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その2
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それから暫くして、クズネッツは、命の危険に曝されていた。いつものように、庭で散歩をしていると、突然、数名の男たちが乱入してきて、クズネッツの周りを取り囲んだ。侍従たちは、刀を振り回し、戦いを繰り広げたが、男たちが強すぎて、全く歯が立たなかった。クズネッツも、ある程度は武術の習いがあったので、剣を抜き、複数の男を前にして、身構えた。
「私を第一王子クズネッツと知っての狼藉か!!!」
とは言え、さすがに第一王子だった。その威厳は健在だった。しかしながら、この男たちは中々豪傑で、ちっとも、歯が立たなかった。負けを悟ったクズネッツは、膝まづいた。
「私のことを……どうするつもりなのだ???私が憎いのか???ならば、この場で私を叩き切るがいい。それとも……国家に対する叛逆なのか???そうだとしたら、私は死ぬまで、お前たちを追わなければならない……」
すると、男たちは、
「へん、こんな弱い王子が納める国なんざあ、いつかは滅びちまうかもしれねえなあ!!!」
と言った。クズネッツは再び立ち上がった。
「ならば……私はもう一度戦わなくてはならないようだな……」
ほぼ力尽きたクズネッツは、それでも、残った力を振り絞って、立ち上がった。生きて国が亡ぶのを見たくはなかったのだ。それが、第一王子の宿命だった。
「ああ、王子様の相手をしている暇はないんだ。ただし、一つだけ言っておくぜ。この国はもうじき亡びるぞ。お前たち貴族がどれほど贅沢な暮らしをしているのか、俺たちはみんな知っているんだ。なあ、そんなんでいいと思っているのか???そういう国は本当に滅んじまうんだぜ???」
男たちの言っていることは、正しかった。しかしながら、その責任を全てクズネッツに押し付けることは、決してできなかった。なぜならば、そのような生活を送っていたのは、ごく一部の不良な貴族たちであり、少なくとも、クズネッツは、健全な生活を送っていた。
だが、人々は、そんな事実を知らない。貴族と悪をイコールで結び付け、世界に動乱の火花が散る。クズネッツが抑え込もうと躍起になっても、誰も協力してくれない。その結果、クズネッツは一人ぼっちになる。自らが望んだ結果とは大いにかけ離れていた。だが、それも、第一王子の宿命と言えばよかったのだろうか???
そんな中、動乱のジャンヌダルクと呼ばれた女性が、クズネッツの元を訪れることが決まった。クズネッツは、驚いた。この世界の変革者になるかもしれない人間……場合によっては、自分の命を差し出すかもしれない相手が女でああるなんて……想定していなかった。
「お久しぶりですね。クズネッツ様。少し疲れましたか?休憩しましょうか……」
聞き覚えのある声、そして、その姿はどことなく田舎の小娘になりはてた、でも、決して忘れることのない女……それは、マリアだった。
「私を第一王子クズネッツと知っての狼藉か!!!」
とは言え、さすがに第一王子だった。その威厳は健在だった。しかしながら、この男たちは中々豪傑で、ちっとも、歯が立たなかった。負けを悟ったクズネッツは、膝まづいた。
「私のことを……どうするつもりなのだ???私が憎いのか???ならば、この場で私を叩き切るがいい。それとも……国家に対する叛逆なのか???そうだとしたら、私は死ぬまで、お前たちを追わなければならない……」
すると、男たちは、
「へん、こんな弱い王子が納める国なんざあ、いつかは滅びちまうかもしれねえなあ!!!」
と言った。クズネッツは再び立ち上がった。
「ならば……私はもう一度戦わなくてはならないようだな……」
ほぼ力尽きたクズネッツは、それでも、残った力を振り絞って、立ち上がった。生きて国が亡ぶのを見たくはなかったのだ。それが、第一王子の宿命だった。
「ああ、王子様の相手をしている暇はないんだ。ただし、一つだけ言っておくぜ。この国はもうじき亡びるぞ。お前たち貴族がどれほど贅沢な暮らしをしているのか、俺たちはみんな知っているんだ。なあ、そんなんでいいと思っているのか???そういう国は本当に滅んじまうんだぜ???」
男たちの言っていることは、正しかった。しかしながら、その責任を全てクズネッツに押し付けることは、決してできなかった。なぜならば、そのような生活を送っていたのは、ごく一部の不良な貴族たちであり、少なくとも、クズネッツは、健全な生活を送っていた。
だが、人々は、そんな事実を知らない。貴族と悪をイコールで結び付け、世界に動乱の火花が散る。クズネッツが抑え込もうと躍起になっても、誰も協力してくれない。その結果、クズネッツは一人ぼっちになる。自らが望んだ結果とは大いにかけ離れていた。だが、それも、第一王子の宿命と言えばよかったのだろうか???
そんな中、動乱のジャンヌダルクと呼ばれた女性が、クズネッツの元を訪れることが決まった。クズネッツは、驚いた。この世界の変革者になるかもしれない人間……場合によっては、自分の命を差し出すかもしれない相手が女でああるなんて……想定していなかった。
「お久しぶりですね。クズネッツ様。少し疲れましたか?休憩しましょうか……」
聞き覚えのある声、そして、その姿はどことなく田舎の小娘になりはてた、でも、決して忘れることのない女……それは、マリアだった。
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