16 / 27
その16
しおりを挟む
種明かしというわけではないが、一言だけ付け加えておくと、私は人の声を聴くことができる。特に、お姉様の声は簡単である。妹を虫けらと同じように扱うお姉様の気持ちなんて、数学よりも簡単である。だから、お姉様が次に何をするのか想像できる。
「マリー……どうしたの?このままだとあなたの麗しい身体が血に染まるわよ?」
彼女は狂気を信仰しているわけではない。ただ単に私を羨ましがっているだけのこと。婚約破棄だって、それだけのこと。
「行くわよ!」
ここでシンキングタイム。次にとるべき私の行動は?
お姉様を殺す
お姉様を傷つける
自殺する
「マリー……どうしたの?このままだとあなたの麗しい身体が血に染まるわよ?」
彼女は狂気を信仰しているわけではない。ただ単に私を羨ましがっているだけのこと。婚約破棄だって、それだけのこと。
「行くわよ!」
ここでシンキングタイム。次にとるべき私の行動は?
お姉様を殺す
お姉様を傷つける
自殺する
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
54
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる