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はじめてのまちと暗転
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「やっとついた!んだけど…」
今日から通う魔法学園のために、初めての列車というものに乗ってやってきたわけだけれども、人が多すぎて目的地までの道が分からない!
同じ制服を着た子達に着いて行ったらたどり着くだろうとも思っていたけれど、辺りを見渡してもどこにもいない。
「君、どうしたの?ここに来るのははじめて?」
きょろきょろとまわりを見渡していると、肩を叩かれた。
こちらににこやかに笑いかける男の人にうなづいて迷子なのだということを伝えると、行き先を聞かれたので、魔法学園の名前を伝えると、連れて行ってくれるという。
親切な人もいてくれるものだ、とお礼を言ってその人に手を引かれながら人混みの中を進んだ。少しづつ人が少なくなって来てようやく手紙にそえられていた絵のような建物が進んでいる方向とは違う方に見えることに気づいた。
「あの、」
「こっちが近道なんだ。」
「そうなんですか?」
私の言いたいことがわかったのか、そちらに続く細い道を指さして笑う男の人に、首を傾げながらそのほそい路地に足を踏み入れ…
『そうなんですか?…じゃ、なーい!!!』
「え?」
腕を引いていた男の人も、路地に座り込んでいる人もまるで時が止まったようにその場に固まっていて、その叫び声に反応したのは私だけだった。声の元にはフードを深く被って顔は見えないが、私より少し小さいくらいの子がいた。
『…なるほど、そういう事ね。』
どういうことなのかと首を傾げたが、その疑問を口に出す前にその子が私の頭を左手で掴んだ。
『ホームレスに育てられた娘。だったら多少は次に使えるかもしれないけど、途中からは意味なし。』
「な、」
私より小さいかと思ったわりに私の顔を掴めるくらい大きな手だ、と恐怖を感じた瞬間、ドクン、と心臓が大きく鼓動し、視界が暗転した。
今日から通う魔法学園のために、初めての列車というものに乗ってやってきたわけだけれども、人が多すぎて目的地までの道が分からない!
同じ制服を着た子達に着いて行ったらたどり着くだろうとも思っていたけれど、辺りを見渡してもどこにもいない。
「君、どうしたの?ここに来るのははじめて?」
きょろきょろとまわりを見渡していると、肩を叩かれた。
こちらににこやかに笑いかける男の人にうなづいて迷子なのだということを伝えると、行き先を聞かれたので、魔法学園の名前を伝えると、連れて行ってくれるという。
親切な人もいてくれるものだ、とお礼を言ってその人に手を引かれながら人混みの中を進んだ。少しづつ人が少なくなって来てようやく手紙にそえられていた絵のような建物が進んでいる方向とは違う方に見えることに気づいた。
「あの、」
「こっちが近道なんだ。」
「そうなんですか?」
私の言いたいことがわかったのか、そちらに続く細い道を指さして笑う男の人に、首を傾げながらそのほそい路地に足を踏み入れ…
『そうなんですか?…じゃ、なーい!!!』
「え?」
腕を引いていた男の人も、路地に座り込んでいる人もまるで時が止まったようにその場に固まっていて、その叫び声に反応したのは私だけだった。声の元にはフードを深く被って顔は見えないが、私より少し小さいくらいの子がいた。
『…なるほど、そういう事ね。』
どういうことなのかと首を傾げたが、その疑問を口に出す前にその子が私の頭を左手で掴んだ。
『ホームレスに育てられた娘。だったら多少は次に使えるかもしれないけど、途中からは意味なし。』
「な、」
私より小さいかと思ったわりに私の顔を掴めるくらい大きな手だ、と恐怖を感じた瞬間、ドクン、と心臓が大きく鼓動し、視界が暗転した。
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