悪堕ち王子の快楽ダンジョン、女冒険者を帰さない ~エロゲの悪役に転生した俺、ひっそりスローライフを送りたいだけなのに美少女たちが集まってくる

タイフーンの目

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2:妖狐~盗賊少女~女盗賊

第15話 初めては俺とメディで頂くぜ

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 ■ ■ ■


 俺が檜の湯船で平穏な時間を楽しんでいると、何やら外が――脱衣所のほうが騒がしくなってきた。

 嫌な予感。

「あるじ殿! 参りましたぞ!」
「たぞ!」
「っっっ!?!?」

 全裸の朧とメディが入ってきた!

「な、なにしに!?」
「それはもう、ご奉仕に決まっておりますが!」
「ごほうしする、アルトさまを気持ちよくする!」

 やばいメディが毒されてる。

 しかし、2人ともプロポーションが良すぎる――俺がメイクしたんだが。
 朧は長身で、メディは小柄。だがバストサイズはしのぎを削るほどで、朧のほうはHカップ、メディはGカップだ。

「さあ、我ら2人であるじ殿のたくましい肉体を洗って差し上げましょうぞ」
「いっぱい洗う!」

 どちらも恥ずかしがる様子もなく、朧のほうは優雅なポーズを決めて見せつけてくるし、メディは万歳。

「さあさ、あるじ殿こちらへ! 早う、我らに洗体させてくださらぬか!」
「主従関係を大事にな!? 俺が命令聞くみたいになってんじゃん、風呂は1人で入れるから! もう体も洗ったし!」
「そうはいきませぬ、ここで退いては下僕の名折れじゃ! 主の命に逆らってでも、通さねばならぬ意志もあるのです! お怒りならばあとでたっぷりと叱ってくだされ、この身をお好きに!」

 ダメだ! 話が通じない!
 しかし俺たちが不毛な押し問答をしているうちに、

「泡できた、モコモコ!」

 メディがボディーソープの準備を整えていた。

「アルトさまこっち。こっち座って。洗う!」

 バスチェアをばんばん叩いて催促してくる。

「ほらメディ殿もやる気じゃぞ!? この真摯で熱烈な思いを、懐のふか~いあるじ殿は受け入れてくださらぬのかえ?」

 やっぱ脅迫みたいになってんじゃん!
 ただ、

「(にこーーーっ)」

 メディの期待に満ちた笑顔には弱いんだ……。あの泡で洗われたら確かに気持ち良さそうだし……。

「くっ、もうどうにでもなれだ!」

 覚悟を決めて湯船からザバーッと上がる。

「アルトさまも、はだか!」
「お、おお。あるじ殿、素晴らしい肉体美で……な、なんともたくましく、抱かれ心地の良さそうな……、え、えっと……あのぉ……」
「お前が照れるんかい」

 急に頬を赤らめてモジモジしだす朧。
 ふん、俺はもう退かないからな?

 どっかりとバスチェアに腰を下ろしてメディに背中を洗ってもらう。

「ごつごつ」
「ん?」
「アルトさまの背中ごつごつ。かたい。不思議」

 興味津々な手つきで、メディは俺の背中を泡まみれにしていく。

「強いオス、かたい?」
「強さは関係ないかな。強くても柔らかいやつもいるだろうし」
「ふーん」
「ところで――」

 朧が、浴室の床にペタンとしゃがみ込んでこちらをチラチラ見ている。

「さっきまでの勢いはどうしたんだ?」
「だ、だってぇ……、し、仕方なかろ? まさかあるじ殿がそんなに立派な……、その……わらわ、恥ずかしい……!」

 わらわ恥ずかしいじゃないんだが?

 誰のおかげで俺が全裸でメディに洗われてると思っているのか。顔はどうにか平気そうにしているが、内心ではムラムラしてしょうがないんだからな?

「朧、はずかしくない」

 メディがちょいちょいと手招きする。

「めでぃと一緒にする。こわくない」
「め、メディ殿……! で、では――」

 オドオドと近寄ってきて、メディから泡を分けてもらうと朧は、

「左手を失礼いたします……、お、おお。大きな手じゃ、指も長い……」

 子作りがどうのとか言ってた割に、遠慮がちに俺の手を取って優しく洗う。

「前腕の筋肉、この腕で押さえつけられたら――」
「めでぃも手、洗う」

 メディが右腕のほうに回ってくる。

「ふとい。アルト様のうで」
「うむ、うっとりするようじゃ……」

 絶景。
 俺の体に興味津々なメディと朧。湯気のせいもあって上気した肌。動くたび胸が揺れるし、泡が太ももに垂れて、滑って落ちる。

「ふふ、これは良いですな、二の腕も肩もっ! 触っているとこちらまで心地良い……!」

 だんだん朧が勢いを取り戻してきた。

「メディ殿、見てくだされここ! 喉仏!」
「のど?」
「そうです、我らメスにはない喉仏です! 洗ってみましょう!」
「く、くすぐったいんだが?」

 俺の苦情はどちらの耳にも届かなかった。

「のど、ツンツンしてる! ここもかたい!」
「人間のオスの特徴です。おっ? 動きましたよ!」
「アルト様もっと動かして! おもしろい!」
 
 熱中するあまり2人の胸で両腕が挟まれる。ニュルニュルっと肌が滑って、俺の理性を責め立ててくる。

「胸板もたくましい! このガッシリした体つき、たまりませぬよ!?」
「うー、アルト様、だっこしてほしくなってきた……」
「わらわも! わらわも! あっ、もちろんメディ殿のあとで!」
「ち、近い、近いって……!

 ダメだ。
 このまま放置しておいたらアレがアレして、そのうちアレになってしまう!!

「メディあとで服を着たらな? んで、朧はもっと落ち着け」
「そうはゆきませぬ! これは病みつきに……! もっとあるじ殿の体を……体を!」
「……朧。誰がダンジョンマスターなのか忘れたか?」

 普段は抑えている魔力を解放する。
 メディですら驚いて、ぱっと手を離す。朧に至っては、

「キャウンッ!?」

 と悲鳴をあげた。

 あまり権力を振りかざしたくはないが、最初に主従関係の厳しさを説いてきたのは朧のほうだ。自分の発言には責任を持ってもらおう。

「朧、こっちに尻を向けろ」
「っっっ!? ま、まずいですぞあるじ殿!? そういうのはメディ殿が先で――」
「そうじゃなくて」
「?」
「尻尾を洗ってやるって言ってるんだ」
「ほへっ!?」

 尻尾。朧はお尻の上から大きなキツネ尻尾が生えている。

「メディも手伝ってくれるか?」
「しっぽ!」
「あ、あるじ殿? メディ殿?」
「モンスターの世界はなんだっけメディ」

 メディは朧から言われた言葉を思い出して、

「やきにくきゅーしょく!」
「そうだな。弱肉強食だな」
「メディ殿に甘い――!?」
「【神話級】モンスターとダンジョンマスターに洗ってもらえるんだ。嬉しいだろ?」
「ほ、ほはぁっ……!」

 ワナワナと震える朧だったが、俺からのプレッシャーに負け、観念したように後ろを向く。

「こ、こうであろうか……」

 檜風呂に手を置き、こちらに向かってプリンとお尻を突き出す。
 湯気と雫に濡れてはいるが、大きな白い尻尾はフワフワとした毛並みを維持している。

「このような経験はなくて、そのぉ……」
「初めては俺とメディで頂くぜ」
「ひぅう……ッ!」
「メディ、泡くれ」
「アルトさまどーぞ」

 メディの手からたっぷりと泡を受け取って、

「フッフッフ、覚悟しろよ千年妖狐」
「や、優しくしてたもれ……!」
「もちろんだ、死ぬほど優しくしてやる……!」
 
 メディと2人で、尻尾の中ほどをワシャッと掴む。

「ほひぃっ――!?」

 そこから先端へ向かって泡を塗り込む。そこからまた根元へ。ぐしゅぐしゅと揉んでやると、

「~~~~っ! っ!? っ!?」
「朧、気持ちよさそう。おしりフリフリ」
「だな。もっと丁寧に洗ってやろうな?」
「おー!」

 尻尾の筋肉に、綺麗な毛並み。根元から先端まで、ゴシゴシ、ぎゅっぎゅと。

「ひぃい! 申し訳ごじゃいましぇんでしたっ!  あっ、そこだめっ!? も、もう調子に乗りません! 乗りましぇんからぁッ!! あるじ殿の従順な下僕ですぅっ……!! きゃううんッ!」
 
 背筋をのけ反らせて朧が甲高い声を上げる。

「トドメは……じゃなかった。仕上げはシャワーだ」
「しゃ、シャワーとは?」
「これだよ」

 蛇口をひねれば熱いお湯が噴射する、そんな装置をこっちの世界は知らずにいる。

「うちのシャワーは俺好みにしっかりした勢いだから気持ちいいぞ」
「勢いのいいシャワー♡ な、なんぞ……ふぉおっ♡♡」

 あわあわのキツネ尻尾に水流を浴びせかける。

「おぉおっ♡ あつい! 熱くて激しいものが、わらわの尻尾に♡ こんなの知らぬっ、毛並みの奥まで叩かれるようじゃ! そ、そこは、先っぽは敏感なのじゃ、あるじ殿、あるじ殿の熱いの、そんなに掛けんでおくれ、もう勘弁してたもれっ……! おっ、おおっ……、おッ……!」

 快感の余韻に身震いして、朧は、

「指まで使って巧みに……わ、わらわ……もうあるじ殿なしでは生きてゆけぬ体になってしもうたではないか……っ」
「大袈裟な」
「めでぃも一緒! めでぃも洗って、アルトさまの熱いシャワーかけてっ」
「はいはい」

 賑やかになってしまったが、2人とも風呂の気持ち良さを分かってくれたようで何よりだ。

 ……と。


 ――ピコンっ

 
===新規解放===
(条件:モンスターからの忠誠度120を達成【2体目】)
 ・ダンジョン瘴気濃度50%アップ
 ・キャラクターの《裏設定》閲覧解放
 ・《クリエイト》にマルチタスクモードを追加
 ・マスターが選択したモンスターに《親衛隊》の称号付与
 ・マスターが半径50m以内にいる場合、親衛隊の体力・魔力・筋力が30%上昇
 ・マスターの号令を受けた親衛隊に《覚醒》のステータス追加


「ん。なんか気配が?」

 辺りを見回すが、特に異変はない。

「メディ、今なにか――」
「洗って洗って! アルトさま、めでぃのからだ洗って!」
「……ふぅう……っ、まだ熱い、からだ熱いぃ……っ」

 ま、いっか。
 俺はメディのことも隅々まで洗ってやり、湯船を拡張してから、すっかり懐いた2人と仲良く入浴。体の芯まで温まったのだった。
 
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