最弱で最強な人形使いの異世界譚

大樹寺(だいじゅうじ) ひばごん

文字の大きさ
292 / 353

二九三話

しおりを挟む

「おいっ! にーちゃん! この樽もっと早く用意出来ねぇのかっ!」
「無茶言うなっ! それでもが作るより十分早いだろうがっ!」
「若いのっ! この足場、もう一〇くらい増やせんか?」
「横からうるせぇーぞ! 今はこっちが先に話してんだ! テメェはすっこんでろ!」
「引っ込むのはそっちじゃっ! さっきから若いのを独占しおって! いい加減こっちにも回さんかっ!」
「だーーっ! どっちもうるせぇっ!  そんなホイホイなんでも作れるわけねぇーだろ! 作って欲しけりゃ大人しく待ってろ!」
「アホ抜かせ! ちんたら待っとったらお迎えが来ちまうわいっ!」

 なんて、七〇だか八〇くらいのジジイが吼えるが、それだけ元気ならもう二〇年くらいは生きられるだろうよ。

 今、俺が何をしているかというと……
 ベルヘモス解体場にて、研究員のジジイ共に雑用を押し付けられていたところだった。
 一応断っておくと、研究員全員がジジイというわけではないのだが、特にジジイ連中からの扱いが酷い、という話しだ。
 何故こんなことになっているのか。それはプレセア達が帰った頃まで話が遡る。
 
 プレセア達が王都へと帰ったあと、俺は殺気立つ解体場にはなるべく近づかないようにしようと、自室にてのんびりとしていた。
 とはいえ、式典までの二〇日間、何もしないというのも時間の無駄なので、その間にやらなければいけないこと、やりたいこと、出来そうなこと、についてまとめ、今後のプランについて考えていた……のだが。

 そんな俺に 突然、メイドさんがやって来て、研究員達からお呼びがかかっていると、そう告げられたのだ。

 嫌な予感、というのはその時からひしひしと感じてはいた。
 しかし、無視するわけにも行かず、仕方なしに解体場へと足を運んでみれば、やれ、解体した素材を入れて置く棚や樽が欲しい、だの、高い足場が欲しい、だの、解体用の工具を用意して欲しい、だのだの……

 俺が顔を出した途端に、あれが欲しいこれが欲しいの大合唱となったのだった。
 現場に居合わせたセレスに詳しい話しを聞くと……

「えっと……実は……ね」

 と、何やら言いにくそうにしつつも、ポツリポツリと話し出したくれた。

 なんでも、最初こそ自分達で持って来た道具、ハシゴや鉈、保存用の容器などを使っていた研究員達ではあったが……
 ベルヘモスのサイズがサイズだけに、あっという間に自前で用意した物だけでは到底間に合わない、という状況になってまったらしいのだ。

 保存用の容器はすぐに満杯となり、用意していたハシゴは3メートルにも満たない短いもののため、全高20メートル級のベルヘモスに対しては、まぁ、無いよりまし程度でしかなく、終いには、解体用に用意した鉈は骨や甲羅を解体するどろこか皮すら切り裂けずにいた。

 つまり、解体作業に必要な道具を、解体直後にほぼ失ってしまったか、あるいはそもそも役に立たない、という状態になってしまったようなのだ。
 そんな時、解体に参加していたセレスがポロっと、俺の工房で見た道具のことや、クラフトボックスのことを研究員達に話してしまった……とのことだった。

 なるほど。元凶はこいつだったか。
 なんだかさっきから、妙にバツが悪そうに話しているなと思ったのだが、これで合点がいった。

「その……ごめんなさい……」

 別にセレスを責める気などなかったが、目が合ったところで謝られてしまった。

 とまぁ、そんなことがあって、現在に至っている。

 協力すること自体はやぶさかかではないが、とはいえ、上からあれをしろこれをしろ、と一方的に言われるのはムカっ腹も立つ。
 そもそも、今回のことに関してはこちらは一定の譲歩を示しているにも関わらず、こちらの都合など無視して勝手に乗り込んで来ておいて、デカい顔されるのは気に入らない。

 という感じで、研究員……主にジジイ連中だな。これでも権威のある学者らしいのだが……を相手に一悶着あり、結果、協力はするが強制はするな、こちらの指示に従う限りにおいては自由にしていい、という話しで落ち着いた。

 あれでも、かなりマシになった方なのだ。最初はあれよりもっと酷かったからな……

 ちなみに、一人でも従わなかった場合は物理的に全員摘まみ出し、ベルヘモスも片付けると言ってある。
 ここにいる限り、テメェーら全員連帯責任だ。分かったか?

 と、そんなこんなで、俺は今、クラフトボックスでベルヘモスの血を保管する為の樽を量産しているところだった。
 そもそも血なんて保管する必要があるのかと思ったが、どうやらこれも貴重な研究資料になるらしい。
 今は、俺が開けたドデカい穴から今なお溢れ出す血を、研究員達がバケツの様な物で掬っては、せっせと用意した樽に詰め詰めしているところだ。

「あの、先生方が御迷惑をお掛けしてすいませんね……」

 目の前でジジイ共がガーガー言い合っている横から、若い研究員が俺にそう話し掛けて来た。
 歳は……多分、俺と同じくらいの二〇代の後半くらいだろうか?
 薄い茶色の髪を短く切り揃えた、線の細い体に白衣の様なものを纏った眼鏡男性である。
 いかにも、ザ・研究員、といった感じだな。

「まったくだ」
「ははは……最近はこれといった発見も成果も特に無く、皆さん燻っておりましたから。
 そこに来てのこの大発見です。多少はしゃぐのもお目こぼし頂ければと」
「あれが“はしゃぐ”ねぇ……興奮しすぎて血圧上がって、ぽっくり逝きそうな勢いだが?」
「ははは……」

 俺のそんな嫌味に、男性研究員が力なく笑って見せた。

「そういえばご挨拶が遅れました。先ほど、陛下からも紹介されましたが、私は主に古代魔道具についての研究を行っているバレーノ・パネロと申します。以後、お見知りおき願えればと存じます」 

 そう言うと、バレーノと名乗った男が深々と頭を下げた。
 そういえば……
 さっきプレセアが軽く紹介していた時に、彼、バレーノの姿もあったようななかったような……?
 いや、ここにいる以上あったのだろうが、よく覚えていない。

 そんな感じで、うろ覚えな記憶を必死で掘り起こす。
 ぶっちゃけ、一度に三五人も紹介をされたわけだからな。
 ただでさえ、まだメイドさん四〇人の名前を全員分覚えられてないっていうのに、追加で三五人とか、顔と名前を覚えるのが苦手な俺に取っては最早至難の業である。
 しかもそこに役職やら専門やらまで追加情報として説明されたとあっては、かの聖徳太子だって一度では覚えられないだろうよ。

 というわけで、無理せず一人ずつ着実に覚えて行こう。
 まずはバレーノ。こいつは覚えたぞ。

「これはこれはてご丁寧に。俺は……」
「スグミ様のことは存じておりますので、ご紹介は不要かと」

 丁寧な挨拶をされたので、ならばと、こちらも名乗ろうとしたのだか、それはバレーノによって遮られてしまった。
 ちなみに、バレーノ曰く、ある程度の地位にいる者というのは、周囲が知っていて当然、というものらしく、地位ある者が安易に自己紹介することは、逆に格を落とすことになる、とアドバイスを受けた。
 むしろ、知っていない方が失礼なんだとかなんとかかんとか。

 そんなこたぁ、知らんがな……

 てか、いつの間に俺ってそんな地位がどうのっていうアレになったん? 全然知らないんだが?
 その辺について、あとでセレスなりマレアなりにでも聞いておくか。

「ところで……」

 なんてことを考えていたら、バレーノがそう切り出すや……

「こちらの見慣れない“箱”ですが、聞き及んだ限りでは“物を作り出す箱”だとか!?
 もしや魔道具の一種なのでしょうか!?」

 と、さっきまでの大人しそうな雰囲気も何処へやら、ズイっと身を乗り出し鼻息荒くそう聞いて来た。
 てか、近い近いっ!
 自分でも、魔道具が専門だと言っていたからな。興味があるのだろう。それは分かる。
 が、男に詰め寄られても嬉しくもなんともないわっ! 単純にむさいっ!

 そんなわけで、俺は詰め寄るバレーノを両腕で押し退けようと試みるのだが……
 虚弱の悲しい性か、ビクともしやがらねぇ……ぐぬぬぬ。

 モヤシ系筆頭である研究員のバレーノにすら、パワー負けする俺とは一体……

「わーった。分かったから取り敢えず離れろっ!」

 そう言うと、案外するっとバレーノは離れてくれた。

「いやはや、これは失礼失礼。魔道具のこととなるとつい、興奮してしまいまして……」

 で、はははっと照れ臭そうに笑って見せた。

 というわけで、クラフトボックスについて簡単ではあるがバレーノに説明することにした……というかなった。
 一応、セレスから触りだけは聞かされているようだったが、セレス自身が仕組みをよく理解していないとのことで、詳しくは説明されていないらしい。
 といっても話せることなど、素材を放り込めば簡単な物なら低品質で製造可能、というくらいのこことだったがな。
 てか、内部構造とか詳しく聞かれてもそれこれ俺だって知らんし。そこは『アンリミ』の運営にでも聞いてくれ、としか言いようがない。

 で、話を聞いている間、気のせいか、バレーノの眼鏡がキラキラと輝いているようにも見えた。眼鏡キャラの、眼鏡がキラーンと輝くアレな感じだ。
 
「なるほど……実に、実に興味深いっ!」

 ならばと、実演ついでに現在絶賛稼働中であるクラフトボックスでの樽の制作風景……とはいっても、素材ブチ込んで出来上がりが出て来るのを見るだけだが……を、クラフトボックスに噛り付かんばかりの距離で観察していたバレーノが、興奮冷めやらぬ感じで雄たけびを上げたのだった。

「時にスグミ様」
「ん? 何?」

 で暫くクラフトボックスを観察していたバレーノが、唐突に俺にそう話し掛けて来た。

「この魔道具ですが、是非、解た……」
「させねぇからな?」

 バレーノがすべてを言い終わる前に、俺は間髪入れずに拒否をした。

「あの……まだ何も……」
「今、解体したい、みたいなこと言おうとしただろ? それ言うの二人目だから。
 な? セレス?」

 と、近くにいたセレスに話題を振るも、聞こえないふりでもしているのか、こっちを向こうともしない。
 この距離で聞こえてないわきゃないだろうに……

「ははは、なるほど。既に先人がおられましたか……
 でしたら、壊れた、動かなくなった、不要になった等、御座いましたら、是非お声を掛けて頂ければと」

 なんて、バレーノがどこかの廃品回収屋のようなことを口にした。

「ちょっ! 抜け駆けは卑怯よっ! それなら私の方が先じゃないかしらっ! ねぇ、スグミっ!」

 そんなバレーノの提案に、俺より先に答えのはセレスだった。しかも、かなり必死な様子で、だ。
 キミ達は、そこまでしてクラフトボックスをバラしてみたいのかね?
 てか、ばっちり聞こえてんじゃねぇーか……

「まぁ、そんな時が来たら、な」

 と、二人を見てあきれ気味に軽く口約束をするのだった。
 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

最初から最強ぼっちの俺は英雄になります

総長ヒューガ
ファンタジー
いつも通りに一人ぼっちでゲームをしていた、そして疲れて寝ていたら、人々の驚きの声が聞こえた、目を開けてみるとそこにはゲームの世界だった、これから待ち受ける敵にも勝たないといけない、予想外の敵にも勝たないといけないぼっちはゲーム内の英雄になれるのか!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

異世界転移魔方陣をネットオークションで買って行ってみたら、日本に帰れなくなった件。

蛇崩 通
ファンタジー
 ネットオークションに、異世界転移魔方陣が出品されていた。  三千円で。  二枚入り。  手製のガイドブック『異世界の歩き方』付き。  ガイドブックには、異世界会話集も収録。  出品商品の説明文には、「魔力が充分にあれば、異世界に行けます」とあった。  おもしろそうなので、買ってみた。  使ってみた。  帰れなくなった。日本に。  魔力切れのようだ。  しかたがないので、異世界で魔法の勉強をすることにした。  それなのに……  気がついたら、魔王軍と戦うことに。  はたして、日本に無事戻れるのか?  <第1章の主な内容>  王立魔法学園南校で授業を受けていたら、クラスまるごと徴兵されてしまった。  魔王軍が、王都まで迫ったからだ。  同じクラスは、女生徒ばかり。  毒薔薇姫、毒蛇姫、サソリ姫など、毒はあるけど魔法はからっきしの美少女ばかり。  ベテラン騎士も兵士たちも、あっという間にアース・ドラゴンに喰われてしまった。  しかたがない。ぼくが戦うか。  <第2章の主な内容>  救援要請が来た。南城壁を守る氷姫から。彼女は、王立魔法学園北校が誇る三大魔法剣姫の一人。氷結魔法剣を持つ魔法姫騎士だ。  さっそく救援に行くと、氷姫たち守備隊は、アース・ドラゴンの大軍に包囲され、絶体絶命の窮地だった。  どう救出する?  <第3章の主な内容>  南城壁第十六砦の屋上では、三大魔法剣姫が、そろい踏みをしていた。氷結魔法剣の使い手、氷姫。火炎魔法剣の炎姫。それに、雷鳴魔法剣の雷姫だ。  そこへ、魔王の娘にして、王都侵攻魔王軍の総司令官、炎龍王女がやって来た。三名の女魔族を率いて。交渉のためだ。だが、炎龍王女の要求内容は、常軌を逸していた。  交渉は、すぐに決裂。三大魔法剣姫と魔王の娘との激しいバトルが勃発する。  驚異的な再生能力を誇る女魔族たちに、三大魔法剣姫は苦戦するが……  <第4章の主な内容>  リリーシア王女が、魔王軍に拉致された。  明日の夜明けまでに王女を奪還しなければ、王都平民区の十万人の命が失われる。  なぜなら、兵力の減少に苦しむ王国騎士団は、王都外壁の放棄と、内壁への撤退を主張していた。それを拒否し、外壁での徹底抗戦を主張していたのが、臨時副司令官のリリーシア王女だったからだ。  三大魔法剣姫とトッキロたちは、王女を救出するため、深夜、魔王軍の野営陣地に侵入するが……

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双

四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。 「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。 教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。 友達もなく、未来への希望もない。 そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。 突如として芽生えた“成長システム”。 努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。 筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。 昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。 「なんであいつが……?」 「昨日まで笑いものだったはずだろ!」 周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。 陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。 だが、これはただのサクセスストーリーではない。 嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。 陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。 「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」 かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。 最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。 物語は、まだ始まったばかりだ。

処理中です...