婚約破棄された令嬢を助けに幼馴染がやってくる

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その4

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さて、コリンの多大なる協力のおかげで、私は再び地上世界に戻ることができた。見事に復活を遂げた!

残虐非道を極めた王子様、待っていなさい!この私が必ずや、あなたの運命を破滅に導いてやるんだから!

とその前に。

「コリーン!」

私を救うのに、どれだけの労力をかけてくれたのか、そんなことはよく分からない。一重に感謝、感謝、そしてまた感謝したいのですよ、私は。

「うん?どうしたんだ?カレン」

ああっ、あなたはいつもクールなのね。ますます惚れちゃった。そうだ、今日はたっぷりコリンに恩返ししなくちゃね!

「えっとね、本当にありがとうなんだよ。コリン」

「当然だろう?幼馴染なんだから」

「そうなの?でも私、コリンのこと裏切っちゃったじゃん……」

「それは君の意志じゃなかったんだろう?」

うそ、そんなことまでお見通し?

「本当は、その、今でも僕のことを好きでいてくれるんだろうか……?」

むむっ?あっ、照れた、照れた!コリン、可愛い!こうなったら……コリンの胸元へダイビング!

「うわぁっ……!いきなり何をするんだ!」

照れてる照れてる!そうだ、こうやって……私の身体を宛がって……。

ふふふっ……。コリンだって立派な男の子なんだから、亢奮するでしょう?

さあっ、私と一緒に愛の道を進みましょう!

「ちょっと待ってくれ。心の準備が……」

それは女の子のセリフ!コリンはたくましい男の子なんだから、もっとガツガツ攻めてほしいなぁっ……!

「とにかく!ここは危険だからもう少し遠くへ逃げよう!」

コリンは私の手を引いて走り始めた。別に恥ずかしがらなくったっていいのに……。

「森を抜ければ、僕たちの故郷だ。嫌かな?」

「そんなことはないよ。でもね、お家には帰りたくないの。分かるでしょう?」

「なんとなくはね」

「だからさ、コリンのお家に暫くいさせて欲しいなって思うんだけど、ダメかな?」

「そういうことなら、お安い御用さ」

あっ、コリンがやっと笑ってくれた。やったね!別に家に帰ってもいいんだけど……コリンにもっともっとアピールして、コリンの奥さんになれるように頑張るんだから!

「コリン……不束者ですが、よろしくお願いします!」

昔よく遊んだ森を抜けて、故郷の町、イズールにたどり着いた。コリンは息を切らした私を心配したのか、走るのを止めてゆっくりと歩き出した。

「この空気、昔と変わらないだろう?」

うんうん、昔のイズールと全く変わらない!私の大好きな故郷!私はやっぱり、この町が好きなんだ。
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