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その5
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それからというもの、王子様はシェリーを守るようになった。
「君こそが正真正銘私の伴侶だ!どうか私と結婚してくれ!」
王子様が何回も何回もプロポーズしても、シェリーは中々乗り気にならなかった。
「私が王子様と婚約するなんて……勿体ない話でございます……」
王子様が求めていた女性像にシェリーが一番近かったというのはどうも本当らしかった。貴族趣味で傲慢な令嬢よりかは、悲劇のヒロインを自分の手元に収めて大切にする、というのが王子様の理想だった。
シェリーは申し分なかった。
王子様が求婚するので、シェリーを憎たらしく思う令嬢は増える一方だった。シェリーが酷く虐められると、王子様はすかさず助けに入って、虐めた令嬢たちを追放しまくった。
そんなことを繰り返すうちに、学園に残った女子生徒はとうとうシェリーだけになってしまった。
「君のおかげでこの世界を駆逐する害虫どもを退治することができたよ。君は世界を救ったんだ」
あながち間違いではなかったが、シェリーは大部困惑した。
「どうか、私と婚約してくれないだろうか?」
シェリーは迷いがあった。
「直ぐに答えを出せない君も素敵だよ……」
王子様がシェリーにラブコールを送り続けることは必至だろう。シェリーが王子様の求めに応じるのか、それとも、悲劇のヒロインから華麗なる変化を遂げた、迷いの森の美女として一生暮らすのか、その答えはまだ誰も知らない。
「君こそが正真正銘私の伴侶だ!どうか私と結婚してくれ!」
王子様が何回も何回もプロポーズしても、シェリーは中々乗り気にならなかった。
「私が王子様と婚約するなんて……勿体ない話でございます……」
王子様が求めていた女性像にシェリーが一番近かったというのはどうも本当らしかった。貴族趣味で傲慢な令嬢よりかは、悲劇のヒロインを自分の手元に収めて大切にする、というのが王子様の理想だった。
シェリーは申し分なかった。
王子様が求婚するので、シェリーを憎たらしく思う令嬢は増える一方だった。シェリーが酷く虐められると、王子様はすかさず助けに入って、虐めた令嬢たちを追放しまくった。
そんなことを繰り返すうちに、学園に残った女子生徒はとうとうシェリーだけになってしまった。
「君のおかげでこの世界を駆逐する害虫どもを退治することができたよ。君は世界を救ったんだ」
あながち間違いではなかったが、シェリーは大部困惑した。
「どうか、私と婚約してくれないだろうか?」
シェリーは迷いがあった。
「直ぐに答えを出せない君も素敵だよ……」
王子様がシェリーにラブコールを送り続けることは必至だろう。シェリーが王子様の求めに応じるのか、それとも、悲劇のヒロインから華麗なる変化を遂げた、迷いの森の美女として一生暮らすのか、その答えはまだ誰も知らない。
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