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クロード様がアリスフィナとの婚約が決まった今、大勢の愛人をどうするつもりでいるのか。翌日、信頼のおける友人、数名に話したところ、
「任せて下さい! アリスフィナ様のためなら、わたくし、何でもっ」
「私も! 必ず、お姉様の望む情報を手に入れてみせますわ!」
「お任せください、アリス様を失望させることはありませんわ!」
喜んで協力してくれた。
「ありがとう、皆、頼むよ」
『はうっ!』
微笑めばくたりと力が抜けたように座り込む三人に、不安を感じたが、彼女たちは仕事は完璧だった。
オレが頼んだのは夫となるクロード・ファンベルドの愛人調査。
現役百十五歳のクロード様は、現在十五人と愛人契約を結び、十五股中とのこと。
「じゅうごっ……」
言葉を失くすオレに、高位貴族が契約を結び愛人を持つことは、よくあることだと教えてくれた。
「愛人契約を結び、援助を受ける者ですわ」
援助……。
聞けばクロード様の愛人は、未亡人に平民と変わらない下級貴族だった。
「だ、大丈夫ですわ! お姉様!」
「アリスフィナ様との婚約が決まったからには愛人契約を解消するのが当然というもの」
「え? そうなの?」
「当然ですわ! 八領が一つ、ローズウェル家との婚約に愛人を持ったままなんてそんな不誠実、許されることではありませんわ!」
「……」
不誠実か……。
援助が必要な女性を切ることが誠実か……?
何かスッキリせず黙ったオレを愛人を持つ男に嫁ぐ不安のように取った友人たちは、クロード様の身辺調査を継続してくれていた。
「お姉様! 安心してくださいませ!」
「クロード様はお付き合いされてる女性たちとの関係を、清算されているようですわ」
「アリスフィナ様との婚約が決まったのですもの、同然ですわ」
「中には、関係を続けたいと、受け入れない方もいるとか」
「まぁ! 厚かましい!」
「……」
普通の女なら、婚約者を立てて前の女との関係を清算、なんて当たり前に思うのだろう。
しかし、オレと婚約したからって、援助切られるのが当たり前なのか?
彼女たちはどうなる……?
久城タカヤだからなのか、そんな関係に何か引っかかるモノがあった。
言いようのないモヤモヤを持ったまま父について参加した夜会でそれは起こった。
刺すような真っすぐな視線に気づき、オレは可愛い可愛い友人たちと別れ、一人テラスへと出た。
ここ数日、何度か感じる視線。
放課後何度も受けた視線だ。八領主の娘についてる優秀な護衛も気づかないはずはないが「手を出さないで下さいね」とにっこりお願いしておいたのだ。
真っ赤になって若干前かがみになった意味は気づかないふりをしてやったが。
「あら、失礼いたしました」
追って来たのはクロードの愛人、アマリアという未亡人だ。かわいい友人たちにより、名に容姿、援助の経緯と細かい詳細はすべて把握済みだ。
アマリアは子爵位の貴族の後妻であり、前妻の子が跡目となり子供もいないため、血の繋がらない後妻は邪魔だとばかりに、わずかな金銭と共に小さな別邸に追い払われ、クロード様と愛人契約を結ぶまで、所有していた宝石を売り払い日々の生活を送っていたという。
偶然場が被ったように装うアマリアは、口元のホクロが魅惑的な女性だった。二十代半ばか、メリハリのある身体の派手な美女だ。
一瞬のうちにオレの頭からつま先まで視線をおくり、成長途中の小娘と比べて自分の方が勝ってると判断したのだろう、紅い口元が弧を描いた。
「アリスフィナ様ですね、ファンベルド公爵とご婚約されたと伺いましたわ」
「ええ」
アリスフィナはこの国の最高位貴族。名乗りもせず声をかけてくるなど、不敬だというが……。前世庶民なオレにはどうでもいいこと。
「わたくし、クロード様にはとてもお世話になっていましたの」
婚約者との関係を匂わせ何を得たいのか。
援助を切られるんだ、嫌味の一つも言いたいのだろうか。
「クロード様は半身と出会うまで妻を持つ気はないとおっしゃっていたですが……」
──半身。
言葉通り己の半分となる者。
魔力持ちは同質の魔力持ちでなければ、魔力を持つ子を生せないと云われる。
魔力の質が違えば生まれてくる子の魔力の器は小さく、少ないと。
だが、例外はオレ。魔力のない異界の神の愛し子。夫となる者の魔力の質をそのまま受け継いだ子をポコスカ産む、貴重な産み腹。
自分と同質の魔力を持つ半身は少ない。出会う確率の低い半身を求める高位貴族の愛人に収まったが、異界の神の愛し子がいたから愛人契約の解消となったということだ。
「どうして、あなたなのですか……」
そりゃ、ポッと出の異界の神の愛し子が憎かろう。
しかし、彼女の瞳は羨望と悲哀に濡れていた。
あーあ……。
気づいてしまったよ。
この人は、本気であの男を想ってたのか……。
オレのせいで簡単に愛人契約を切る程度の男なのにな。
彼女の白い手は固く握られ震えていた。
勿体ないな。
「きゃっ!」
湧いた感情のまま腕を引き寄せ腕の中に囲った。
言わさず無理やり顔を上げさせる。
怯え、揺れる瞳と、震える唇。そっと頬を撫でればビクリと肩が跳ねた。
あー…、いいな、うん。勿体ないわ。
いらないのならオレが貰ってもいいよね?
「あなた、わたしのものなりなさい」
高等学校を卒業後アリスフィナと、クロード様の結婚式は盛大に行われることとなった。
ぎゅうぎゅうにコルセットを絞められ、蟻んこみたいにされ、固く重いドレスを着けられ、きつく結った頭に重い飾りを盛りに盛られ、顔は皮膚呼吸ができないほどに厚く塗りたくられ、半日かけて皆が美しいと絶賛するモノに作り変えられた。
息苦しさなどをカケラも見せぬ美しい微笑みを浮かべるアリスフィナに皆口を開けたまま、見惚れていた。
十八年間、お貴族様やってきたオレは気合で汗が止めれるほどの大女優よ。
父様は男泣きしていた。
前世も未婚のまま逝ったオレは、娘を嫁がせる父親というのをテレビの中でしか観たことがなかったが、本当にこんなに悔しそうに泣くのだな、なんだかこそばゆいような、落ち着かない気持ちになった。
「なんと美しい」
王に次ぐ最高位に立つ男は腹立つほどのイケメン貴公子、異界の神の愛し子の手を取った。
自信に満ちた男の顔を眺め、アリスフィナは美しい笑みを浮かべた。
ファンベルドの屋敷に入るにあたり、オレはクロード様に一つお願いをした。
「騎士として生きる父を尊敬するわたくしは、許されるままに父の背を追い生きてきました。
クロード様の妻として、ファンベルドの名を連ねる者として、わたくしにはまだ至らないところが多く、信用のおける人の家庭教師五名と侍女十名を共に屋敷に迎えてほしいのです」と。
「アリスフィナさま!」
「アリスさま、お帰りなさいませ」
「なっ……」
『おかえりなさいませ!』
ファンベルド家の使用人とともに迎えてくれたのは私の家庭教師と侍女たち。
「な、な、な、何故、お前たちがここにいるっ!?」
ああ、貴公子ヅラが剥げてるぜ、旦那様。
「クロード様、紹介しますわ、こちら、わたくしの家庭教師を務めて下さる、マナーの講師、オリヴィア・ランゲル婦人。ピアノ講師セレーネ・アレイド婦人。ヴァイオリンの講師にレイチェル・バルド婦人。ダンスの講師、アマリア・セスター婦人。刺繍とレース編みを教えて下さるのはステラ・ノーグ婦人ですの」
顔色悪く口をハクハクさせているが、家庭教師と紹介した元愛人たちの後ろに控えてる者たちにも気づいたようだ。
「彼女たちはわたくしの侍女として新たに雇った者たちですわ」
「なんで……」
よろりと後ずさる旦那様。
クロード様と愛人契約を結び支援を受けていた平民と変わらない下級貴族。家族を支えるために働く場がほしいならと皆まとめてオレが雇ったのだ。
さすが見る目のある旦那様だ。皆かっわいいこと、かわいいこと。
「アリスフィナ様」
するりとアマリアがアリスフィナに腕を絡めてきた。
「今日はお疲れでしょう? さぁ、お部屋に参りましょう?」
「あぁ、そうだね」
身長差から見上げるアマリアの頬をスルリと撫でる。
「アリスフィナ様、わたくしがとっておきのお茶をいれますわ」
「ありがとう、オリヴィア、君のお茶はとても香りが良く美味しいから嬉しいよ」
オリヴィアの髪に指を絡めれば目をそらして頬を染める。
「アリス様ぁ、わたくし、お茶に合うお菓子を焼きましたの」
「ありがとう、ステラ、楽しみだ」
ステラの頬を撫で、レイチェルとセレーネに微笑みかける。
「さぁ、皆おいで」
『はい! アリスフィナ様!』
ぞろぞろと十名の侍女もアリスフィナの後に従う。
クロード様をその場に残したまま。
だって、ねぇ、旦那様?
いらないんだったらわたしが頂いてもいいですよね?
こうして、久城タカヤの楽しい楽しいハーレム生活は始まったのだった。
「任せて下さい! アリスフィナ様のためなら、わたくし、何でもっ」
「私も! 必ず、お姉様の望む情報を手に入れてみせますわ!」
「お任せください、アリス様を失望させることはありませんわ!」
喜んで協力してくれた。
「ありがとう、皆、頼むよ」
『はうっ!』
微笑めばくたりと力が抜けたように座り込む三人に、不安を感じたが、彼女たちは仕事は完璧だった。
オレが頼んだのは夫となるクロード・ファンベルドの愛人調査。
現役百十五歳のクロード様は、現在十五人と愛人契約を結び、十五股中とのこと。
「じゅうごっ……」
言葉を失くすオレに、高位貴族が契約を結び愛人を持つことは、よくあることだと教えてくれた。
「愛人契約を結び、援助を受ける者ですわ」
援助……。
聞けばクロード様の愛人は、未亡人に平民と変わらない下級貴族だった。
「だ、大丈夫ですわ! お姉様!」
「アリスフィナ様との婚約が決まったからには愛人契約を解消するのが当然というもの」
「え? そうなの?」
「当然ですわ! 八領が一つ、ローズウェル家との婚約に愛人を持ったままなんてそんな不誠実、許されることではありませんわ!」
「……」
不誠実か……。
援助が必要な女性を切ることが誠実か……?
何かスッキリせず黙ったオレを愛人を持つ男に嫁ぐ不安のように取った友人たちは、クロード様の身辺調査を継続してくれていた。
「お姉様! 安心してくださいませ!」
「クロード様はお付き合いされてる女性たちとの関係を、清算されているようですわ」
「アリスフィナ様との婚約が決まったのですもの、同然ですわ」
「中には、関係を続けたいと、受け入れない方もいるとか」
「まぁ! 厚かましい!」
「……」
普通の女なら、婚約者を立てて前の女との関係を清算、なんて当たり前に思うのだろう。
しかし、オレと婚約したからって、援助切られるのが当たり前なのか?
彼女たちはどうなる……?
久城タカヤだからなのか、そんな関係に何か引っかかるモノがあった。
言いようのないモヤモヤを持ったまま父について参加した夜会でそれは起こった。
刺すような真っすぐな視線に気づき、オレは可愛い可愛い友人たちと別れ、一人テラスへと出た。
ここ数日、何度か感じる視線。
放課後何度も受けた視線だ。八領主の娘についてる優秀な護衛も気づかないはずはないが「手を出さないで下さいね」とにっこりお願いしておいたのだ。
真っ赤になって若干前かがみになった意味は気づかないふりをしてやったが。
「あら、失礼いたしました」
追って来たのはクロードの愛人、アマリアという未亡人だ。かわいい友人たちにより、名に容姿、援助の経緯と細かい詳細はすべて把握済みだ。
アマリアは子爵位の貴族の後妻であり、前妻の子が跡目となり子供もいないため、血の繋がらない後妻は邪魔だとばかりに、わずかな金銭と共に小さな別邸に追い払われ、クロード様と愛人契約を結ぶまで、所有していた宝石を売り払い日々の生活を送っていたという。
偶然場が被ったように装うアマリアは、口元のホクロが魅惑的な女性だった。二十代半ばか、メリハリのある身体の派手な美女だ。
一瞬のうちにオレの頭からつま先まで視線をおくり、成長途中の小娘と比べて自分の方が勝ってると判断したのだろう、紅い口元が弧を描いた。
「アリスフィナ様ですね、ファンベルド公爵とご婚約されたと伺いましたわ」
「ええ」
アリスフィナはこの国の最高位貴族。名乗りもせず声をかけてくるなど、不敬だというが……。前世庶民なオレにはどうでもいいこと。
「わたくし、クロード様にはとてもお世話になっていましたの」
婚約者との関係を匂わせ何を得たいのか。
援助を切られるんだ、嫌味の一つも言いたいのだろうか。
「クロード様は半身と出会うまで妻を持つ気はないとおっしゃっていたですが……」
──半身。
言葉通り己の半分となる者。
魔力持ちは同質の魔力持ちでなければ、魔力を持つ子を生せないと云われる。
魔力の質が違えば生まれてくる子の魔力の器は小さく、少ないと。
だが、例外はオレ。魔力のない異界の神の愛し子。夫となる者の魔力の質をそのまま受け継いだ子をポコスカ産む、貴重な産み腹。
自分と同質の魔力を持つ半身は少ない。出会う確率の低い半身を求める高位貴族の愛人に収まったが、異界の神の愛し子がいたから愛人契約の解消となったということだ。
「どうして、あなたなのですか……」
そりゃ、ポッと出の異界の神の愛し子が憎かろう。
しかし、彼女の瞳は羨望と悲哀に濡れていた。
あーあ……。
気づいてしまったよ。
この人は、本気であの男を想ってたのか……。
オレのせいで簡単に愛人契約を切る程度の男なのにな。
彼女の白い手は固く握られ震えていた。
勿体ないな。
「きゃっ!」
湧いた感情のまま腕を引き寄せ腕の中に囲った。
言わさず無理やり顔を上げさせる。
怯え、揺れる瞳と、震える唇。そっと頬を撫でればビクリと肩が跳ねた。
あー…、いいな、うん。勿体ないわ。
いらないのならオレが貰ってもいいよね?
「あなた、わたしのものなりなさい」
高等学校を卒業後アリスフィナと、クロード様の結婚式は盛大に行われることとなった。
ぎゅうぎゅうにコルセットを絞められ、蟻んこみたいにされ、固く重いドレスを着けられ、きつく結った頭に重い飾りを盛りに盛られ、顔は皮膚呼吸ができないほどに厚く塗りたくられ、半日かけて皆が美しいと絶賛するモノに作り変えられた。
息苦しさなどをカケラも見せぬ美しい微笑みを浮かべるアリスフィナに皆口を開けたまま、見惚れていた。
十八年間、お貴族様やってきたオレは気合で汗が止めれるほどの大女優よ。
父様は男泣きしていた。
前世も未婚のまま逝ったオレは、娘を嫁がせる父親というのをテレビの中でしか観たことがなかったが、本当にこんなに悔しそうに泣くのだな、なんだかこそばゆいような、落ち着かない気持ちになった。
「なんと美しい」
王に次ぐ最高位に立つ男は腹立つほどのイケメン貴公子、異界の神の愛し子の手を取った。
自信に満ちた男の顔を眺め、アリスフィナは美しい笑みを浮かべた。
ファンベルドの屋敷に入るにあたり、オレはクロード様に一つお願いをした。
「騎士として生きる父を尊敬するわたくしは、許されるままに父の背を追い生きてきました。
クロード様の妻として、ファンベルドの名を連ねる者として、わたくしにはまだ至らないところが多く、信用のおける人の家庭教師五名と侍女十名を共に屋敷に迎えてほしいのです」と。
「アリスフィナさま!」
「アリスさま、お帰りなさいませ」
「なっ……」
『おかえりなさいませ!』
ファンベルド家の使用人とともに迎えてくれたのは私の家庭教師と侍女たち。
「な、な、な、何故、お前たちがここにいるっ!?」
ああ、貴公子ヅラが剥げてるぜ、旦那様。
「クロード様、紹介しますわ、こちら、わたくしの家庭教師を務めて下さる、マナーの講師、オリヴィア・ランゲル婦人。ピアノ講師セレーネ・アレイド婦人。ヴァイオリンの講師にレイチェル・バルド婦人。ダンスの講師、アマリア・セスター婦人。刺繍とレース編みを教えて下さるのはステラ・ノーグ婦人ですの」
顔色悪く口をハクハクさせているが、家庭教師と紹介した元愛人たちの後ろに控えてる者たちにも気づいたようだ。
「彼女たちはわたくしの侍女として新たに雇った者たちですわ」
「なんで……」
よろりと後ずさる旦那様。
クロード様と愛人契約を結び支援を受けていた平民と変わらない下級貴族。家族を支えるために働く場がほしいならと皆まとめてオレが雇ったのだ。
さすが見る目のある旦那様だ。皆かっわいいこと、かわいいこと。
「アリスフィナ様」
するりとアマリアがアリスフィナに腕を絡めてきた。
「今日はお疲れでしょう? さぁ、お部屋に参りましょう?」
「あぁ、そうだね」
身長差から見上げるアマリアの頬をスルリと撫でる。
「アリスフィナ様、わたくしがとっておきのお茶をいれますわ」
「ありがとう、オリヴィア、君のお茶はとても香りが良く美味しいから嬉しいよ」
オリヴィアの髪に指を絡めれば目をそらして頬を染める。
「アリス様ぁ、わたくし、お茶に合うお菓子を焼きましたの」
「ありがとう、ステラ、楽しみだ」
ステラの頬を撫で、レイチェルとセレーネに微笑みかける。
「さぁ、皆おいで」
『はい! アリスフィナ様!』
ぞろぞろと十名の侍女もアリスフィナの後に従う。
クロード様をその場に残したまま。
だって、ねぇ、旦那様?
いらないんだったらわたしが頂いてもいいですよね?
こうして、久城タカヤの楽しい楽しいハーレム生活は始まったのだった。
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