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その10

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「王子様?私は愛しております」

「僕もだ……」

王子はバカみたいにスケベだった。そして、私よりも大部身体つきのいいイザベルを選んだことは納得できた。

そして、王子は私がいなくなったすきに、イザベルを寝室に誘い、イザベルの美しい衣装を脱がせ、すぐ裸にした。

「その服も中々魅力的であったが、やっぱり裸がいい」

「王子様?お乳でも吸いますか?」

「出るのかね?」

「はい、どういうわけだか、出るんです。赤いお乳が……」

「赤いお乳だって?」

でも、王子は深く考えなかった。ひょっとしたら……私にはある考えが浮かんだ。でも、別にどうだってよかった。

それで王子が……としても、別に私には関係のない話だし、いまさらこの世界に口出しをするのもバカらしかった。

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