転生悪役令嬢とモブ貴族

tartan321

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その3

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そんな男性の口から放たれた言葉もまた、私の予想を遥かに超えていた。

「これから婚約していただきます!」

きたこれ。私の勝利確定じゃん。やっぱり、一度死んだだけのことはあった……そう思った。

私は男性の手を取り、

「不束者ですが、よろしくお願いいたします!」

と言った。

「……何か勘違いなさっているようですが?」

男性は首を傾げた。勘違いするわけがない。だって、男はここにしかいない……と思っていたら、別の男が現れた。

「あなたと婚約していただくのは、こちらの方ですよ?」

ウソウソウソ……。私、もう一回死のうかしら、なんて思った。
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