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「…………は?」
思考は止まったまま、しかし、ゆっくり、ゆっくり、チアキから離れる。
「先に謝るわ、ごめん、スマン。ほんと、悪い、タキトの初恋壊すわ。ゴメンな?」
「え?」
「は、ははは……」
チアキは斜め上に視線をさまよわせた。その姿に既視感を覚え、浮かぶのは、そうだ、あちらで二年間も一緒だったんだ。なぜあちらで気づかなかったのか、困った時、悩んだ時、考え事をする時、斜め上に視線を移す、このクセは……。
「キーファ……?」
「そう! あははー! ごめんな? いや、あの後、あぁ、魔王退治して死んだ後さ、オレまでニホンで転生してんの、いやーもう、気づいたら自分が、タキトから散々聞かされてた大好きな幼馴染のチアキちゃんだろ? うぅわぁーって思ったわ」
「…………」
「心配してたんだぜ? 送り返したはいいが、無事にニホンに返せたか不安だったしな、いや、もー、ほんと、命を魔力に変換させての一か八かでやって、日付も時間もピタコとか、やっぱりオレ天才。サイコー。今朝無事に戻ってピーピー泣いてるタキト見て、絶賛したわ自分サイコー!って、はははっ」
「…………」
「ははは、は、ははは……は、あー……、ごめん……」
チアキ、いや、キーファは視線を斜め上でうろつかせ、静かになった。
「…………」
「…………」
チアキがキーファ。チアキがキーファの生まれ変わり……。
「待って、いつ? いつから知ってた?」
「あー……、小学校一年くらい、で、全部記憶戻ったんだ……」
その頃にはチアキの中身はもうキーファ。待って、オレ、向こうでキーファにいろいろ話してたよな、好きな女の子がいるって……。
“ポニーテールから見える頸がキレイなんだ”
“ニホンじゃこんな短いの穿くからさ、太ももとか、すげードキドキしてて”
“オレのことなんて全然意識してないから、ヘーキでくっついてきて、胸とか当たるし”
いや、待って。待って。待って。
気付き、ざぁーと血が下がる。
オレが向こうで言ったこと、チアキはとっくに知ってたってことだよな。初めから知ってたんだよな。中学の時に意識しだしたってことも。
じゃあ、今までの行動は……。
「キーファ……、わざとか……」
「……」
オレが何について言っているのか正しく理解したようで、チアキは目をそらした。
「お、お、お、オレの初恋を弄んだなー!!」
「ごめん! 悪かった! ほんとっ、ごめん!」
両手を合わせるが許されるレベルじゃない!
「三年半も! 見せびらかした太ももも! 胸の谷間も! チラ見せ全部わざとかー!」
「ごめんってー!!」
オレの純情を返せー!
「だって今日っ、タキトが無事に帰ってくるか不安だったんだよ!」
「っ!」
「ケイが十六歳で召喚されるのを知ってて、あの時、無事にニホンに帰せたのか正直不安だったんだ。だから、タキトから聞いてたチアキを壊さないように、タキトがチアキのためにニホンに帰りたいと、あの世界で諦めないで生き抜いた、繋ぎとめるその理由になりたかったんだ……」
「キーファ……」
そうだ……、チアキに会うことがニホンに帰る理由だった。その思いで、あの二年間を生きてきたんだ。
こちらに戻ってきたことで昨日の出来事も鮮明に思い出した。『……明日、待ってるから』そう言ったのは昨日。帰りがけに泣きそうなほど不安な顔でチアキ言った言葉の意味はこのことだったんだ……。
「ま、半分めっさ楽しんでたけどな。タキトの反応面白くて」
「ちょーっ!」
にへっと笑うチアキにいきなり台無しにされた。
「じゃあ、セリスフィアもか!? もしかしてセリスフィアもニホンに転生してるのか!?」
魔王の尾に身体を貫かれ、倒れた聖女セリスフィア。
「ああ、それ、ユナだよ、セリスフィアの生まれ変わり」
「はぁ!?」
ユナ、花加瀬ユナ。小学校五年の時転校して以来、チアキの親友。
「え、そうなのか!? ユナが言ったのか!?」
「いや、言わなくても分かった、間違いないんだ、彼女がセリスフィアだ」
ユナが過去を覚えているかどうか分からないけどな、と、そうチアキは目を伏せた。
ニホンで生まれ変わり、好きな女の子と同性の親友になったチアキ。
「言わなくていいのか? キーファはセリスフィアのこと好きだっただろ?」
「ばっ、な、な、なに言ってっ」
バナナって、チアキの慌てっぷりにいたずら心が沸いた。
「あの時、キスしてた」
「!! み、見えた!?」
「なんでキーファ、女に生まれてきたんだよ。生まれ変わったら、今度は素直に告白して恋人同士にって、なるところだろ?」
好きなくせにセリスフィアに素直になれず、名前すらまともに呼べなかったアチラでのキーファ。オレの言葉にまたバナナ言いながら真っ赤になった。
「い、いいんだよ! オレたちはっ、やっと、普通に話せるようになったんだ」
オレ以上に恋愛に奥手だったキーファ。
「女同士だからいいんだよっ、来週、ユナがウチに泊まりに来るんだ。女の子同士はなっ、一緒に風呂入って、ふざけて触り合いとか出来るんだぞ!」
鼻の穴を膨らませるチアキ。
「お、まっ、なにエロ親父みたいなこと言ってんだ!」
「うっさい! エロ親父だよ! 中身は三十路の男なんだよ! 女っ気のなかった前と違って女子高生と裸で付き合えるんだよ! 貴重な時間を邪魔すんじゃねーぞ!」
「はぁっ!? キーファあんた、おっさんだったのかよ!」
──タキト、お前はいい男だよ。お前に告白されて喜ばない女はいない、オレが保証するよ。元の世界で、チアキちゃんと上手くいくことを祈ってる……。
魔王の城で、別れる時そう言ってくれたキーファ。
な の に、オレの想いはチアキに生まれ変わったキーファ自身によって砕かれた。
チアキが好きで、それはキーファのまやかしで、好きだった気持ちの整理はつかないけれど、それでもオレは、キーファに会えたことが嬉しかった。
*
「ケイ君、遅くなったけど、お誕生日おめでと」
「おー、ありがと」
プレゼント、と渡された板チョコをユナから受けとった。
ユナは聖女セリスフィア。
そうキーファは確信をもって言うが、アチラとは容姿はもちろんだが、性格も全く違うように感じる。セリスフィアはもっと気が強かった。多くの聖女候補の中から勝ち抜いた自分に自信を持った真っすぐな女の子だった。キーファとも真っ向から言い合うタイプで、ユナは真逆。チアキの後をまるで雛鳥のようについて回る自分を主張しない女の子だ。一緒に居るオレともあまり話すことはなく、とてもセリスフィアと結びつかない。今も、チアキが委員会でいない時にユナに話しかけられることが珍しいくらいなのに。
「あ、あのね、ケイ君って、ゲームとか詳しいよね?」
従弟が上手くできないって困ってて、なんて話を振ってくるのが意外過ぎる。
「あ、あのね、勇者と魔法使いと聖女が魔王退治するゲームで……」
んんんー!? まさか……。
「勇者の名前がね、タキトって」
はい、ビンゴー!! で、後はオレが続けた。
「魔法使いはキーファ、聖女はセリスフィアだろ」
「っ……」
「うわっ」
ユナはいきなりどばーと涙を流し出した。
「タキト、タキトだったんだ、やっぱりケイ君がタキトだったんだ! ねぇっ、キーファは!? キーファはどこにいるの!?」
泣きながら縋るユナは小学校に入って、セリスフィアだった記憶を全部思い出したこと、キーファも自分と同じようにコチラで生まれたのではないかと考え、ずっとキーファを探していたと、見つからなくて、オレがアチラに召喚された十六歳の誕生日を迎えるまで、自分がセリスフィアだとも言えなくて、ずっと一人で不安だったことを涙ボロボロで伝えてきた。
誰もいない図書室で、女子に泣きながら縋られるこの状況。頭のスミで誰にも見られませんように、誰も来ませんようにと、なんて願ってたりしてた。
「キーファはっ、彼も生まれ変わってるよね? どこにいるのかなぁ……、会いたいよぉー……」
キーファはあんたの側に、めっさ側にいます!
女子ライフを堪能してるオレの邪魔すんなよと、そう、鼻の穴膨らませる中身三十路の男! ユナの泣き顔にオレは気づいてしまった。
「ま、まさか、セリスフィア、もしかしてキーファのことっ」
好きだったりしたらどーすんだ! キーファ!
「アッチではケンカばかりだったけど、でも、ずっと、彼のこと……」
きゃあぁぁぁぁー!!
「何度も夢に見るの、セリスフィアだった時の最後を。彼に抱きしめられて、大丈夫だって、側にいるからって、もう終わるから、ずっと側にいるよって、ケンカばかりだったのにね、初めて優しい声で言ってくれたの」
キーファぁぁぁ……。
頭を抱えてしゃがみたくなった。
「もう何も力出なくて、目の前が真っ暗になっていったけど、キーファの声だけが届いていた、ずっと好きだった、愛してるって、そう、言ってくれたの……どこにいるのかな、会いたいよぉ……」
めっさ側にいるキーファを想い、涙する聖女セリスフィアだったユナ。
あああああああああああああああああああー……。
もう堪らず頭をかかえ、しゃがみこんだよ。
キーファ、お前、これ、どーすんだよ……。
十六歳の誕生日、異世界へ勇者として召喚され帰還したオレは、予想外な失恋をした。
そして、叶うことが難しい恋を見守ることになった。
以上、元勇者の失恋報告でした。礼っ!
思考は止まったまま、しかし、ゆっくり、ゆっくり、チアキから離れる。
「先に謝るわ、ごめん、スマン。ほんと、悪い、タキトの初恋壊すわ。ゴメンな?」
「え?」
「は、ははは……」
チアキは斜め上に視線をさまよわせた。その姿に既視感を覚え、浮かぶのは、そうだ、あちらで二年間も一緒だったんだ。なぜあちらで気づかなかったのか、困った時、悩んだ時、考え事をする時、斜め上に視線を移す、このクセは……。
「キーファ……?」
「そう! あははー! ごめんな? いや、あの後、あぁ、魔王退治して死んだ後さ、オレまでニホンで転生してんの、いやーもう、気づいたら自分が、タキトから散々聞かされてた大好きな幼馴染のチアキちゃんだろ? うぅわぁーって思ったわ」
「…………」
「心配してたんだぜ? 送り返したはいいが、無事にニホンに返せたか不安だったしな、いや、もー、ほんと、命を魔力に変換させての一か八かでやって、日付も時間もピタコとか、やっぱりオレ天才。サイコー。今朝無事に戻ってピーピー泣いてるタキト見て、絶賛したわ自分サイコー!って、はははっ」
「…………」
「ははは、は、ははは……は、あー……、ごめん……」
チアキ、いや、キーファは視線を斜め上でうろつかせ、静かになった。
「…………」
「…………」
チアキがキーファ。チアキがキーファの生まれ変わり……。
「待って、いつ? いつから知ってた?」
「あー……、小学校一年くらい、で、全部記憶戻ったんだ……」
その頃にはチアキの中身はもうキーファ。待って、オレ、向こうでキーファにいろいろ話してたよな、好きな女の子がいるって……。
“ポニーテールから見える頸がキレイなんだ”
“ニホンじゃこんな短いの穿くからさ、太ももとか、すげードキドキしてて”
“オレのことなんて全然意識してないから、ヘーキでくっついてきて、胸とか当たるし”
いや、待って。待って。待って。
気付き、ざぁーと血が下がる。
オレが向こうで言ったこと、チアキはとっくに知ってたってことだよな。初めから知ってたんだよな。中学の時に意識しだしたってことも。
じゃあ、今までの行動は……。
「キーファ……、わざとか……」
「……」
オレが何について言っているのか正しく理解したようで、チアキは目をそらした。
「お、お、お、オレの初恋を弄んだなー!!」
「ごめん! 悪かった! ほんとっ、ごめん!」
両手を合わせるが許されるレベルじゃない!
「三年半も! 見せびらかした太ももも! 胸の谷間も! チラ見せ全部わざとかー!」
「ごめんってー!!」
オレの純情を返せー!
「だって今日っ、タキトが無事に帰ってくるか不安だったんだよ!」
「っ!」
「ケイが十六歳で召喚されるのを知ってて、あの時、無事にニホンに帰せたのか正直不安だったんだ。だから、タキトから聞いてたチアキを壊さないように、タキトがチアキのためにニホンに帰りたいと、あの世界で諦めないで生き抜いた、繋ぎとめるその理由になりたかったんだ……」
「キーファ……」
そうだ……、チアキに会うことがニホンに帰る理由だった。その思いで、あの二年間を生きてきたんだ。
こちらに戻ってきたことで昨日の出来事も鮮明に思い出した。『……明日、待ってるから』そう言ったのは昨日。帰りがけに泣きそうなほど不安な顔でチアキ言った言葉の意味はこのことだったんだ……。
「ま、半分めっさ楽しんでたけどな。タキトの反応面白くて」
「ちょーっ!」
にへっと笑うチアキにいきなり台無しにされた。
「じゃあ、セリスフィアもか!? もしかしてセリスフィアもニホンに転生してるのか!?」
魔王の尾に身体を貫かれ、倒れた聖女セリスフィア。
「ああ、それ、ユナだよ、セリスフィアの生まれ変わり」
「はぁ!?」
ユナ、花加瀬ユナ。小学校五年の時転校して以来、チアキの親友。
「え、そうなのか!? ユナが言ったのか!?」
「いや、言わなくても分かった、間違いないんだ、彼女がセリスフィアだ」
ユナが過去を覚えているかどうか分からないけどな、と、そうチアキは目を伏せた。
ニホンで生まれ変わり、好きな女の子と同性の親友になったチアキ。
「言わなくていいのか? キーファはセリスフィアのこと好きだっただろ?」
「ばっ、な、な、なに言ってっ」
バナナって、チアキの慌てっぷりにいたずら心が沸いた。
「あの時、キスしてた」
「!! み、見えた!?」
「なんでキーファ、女に生まれてきたんだよ。生まれ変わったら、今度は素直に告白して恋人同士にって、なるところだろ?」
好きなくせにセリスフィアに素直になれず、名前すらまともに呼べなかったアチラでのキーファ。オレの言葉にまたバナナ言いながら真っ赤になった。
「い、いいんだよ! オレたちはっ、やっと、普通に話せるようになったんだ」
オレ以上に恋愛に奥手だったキーファ。
「女同士だからいいんだよっ、来週、ユナがウチに泊まりに来るんだ。女の子同士はなっ、一緒に風呂入って、ふざけて触り合いとか出来るんだぞ!」
鼻の穴を膨らませるチアキ。
「お、まっ、なにエロ親父みたいなこと言ってんだ!」
「うっさい! エロ親父だよ! 中身は三十路の男なんだよ! 女っ気のなかった前と違って女子高生と裸で付き合えるんだよ! 貴重な時間を邪魔すんじゃねーぞ!」
「はぁっ!? キーファあんた、おっさんだったのかよ!」
──タキト、お前はいい男だよ。お前に告白されて喜ばない女はいない、オレが保証するよ。元の世界で、チアキちゃんと上手くいくことを祈ってる……。
魔王の城で、別れる時そう言ってくれたキーファ。
な の に、オレの想いはチアキに生まれ変わったキーファ自身によって砕かれた。
チアキが好きで、それはキーファのまやかしで、好きだった気持ちの整理はつかないけれど、それでもオレは、キーファに会えたことが嬉しかった。
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「ケイ君、遅くなったけど、お誕生日おめでと」
「おー、ありがと」
プレゼント、と渡された板チョコをユナから受けとった。
ユナは聖女セリスフィア。
そうキーファは確信をもって言うが、アチラとは容姿はもちろんだが、性格も全く違うように感じる。セリスフィアはもっと気が強かった。多くの聖女候補の中から勝ち抜いた自分に自信を持った真っすぐな女の子だった。キーファとも真っ向から言い合うタイプで、ユナは真逆。チアキの後をまるで雛鳥のようについて回る自分を主張しない女の子だ。一緒に居るオレともあまり話すことはなく、とてもセリスフィアと結びつかない。今も、チアキが委員会でいない時にユナに話しかけられることが珍しいくらいなのに。
「あ、あのね、ケイ君って、ゲームとか詳しいよね?」
従弟が上手くできないって困ってて、なんて話を振ってくるのが意外過ぎる。
「あ、あのね、勇者と魔法使いと聖女が魔王退治するゲームで……」
んんんー!? まさか……。
「勇者の名前がね、タキトって」
はい、ビンゴー!! で、後はオレが続けた。
「魔法使いはキーファ、聖女はセリスフィアだろ」
「っ……」
「うわっ」
ユナはいきなりどばーと涙を流し出した。
「タキト、タキトだったんだ、やっぱりケイ君がタキトだったんだ! ねぇっ、キーファは!? キーファはどこにいるの!?」
泣きながら縋るユナは小学校に入って、セリスフィアだった記憶を全部思い出したこと、キーファも自分と同じようにコチラで生まれたのではないかと考え、ずっとキーファを探していたと、見つからなくて、オレがアチラに召喚された十六歳の誕生日を迎えるまで、自分がセリスフィアだとも言えなくて、ずっと一人で不安だったことを涙ボロボロで伝えてきた。
誰もいない図書室で、女子に泣きながら縋られるこの状況。頭のスミで誰にも見られませんように、誰も来ませんようにと、なんて願ってたりしてた。
「キーファはっ、彼も生まれ変わってるよね? どこにいるのかなぁ……、会いたいよぉー……」
キーファはあんたの側に、めっさ側にいます!
女子ライフを堪能してるオレの邪魔すんなよと、そう、鼻の穴膨らませる中身三十路の男! ユナの泣き顔にオレは気づいてしまった。
「ま、まさか、セリスフィア、もしかしてキーファのことっ」
好きだったりしたらどーすんだ! キーファ!
「アッチではケンカばかりだったけど、でも、ずっと、彼のこと……」
きゃあぁぁぁぁー!!
「何度も夢に見るの、セリスフィアだった時の最後を。彼に抱きしめられて、大丈夫だって、側にいるからって、もう終わるから、ずっと側にいるよって、ケンカばかりだったのにね、初めて優しい声で言ってくれたの」
キーファぁぁぁ……。
頭を抱えてしゃがみたくなった。
「もう何も力出なくて、目の前が真っ暗になっていったけど、キーファの声だけが届いていた、ずっと好きだった、愛してるって、そう、言ってくれたの……どこにいるのかな、会いたいよぉ……」
めっさ側にいるキーファを想い、涙する聖女セリスフィアだったユナ。
あああああああああああああああああああー……。
もう堪らず頭をかかえ、しゃがみこんだよ。
キーファ、お前、これ、どーすんだよ……。
十六歳の誕生日、異世界へ勇者として召喚され帰還したオレは、予想外な失恋をした。
そして、叶うことが難しい恋を見守ることになった。
以上、元勇者の失恋報告でした。礼っ!
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