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妻の一言 (コメディー)
しおりを挟む妻に言わせると、私はいびきと寝言が酷いらしい。
あまりに、うるさいらしく、最近では寝室を別にするほどだ。
まぁ、それはそれで、夜の営みをする以外は楽でいいのかも知れない。
なにしろ、妻に就寝前に小言を言われることもないし、タバコも吸いたい放題でまんざらでもないからだ。
そんな風にして、妻との家庭内別居的な寝室を別にすることを満喫していたのだが、ある時、とんでもないことが起こった。
その出来事とは……金縛りにあってしまったことだった。
つまり、心霊体験である。
その日は、何故か寝る前から自室に人の気配がして嫌な感じがしていたのだった。
ちなみに、私は何度か金縛りにあったことがあるので、遭いそうな時はなんとなく分かるのだ。
嫌な予感は的中して、私は体の自由を奪われてしまった。
そして、あろうことか、顔色の悪い女性に体を押さえられてしまっていた。
私は、誰か助けを呼ぼうと声を上げようと、試みるが、なにせ金縛りなものだから、声が出ない。
私は、仕方がないので、心の中で、般若心経を唱えたり、あらゆる神様にお願いして助けを求めた。イェス様がこの女性に効果があるかは、分からないがとにかく祈ったのだった。
すると、願いが通じたのか、妻の歩く音が自室の外から聞こえてきたのだ。
その音を聞いて、女性の幽霊も一瞬ひるんだのか、金縛りが解けた。
私は、チャンスとばかりに妻の名前を叫んで助けを呼ぶ。
「おーい、○○子。助けてくれ~」っと。
すると、その声が妻に届き、私の自室のドアが開かれた。
私は、ありがとう愛する妻よと思ったのだが……
妻の一言に体が凍りついてしまった。
それは……「何だ、寝言か」と言ってドアを閉めたからである。
どうやら、この幽霊と長い夜になりそうだ。
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