魔技大戦記

黒犬狼藉

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第一章 第八戦線での戦い

第二話 『殺人』

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朝、ある時に銃声が鳴り、、、
銃撃戦が始まった。

「チッ、クソがっ!!
前回こっちが善戦したからって初っ端からこれかよ!!
お前、新入りかっ!!
早く銃を持って外に出ろ!!」

そういうと、スキンヘッド厳つい中年の男性が二段ベッドの上から銃を持って飛び降りた。

「は、はいっ!!
え、えっとどこに行けば、、、」
「お前は俺と一緒にこいっ!!」
「わ、わかりましたっ!!」

少年は慌ててそう叫ぶと銃を持って中年の男性の後に続いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「おいっ!!新入り!!死にたくねぇんなら引き金を引けっ!!」

そう言われ少年はその手に掴んだ銃の引き金を引こうとする。

パアンッ!!

そう、銃からなった。
四方八方から鳴る中、少年の銃から響いた音はより強く鳴ったように聞こえた。

「やればできるじゃねぇか。」

そういうと、となりの男はまた、銃を撃つ作業に戻る。

(何で、、、何でこの人は人を殺す事を平然と言えるんだよ、、、。
おかしいだろ、何で何だよ!!)

少年は、一つの覚悟すら決めれない少年はひたすらに動揺し指先が震えてその先にある銃口までもが震える。
まだ理解していないのだ。
スラム街と言う治安が悪くまともに明日の飯すら食えない。
そんな世界にいたにもかかわらず本人は甘ったれた考えを持ち
殺さなくても何とかなるだろうと言うくだらない考えに身を委ね、なのに戦争への出兵を望んだ。

大金を稼げると言う甘い考えで。

その報いが来た。
あくまで、この世界は少年が中心では無い。
この世界は少年のためにあるのでは無い。
そんな当然のことにすら気づかない、気づけない者が来るのがこの戦場だ。
まるで馬鹿だ。馬鹿らしい。
だから、支払われる大金に眼をくらませこの地獄に来たのだ。
だから決めなければならない。
人を人間を生物を同族を

殺ろす覚悟を。
(やる、、、殺すしか無いんだ。
僕が、生き残る残るためには目の前の人間を殺すしか無いんだ。)

覚悟を決めた少年の行動は早かった。
いつの間にか、弾丸が補充され撃つ準備が完了した銃を脇で挟み込み静かに相手の頭を狙う。
時にして一瞬、指を引く間を永遠のように感じながら思いっきり指を引く。

パァッン!!

先ほどとは違うように聞こえた音が鳴り敵の頭を貫く正確にただ曲がらず、言葉通り
敵の頭を。

今度は、体の震えがなかった。
銃口のブレもない。
覚悟ができたのだ。
本当の意味で、本当の覚悟が。
少年は今度は迷わなかった。
命の軽さを見た少年はどんどんと引き金を引く。
日が暮れ銃撃戦が終わった時にはもう、その顔には恐怖の色などそんざいしなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「皆さーん、本日の配給でーす」

台車に、黒く硬いパンが入った箱と簡単な味付けをされた透明なスープが入った鍋を乗せて運んで来た女性がそう叫ぶ。
そして、少年の前にも来ると他のものと同じようにスープが入った器と硬いパンを渡す。

「君、若いね。
何才?」
「、、、すいません。
ちょっと自分の歳がわからないです。
多分、、、15ぐらいだとは思うんですけど、、、。」
「へぇ、、、そうなんだ。
見た目はもう少し若そうなんだけどね。
あ、そうだ。
君の名前は?」
「イザヤです。」
「へぇ、面白い名前だね。
戦場に来たのは初めて?」
「はい、そうですね。」
「ふーん、私は三度目。
けど、いくら来ても慣れないね。
この血と腐肉の匂いは。」
「ハハハ、慣れたら怖いですよ。
逆に。」

二人は仲良く談笑する。
少年、、、イザヤは、この間だけならば忘れられた。
戦場と言ういつ死ぬか分からない恐怖から来る雰囲気をこの間だけならば忘れられた。
イザヤは疲れていたのだ。
たった一日しか経験していない。
戦争に。

「あ、次の人の配給に行かなきゃ。
じゃあ、また会う日まで。」
「また会う日まで。」

そう言い、女性は去ってゆく。

(また会えるといいな。)

そんな事を思いつつイザヤは味の薄いスープを啜り、硬い黒パンを貪った。
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