婚約破棄のために魔法を使ってみたら大変なことが起きました

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その12

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「カレンお姉様。永遠の愛を誓ってくださいますか?」

「ええっ。あなたの真っ直ぐな愛を受け入れるわ」

「お姉様……ありがとうございます!」

マリーは変わった……ように感じました。私の知っているマリーとは何かが違いました。母親に守られていた小さな子供は揺り籠から抜け出し、そのまま暗闇に堕ちていったのでした。

そんなマリーが最後まで人でいられたのは、私を愛していたからなのでしょう。

王子様の一件について、私に疑いの目が向けられると、マリーが守ってくれました。しかしながら、王家の人間が大勢の軍隊を派遣してきて、私の家を囲い込むような事態になってしまうと、

「お姉様、あの下衆どもを私が蹴散らします!」

と、血気盛んなマリーをなだめることにしました。

「もういいんだよ。マリー」

「お姉様?どういうことですか?」

「もう全てが終わりってこと。神はカレンを見放した、そういうことだよ」

「お姉様!しっかりしてください!私がなんとか致しますから!」

「もういいんだよ。マリー一人じゃ何もできないさ。あの大軍が相手じゃ……」

本当は、これ以上マリーを傷つけたくなかったのです。下衆どもにマリーの命を捧げるのならば……。

「マリー……愛しているわ」

私はマリーを抱き寄せました。

「さようなら。マリー……」


マリーの瞳に、一粒の涙が灯りました。

「お姉様っ……愛しております…………」

純白のドレスに大きな口紅の花が咲き誇りました。

「私も……そうね、もう一回あなたと会うことができるならば、私はあなたの姉で、一番の恋人になるから!」

私もマリーと同じ運命を快く受け入れました。


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