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その15
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ああ、神様。私に救いの手を差し伸べてくださいますでしょうか?
私は死んでも構わないのです。でもそれはお姉様を滅ぼした後でないといけません。何故って、お姉様は公共の悪でございますから、このまま王家に残るべき人ではありません。
「さて、王子様は眠りについた頃だしそろそろ……」
お姉様がにこりと微笑んだ。つまり、お姉様にとって非常に有利な状況か、あるいは私が圧倒的に不利な状況にあるのか、このどちらかである。
「マリー、私と一緒に踊りましょうよ?」
「なぜですか?」
「私の気分よ。私は剣を持つわね。あなたは?」
私は……王家の剣を持ったお姉様に対抗する手段は……?
「ほら、早くしないと金の切っ先をあなたの身体に刻んじゃうわよ!」
お姉様、いきなり襲ってくるなんて反則です。あなたにとってはどうでもいいことなんでしょうけれど。
「さあ、踊るわよ!」
容赦なく私をしとめようとしていた。私は、再び姉妹であることを思い出した。それがもはや意味をなさないことを知った。
私は死んでも構わないのです。でもそれはお姉様を滅ぼした後でないといけません。何故って、お姉様は公共の悪でございますから、このまま王家に残るべき人ではありません。
「さて、王子様は眠りについた頃だしそろそろ……」
お姉様がにこりと微笑んだ。つまり、お姉様にとって非常に有利な状況か、あるいは私が圧倒的に不利な状況にあるのか、このどちらかである。
「マリー、私と一緒に踊りましょうよ?」
「なぜですか?」
「私の気分よ。私は剣を持つわね。あなたは?」
私は……王家の剣を持ったお姉様に対抗する手段は……?
「ほら、早くしないと金の切っ先をあなたの身体に刻んじゃうわよ!」
お姉様、いきなり襲ってくるなんて反則です。あなたにとってはどうでもいいことなんでしょうけれど。
「さあ、踊るわよ!」
容赦なく私をしとめようとしていた。私は、再び姉妹であることを思い出した。それがもはや意味をなさないことを知った。
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