120 / 152
もしものふたり
妊活スタート
しおりを挟む
※もしものふたり の世界線です。
___________
「奥さーん」
圭吾は妻となった零を、ふざけてそう呼ぶことがある。
漸く自分と同じ姓になった零が愛おしく、何度もそう呼んではにこにこと嬉しそうだ。
「はーい旦那さんちょっとまっててくださいね~」
零はこの後二人で入るために風呂を沸かしている最中で、その声は浴室から響いている。
零を呼んだ圭吾も、お皿洗いをしていて手が離せない。
零を呼んだのは、単純に家事をして無心になっている時にふと嬉しさが込み上げた、というものだ。
「おまたせしました。お皿洗いありがとうございます」
零は戻ってきて、下着の準備をしに再び別の場所へ向かった。
圭吾もお皿洗いを終えると、先に風呂場へ向かった零に続いて
「奥さんおまたせ~。今日の入浴剤はそれ?」
とシャワーを出して身体を洗う。
零は圭吾の割れた腹筋をまじまじと眺め、
少しだけ頬を赤くした。
いつも見ているのに、どうしてこんなにもどきどきできるのだろうか。
零は自分の頬を冷まそうと、圭吾からシャワーを借りた。
「零?のぼせちゃった?」
圭吾が心配そうに零の顔を除く。
零はすぐに顔を逸らし、
「ん…いや…大丈夫です」
と下を向いた。
シャワーを圭吾に返し、頬が赤くないか鏡を見てチェックする。
とそこで、
「零、今日赤ちゃんつくろ」
と圭吾が言った。
え?と口を開けて驚く零に、
圭吾はシャワーを止めてこう言う。
「体調は変わりない?零が嫌ならしないけど、俺は始めるなら今日がいいかなって」
明日はゆっくりできるし、と。
零は少し間を置いて、
「はい…僕も今日がいいです」
と言った。
____________
___________
「奥さーん」
圭吾は妻となった零を、ふざけてそう呼ぶことがある。
漸く自分と同じ姓になった零が愛おしく、何度もそう呼んではにこにこと嬉しそうだ。
「はーい旦那さんちょっとまっててくださいね~」
零はこの後二人で入るために風呂を沸かしている最中で、その声は浴室から響いている。
零を呼んだ圭吾も、お皿洗いをしていて手が離せない。
零を呼んだのは、単純に家事をして無心になっている時にふと嬉しさが込み上げた、というものだ。
「おまたせしました。お皿洗いありがとうございます」
零は戻ってきて、下着の準備をしに再び別の場所へ向かった。
圭吾もお皿洗いを終えると、先に風呂場へ向かった零に続いて
「奥さんおまたせ~。今日の入浴剤はそれ?」
とシャワーを出して身体を洗う。
零は圭吾の割れた腹筋をまじまじと眺め、
少しだけ頬を赤くした。
いつも見ているのに、どうしてこんなにもどきどきできるのだろうか。
零は自分の頬を冷まそうと、圭吾からシャワーを借りた。
「零?のぼせちゃった?」
圭吾が心配そうに零の顔を除く。
零はすぐに顔を逸らし、
「ん…いや…大丈夫です」
と下を向いた。
シャワーを圭吾に返し、頬が赤くないか鏡を見てチェックする。
とそこで、
「零、今日赤ちゃんつくろ」
と圭吾が言った。
え?と口を開けて驚く零に、
圭吾はシャワーを止めてこう言う。
「体調は変わりない?零が嫌ならしないけど、俺は始めるなら今日がいいかなって」
明日はゆっくりできるし、と。
零は少し間を置いて、
「はい…僕も今日がいいです」
と言った。
____________
14
あなたにおすすめの小説
ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
2025/09/12 1000 Thank_You!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる