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57 「遠すぎた橋」 そして黒騎士はマルスの娘のしもべとなる
しおりを挟む夢にまで見た瞬間!
わずか400足らずの空挺部隊が敵の大軍の攻勢を耐えナイグンの橋を守り切り、機甲部隊がついに橋に到達した!
やっと愛する女に、ヤヨイに会える!
だがまさか連絡将校の身分で実働部隊についてゆくわけにもいかない。司令部がナイグンまで前進するのを足摺りするように待ちわびていたリヨンだった。
近衛第一機甲師団の戦車に続いて他の幕僚たちと共にトラックに乗りナイグンに着いた。司令部移動に関するゴタゴタした雑務を片付けるや、すぐに「学者」たちが集まっているという東の拠点に向かった。
一か月以上ぶりに会ったヤヨイは逞しい面魂の指揮官になって、士官たちの車座の中心にいた。
貫禄。
そういう言葉が似合うほど、「マルス」はハクをつけていた。何か凄みのようなものさえ感じるほどに。美しく手強い戦士。彼女には、そんな言葉が似合った。
すぐにもその手を取りたかった。ハグしたかった。この胸に掻き抱きたかった。
だが、他の士官たちの手前、それが憚られるのがなんとももどかしかった。
この場合、まずは自己紹介すべきだろう、と思っていると、なんとヤヨイの方からつかつかと歩み寄ってきて彼の手を取った。一座の士官たちはみな、目を剥いた。
「ヤヨイ・・・」
「学者」の士官たちは、
「なんだ、コイツは」
「おれたちのヤヨイに何を馴れ馴れしく!」
とでも言いたげな目で彼を見上げていた。
「ちょうどいいところへ来てくれました、中尉」
久々にまみえるヤヨイの言葉は何故かよそよそしかった。それが、なんとも恨めしい。
「中尉。あのう、司令部にアルムの空挺部隊が占拠する橋周辺の航空写真があるはずなんです。借りてきてくれませんか? 出来れば最新の敵情がわかるものを。もちろん、わたしたちに渡すことはナイショですよ?」
「は?」
しばらくぶりに会ったぼくに対するお願いが、それかよ・・・。
ほぼひと月ぶりに会った愛する女は、指揮官としての貫禄だけでなく強かな、どこか抗えない手強さのようなものも身に着けていた。もちろん、イヤとは言えなかった。
その結果、何故か司令部に逆戻りする羽目になってしまっていた。それで、再び爆弾の撤去作業を行っている橋を渡っているというわけなのだった。
「『わたしたち』か・・・」
その中に自分は入っていない。その事実が強烈にリヨンの胸を突き刺した。
「・・・自ら望んで再びこんなところまで来て・・・。ぼくはなにをやっているのだろうな」
橋の上を初冬の寒風が吹き抜けた。
心が、寒かった。
リヨン中尉を司令部に追いやった後、橋のたもとの北、土手の東側の空き地に幕舎を並べた「黒騎士」戦車大隊の宿営地を訪ねた。
白い息を吹き飛ばす寒風。パチパチと爆ぜる松明からは火の粉が風で舞っていた。幕舎の側には黒光りした屈強な戦車が未だその砲口から硝煙の匂いを漂わせつつ居並んでいた。
アルムを包囲する敵を蹴散らすのに擲弾筒では火力が小さすぎ、馬の曳く野砲では時間がかかり過ぎる。どうしてもスピードと火力を兼ね備えた戦車が必要だった。
戦車部隊の指揮官に直訴したからといってそれが実現するかどうかはわからない。ここは戦場であり、軍隊であり、ヤヨイたちのやろうとしていることは純然たる軍事作戦なのだ。たかが一少尉の身分で戦車部隊を動かすなどは出来るわけがないだろう。
でもダメで元々だ。敵の包囲下にあるハーベ少佐とアルムの仲間たちのことを思えばお願いするだけはしてみる価値があると思ったのだった。
宿営地には柵がなく、歩哨もいなかった。一両のマークⅡ型にエンジンがかかっていて、ニ三の兵と士官と思しき人影がライトの下で無限軌道(キャタピラー)の点検をしていた。そこに声をかけた。
「あのう、落下傘連隊のヴァインライヒ少尉であります。バンドルー中佐にお目にかかりたいのですが・・・」
士官は第一中隊長のグデーリアン中尉だった。ヤヨイは敬礼し申し出た。
「ああ! 貴官は『マルスの娘』じゃないか!」
が、始まってしまった。戦車兵たちはみな立ち上がって敬礼し、中尉は答礼の代わりに感動を露わにして両手を差し伸べ握手を求めて来た。
「お願いだ、手を握らせてくれ! ああ、貴官があの『アイゼネス・クロイツ』の英雄かあ・・・!」
未だ感動覚めやらぬ中尉をなんとか躱し、彼に教えられた通り居並ぶ「黒騎士」の鉄の馬たち、戦車の列の前を歩いてゆく。
戦車の列の最後に戦車とは違う、直径が腰の高さほどもある大きな車輪が六つも付いた装甲車両がいた。珍しい強化ゴムのタイヤ。ヤヨイは手を伸ばしてそのタイヤに触れ、そして冷たい装甲に触れた。
コンコン。
ノックのつもりで分厚い装甲を叩いたが返事はなかった。機銃弾はもちろんのこと、五十ミリ砲弾の直撃にも耐えるボディーだ。足元の小石を拾ってそれで叩いたがやっぱり返事はなかった。
それならば、と。
松明の灯りに自分の頭ほどもある大きな石が転がっているのを見つけた。それをドッコラショと持ち上げ振りかぶって叩きつけようと思っているところに、車体上部のハッチが開いた。
「・・・何をしている」
上から冷たく見下ろすバンドルー中佐からは、頭の上に大きな石を掲げて突っ立っているヤヨイはなんとも間抜けに見えたに違いない。
バンドルー中佐は戦闘指揮車の中にヤヨイを招じ入れてくれた。
思ったより中は広かった。前面に小窓のある操縦席とナビ。その後ろに海軍の艦艇にも搭載している二十ミリ機銃を操作する射手の席。最後方には四方に小窓の空いたコマンダー用の席がある。夜も遅い。もちろん中佐の他は誰もいなかった。独特のオイルの匂いが漂っていた。
ヤヨイは操縦席を勧められ、中佐が隣り合わせたナビシートに座った。
「この中にいると落ち着くものでな」
と、中佐は言った。もちろん、エンジンはかかっていない。小窓から入って来る松明の灯りだけ。髪は亜麻色で好奇心の塊のような大きな瞳は青かったがその佇まいがどことなくあの電気学科の助教授だった、今は工業技術院にいるフェルミ先生を思わせた。
夕刻の機甲部隊司令部での一件の後だ。これで任務は終わったと高いびきで寝られるような人ではない。煩悶を抱え眠れずにいる心を落ち着けるためにここにいる。アルムの仲間を思うあまりに侃侃諤諤(かんかんがくがく)を続けていたヤヨイたちからすれば、中佐もまたそうであって欲しいという願望が、彼の言葉をそう解釈させた。彼もまたアルムの「大工」たちの身を案じてくれているのだ、と。
「貴官が尋ねてきたのはアルムの件だろう? さっきのキミたちを見ていればわかる。もしかして誰かが来るかもとは思っていたが、やはり貴官だったか・・・」
それならば話が早い。ヤヨイは思った。
「中佐! どうしてもアルムまで行きたいのです。仲間を、救いたいのです!」
「それはグールド大佐も承知の話か? それに軍令はナイグンの線での停止を命じている。軍令に逆らうことがどういうことか、わかったうえで言っているのかね?」
上官の命令に逆らう。抗命罪はいにしえの古代ローマでも旧文明の軍隊でもこの帝国軍でも同じ、死刑に該当する。そんなことはヤヨイだって知っていた。
「大佐はまだご存じありません。軍法も存じています。これは、わたしたち『学者』の士官全員の、意志です」
バンドルー中佐は胸のポケットから煙草を取り出してマッチで火をつけた。一瞬燃え上がった燐の炎と紫煙の向こうに中佐の苦渋に満ちた顔が揺らいで見えた。
「貴官はオレたちと同じ匂いがするな」
風呂嫌いと聞いている中佐からそんなことを言われ、ふいに自分の軍服の匂いを嗅いだ。そう言えば「覗き魔」の丘に行って以来シャワーを浴びていなかった。その仕草に中佐はフフッ、と笑った。
「貴官は強くて美人なだけじゃない。面白い女でもあるのだな」
そう言ってさらに声を落とした。
「今から言うのは近衛第一機甲師団『黒騎士』戦車大隊長としてではなく、ジャック・バンドルー一個人の独り言だ」
そう言って中佐は青い瞳を潤ませた。
ヤヨイは頷いた。
「貴官がフロックス閣下やグールド大佐の命令を理不尽に感じるのは当然だ。オレもそう思う。納得しかねる命令だ、と」
と、中佐は言った。
「オレはかつて騎兵だった。騎兵は仲間を思う気持ちが強い。敵に奇襲攻撃をかける。敵を強襲し敵の真っ只中に突撃する。そんなとき、ともすると怖じ気そうになる心を励まし合える仲間の存在は大きい。仲間同士の絆の強さが、すなわち騎兵の強さだ。命知らずとは言われるものの、騎兵だってやはり人間だからな。
落下傘で敵の背後に飛び降りるのも同じだろうと思う。強い絆で結ばれた信じあえる仲間がいるからこそできる離れ業だ、と」
中佐はわかってくれているのだ。そう思った。
「少尉。どうか、フロックス閣下を恨まないでやって欲しいのだ」
ブーツを手入れする獣脂の空き缶に吸い殻を入れて蓋をした中佐は澄んだ青い瞳を伏せた。
あの明朗快活、気さくで部下思いの「庭師」が理不尽な命を下したのはもちろん、第三軍司令官モンゴメライ大将の命令だったからだ。
アイホー陥落後、燃料集積を待っていたフロックスの元に第三軍司令部が進出して来た。第三軍司令官モンゴメライ大将を戦況報告のために訪れたフロックス少将は大将から耳を疑うような言葉を聞かされた。
「なんですって? ナイグンの線で攻勢を止めるというのですか? なぜ今になってそんな・・・」
「統合参謀本部の決定なのだ、ジェレミー。致し方あるまい」
「理由を教えてください! 今もアルムで籠城している空挺部隊、一個大隊はどうするのですか?」
「落ち着きたまえ。順を追って説明する」
大将はヤン議員が北の大都市クンカーでチナの豪族ドン一族と協定を結んだ一件を話した。
ドン一族は全兵力を持ってチナの首都に肉薄しチナの政府に圧力をかける。今時点で帝国と和睦し、今後はドンを窓口として帝国と対話路線を敷く。ドンのチナ政権内部での影響力を高めるために帝国は飛行船団を王都ピングー上空でデモンストレーション飛行させ、人口密集地を避けて威嚇のための空爆を行うことになったという。その後ドンはチナの政権を掌握し王位を襲って帝国の傀儡政府を樹立する。
その見返りに帝国はアルムに手を出さない。第三軍はアルムの川の手前、東岸で停止し、陣営地を築いてドンの動向を見守りつつ、チナの残存勢力に睨みを利かせる。
そのようにして、油田確保に並ぶもう一つの今次戦役の戦略目的、チナ王国の傀儡化を達成する、と。
「ですから、アルムの空挺部隊はどうなるのですかとお伺いしているのです。アルムには今チナの正規軍10万が迫っているのですよ! 一刻の猶予もないのです!」
彼が作戦通りに、予定通りに進撃していれば、今ごろはアルムに到達して空挺部隊を開放できていた。フロックスには負い目があったのである。
「まあ、大事にはならんだろう。一時的にチナ側に降伏させてもいずれドンが何とかするだろう」
「そんな! あまりに楽観的、無責任すぎます!
空挺部隊は我々機甲部隊のために今の今まで、この今この時も、孤軍奮闘してくれているのです!
それに今までチナに潜入した工作員はマーキュリーというただ一人を除いて誰一人戻ってこなかったのですよ。彼らが降伏してもチナに人道的扱いを受けられるかどうかは未知数なのです! それでも大事にはならないと仰るのですか!」
「これ以上の砲火を交えることなくチナに親帝国の政権をつくる。
この大きな戦略目的の達成のためには、大戦略のためには多少の犠牲は止むを得ん。それにアルムの部隊は四百程度の小部隊だ。案ずることはない」
大将はそれ以上の問答は無用だとでもいうように司令部の外の景色に視線を移した。そして、言った。
「ジェレミー。私が思うに、あの橋は、いささか遠すぎたのだよ」
フロックスはそれ以上の追及はムダだと思い第三軍司令部を辞したのだった。そして、せめてナイグンだけでもと、機甲部隊全車の燃料集積を待たず、黒騎士第一中隊の分だけでアイホーを進発しナイグンにやって来たというわけなのだった。
フロックスもまた、苦悩していたのだった。
「今回の作戦があまりに無謀だということは最初から閣下もオレもわかっていた。
まずあまりに情報が少なすぎ、敵情を知らな過ぎた。戦って思い知ったがミン一族の強さはケタ外れのものだった。帝国軍の主兵装が剣からライフルに変わって以来では最強の相手だったと思う」
中佐の言葉にヤヨイも頷いた。ナイグンの橋の防衛戦を戦って同じ思いを抱いていたからだ。敵は途方もなく、強かった。橋を守りきれたのが奇跡に思えるほどに。
「そして作戦そのものにも無理があった。500キロをただ踏破するだけならまだしも敵を蹴散らしながら、しかも10日以内になどいくさを知らないにもほどがあると思った。
それに、南のミンよりもよほど北のドンのほうが御しやすい相手だった。当初はオレたちも北から攻め入るのだと思って寒冷地用の装備を用意していたのだ。だが、参謀本部は南を選んだ。油田のためだ。純粋であるべき軍事戦略に政略が絡んだ。もし我々先鋒が北から攻め入っていれば、今ごろはチナの首都に到着することができていたかもしれない」
なるほど・・・。
中佐は傍らの装甲を平手でポンポン叩いた。
「ま、コイツラは馬と違って草では動かない。政略を重視した参謀本部の決定も致し方ないとは思うがな」
そう言って中佐はヤヨイの肩にポンと手を掛けた。
「さ。独り言はここまでだ。行動に移ろう」
「え?」
「手はある。今から司令部の閣下のところに行くぞ」
「え、今からですか? こんな夜更けに」
「オレは騎兵だと言っただろう。騎兵の本領は奇襲攻撃。奇襲とは敵の思いもよらない時と場所に襲撃をかけることをいうのだ。オレはキミたち空挺部隊の心意気に惚れたんだ。それにさっき誓ったしな」
怪訝な顔を浮かべているヤヨイに敬虔なカソリック教徒であるバンドルー中佐は微笑んだ。
「黒騎士はマルスの娘の足元に跪きキスするだろう。そう言ったではないか。
近衛第一機甲師団『黒騎士』戦車大隊は今より軍神マルスの娘のしもべになる。しもべとしての初仕事は、機甲部隊司令部への奇襲攻撃になるわけだ」
そして口調を改め、言葉を絞り出すようにしてバンドルー中佐は、言った。
「ここまで来たのだ、我々は!
我々のために橋を守っていてくれた帝国軍の兵士がみすみすチナのやつらにやられるのを黙って指を咥えて見てるなどありえん! 我が『黒騎士』戦車大隊には、そんなことができるようなヤツは一人もいない!」
徴兵されて軍隊に入って10か月。ヤヨイはこの時ほど上官という存在が頼もしく見えたことはなかった。
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