妹に婚約者を奪われたので、田舎暮らしを始めます

その9

「そうするしか……他に方法はないのだろうか……」

ストークスは、マリーの上でずっと考えていた。考えるのはいいのだが、身体は正直にマリーを求めていた。

「それとも……この関係はここで終わりにしますか？？？？？ああ、そう言えば、私はこう見えても、公爵令嬢なので？？？？？後ろ盾は結構頑丈なんですよ？？？？？ですから……あなた様が変なことを考えたら、こちらといたしましても、それなりの報復措置に出る考えはありますのよ？？？？？？」

マリーは、恐喝を始めた。ストークスは、ますます怖気づいてしまった。

「だって……全ては君が始めたことじゃないか？？？？？？」

ストークスは反論した。しかしながら、このような話になると、マリーの方が明らかに上手だった。

「あらっ？？？？？？そうでしたっけ？？？？？まあ、私はどちらでもいいんですがね？？？？？？それよりも……もし私が、ストークス様にレイプされた……こう言ったら、どんなことになりますかしらね？？？？？？」

マリーは、怖気づくストークスを見ていて、自分が圧倒的に有利であることを悟った。そして、結果として、ストークスは、マリーの提案を拒むことができなかった。

「理由は……こちらの方ででっち上げることにしよう……。ソフィアには気の毒だが、架空の罪状を張り付けて、城から追い出すか……」

ソフィアは、深い悲しみを乗り越えて、段々と怒りがわいてきた。そして、その怒りは、プライドという障壁を乗り越えるのに十分だった……。