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その36

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「ああっ、食料の元ならここにたくさんある。だから心配する必要はないぞ」

そう言って、ジャークは粉を見せた。一見、普通の粉であるが、ジャークが何かの魔法を使えば、そのまま草か何かになるのだろうと思った。

「ジャーク。私にもその粉を使わせてちょうだい!」

イングリットはジャークから粉をわけてもらった。そして、辺りに粉をまいてみた。

「草が生えるまでしばらくかかるから。水やりとかはしなくても大丈夫だ」

ということは、単なる種なのか?魔法で生える草ではないのか?非常に原始的だとイングリットは思った。

「ああ、そうだ。この世界では狩をすることもできるんだ」

「狩ですって?」

「ああ、正確に言うと、子供たちを育てる生き物とでも言えばいいかな。私が生み出すんだ。子供たちの魔法スキルを向上させるためにな」

ジャークは、呪いのポーズをして、

「新生!」

と叫んだ。すると、目つきの悪い野獣たちが次々と大地の裂け目から現れ始めた。

「たっぷり遊んでやれ」

とジャークが指示すると、野獣たちはお昼寝中のダイナソーたちのもとへ走り出した。

「危ないわ!」

イングリットが叫んだが、ジャークは、

「大丈夫だ」

と言った。
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