考えてた」
(あらあら、リンちゃんがすごくファザコンになっちゃったわ…)
「でも…ママがいるから…平気…」
「り、リンちゃぁん!」
(マザコンも入ってるから別にいいわっ!)
ママが私を抱っこする。
「ママ…王都まで…どのくらい…かかる…?」
「うーん…6時間くらいかしら」
「長い…」
「まぁまぁ!せっかくだから船旅を楽しみましょう!ところでリンちゃん」
「なに…?」
「さっきからママの足をハムハムしてるこの子はなぁに?」
ママの足元には小さい犬のようなものがいた。
「昨日…試しに作った…」
「生きてるように見えるんだけど…?」
「赤ちゃんは…鳥さんが運んでくるって…前にパパが…言ってたから…鶏肉で作った…」
(あの人……)
「よ、要するに…リンちゃんがこの子の命を作った…ってこと?」
「魔力が…尽きたら鶏肉に…もどる…」
(なるほど…簡単にいうと魔力で動く、ペットを作った感じなのね…)
「お名前はあるの?」
「…….チキン」
「ぶふ…」
私が名前を言うとママが吹き出しぷるぷると震えていた。
ママの手が緩んだうちに私は床に降りた。
「チキン…ごー」
「わんっ」
チキンは私の声に合わせママの足をハムハムする。
「痛くないけど…歯はないの?」
「噛まれると痛いから…歯はなくした…でも…チキンがハムハムすると…魔力が吸われる…」
「え!?」
ママは慌てて離れる。
歯が無いため簡単に剥せるのだ。
「り、リンちゃん…この子自分で魔力を吸うの…?」
「ん…そういう風に…作った」
(この子…とんでもないものを作っちゃったわね…)
「リンちゃん…?今後こういう子を作っちゃダメよ?」
「なん…で…?」
「えっと…ほら、一匹だけのほうが愛を注げるでしょう?」
「んー…うん…わかった」
私が了解するとママは私の頭をなでてくれた。
「それじゃあチキン。リンちゃんのこと、守ってあげてね」
「わんっ」
ママはしゃがんでチキンの頭をなでていた。
「ちなみに、チキンは他にも何かできるの?」
ママがチキンを抱っこしながら聞く。
「いろいろ…できる」
「いろいろ?おすわりとか?」
「ううん…チキン」
「わんっ!」
チキンが吠えるとママの手を離れて私のもとにくる。
「チキン、1」
私はチキンに向かって指を1本立ててみせる。するとチキンは私の声に合わせて火を吹いた。
「え…?」
「チキン、8」
次は8本指を立てるとチキンの大きさがどんどん小さくなっていき、小さくなったチキンを私は頭に乗せた。
「えっと…チキンは魔法が使えるの…?」
「魔力量に応じて…1~8までの魔法が簡単なのだけ…使える…」
(それはもう兵器よ…リンちゃん…)
「でも可愛いからいっか!」
「……?」
「さ、リンちゃん。お昼ご飯食べに行きましょうか!」
「ん…」
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