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その3
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「ニーコさん?あなたのお友達は……昔からそうだけど、愉快な方ね」
「はいっ!それはどうも、ありがとうございます!」
「ニーコさん、あなたも愉快な方ね」
「いえっ……ありがとうございます」
キムリア様は私の方を向いて、
「どうも、卑屈なキムリアでございます」
と言いました。私は赤面して、
「とんでもございません!」
と言いました。
「あらっ、あながち間違ってはいませんよ?」
キムリア様はそう言いました。
「何てことをおっしゃるのですか、キムリア様!それは間違いでございますよ!」
私はきっと、キムリア様を怒らせてしまったのだと思いました。ニーコは必死に弁明を試みましたが、キムリア様は相変わらずでした。
「私をここに呼んだ理由が分かったわ。ラクナさん。あなたがどうして婚約破棄されたのか、その理由を知りたいのでしょう。そして、その原因は、次に王子様と婚約することになる私にあると考えたのでしょう?」
どうやら、キムリア様には全てお見通しのようでした。私は寒気がしました。どうして?疑問に思うことしかできませんでした。キムリア様は想像以上に頭の切れる令嬢様でした。
「その原因が私だとしたら……あなたはどうするつもりなの?」
キムリア様はウインクしました。
「そんなの決まっているでしょう……あなたを殴りますよ」
私はそう言いました。
「なるほどね、でも、あなたにそんなことはできないと思うわ」
キムリア様はそう言って、笑いました。
「私はまた変なことを?」
「いい加減に気付きなさい!」
私は再び、ニーコに怒られるまで気が付きませんでした。
「その瞳、私のことを抹殺しようとする瞳、素敵だわ!」
そして、キムリア様はなんだか分かりませんが、興奮していました。
「はいっ!それはどうも、ありがとうございます!」
「ニーコさん、あなたも愉快な方ね」
「いえっ……ありがとうございます」
キムリア様は私の方を向いて、
「どうも、卑屈なキムリアでございます」
と言いました。私は赤面して、
「とんでもございません!」
と言いました。
「あらっ、あながち間違ってはいませんよ?」
キムリア様はそう言いました。
「何てことをおっしゃるのですか、キムリア様!それは間違いでございますよ!」
私はきっと、キムリア様を怒らせてしまったのだと思いました。ニーコは必死に弁明を試みましたが、キムリア様は相変わらずでした。
「私をここに呼んだ理由が分かったわ。ラクナさん。あなたがどうして婚約破棄されたのか、その理由を知りたいのでしょう。そして、その原因は、次に王子様と婚約することになる私にあると考えたのでしょう?」
どうやら、キムリア様には全てお見通しのようでした。私は寒気がしました。どうして?疑問に思うことしかできませんでした。キムリア様は想像以上に頭の切れる令嬢様でした。
「その原因が私だとしたら……あなたはどうするつもりなの?」
キムリア様はウインクしました。
「そんなの決まっているでしょう……あなたを殴りますよ」
私はそう言いました。
「なるほどね、でも、あなたにそんなことはできないと思うわ」
キムリア様はそう言って、笑いました。
「私はまた変なことを?」
「いい加減に気付きなさい!」
私は再び、ニーコに怒られるまで気が付きませんでした。
「その瞳、私のことを抹殺しようとする瞳、素敵だわ!」
そして、キムリア様はなんだか分かりませんが、興奮していました。
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