君と僕との最後の聖戦

RYZU

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君と僕との最後の聖戦 処刑の時

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「な、なんだ!貴様!何者だ!」
「何者も何も、俺が本物のカルトだ」
「うそを申すな!カルトならここに居る!」
「そいつの顔をよく見ろバカやろうめ!」
「な、なんだと、ルリアの横にいる貴様顔を見せろ!」
「ちっ、余計な事をカルト、ほらよ、これが俺の顔だ」
「な、な、マルト様ではないか!危うくマルト様の首を飛ばす所でした。」
「ちっ、ばれたなら仕方ない」
「マルトよ、良くも俺の身分で勝ってな事してくれたな、この勝負俺の負けだマルト、ルリアを渡そう」
「何言ってんだよ!お前はルリアのために戻ってきたんじゃないのかよ!」
「俺はペテン師だぜ?ルリアを本気で好きになるわけないだろ、」
「お前ってやつは、、」
「ルリア!!短い時間だったけど、楽しかったぜ!」
「カルト、あなたは本当に私の事を好きではなかったの?」
「、、、、そうさ、俺はお前の事本気で好きになってない」
「そんな、私は信じてたのに、」
「悪いな」
「二人で一緒に暮らすって約束したのに、」
「ごめん」
「もういいは、私の事好きじゃないなら私も意味ないは」
「、、、」「さあ、どちらが死ぬかここで決めましょう?」

「ルリア、カルト、この国を生きのはどちらか」

すると横から生ぬるい液体が私の頬や体に付いた 見るとその液体は赤く濃く臭かった 私はまさかと思い 恐る恐る顔を上げた すると

「ひっッツ!あ ゙あ ゙っ」
見るとそこには頭から血を流してるカルトがいた
「敵国に殺されるくらいなら、くっ!
自分で死んだ方がましだ!」
「ルリア、今までありがとう」
  バタッッ
「カ、カルト~!ううう・・・」
「やったやったー!カルトが死んだぞー!」イィイイイヤッホォオオオオウ!!!!

イヤッハー!

いやっほーう

3010年二人の戦争の幕は降りたのだった。

「うぅ」
「大丈夫か、ルリア」
「大丈夫なわけないじゃない!目の前で好きな人が亡くなったのよ!?」
「それは、」
   
    コンッ コンッ
「だれ?カルト様のお着きのものです」
「なんのようかしら?」
「あなた様にお手紙を預かっております」
「入りなさい」
「ありがとうございます」
「あなた、カルトのおつきじゃないよね?」
「ええ、しかしこの手紙を読んでいただければ分かります。」
「早く貸して」
「どうぞルリア様」

 「ヴェザルノ ルリアへ
一度君を裏切り俺は東国から逃げた 
だが道中気がついたんだ 君の存在に
俺が逃げれば君の従姉妹であるマルトが死ぬ事になる事に だから俺は君とマルトを犠牲にしたく無いから 西国へ向かった 例え君からマルトからなんと言われようと 君達が生きていてくれれば俺はそれでいい ルリア俺は生きていて初めて女性を好きになったんだ 俺が最初に好きになったのがルリアだったんだ
出会いは最高だったよ 君に取っては最悪かもしれないけど、だがそれでも俺は君を好きになったんだ もし君が辛い目に合っているなら俺が守りたいと思った 俺が西国へ戻れば俺は処刑されるだろう
だがルリアが生きていてくれるのであればこの命惜しくはないよ 敵国同士なだけで恋愛すらも自由に出来ないこの世界は俺はもうごめんだ だから君がこの国のこの世界を変えるんだ ルリア君に会えて本当に良かった 君のような綺麗な人と付き合えた俺は幸せ者だ
実を言うとな 俺とお前は兄妹なんだ
知らなかっただろ? 後の事は俺の友達から聞いてくれ 俺は君を助けに行かないといけないからな!
      ヴェアルノ カルト」

「カルト、カルト!」
私の目からは溢れるほど涙が出ていた
胸が苦しく 辛かった 

「カルト様は、ルリア様を助ける為に自らの命を絶たれたのです」

「私はもう頂点に立つ資格なんてない 私はどこか遠くの村へ行くは」
「ルリア様それは、」
「あなた来なさい、カルトのお着きいえ
  アルバルト エルヴィス」
「わ、私もよろしいのですか?」
「私と共にするなら わたしにはもう敬語なんてつかはないで名前もルリアで良いわ」
「わかり、わかったよ、ルリア」
「さあ、支度をしなさい、皆んなに見つからないうちに早く遠くの村へ逃げるのよ」
「あ、まって、ルリア これ、カルトから預かってるものなんだ」
「何これ?」
私は白く光るネックレスをもらったのだ
「カルトがここに来る途中 ルリアにあげたいって言ってどうしてもあげたかったんだろう」
「カルト、どこまで私を悲しませたら気が済むの、」

「ルリア、逃げるなら名前を変える必要がある」
「どうして?見つかった時にややこしくなる 君はもうルリアじゃない」
「でも名前なんて」
「ライリーなんてどうだ」
「ライリー、いい名前ね」
「君の本当の名前はルリアだが 今からライリーだ」
「私はライリー」
「そして俺は、エルヴィスから
  ラディウスにする」

「さあ、ライリー今から逃げよう!
誰にも邪魔されず二人だけの場所へ」

「ええ、あなたなら私はついていくわ」
「道は長いよ さぁ、俺の手につかまって」

「ありがとう西フラン王国、私の生まれ育った町の人達、」
「さぁ、馬車に乗ってしゅっぱしよう!


こうして私たちは誰にもバレる事無く西フラン王国を出る事ができたのだった





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