44 / 46
その43
しおりを挟む
エラン様は、どうしても私のことが許せないようでした。
やはり、エラン様は、伯爵のことを愛していたのです。ですから、このようなことになるのです。
そして、伯爵もまた、心のどこかでエラン様を愛しているはずなのです。
「公爵令嬢マリア様!!!」
エラン様の両親が、私に話しかけてきました。
「エランは……娘は病気なのでございます!!!ああ、自分の娘とは言え、非常に見苦しいと感じることもございます!!!ですから……マリア様のご許可がございましたら、私はこの場でエランを処罰することも出来るのです!!!これ以上、皆さま方のお手を煩わせることも忍びないと思いますので、どうか、マリア様のご判断により、この娘を処罰いたしましょう!!!」
私は両親の言っている意味がよくわかりました。本当に恥知らずな令嬢なのです。確かに、私に対する叛逆ということにすれば、十分に処罰は可能なのです。
しかしながら……彼女を処罰したところで、根本は解決しないのです。
そもそも、伯爵が望んでいないことなのです。私がエラン様を処罰したら、伯爵はおそらく、私のことを恨むでしょう。
ここはやはり、私がこの場から退場するしかないのでございます。
それが最も簡単で、誰も傷つかない、唯一の方法であると、心得ているのはきっと、この私だけなのかもしれません。
ですが、これが私の宿命のようなのです。ですから、従わないといけないのです。
やはり、エラン様は、伯爵のことを愛していたのです。ですから、このようなことになるのです。
そして、伯爵もまた、心のどこかでエラン様を愛しているはずなのです。
「公爵令嬢マリア様!!!」
エラン様の両親が、私に話しかけてきました。
「エランは……娘は病気なのでございます!!!ああ、自分の娘とは言え、非常に見苦しいと感じることもございます!!!ですから……マリア様のご許可がございましたら、私はこの場でエランを処罰することも出来るのです!!!これ以上、皆さま方のお手を煩わせることも忍びないと思いますので、どうか、マリア様のご判断により、この娘を処罰いたしましょう!!!」
私は両親の言っている意味がよくわかりました。本当に恥知らずな令嬢なのです。確かに、私に対する叛逆ということにすれば、十分に処罰は可能なのです。
しかしながら……彼女を処罰したところで、根本は解決しないのです。
そもそも、伯爵が望んでいないことなのです。私がエラン様を処罰したら、伯爵はおそらく、私のことを恨むでしょう。
ここはやはり、私がこの場から退場するしかないのでございます。
それが最も簡単で、誰も傷つかない、唯一の方法であると、心得ているのはきっと、この私だけなのかもしれません。
ですが、これが私の宿命のようなのです。ですから、従わないといけないのです。
0
あなたにおすすめの小説
婚約破棄寸前だった令嬢が殺されかけて眠り姫となり意識を取り戻したら世界が変わっていた話
ひよこ麺
恋愛
シルビア・ベアトリス侯爵令嬢は何もかも完璧なご令嬢だった。婚約者であるリベリオンとの関係を除いては。
リベリオンは公爵家の嫡男で完璧だけれどとても冷たい人だった。それでも彼の幼馴染みで病弱な男爵令嬢のリリアにはとても優しくしていた。
婚約者のシルビアには笑顔ひとつ向けてくれないのに。
どんなに尽くしても努力しても完璧な立ち振る舞いをしても振り返らないリベリオンに疲れてしまったシルビア。その日も舞踏会でエスコートだけしてリリアと居なくなってしまったリベリオンを見ているのが悲しくなりテラスでひとり夜風に当たっていたところ、いきなり何者かに後ろから押されて転落してしまう。
死は免れたが、テラスから転落した際に頭を強く打ったシルビアはそのまま意識を失い、昏睡状態となってしまう。それから3年の月日が流れ、目覚めたシルビアを取り巻く世界は変っていて……
※正常な人があまりいない話です。
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
「不吉な黒」と捨てられた令嬢、漆黒の竜を「痛いの飛んでいけー!」で完治させてしまう
ムラサメ
恋愛
漆黒の髪と瞳。ただそれだけの理由で「不吉なゴミ」と虐げられてきた公爵令嬢ミア。
死の森に捨てられた彼女が出会ったのは、呪いに侵され、最期を待つ最強の黒竜と、その相棒である隣国の竜騎士ゼノだった。
しかし、ミアが無邪気に放った「おまじない」は、伝説の浄化魔法となって世界を塗り替える。
向こう見ずな天才騎士に拾われたミアは、隣国で「女神」として崇められ、徹底的に甘やかされることに。
一方、浄化の源を失った王国は、みるみるうちに泥沼へと沈んでいき……?
婚約破棄されたので、とりあえず王太子のことは忘れます!
パリパリかぷちーの
恋愛
クライネルト公爵令嬢のリーチュは、王太子ジークフリートから卒業パーティーで大勢の前で婚約破棄を告げられる。しかし、王太子妃教育から解放されることを喜ぶリーチュは全く意に介さず、むしろ祝杯をあげる始末。彼女は領地の離宮に引きこもり、趣味である薬草園作りに没頭する自由な日々を謳歌し始める。
断罪の準備は完璧です!国外追放が楽しみすぎてボロが出る
黒猫かの
恋愛
「ミモリ・フォン・ラングレイ! 貴様との婚約を破棄し、国外追放に処す!」
パルマ王国の卒業パーティー。第一王子アリオスから突きつけられた非情な断罪に、公爵令嬢ミモリは……内心でガッツポーズを決めていた。
(ついにきたわ! これで堅苦しい王妃教育も、無能な婚約者の世話も、全部おさらばですわ!)
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、
冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまう
リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、
悪役令嬢として断罪された少女が、
「誰かの物語の脇役」ではなく、
自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、
彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
「今日から妹も一緒に住む」幼馴染と結婚したら彼の妹もついてきた。妹を溺愛して二人の生活はすれ違い離婚へ。
佐藤 美奈
恋愛
「今日から妹のローラも一緒に住むからな」
ミカエルから突然言われてクロエは寝耳に水の話だった。伯爵家令嬢一人娘のクロエは、幼馴染のミカエル男爵家の次男と結婚した。
クロエは二人でいつまでも愛し合って幸福に暮らせると思っていた。だがミカエルの妹ローラの登場で生活が変わっていく。クロエとローラは学園に通っていた時から仲が悪く何かと衝突していた。
住んでいる邸宅はクロエの亡き両親が残してくれたクロエの家で財産。クロエがこの家の主人なのに、入り婿で立場の弱かったミカエルが本性をあらわして、我儘言って好き放題に振舞い始めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる