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その5
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「王子様のご意向です。今日限りであなた様との婚約を破棄させて頂きます」
「どうしてですか?」
お父様もお母様も、そして、お姉様も、みんな驚きました。私は正直言って、別に何も思いませんでした。だって、そんな成り行きだったのですから。
「これ以上のことはお伝えできません」
そう言って、引き上げて行きました。私は内心ホッとしました。別に王子様が嫌いっていうわけじゃないですけれど、やっぱり王家の伴侶となる器ではないと気がついていましたから。それ相応のご身分の方が相応しいかと。
しかしながら、お父様やお母様は大層ご立腹なようでした。
「どうしてだ……こんなことがまかり通るようでは、この国も滅んでしまうぞ!」
お父様の演説が始まりました。自分たちに都合が悪いことが起きると、責任をなすりつけるというもの。その矛先は紛れもなく王家でした。
「あなた、なんとかなりませんの?これじゃ、あの子が可哀想じゃないですか!」
お母様は私のことを気遣っているのでしょうか?いいえ、私は存外に平気なんです。お母様の嘆きは、お家繁栄のチャンスがいとも簡単になくなってしまったことに対する怒りでした。
「お二人とも、私は平気ですから……」
「おまえがよくても、こっちがよくないんだ!」
お父様のお怒りを聞けば、分かるでしょう。私のことなんて二の次なのです。
「いくら王子様の判断だからと言ったって、これはおかしいに決まっている!早速、王朝へ訴えよう」
かつて、王国を守る兵士だったころの勇ましさを思い出したのでしょうか。
「よろしくお願いします……あなただけが頼りだから……」
お母様のお墨付きもしっかり取り付けました。お父様は私を王朝へ連れて行くつもりでした。私としては、本当にどうでもいいんですが……。
「ほら、行くぞ!」
お父様に逆らうことはできなかったので、仕方なくお城へ向かうことにしました。
「どうしてですか?」
お父様もお母様も、そして、お姉様も、みんな驚きました。私は正直言って、別に何も思いませんでした。だって、そんな成り行きだったのですから。
「これ以上のことはお伝えできません」
そう言って、引き上げて行きました。私は内心ホッとしました。別に王子様が嫌いっていうわけじゃないですけれど、やっぱり王家の伴侶となる器ではないと気がついていましたから。それ相応のご身分の方が相応しいかと。
しかしながら、お父様やお母様は大層ご立腹なようでした。
「どうしてだ……こんなことがまかり通るようでは、この国も滅んでしまうぞ!」
お父様の演説が始まりました。自分たちに都合が悪いことが起きると、責任をなすりつけるというもの。その矛先は紛れもなく王家でした。
「あなた、なんとかなりませんの?これじゃ、あの子が可哀想じゃないですか!」
お母様は私のことを気遣っているのでしょうか?いいえ、私は存外に平気なんです。お母様の嘆きは、お家繁栄のチャンスがいとも簡単になくなってしまったことに対する怒りでした。
「お二人とも、私は平気ですから……」
「おまえがよくても、こっちがよくないんだ!」
お父様のお怒りを聞けば、分かるでしょう。私のことなんて二の次なのです。
「いくら王子様の判断だからと言ったって、これはおかしいに決まっている!早速、王朝へ訴えよう」
かつて、王国を守る兵士だったころの勇ましさを思い出したのでしょうか。
「よろしくお願いします……あなただけが頼りだから……」
お母様のお墨付きもしっかり取り付けました。お父様は私を王朝へ連れて行くつもりでした。私としては、本当にどうでもいいんですが……。
「ほら、行くぞ!」
お父様に逆らうことはできなかったので、仕方なくお城へ向かうことにしました。
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