婚約破棄ですか?どうぞご自由に!ああ、でも後悔しないでくださいね?

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その11

「お待ちください!」

私は兵士たちに注意をしました。

「聞く必要などない。そう、早く捕まえて牢屋にぶち込んでおくんだ!」

「おやめなさいと申し上げているでしょうが!」

私の剣幕がそれなりに強いのか、ハブ様まで多少驚いていました。これで十分な抑止力になると思いました。

「どうしたんだ、早くするんだ!」

ハブ様は明らかに焦っているようでした。そうです、もともと根拠のない言いがかりなのですから、あまり時間を伸ばすとかえって不利になってしまうわけです。

「そうはいきません。これから、あなた様がどれほど嘘をついてきたのか証明することにいたしましょう!」

ここが正念場でした。ここさえ乗り切ってしまえば、本当に私たちは勝利を手繰り寄せることができました。

私としては、やはり、ある程度の時間をかけて皆さんの協力を仰ぐ必要がありました。ハブ様の証拠をなるべく多く集めることが必須でした。

「そんなこと、できるわけないでしょうが。だって、君の言っている事は全て嘘なのだから」

「本当にそうでしょうか?」

「当たり前だ」

「なるほど……ですが、こちらはそうもいきませんねえ……」


そこへ、私たちの協力者が多数駆け寄ってきました。

「お前たちは一体何者なのだ?」

ハブ様は呆れていました。もっとも、その答えにはうすうす気がついているようではありましたが。

「今更隠す必要もございませんね。私たち貴族が長年搾取し続けてきた平民の皆さんです」

「やっぱりそうか。どおりでそんな気がしたんだ。あー、きたないきたないきたないきたない……!」

ハブ様には平民に対する強いアレルギーをお持ちのようでした。まぁ、それも全て分かり切った話ではありましたが。

「それで……これからどうすると言うんだ?」

ハブ様はおそらく、私たちには全く勝ち目がないと想像したのでしょう。それもそのはず、相手は平民なのですから。私たち貴族が長年、ないがしろにしてきた平民たちです。

「そうですね……。それではここで、この人々がどのような情報をもたらしてきたのか、見せてもらうことにしましょうか?お願いします!」

私がこう言いますと、皆さんは様々な証拠たりえる文章や写真を持ってきました。

あの瞬間、ハブ様の顔色が急に厳しくなったのを、私は今でも鮮明に覚えています。

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