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プロローグ
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イケメンの彼氏、イケメンの旦那様、そして将来ずっと幸福……。
私は世界有数の王家に生まれ、なに不自由ない生活を送ってきた。お金は捨てるほどある。名誉なんて、それはそれは簡単である。でもね、一つだけ叶えられない夢があるんです。
「でも君の容姿はブサイクだからね」
ブサイクですって?最初はイジメだと思いましたよ。不細工不細工お前は不細工だって。でもね、いくらなんでも私は私ですから、どこかの国の王子様と結婚できると確信していました。
しかしながら、それはなかなか叶いませんでした。その理由はやはり私が不細工だからと言うことでした。えー?別にお金があったり、名誉を手にすることができるのであれば、いいんじゃないかと思いますがね。
そんな私を気の毒に思ったのか、両親はある1つの縁談を持ってきてくれました。どこかの国の王子様と言うほどえらいことではありませんでしたが、それでも一応貴族でした。私のプライドを考えると、これが最大の妥協だったのでしょう。私のために尽力してくれた両親の期待を裏切ることができませんでした。
私はこの貴族と婚約することに決めました。彼の名前はラスコールといいます。貴族にしては珍しく頭がきれ、それでいて野心家でした。将来の夢は皇帝だと言っていました。確かに私と婚約すれば、あながち夢ではありません。私が現世の皇帝とお話しできることを知っていたのでしょう。ラスコールは私に近づこうとしていました。
しかしながら、それは表向きの話でありました。他の貴族と同様、彼もまた金には目がない男でした。私の資産を使って、遊び呆けていたと言う噂もあります。私は彼を叱りませんでした。やっと叶った婚約をむげにすることはできませんでした。
「ハハハ、でもこいつはほんとに不細工なんだ。私がいくら愛の歌を囁いても、彼女は何も感じてくれない。夜の交わりなんてものを求めたって、彼女は男と言うものを知らなすぎる。本当に馬鹿な女である。あぁ、早く君に会いたいものだ……」
ラスコールの話し相手が誰であるのかわかりませんでした。おそらく彼の古い友人か何かでしょう。しかも女性。ラスコールは私から金や名誉を奪ってとんずらするつもりだったようです。でも私は、仮にも上流なる貴族のですから、こんな話を打ち明けることなんてできませんでした。
月日が流れて新しい春がやってきました。時のいたずらと言うものでしょうか、新しく皇帝になったラスコールは用無しになった私に向かっていました。
「君との婚約を盛大に破棄する!」
私は涙が止まりませんでした。しかしながら、金と名誉のほとんどを失った私が皇帝に向かって口出しする事はできませんでした。
「いつか、この涙を晴らすために、私はあなたに復讐したいと思います」
そう言い残して、私はそれ以降ラスコールに会いませんでした。
私は世界有数の王家に生まれ、なに不自由ない生活を送ってきた。お金は捨てるほどある。名誉なんて、それはそれは簡単である。でもね、一つだけ叶えられない夢があるんです。
「でも君の容姿はブサイクだからね」
ブサイクですって?最初はイジメだと思いましたよ。不細工不細工お前は不細工だって。でもね、いくらなんでも私は私ですから、どこかの国の王子様と結婚できると確信していました。
しかしながら、それはなかなか叶いませんでした。その理由はやはり私が不細工だからと言うことでした。えー?別にお金があったり、名誉を手にすることができるのであれば、いいんじゃないかと思いますがね。
そんな私を気の毒に思ったのか、両親はある1つの縁談を持ってきてくれました。どこかの国の王子様と言うほどえらいことではありませんでしたが、それでも一応貴族でした。私のプライドを考えると、これが最大の妥協だったのでしょう。私のために尽力してくれた両親の期待を裏切ることができませんでした。
私はこの貴族と婚約することに決めました。彼の名前はラスコールといいます。貴族にしては珍しく頭がきれ、それでいて野心家でした。将来の夢は皇帝だと言っていました。確かに私と婚約すれば、あながち夢ではありません。私が現世の皇帝とお話しできることを知っていたのでしょう。ラスコールは私に近づこうとしていました。
しかしながら、それは表向きの話でありました。他の貴族と同様、彼もまた金には目がない男でした。私の資産を使って、遊び呆けていたと言う噂もあります。私は彼を叱りませんでした。やっと叶った婚約をむげにすることはできませんでした。
「ハハハ、でもこいつはほんとに不細工なんだ。私がいくら愛の歌を囁いても、彼女は何も感じてくれない。夜の交わりなんてものを求めたって、彼女は男と言うものを知らなすぎる。本当に馬鹿な女である。あぁ、早く君に会いたいものだ……」
ラスコールの話し相手が誰であるのかわかりませんでした。おそらく彼の古い友人か何かでしょう。しかも女性。ラスコールは私から金や名誉を奪ってとんずらするつもりだったようです。でも私は、仮にも上流なる貴族のですから、こんな話を打ち明けることなんてできませんでした。
月日が流れて新しい春がやってきました。時のいたずらと言うものでしょうか、新しく皇帝になったラスコールは用無しになった私に向かっていました。
「君との婚約を盛大に破棄する!」
私は涙が止まりませんでした。しかしながら、金と名誉のほとんどを失った私が皇帝に向かって口出しする事はできませんでした。
「いつか、この涙を晴らすために、私はあなたに復讐したいと思います」
そう言い残して、私はそれ以降ラスコールに会いませんでした。
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