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07 タオの秘密
しおりを挟む学校はクィリナリスの丘の中腹にあった。
タオは家のある丘の上ではなく、中心街に向かってどんどん坂を下りていった。
貴族の大きな家の代わりに平民の住む小さな家や軒先に商店がある集合住宅なんかが増えて行く。いつもは学校の往復だけだったぼくは、そんな通りを歩くのは初めてだった。
正午を過ぎているから店や工房に務めている人々が通りに出て来ていた。タオは4年生のクラスの中では小さい方なので、ともすると人々の中に埋もれて見えなくなってしまう。彼を見失わないように後をつけつつ、いろんな商店にいろんな品物が売られているのを見ていった。
帝都には様々な品物が文字通り、溢れていた。
テュニカだけではない、貴族の着るような豪華な服を展示している店。食器や鍋を売る店。馬に着ける鞍や革帯を売る店。本屋もある。様々な種類の食べ物屋も、大人が飲むビールが入った樽やワインを売る店もある。馬車の車輪を並べた修理工場や、宝飾品を売る店もある。
もしかしてイリアがいるかも。店の中に目を凝らしたが、もう昼過ぎでドアは閉まっていて誰もいない。
タオの後をついて歩いていたことを思い出し、慌てて姿を探した。
いた。よかった。
タオはまだ歩いてゆく。坂を下り切ったところにある最も賑やかな辺りに入って行った。
そこは人であふれていた。
食べ物屋や大人が集う飲み屋が多い。ここでお昼を食べたりした人は家に帰ったりギムナジウムでスポーツをしたりカフェやフォルムでおしゃべりしたり勉強したりするのだろう。そのまま居続けてたらふくお酒を飲む人もいるだろう。帝都でもっとも賑やかな「ハンカガイ」だ。
だが、タオはそこも通りすぎてさらに街の中心に入ってゆく。
繁華街を通り過ぎてから少し登ったあたりにフォルム街がある。社会の授業で昔の歴代の皇帝が寄贈したものだと習った。石の柱の林のようなところだ。そこここの広場では集会が行われていたり、いろんな教室が開かれていたりした。誰もが無料で様々な目的で利用できる大小いろんな会場があるのがフォルムなのだ。
タオは、そこも通りすぎた。
一体どこに行くのだろう。
フォルム街を抜けると、正面に大きな広場があって、その奥に間口の大きな石の階段がある。階段の上にはフォルムにあったような石の柱が何本も立っていた。広場の両側には高い石の建物が広場を見下ろすように建っている。とても厳かな気分になる場所だと思った。
タオはその大きな広場をナナメに突っ切ってその先へ歩いてゆく。そして広場を取り囲む高い建物の間をすり抜けるようにして建物の向こう側に行こうとしていた。
向こう側に、出た。
そこは、それまで通り過ぎて来た石だらけの街路とは全く違う、緑の芝生に覆われた広い庭園のような場所だった。クィリナリスにある貴族たちの邸宅の庭なんかよりもはるかに広い。芝生を取り囲むようにしていくつかの建物もある。
そして、そこを歩く人たちはそれまで見て来た街路や繁華街にいた人たちとはどこかが違った。どこが、といわれると言い表しにくいんだけど。
例えば、歩いていたと思ったら急に立ち止まって空を見上げてブツクサ呟いて元来た道を引き返したり、急に何かを想い出したのか道端にしゃがみこんで地面に落書きを始めたり、相手に掴みかかるようにして、大量にツバを飛ばしながら何かを喋っている人が居るかと思えば、ベンチに長々と寝っ転がってただひたすら寝てる人もいる。
男も、女も。わりあいに、若い人が多い。まるで帝都の他の場所から見えないカーテンのようなものでそこだけが隔てられて全く違う空気に満ちているような、そんな場所だった。
ふと気が付いたら、タオの姿が見えなくなっていた。ぼくは彼を見失ってしまったみたいだった。
「まいったな・・・」
口に出すと、ほんとうに手も足も出ない、参った気分になるから不思議だ。
来た道は覚えてるけど、とりあえず、ここがどういうところなのか、そのへんを歩いてる人を捕まえて尋ねた。
「あの・・・」
珍しいメガネをかけている若い男の人に訊いた。
「ここは、どこですか?」
男の人は怪訝な顔をしてぼくを見下ろした。
「ここがどこだか知らないで来ちゃったのかい? もしかして、迷子?」
「ええ。友達を追いかけて来たんですが、その、見えなくなって・・・」
「見失った、って?」
「あ、はい! それです。見失いました」
どうしたの、マイク。
後ろから女の人の声がした。振り向くと、フワフワの赤い髪をざっくり束ねて本を抱えた女の人がやってきた。
「ああ、この子が、どうも友達を追いかけてきてはぐれちゃったらしい」
男の人が声をかけて来た女の人にそう言った。
「そう。それは困ったわね」
と。
その女の人の向こう側に、探していた小さな姿を見つけた。タオは見知らぬ年取ったおじいさんと並んで話しながらこっちにやってくる。
「あ、あいつです。いました。ありがとうございました」
ぼくは礼を言ってその場を立ち去ろうとした。すると、
「なんだ、タオじゃん! あんた、タオの友達なの?」
始めて来た知らないところで、今初めてあったばかりの全然知らない女の人からタオの名前が出て来てビックリした。
「タオを、知ってるんですか?」
「知ってるも何も・・・。だってあの子はあたしのダチ公の息子だもん」
「ダチコウ?」
「ともだち。あの子の母親はこの大学にいたのよ。学部も学科も一緒だったし、同じ研究室にね」
「ガクブ? ガッカ? ケンキュウシツ?」
「今は軍隊にいるけどね。」
「ダイガク・・・。ここダイガクなんですか? もしかして、バカロレアとかいう・・・」
「あはは。知らないできちゃったの?」
「アン!」
ぼくらに気付いたのか、タオが向こうから手を振っていた。ぼくと目が合うと驚いたようにもっと手を振った。そしておじいさんに礼を言うみたいに握手すると、、こっちに向かって全速力で走って来た。
「タオ! しばらくじゃない? この子があんたを探してたわよ!」
「わあっ、どうしたの、ミーシャ!」
たぶんぼくは混乱してヘンな顔をしてたと思う。走って来たタオはぼくの顔を見てえへへと笑った。
「えーと、どっからセツメイしたらいいかな・・・」
クィリナリスへの帰り道。丘を登る街路を並んで歩きながら、タオはしきりにアタマを掻いた。
「さっきぼくが会ってたのはね、海洋考古学の先生なんだ」
「カイヨウコウコガク?」
「あー、わかんないよね。んー、で、キミと一緒にいた赤毛のアンはね・・・、」
「あ、タオのお母さんの友達って言ってた」
「そう! おね・・・、ぼくのお母さんの友達でね、お母さんの結婚式で会って・・・」
「お母さんの結婚式で、会った?」
「ああ、余計コンランするよね・・・。困ったな・・・」
なんだかよくわからないんだけど、ぼくより小さなタオの中にはとてつもなく大きなものが詰まっているように思えた。それを、彼はなんとかぼくにわかってもらおうとしている。その一生懸命さが、嬉しかった。タオはまた、アタマを掻いた。
「やっぱ、それはそもそものとこからじゃないと、わかりにくいよね。それは置いといて、と。あのね、ぼくナライゴトしてるって、言ったでしょ?」
「ああ、うん」
「あれね、ピアノなんだ」
「ぴあの?」
「うん。ミーシャ、今からちょっと付き合ってくれる? どうしても、キミに聴いてもらいたいんだ」
一緒にライヒェンバッハ伯爵家に行った。
「ハンス、ただいま!」
「お帰りなさいませ、タオ様」
「あのね、かっかのおうちに行ってくるから奥様に伝えておいて」
かっか?
ライヒェンバッハ家はビッテンフェルト家以上の広い庭と大きな屋敷をもっている。だけど、どうやらその「ぴあの」とかいうものはここじゃなくてどうやらどこか別のところにあるらしい・・・。
彼は家にも入らずに厩に行った。そして一頭の黒毛の仔馬を引き出して来た。
「かっかのおうちはここからちょっと遠いんだ。だけど、これには2人は乗れない。ミーシャが大きな馬に乗れるならいいんだけど・・・」
「ううん。大丈夫。ぼく、走るよ」
走るのは得意だし慣れていた。村を出る前の日まで、まわりの山を弓矢を持って獲物を追いかけて駆けまわってたぐらいだ。帝都の道は山の中と違ってどこも平坦で舗装もされていて走りやすい。これならラクなものだ。
タオは気を遣ってくれて速歩程度に抑えて走ってくれた。だから十分についてゆくことができた。行く先は丘を都心とは反対方向に下り降りて行った先にあるらしい。
丘を降りきった街道の両側には小さな家々や店が立ち並んでいた。そこも通りすぎると急に視界が開ける。一面に青い野菜が植えてある。ところどころに小さな家がポツン、ポツンと建っている。広い庭園と大邸宅ばかりの丘の上よりも、どちらかというとぼくの村のまわりの風景に近い、のどかなところだ。むしろこういうところの方が、山育ちのぼくには馴染みやすい。
しばらく行くと、街道沿いのキャベツ畑の途中に白い壁の小さな家が見えて来た。
農家の人だろうか。家の前のキャベツ畑の真ん中で作業をしていた男の人が、
「やあ、タオ。学校は終わったのかい? おや、今日は一人じゃないんだな」
と声をかけて来た。
「うん! これ、ぼくのともだち」
タオは馬を降りた。
「ここだよ」
「へえ・・・」
どうやら、その白い家が「かっか」の家らしかった。それまで見て来た家々よりも小さな、どちらかというと粗末な家だった。ぼくがそれまでに会った「かっか」はビッテンフェルト男爵にヤン議員くらいだ。一人は貴族で一人は帝国皇帝の子息で元老院議員で政府の偉い人だ。目の前の小さな家はとてもそんな「かっか」が住んでいる家には見えない。
街道を挟んだ向かい側に木の小屋があった。畑で使う農具やなんかを置くところだ。そこにも男の人がいた。馬に曳かせて畑を耕す鋤を修理しているらしかった。
「よお、タオ! これから練習か?」
彼もタオの顔見知りらしく、気さくに声をかけて来た。ぼくはお辞儀をした。
「うん! これ、ともだちのミハイル」
「そうか。よろしくな、ミハイル!」
白く見えたのは石を積み上げた壁に塗り込まれた白い土だった。屋根はこれまで見て来た普通の平民の家と同じように板葺きで所々に短い雑草が生えていた。
玄関までのアプローチは短かく、花壇に白や黄色のキレイな花が植えられていた。そこを通って、鉄の板を張った白い木のドアの前に立った。
「畑にいたのはご近所の人。だけど、小屋の前にいたひとは、軍人だよ。この家を警備してるんだ」
「ええっ?」
「うふふ。これ、ナイショだよ。誰にも言わないでね」
タオはイタズラそうに笑った。タオが「かっか」と呼び、家を軍人に警備をさせているからには、やはり「かっか」も軍人なのだろう。それもきっと、ビッテンフェルト准将のようなエライ軍人だ。ヒミツを持ちあうって、なんだかドキドキする。
貴族の屋敷の門には必ずいる門番なんかはいない。しかもドアにはカギもかかっていなかった。黒い鉄の取っ手を押すとギイという音がしてドアは開いた。
「どうぞ。入ってよ」
外と同じ白い土を塗り込んだ壁。木の床板の玄関ホールを入るとすぐに薄暗い広い部屋があった。タオは勝手知ったようにずんずん奥に入って庭に面した窓の木の扉を開けた。部屋がぱっと明るくなった。
貴族の家よりもぐっと粗末な、テーブルクロスもかけてない椋木のテーブルや椅子。壁際の暖炉はぼくの里の家のとあまり違わない。木の戸棚や幾冊かの本を並べてある本棚もビッテンフェルト家のものとは大違いで、とてもボロい。
「走ったからのど乾いたでしょ? はい、お水」
タオがくれた木のカップの水を一気に飲み干した。
「もっと飲みたかったらそこに瓶があるから好きなだけ飲んで」
壁際にこれも粗末なキッチンがあり、その横に黒い大きな瓶が置いてあった。ぼくはふたを開けてひしゃくでカップに水を注いで飲んだ。
ベッド以外は全てこの部屋にある。寝室だけは別なのだろう。そこはそんな家だった。
いや。一つだけ、他の家にはないものが、その家にはあった。
タオは窓の反対の壁際に置いてある、何やら茶色い大きな箱に向かって座り、アタマをぐるぐる動かし組み合わせた両手をピーンと伸ばしたと思ったら、その木の箱のフタを開けた。そこに白と黒の鍵(キー)がズラリと並んでいた。
ポロロロン!
わあお! なんだ、これ・・・。
なんて軽やかな音だろうか。
タオがその白黒のキーの上に手を翳しただけで、美しい、心の踊るような音色が響いた。
「これがピアノ。キミに話したならいごとってね、これのことなんだよ」
そう言って、タオは心の踊るような美しい音色の連なりを奏で始めた。
これは、歌だ。
ああ、なんて、素晴らしいんだろう・・・。
初めて聴く美しい音の連なり。声の無い、歌。北の里にはなかった「音楽」に、ぼくは聴き惚れた。
陽気な気分になるような曲の次は、とても悲し気な気持ちがする曲。勇ましい曲かと思えば、優しい気持ちになるような曲。次から次へ。いろんな曲が奏でられていった。
そして、タオはぼくを振り向いた。
「ぜんぶ、閣下が教えてくれたんだ。弾き方とか、楽譜の読み方。感情の込め方。『歌い方』。全部ね」
話している間も箱のキーの上で踊る手はまったく休めない。まるで指先に目があるみたいだ。タオの指はどれも同じように見えるキーのどれを押すとどういう音色が出るのか見えるのだろうか。話をするタオとはまるで違う生き物みたいに手は動き続けた。
ぼくにはできない。到底、無理だ。
「すごいや・・・。すごいよ、タオ!」
ぼくより小さなタオの身体には、計り知れないものが詰まっている。そんな気がした。
「でもね、」
と、タオは言った。
「いま、ちょっと悩んでるんだ。っていうのもね・・・」
ポロロン・・・。
「これ、ドミソ。Cのコード。これなら問題なく片手で弾ける。こんなふうにもね」
3つの音を同時にダンッ、と打った。ポロロンと違い、勇ましく力強く心に響く。
「だけどね、このドミソにシのフラットがつくと、もうダメなんだ。届かないんだよ。ぼく、手が小さいからさ。まだおくたーぶも打てない」
さっきの「ドミソ」という音に加えて黒いキーをもう片方の手の指で加えた。「ドミソ」に、次に何がくるのか期待させるような音が加わった音色に聞えた。
「これが片手で弾けないと、いまちょうせんしてる曲の一番盛り上がるところがダメなんだよ。パンチが足りないってかさ。
だから、バカロレアに行ったんだ。海洋考古学教室の倉庫にはあらゆるブンヤの資料があるからね。ぼくみたいな小さい手のピアニストがいるかどうかと、どういうウンシをすればこの曲が弾けるか、知りたかったんだ」
タオの帝国語のいくつかの単語は初めて聞くものだったが、彼が言いたいことはなんとなくわかった。
今、タオはキョーレツにやりたいことを持っていて、それを成し遂げるために大きな障害があって、でもなんとかそれを乗り越えようと必死にもがいている。
それも、なんとなく、わかった。
その茶色い箱、「ぴあの」の上には紙が立てかけられていて、なんだかわからない摩訶不思議な模様が描いてあった。
「これがガクフ。今弾いてる曲が書かれている。音の文字だよ」
紙の一番上に書かれている帝国語はなんとか、読めた。
「10 Preludes, Op. 23 No. 4 in D Major: Andante cantabile
Sergei Rachmaninoff:・・・。
せるげい、らふ、まにのふ?」
「この曲をさっきょくした人。もう千年も前の人なんだって。信じられる? スゴイよね」
たしか、ぼくの里の村にもセルゲイというやつがいたな、と思い出した。
「昔あった、ろしあ、って国のひとらしいよ」
と、タオは教えてくれた。
ろしあ、か。どっかで聞いたことがあるな。そう思っていると、タオはこう続けた。
「あのね、ぼく、こんど演奏会をすることになったんだ」
「えんそーかい?」
「うん。初めてみんなの前で、ピアノを弾くんだ。ワクワクしてるんだけど、ドキドキもしてる」
「いつ? どこでやるの? ぼくも聴きたいな」
「まだいつかはわからないんだけど、場所は決まってる」
「どこ?」
「皇宮」
「こうぐう?」
「ぼくね、皇帝陛下にピアノをお聴かせすることになったんだよ」
「こーてーへーか?」
「うん!」
振り向いたタオの顔は、でも、自信に満ち溢れたものだった。
「あ、もうこんな時間になっちゃった。そろそろ帰らないとね」
いつの間にか南に向いた窓から差し込んだ陽がだいぶ斜めになっていて、部屋のずっと奥までオレンジ色の光を差し入れていた。故郷の山々を照らす鮮やかな夕暮れを思い出した。タオの奏でる曲はそんな情景によく似合っていた。
帰り際。タオはぼくを裏庭に案内してくれた。
細い小道があって、両側に玄関にあったのと同じ白や黄色の花々が咲いていた。小路を辿ってゆくとところどころに四角い石が立っていて夕陽に長い影ができていた。その石たちの一番新しいやつの前でタオは立ち止まった。
「なにこれ?」
ぼくは尋ねた。
よく見ると、その石には「THAO」(タオ)と刻まれ、その下にハイフンと「RUDY」という文字。そして数字が彫られていた。
「THAO? もしかして、タオ? キミの名前じゃん!」
「そうだよ」
タオはそばの白い小さな花を一輪手折り、石の前に置いた。
「お墓なんだ。ぼくと同じ、タオって人のね。ここに来たら、帰る時はいつもこうしてお参りしてくんだ」
そう言ってタオは両手を組み、目を閉じた。
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