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プロローグ1
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拝啓、このゲームを紹介した友へ
そちらは、とても涼しい部屋でのお勉強は捗っていますか?
こちらはとても暑い中野山を駆けずり回っています。
ええ、とても暑いです。
え?なんで駆けずり回ってるのかって?
そりゃぁ...
「モンスターに追われてるからだよぉぉぉぉぉおおおおお・・・!
!!」
「GggggooooOOOOOAAAAA!!!」
話は数時間前に遡る。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「クロエもぉ~ん!!助けてぇ~!!」
HRも終わりカバンに大量のテキストを詰め終えいざ帰ろうと教室
の扉を潜ろうとしたときにそいつは声をかけて来た。
「・・・」
面倒くさそうだし無視しとこ。
どうせ、やらせようとしてるのは...
「頼むよぉ!!今日の数学のこの部分を教えてくれよぉ!!」
と言うと思ってたよ...
「はぁ...」
「なぁ、頼むよぉ...
来月の期末テストが赤点だったら今度こそゲーム没収になるんだっ
てぇ!!」
「いや!!知らねぇよ!!
というか、黙って図書館行かせろ!!本読ませろ!!」
いや知るかよ!!
お前のゲームがどうなろうと知らん。
それより、俺の読書の時間を削らないでくれ!!
「なあ、そんなに本っておもろいか?」
「ん?喧嘩売ってるのか?買うぞ?タダで。」
うん、バカにしてんのか?本は叡智の結晶と言っても過言ではない
!!その歴史は紀元前よりある。いつの時代も
・・・(中略)・・・
というわけだ!!ん?なんか思いっきり語った事が消されてるよう
な気がするが...
「いやいや、喧嘩売ってるわけじゃないから。
頼むよぉ...。
この前、ゲームショップで当たったVRゴーグルの余りをあげるか
らさぁ...。」
「VRゴーグル?最近のゲーム機か?」
「お前...本当にゲームとかには疎いよなぁ...。」
そんなこと言われようが別にゲーム好きと言うわけじゃないしな。
「簡単に説明すると最新のゲーム機だな。」
「いやいや、それじゃあ説明になってないぞ。」
こいつとの友達関係本格的にやめようか?
なんて考えてるのに気づいたのか
「俺たち...友達だよな!?な!?」
「いや、どうした急に...」
「いや、お前が友達じゃなかったことにしようとしてるように感じ
てな...
やっぱり気の所為だよな...?」
チッ、気づきやがった。
まあ、良いやつだから手放せと言われたら難しいな。
「気の所為、気の所為。
じゃあ、VRゴーグルの解説を頼む。」
「あれ?興味を持ったのか?」
「物による。」
「なんか...お前らしいな。
じゃあ、VRゴーグルの解説をするぞ~。
と言っても、そんなにややこしい物じゃないぞ。
どんなものかって言うと脳にリンクして仮想現実に、肉体ごと存在
させるように感じさせるシステムらしい。」
「雑すぎないか?」
「いや、説明書を見ても全然わからなかったんだよぉ。
今は持ってないけど、なんかよくわかんねー言葉が並べられていて
理解なんて出来ねー。」
「いや、よくそんなもんつけてられるな。」
「流石に商品化したものが危険とかはありえないだろうから全然問
題ないと思う!!」
「雑だな...おい...」
よくそんなもんつけてられるな。
しっかし、仮想現実つまりはバーチャルリアリティ、か。
もしかしたら、異世界みたいな世界を再現してるゲームもあるのか
...?
「あっ、それで一緒にやってほしいゲームがあってな!!」
「やっぱりか...
お前...コミュ障だもんな。」
「そ、そそそそんなわけないししし、し」
うわァ...動揺してる動揺してる。
ゲームにハマりすぎてこいつ他人と話すの苦手なんだよな。
俺とか委員長とか妹さんとかはこいつと古い付き合いだからまとも
に話せてるけどそれ以外でまともに話せるのは...オタク連中ぐらい
か?可哀想に...
「いや、何合掌してんだよ!!というか、お経を唱えたら駄目だろ
!!」
「ほんとに良いやつだったよ...」
そっと目元を拭うフリをする。
「いや、死んでねーから!!生きてるから!!ピチピチだから!!」
「いや、男に対してピチピチってどうなんよ?」
「...それもそうだなぁ...。」
って、本題とずれてるずれてる。
「で、何の話だっけ。」
「VRゴーグルの話だよ!!
というか、なんでここまで脱線してるんだ?ってうおっ!!時間が
やばい!!俺今日塾だったんだ!!」
「はい?なんで俺に勉強教えてもらおうとしたんだよ!!」
「あっ、伝え忘れてたけど今日お前の家に泊まりに行くから。それ
じゃ!!」
は...?
「そんなの聞いてねぇよぉ!!」
俺は絶叫を上げた
そちらは、とても涼しい部屋でのお勉強は捗っていますか?
こちらはとても暑い中野山を駆けずり回っています。
ええ、とても暑いです。
え?なんで駆けずり回ってるのかって?
そりゃぁ...
「モンスターに追われてるからだよぉぉぉぉぉおおおおお・・・!
!!」
「GggggooooOOOOOAAAAA!!!」
話は数時間前に遡る。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「クロエもぉ~ん!!助けてぇ~!!」
HRも終わりカバンに大量のテキストを詰め終えいざ帰ろうと教室
の扉を潜ろうとしたときにそいつは声をかけて来た。
「・・・」
面倒くさそうだし無視しとこ。
どうせ、やらせようとしてるのは...
「頼むよぉ!!今日の数学のこの部分を教えてくれよぉ!!」
と言うと思ってたよ...
「はぁ...」
「なぁ、頼むよぉ...
来月の期末テストが赤点だったら今度こそゲーム没収になるんだっ
てぇ!!」
「いや!!知らねぇよ!!
というか、黙って図書館行かせろ!!本読ませろ!!」
いや知るかよ!!
お前のゲームがどうなろうと知らん。
それより、俺の読書の時間を削らないでくれ!!
「なあ、そんなに本っておもろいか?」
「ん?喧嘩売ってるのか?買うぞ?タダで。」
うん、バカにしてんのか?本は叡智の結晶と言っても過言ではない
!!その歴史は紀元前よりある。いつの時代も
・・・(中略)・・・
というわけだ!!ん?なんか思いっきり語った事が消されてるよう
な気がするが...
「いやいや、喧嘩売ってるわけじゃないから。
頼むよぉ...。
この前、ゲームショップで当たったVRゴーグルの余りをあげるか
らさぁ...。」
「VRゴーグル?最近のゲーム機か?」
「お前...本当にゲームとかには疎いよなぁ...。」
そんなこと言われようが別にゲーム好きと言うわけじゃないしな。
「簡単に説明すると最新のゲーム機だな。」
「いやいや、それじゃあ説明になってないぞ。」
こいつとの友達関係本格的にやめようか?
なんて考えてるのに気づいたのか
「俺たち...友達だよな!?な!?」
「いや、どうした急に...」
「いや、お前が友達じゃなかったことにしようとしてるように感じ
てな...
やっぱり気の所為だよな...?」
チッ、気づきやがった。
まあ、良いやつだから手放せと言われたら難しいな。
「気の所為、気の所為。
じゃあ、VRゴーグルの解説を頼む。」
「あれ?興味を持ったのか?」
「物による。」
「なんか...お前らしいな。
じゃあ、VRゴーグルの解説をするぞ~。
と言っても、そんなにややこしい物じゃないぞ。
どんなものかって言うと脳にリンクして仮想現実に、肉体ごと存在
させるように感じさせるシステムらしい。」
「雑すぎないか?」
「いや、説明書を見ても全然わからなかったんだよぉ。
今は持ってないけど、なんかよくわかんねー言葉が並べられていて
理解なんて出来ねー。」
「いや、よくそんなもんつけてられるな。」
「流石に商品化したものが危険とかはありえないだろうから全然問
題ないと思う!!」
「雑だな...おい...」
よくそんなもんつけてられるな。
しっかし、仮想現実つまりはバーチャルリアリティ、か。
もしかしたら、異世界みたいな世界を再現してるゲームもあるのか
...?
「あっ、それで一緒にやってほしいゲームがあってな!!」
「やっぱりか...
お前...コミュ障だもんな。」
「そ、そそそそんなわけないししし、し」
うわァ...動揺してる動揺してる。
ゲームにハマりすぎてこいつ他人と話すの苦手なんだよな。
俺とか委員長とか妹さんとかはこいつと古い付き合いだからまとも
に話せてるけどそれ以外でまともに話せるのは...オタク連中ぐらい
か?可哀想に...
「いや、何合掌してんだよ!!というか、お経を唱えたら駄目だろ
!!」
「ほんとに良いやつだったよ...」
そっと目元を拭うフリをする。
「いや、死んでねーから!!生きてるから!!ピチピチだから!!」
「いや、男に対してピチピチってどうなんよ?」
「...それもそうだなぁ...。」
って、本題とずれてるずれてる。
「で、何の話だっけ。」
「VRゴーグルの話だよ!!
というか、なんでここまで脱線してるんだ?ってうおっ!!時間が
やばい!!俺今日塾だったんだ!!」
「はい?なんで俺に勉強教えてもらおうとしたんだよ!!」
「あっ、伝え忘れてたけど今日お前の家に泊まりに行くから。それ
じゃ!!」
は...?
「そんなの聞いてねぇよぉ!!」
俺は絶叫を上げた
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