婚約破棄のために魔法を使ってみたら大変なことが起きました

tartan321

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その6

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「お姉様、ひょっとして、妹の肌が恋しくなってやむなくお城を抜け出してきたのですか?」

「やむなくお城を抜け出したのは正解だけど、別に妹の肌が恋しくなったわけではないわ」

「またまた、ご冗談を……」

小さい時からずっと面倒を見てきたからかどうかはわかりませんが、マリーは私を好いていました。でも、それが家族愛の範疇を超えていることを知ったのは、王子様に嫁ぐ直前のことでした。

「お姉様、本当に王子様と婚約されたんですか?」

「それはこっちが聞きたいよ……」

マリーは親を失った子供のように泣きました。

「別にいなくなっちゃうわけじゃないんだから……」

「私は、お姉様と一緒じゃなきゃ嫌なんです……お姉様、私のこと嫌いになったんですか?」

「嫌いにって、そんなわけないでしょう」

「私はお姉様のことが大好きです……」

「何度も聞いたわよ……」

「いえ、家族としてではなく、恋人として……」

「はいはい、わかったわかった、私も大好きよ」

マリーの戯言は、どうも本当だったみたいです。今この瞬間、マリーが輝いて見えるのは恋をしているから、それが紛れもなく、私との再会に喜んでいるからだと思いました。
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