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【第2話】 『魔改造、完了──幹部候補、始動す』
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焦げついた風が、街の瓦礫をなぞるように流れていく。
空は夕焼けのように赤く、けれど沈む太陽はない。あちこちで燃えさかる残骸が、街全体を真紅に染めていた。
その景色を、ひとりの女が見下ろしていた。
崩れたビルの上、折れた鉄骨の影からそっと顔を出したのは、漆黒のボディスーツに身を包んだ女性型怪人──ラミア=カーニヴァル。
艶やかな長い髪が風に揺れ、ヘビを思わせる目が街を冷静に見つめている。
「……壊しすぎたわね。これじゃ、人間たちも立て直す気力すら湧かないでしょうに」
小さく溜息をつきながら、ラミアは細く笑った。
無論、それは嘲笑でも同情でもない。ただ、そうなることを当然と受け入れている捕食者の表情だった。
──だが、その時だった。
彼女の目が、ある一点で止まった。
瓦礫の中に、赤い残骸が転がっていた。
かつて“セイガンレッド”と呼ばれていた男、日向イツキ。
血にまみれ、破れたマスクの奥から虚ろな視線を空に向けている。その姿は、もはやヒーローではなかった。
それでも、ラミアは思った。
(……まだ、死んでいない)
直感だった。
どれほど深い絶望に沈んでいようと、その男の“目”だけは、燃え残っていた。
その瞬間、何かがラミアの中で揺れた。
「ふふっ……なるほど」
微かに笑い、彼女は姿勢を低くした。
ちょうどその時、残ったセイガンファイブのメンバーたちがイツキのもとに駆け寄る。
だが、そこで起きたのは再会の抱擁でも、安堵の涙でもなかった。
──怒号。罵声。責任のなすりつけ。
レッドを戦犯に仕立て上げ、追放を言い渡す彼らの姿を、ラミアはしばし無言で見つめていた。
やがて、仲間たちは背を向け、焼けた大地を後にする。
イツキは、独りになった。
その時だった。
ラミアの足元に巻きついていた生体コードが、クスリと笑ったようにうねった。
「裏切り者の匂い……ね。……違うわ、これは」
囁くように呟きながら、ラミアは音もなく地上へと降り立った。
瓦礫を踏む音はない。ぬるりとした影のように、彼女はイツキの前に現れた。
彼はゆっくりと顔を上げた。その目が、ラミアと視線を交わす。
「──ずいぶん、ボロボロね。元ヒーローさん」
ラミアの口元に笑みが浮かぶ。
それは捕食者が興味を抱いた証。飽きもせず獲物を見つめる、美しい蛇のような笑みだった。
「……何の用だ。殺しに来たのか」
「いいえ? むしろ、拾いに来たのよ」
イツキの目が細くなる。
「拾う……?」
「そう。あなた、いま“居場所”ないでしょう?」
ラミアはしゃがみこみ、彼の目線と同じ高さに顔を寄せる。妖しい香水の匂いが、焦げた空気に混じって漂った。
「ネメシスなら、歓迎してあげるわ。幹部候補……ほら、あなたみたいな“捨てられた正義”には、ちょうどいい役職よ」
イツキは答えなかった。ただ、じっとラミアを見つめていた。
その沈黙の中で、ラミアは確信した。
(……もう、“ヒーローの匂い”じゃない)
かすかに唇を持ち上げ、彼女は立ち上がる。
「……じゃあ、待ってるわ。“改造希望者”として、手続きくらいはしておいてあげる」
それだけ言い残し、ラミアは再び煙の中へと姿を消した。
蛇は獲物を喰う前に、しばし眠らせるという。
それは、もうすぐ目を覚ます“悪”を導く、甘く冷たい予感だった。
冷たい光が、天井を這っていた。
どこまでも無機質で、光沢のある金属の壁。
重く閉ざされた扉、天井からぶら下がる管、脈動する青い液体──そこは、まるで“人間のため”に作られていない空間だった。
「……まさか、こうして目覚めることになるとはな」
薄暗い室内に、日向イツキの低い声が響く。
仰向けになったまま、彼はゆっくりと目を開けた。
そこには鏡があった。天井に仕込まれた反射素材が、自分の姿を映し出している。
――明らかに、違っていた。
肩幅は広く、腕の筋肉には鋼のような張りがあった。
胸部から腹部にかけて、黒金色のスリットが走っている。皮膚に直接埋め込まれたインターフェース。表面は生体繊維だが、その内部に流れているのは“血”ではなかった。
“ネメシス式改造手術”──完了。
「ふふっ、似合ってるじゃない、イツキくん」
艶やかな声がした。
振り向けば、ラミア=カーニヴァルが金属の扉に寄りかかっていた。蛇のようにしなやかな指先で、カツンカツンとガラス床を叩く。
「第一段階の身体再構築は成功。骨格補強、神経伝達強化、視覚処理能力も向上。もともと運動能力は高かったけど……今のあなた、怪人クラスの出力を持ってるわよ」
イツキは静かに身体を起こし、ゆっくりと拳を握ってみた。
その感触は、かつてのそれとはまるで違う。
皮膚の内側を流れるのは、熱ではなく電気。筋肉を動かすたび、異様に鮮明な“制御信号”が伝わってくる。
「……ヒーローとしての“身体”じゃないな、これは」
「うん。敵の幹部仕様よ。どう? 気に入った?」
ラミアの笑みに、イツキは短く鼻を鳴らした。
「……まあ、悪くない。人間やめた気分だ」
言葉にするたび、自分の変化が現実になる。
かつての仲間たちに否定され、見捨てられた自分。
もう二度と、“あのスーツ”には袖を通すことはない。
ならば。
「次は、何をすればいい」
「はいはーい! 素直な幹部候補くん、大好き!」
ラミアは指を鳴らし、壁面のスクリーンを起動させた。
そこには、焦土となった都市の一角にある“再建区画”のマップ。地表に点在する巨大スキャナー装置が、定期的に青白いパルスを放っている。
「これは《セイガン》の残党が占拠している旧監視都市よ。防衛線は厚いけど、中央制御塔が生きてるなら突破可能」
「……つまり、俺に行けってことか?」
「もちろん。あなたの“お披露目戦”だもの。派手にいきましょ?」
イツキは立ち上がる。
改造された身体は、動かすたびに“精密機械”のように滑らかに反応した。
「ラミア」
「なに?」
「……お前は、どうして俺にここまで肩入れする?」
その問いに、ラミアは一瞬だけ表情を曇らせた。
だが、すぐににっこりと微笑む。
「さあ? 私、あなたみたいな“正義崩れ”に弱いのかも」
「……変なやつだな」
「よく言われる。けど、ちゃんと味方よ?」
イツキは目を細め、画面に映るセイガンの拠点に視線を戻す。
かつて、仲間だったはずの場所。いま、最も敵対する場所。
「……あいつらに、“おかえり”って言ってやるよ」
金属床を蹴り、イツキは前へ歩き出した。
もはや彼の背にマントはなく、光るスーツもない。
あるのは、黒金の機構が仕込まれた“戦闘兵器としての肉体”と、歪んだ正義の亡霊だけ。
だがそれでいい。
かつて見捨てた者たちに、自分の力を示すためなら。
もう、誰の許しもいらなかった。
『ネメシス──その正義は歪んでいるか』
古文書を装った黒いファイル。開くと最初のページにこう記されている。
“Justice is the vengeance of time. (正義とは、時代の復讐である)”
──ネメシス初代総帥・コードネーム《オルフェウス》
◇ 秘密結社《ネメシス》とは
国家と企業、信仰と報道。すべてが利権と腐敗に塗れた現代日本において、ネメシスは**「真の秩序」を掲げる影の組織**として活動を始めた。
その正体は、高度な技術と思想によって構成された、地下ネットワーク型の超常集団。
表向きは存在しない。だが政財界の裏で確実に手を伸ばし、その思想と武力で静かに“真の敵”に牙を研いでいる。
◇ 組織の目的:政府への対抗と、“偽りの秩序”からの解放
ネメシス日本支部が掲げる理念は単純だ。
「腐りきった日本政府と、その傀儡機構《ニューワールドオーダー》に対し、真の変革をもたらすこと」
“ニューワールドオーダー”──
それは、政財界・軍事・メディア・宗教を束ねる超国家的支配構造のコードネームである。
市民の意志は切り捨てられ、国民が選んだはずの政治家は全て“彼ら”の代弁者となる。
ネメシスはその秩序に対し、「最小単位からの再構築」を目指す。
すなわち、いったん“壊す”ことでしか救えないという思想に至っている。
◇ 科学技術:神の域に至る“再生と改造”
ネメシス最大の特徴は、常識を逸脱した科学技術力である。
その中でも中核をなすのが、二つの神業──
**《バイオエンジニアリング》と《自己再生技術》**である。
▷ バイオ技術:
遺伝子操作、神経改造、異種生体融合、人工筋肉群の構築。
特に《怪人》と呼ばれる戦闘用生命体の生成においては、ネメシスは人智を超えている。
例:ラミア=カーニヴァルは“蛇の神経伝達”と“人間の性感神経”を融合した快楽制圧型戦闘体。
生殖機能・感情制御・変異適応まで制御可能。
▷ 自己再生技術:
細胞単位での再構築を行う再生パルス技術。
死にかけた戦士の蘇生、老化の逆行、さらには死後意識の回収までを可能にしつつある。
「肉体の限界は、ただの“旧い規格”にすぎない」
──技術部門統括者・ドクトル・メディアス
◇ 組織性格とイデオロギー:悪の“ように見える”が、本質は違う
ネメシスは確かに、敵を殺し、社会構造を破壊し、暴力を厭わない。
だがそれは理念の欠如ではない。むしろ彼らは、**“清濁を呑んで成す正義”**を信じている。
実際に、彼らは子供や民間人に対する無差別攻撃を禁じており、医療技術・インフラ再生・水資源開発などの分野では、政府を遥かに凌ぐ支援活動を行っている。
彼らはこう言う。
「英雄は綺麗な手では生まれない。
真の改革者は、誰かの“悪”にならなければならないのだ」
◇ 対立構造:ネメシス vs ニューワールドオーダー
ネメシスの“最大の敵”は、《ニューワールドオーダー》である。
この構造は、戦隊ヒーロー《セイガンファイブ》の後ろ盾となる国家防衛省ともつながっており、
“ヒーロー”たちは知らず知らずのうちに、NWOの代行者となっていた。
イツキ=元セイガンレッドが追放されたのも、
実は「秩序を乱す不安定要素」として排除された可能性がある。
◇ 幹部候補・日向イツキの意味
“元ヒーロー”がネメシス側に転向したという事実は、象徴的な意味を持つ。
正義の象徴であった者が、ネメシスの「もうひとつの正義」に共鳴した
“追放者”は単なる被害者ではなく、“選ばれし逆説の担い手”でもある
ネメシスにとって、イツキはNWOに対する最大の「語り部」であり、最強の“矛”となる可能性を秘めている
◇ 補足:日本支部の現在の拠点構造
【拠点名:第七研究塔“Yomi”】
廃都市地下深くにあるネメシス最大の実験複合体。高濃度電磁波と錯視構造により外部からの認識不可能。
【指導体制】
総帥メフィウス(表には出ない)を筆頭に、戦術指揮官・ドクトル、幹部怪人群が任務に応じて統率。
◇ 結語:ネメシスという“曖昧な悪”
善と悪の境界が、融けていく時代。
ただ“正しい”だけでは世界を救えない。
だからこそ、ネメシスは存在する。
それは腐敗を斬り裂く“毒”。
それは正義の仮面を剥がす“罰”。
それは破壊の先に訪れる“再生”の名。
その名こそ──
《ネメシス》
『ネメシス深部機密ファイル:怪人・技術・幹部一覧』
◤Ⅰ. 怪人階級制度 ~“美しき歪み”の序列~
ネメシスの戦力の中核を成すのは、**“怪人(カイジン)”**と呼ばれるバイオ強化兵である。
彼らは、ただのモンスターではない。各個体は精密な設計と思想を持ち、目的に応じた機能と美学を宿す戦略生命体だ。
以下に、ネメシス怪人の階級構造を示す。
■【SS階級】
〈死神級〉"神の拒絶者たち"
目的:戦略的破壊・都市制圧・概念侵食
説明:ネメシスでも滅多に製造されない。思考と戦術、文化的感性までも備えた超越存在。
登録数:2体(うち1体は封印状態)
例:???(コードネーム:アーク=バイン)
■【S階級】
〈幹部級怪人〉"名を持つ破壊者"
目的:作戦指揮・独立戦闘・都市単位の撹乱
特徴:個性・外見・戦闘手法すべてがユニーク。幹部扱いで人間階級以上の権限を持つ。
登録数:9体
例:ラミア=カーニヴァル(快楽制圧型)、ゲロス(腐食触手型)、シュラ=ノーラ(時空干渉型)
■【A階級】
〈上級怪人〉"局地制圧の獣"
目的:中規模作戦への投入、特殊任務遂行
特徴:明確なテーマ性(毒/電撃/催眠など)を持ち、複数の能力を兼ね備える
備考:自己進化型のプロト体が多数確認されている
■【B~C階級】
〈量産型怪人〉"兵器に近い存在"
B階級:限定生産型のエリート個体
C階級:戦闘用ベースモデル(人型~獣型まで)
製造拠点:第七研究塔“Yomi”の怪人育成培養層
■【D階級】
〈非戦闘型怪人〉"技術・情報・支援に特化"
主に情報解析、工作、通信、医療などに従事
中には“怪人秘書”や“感情補助ユニット”としての役割も存在
一部幹部に専属の「怪人コンシェルジュ」がついている
◤Ⅱ. 改造技術の詳細 ~人体再構築は芸術である~
ネメシスの“魔改造技術”は、生命科学と技術工学の融合体である。
ただの兵士強化ではない。肉体、精神、存在そのものの再設計である。
◆【生体改造モジュール】
名称 説明
《N・スパイン》 脊髄への直接インターフェース埋設。神経速度を200%増強
《EX-CORE》 心臓部位に追加する多層駆動核。戦闘時に出力が跳ね上がる
《AR-EYE》 可視・不可視領域の分析装置。魔術的痕跡や嘘の表情も検出可能
《ナノリブート機構》 細胞単位でのダメージ修復。致命傷すら短時間で修復可能(回数制限あり)
《メンタル・シェル》 精神防御。過去のトラウマや拷問への耐性を付与。副作用あり
◆【改造対象別メニュー例】
⬛ヒーロー型改造(例:日向イツキ)
→バランス強化+戦闘用感覚拡張+高出力瞬間移動ブースト
⬛怪人型改造(例:ラミア)
→快楽神経制御+毒腺融合+発声共鳴魔波装置+催眠腺追加
⬛特殊兵科型(例:時空干渉怪人)
→量子干渉体/多重脳化ユニット/魔素チャンネル制御
◤Ⅲ. 幹部一覧紹介 ~影に棲む支配者たち~
ネメシス幹部たちは「単なる力ある上司」ではない。
彼らはそれぞれに**“秩序への復讐”**を背負った亡霊たちである。
◎【総帥】
メフィウス(コードネーム:冥王)
表舞台には現れない、黒いローブの老戦士。
実はかつて、政府の軍事技術主任であり初代セイガンプロトの開発責任者。
その技術がNWOに奪われ、仲間を失った復讐者。
◎【戦術幹部】
ドクトル・メディアス
改造技術全般を統括する白衣のマッド科学者。
狂気に見えるが倫理観はある。「命は材料だが、尊重すべき素材」と語る。
趣味は怪人の“名前”を詩的に命名すること。
◎【妖毒幹部】
ラミア=カーニヴァル
快楽制圧型の幹部怪人。イツキの直属補佐。
戦闘と色仕掛けの両方を操る戦略兵器。
本来は処刑寸前の犯罪者だったが、ネメシスに拾われ“蛇の再構築”を受ける。
イツキに対しては感情のような何かを抱いているが、本人も自覚が曖昧。
◎【記録監査幹部】
ジン=クロム
情報操作とNWO対スキャン任務を統括。常にフードを被り、無表情。
怪人ではなく生粋の人間。だが人間離れした記憶能力を持つ。
目的は「世界の真実の保存」。一切の嘘を記録から削除すること。
◎【懲罰執行幹部】
シュラ=ノーラ
時空干渉能力を持つ“歪みの女帝”。一言でいうなら「時間を殺す女」。
圧倒的な破壊力を持つが、行動原理が不明で「内部で最も危険」とされている。
総帥メフィウスにだけ絶対服従。
これが、世界を揺るがす“もう一つの正義”──
ネメシスの中枢である。
空は夕焼けのように赤く、けれど沈む太陽はない。あちこちで燃えさかる残骸が、街全体を真紅に染めていた。
その景色を、ひとりの女が見下ろしていた。
崩れたビルの上、折れた鉄骨の影からそっと顔を出したのは、漆黒のボディスーツに身を包んだ女性型怪人──ラミア=カーニヴァル。
艶やかな長い髪が風に揺れ、ヘビを思わせる目が街を冷静に見つめている。
「……壊しすぎたわね。これじゃ、人間たちも立て直す気力すら湧かないでしょうに」
小さく溜息をつきながら、ラミアは細く笑った。
無論、それは嘲笑でも同情でもない。ただ、そうなることを当然と受け入れている捕食者の表情だった。
──だが、その時だった。
彼女の目が、ある一点で止まった。
瓦礫の中に、赤い残骸が転がっていた。
かつて“セイガンレッド”と呼ばれていた男、日向イツキ。
血にまみれ、破れたマスクの奥から虚ろな視線を空に向けている。その姿は、もはやヒーローではなかった。
それでも、ラミアは思った。
(……まだ、死んでいない)
直感だった。
どれほど深い絶望に沈んでいようと、その男の“目”だけは、燃え残っていた。
その瞬間、何かがラミアの中で揺れた。
「ふふっ……なるほど」
微かに笑い、彼女は姿勢を低くした。
ちょうどその時、残ったセイガンファイブのメンバーたちがイツキのもとに駆け寄る。
だが、そこで起きたのは再会の抱擁でも、安堵の涙でもなかった。
──怒号。罵声。責任のなすりつけ。
レッドを戦犯に仕立て上げ、追放を言い渡す彼らの姿を、ラミアはしばし無言で見つめていた。
やがて、仲間たちは背を向け、焼けた大地を後にする。
イツキは、独りになった。
その時だった。
ラミアの足元に巻きついていた生体コードが、クスリと笑ったようにうねった。
「裏切り者の匂い……ね。……違うわ、これは」
囁くように呟きながら、ラミアは音もなく地上へと降り立った。
瓦礫を踏む音はない。ぬるりとした影のように、彼女はイツキの前に現れた。
彼はゆっくりと顔を上げた。その目が、ラミアと視線を交わす。
「──ずいぶん、ボロボロね。元ヒーローさん」
ラミアの口元に笑みが浮かぶ。
それは捕食者が興味を抱いた証。飽きもせず獲物を見つめる、美しい蛇のような笑みだった。
「……何の用だ。殺しに来たのか」
「いいえ? むしろ、拾いに来たのよ」
イツキの目が細くなる。
「拾う……?」
「そう。あなた、いま“居場所”ないでしょう?」
ラミアはしゃがみこみ、彼の目線と同じ高さに顔を寄せる。妖しい香水の匂いが、焦げた空気に混じって漂った。
「ネメシスなら、歓迎してあげるわ。幹部候補……ほら、あなたみたいな“捨てられた正義”には、ちょうどいい役職よ」
イツキは答えなかった。ただ、じっとラミアを見つめていた。
その沈黙の中で、ラミアは確信した。
(……もう、“ヒーローの匂い”じゃない)
かすかに唇を持ち上げ、彼女は立ち上がる。
「……じゃあ、待ってるわ。“改造希望者”として、手続きくらいはしておいてあげる」
それだけ言い残し、ラミアは再び煙の中へと姿を消した。
蛇は獲物を喰う前に、しばし眠らせるという。
それは、もうすぐ目を覚ます“悪”を導く、甘く冷たい予感だった。
冷たい光が、天井を這っていた。
どこまでも無機質で、光沢のある金属の壁。
重く閉ざされた扉、天井からぶら下がる管、脈動する青い液体──そこは、まるで“人間のため”に作られていない空間だった。
「……まさか、こうして目覚めることになるとはな」
薄暗い室内に、日向イツキの低い声が響く。
仰向けになったまま、彼はゆっくりと目を開けた。
そこには鏡があった。天井に仕込まれた反射素材が、自分の姿を映し出している。
――明らかに、違っていた。
肩幅は広く、腕の筋肉には鋼のような張りがあった。
胸部から腹部にかけて、黒金色のスリットが走っている。皮膚に直接埋め込まれたインターフェース。表面は生体繊維だが、その内部に流れているのは“血”ではなかった。
“ネメシス式改造手術”──完了。
「ふふっ、似合ってるじゃない、イツキくん」
艶やかな声がした。
振り向けば、ラミア=カーニヴァルが金属の扉に寄りかかっていた。蛇のようにしなやかな指先で、カツンカツンとガラス床を叩く。
「第一段階の身体再構築は成功。骨格補強、神経伝達強化、視覚処理能力も向上。もともと運動能力は高かったけど……今のあなた、怪人クラスの出力を持ってるわよ」
イツキは静かに身体を起こし、ゆっくりと拳を握ってみた。
その感触は、かつてのそれとはまるで違う。
皮膚の内側を流れるのは、熱ではなく電気。筋肉を動かすたび、異様に鮮明な“制御信号”が伝わってくる。
「……ヒーローとしての“身体”じゃないな、これは」
「うん。敵の幹部仕様よ。どう? 気に入った?」
ラミアの笑みに、イツキは短く鼻を鳴らした。
「……まあ、悪くない。人間やめた気分だ」
言葉にするたび、自分の変化が現実になる。
かつての仲間たちに否定され、見捨てられた自分。
もう二度と、“あのスーツ”には袖を通すことはない。
ならば。
「次は、何をすればいい」
「はいはーい! 素直な幹部候補くん、大好き!」
ラミアは指を鳴らし、壁面のスクリーンを起動させた。
そこには、焦土となった都市の一角にある“再建区画”のマップ。地表に点在する巨大スキャナー装置が、定期的に青白いパルスを放っている。
「これは《セイガン》の残党が占拠している旧監視都市よ。防衛線は厚いけど、中央制御塔が生きてるなら突破可能」
「……つまり、俺に行けってことか?」
「もちろん。あなたの“お披露目戦”だもの。派手にいきましょ?」
イツキは立ち上がる。
改造された身体は、動かすたびに“精密機械”のように滑らかに反応した。
「ラミア」
「なに?」
「……お前は、どうして俺にここまで肩入れする?」
その問いに、ラミアは一瞬だけ表情を曇らせた。
だが、すぐににっこりと微笑む。
「さあ? 私、あなたみたいな“正義崩れ”に弱いのかも」
「……変なやつだな」
「よく言われる。けど、ちゃんと味方よ?」
イツキは目を細め、画面に映るセイガンの拠点に視線を戻す。
かつて、仲間だったはずの場所。いま、最も敵対する場所。
「……あいつらに、“おかえり”って言ってやるよ」
金属床を蹴り、イツキは前へ歩き出した。
もはや彼の背にマントはなく、光るスーツもない。
あるのは、黒金の機構が仕込まれた“戦闘兵器としての肉体”と、歪んだ正義の亡霊だけ。
だがそれでいい。
かつて見捨てた者たちに、自分の力を示すためなら。
もう、誰の許しもいらなかった。
『ネメシス──その正義は歪んでいるか』
古文書を装った黒いファイル。開くと最初のページにこう記されている。
“Justice is the vengeance of time. (正義とは、時代の復讐である)”
──ネメシス初代総帥・コードネーム《オルフェウス》
◇ 秘密結社《ネメシス》とは
国家と企業、信仰と報道。すべてが利権と腐敗に塗れた現代日本において、ネメシスは**「真の秩序」を掲げる影の組織**として活動を始めた。
その正体は、高度な技術と思想によって構成された、地下ネットワーク型の超常集団。
表向きは存在しない。だが政財界の裏で確実に手を伸ばし、その思想と武力で静かに“真の敵”に牙を研いでいる。
◇ 組織の目的:政府への対抗と、“偽りの秩序”からの解放
ネメシス日本支部が掲げる理念は単純だ。
「腐りきった日本政府と、その傀儡機構《ニューワールドオーダー》に対し、真の変革をもたらすこと」
“ニューワールドオーダー”──
それは、政財界・軍事・メディア・宗教を束ねる超国家的支配構造のコードネームである。
市民の意志は切り捨てられ、国民が選んだはずの政治家は全て“彼ら”の代弁者となる。
ネメシスはその秩序に対し、「最小単位からの再構築」を目指す。
すなわち、いったん“壊す”ことでしか救えないという思想に至っている。
◇ 科学技術:神の域に至る“再生と改造”
ネメシス最大の特徴は、常識を逸脱した科学技術力である。
その中でも中核をなすのが、二つの神業──
**《バイオエンジニアリング》と《自己再生技術》**である。
▷ バイオ技術:
遺伝子操作、神経改造、異種生体融合、人工筋肉群の構築。
特に《怪人》と呼ばれる戦闘用生命体の生成においては、ネメシスは人智を超えている。
例:ラミア=カーニヴァルは“蛇の神経伝達”と“人間の性感神経”を融合した快楽制圧型戦闘体。
生殖機能・感情制御・変異適応まで制御可能。
▷ 自己再生技術:
細胞単位での再構築を行う再生パルス技術。
死にかけた戦士の蘇生、老化の逆行、さらには死後意識の回収までを可能にしつつある。
「肉体の限界は、ただの“旧い規格”にすぎない」
──技術部門統括者・ドクトル・メディアス
◇ 組織性格とイデオロギー:悪の“ように見える”が、本質は違う
ネメシスは確かに、敵を殺し、社会構造を破壊し、暴力を厭わない。
だがそれは理念の欠如ではない。むしろ彼らは、**“清濁を呑んで成す正義”**を信じている。
実際に、彼らは子供や民間人に対する無差別攻撃を禁じており、医療技術・インフラ再生・水資源開発などの分野では、政府を遥かに凌ぐ支援活動を行っている。
彼らはこう言う。
「英雄は綺麗な手では生まれない。
真の改革者は、誰かの“悪”にならなければならないのだ」
◇ 対立構造:ネメシス vs ニューワールドオーダー
ネメシスの“最大の敵”は、《ニューワールドオーダー》である。
この構造は、戦隊ヒーロー《セイガンファイブ》の後ろ盾となる国家防衛省ともつながっており、
“ヒーロー”たちは知らず知らずのうちに、NWOの代行者となっていた。
イツキ=元セイガンレッドが追放されたのも、
実は「秩序を乱す不安定要素」として排除された可能性がある。
◇ 幹部候補・日向イツキの意味
“元ヒーロー”がネメシス側に転向したという事実は、象徴的な意味を持つ。
正義の象徴であった者が、ネメシスの「もうひとつの正義」に共鳴した
“追放者”は単なる被害者ではなく、“選ばれし逆説の担い手”でもある
ネメシスにとって、イツキはNWOに対する最大の「語り部」であり、最強の“矛”となる可能性を秘めている
◇ 補足:日本支部の現在の拠点構造
【拠点名:第七研究塔“Yomi”】
廃都市地下深くにあるネメシス最大の実験複合体。高濃度電磁波と錯視構造により外部からの認識不可能。
【指導体制】
総帥メフィウス(表には出ない)を筆頭に、戦術指揮官・ドクトル、幹部怪人群が任務に応じて統率。
◇ 結語:ネメシスという“曖昧な悪”
善と悪の境界が、融けていく時代。
ただ“正しい”だけでは世界を救えない。
だからこそ、ネメシスは存在する。
それは腐敗を斬り裂く“毒”。
それは正義の仮面を剥がす“罰”。
それは破壊の先に訪れる“再生”の名。
その名こそ──
《ネメシス》
『ネメシス深部機密ファイル:怪人・技術・幹部一覧』
◤Ⅰ. 怪人階級制度 ~“美しき歪み”の序列~
ネメシスの戦力の中核を成すのは、**“怪人(カイジン)”**と呼ばれるバイオ強化兵である。
彼らは、ただのモンスターではない。各個体は精密な設計と思想を持ち、目的に応じた機能と美学を宿す戦略生命体だ。
以下に、ネメシス怪人の階級構造を示す。
■【SS階級】
〈死神級〉"神の拒絶者たち"
目的:戦略的破壊・都市制圧・概念侵食
説明:ネメシスでも滅多に製造されない。思考と戦術、文化的感性までも備えた超越存在。
登録数:2体(うち1体は封印状態)
例:???(コードネーム:アーク=バイン)
■【S階級】
〈幹部級怪人〉"名を持つ破壊者"
目的:作戦指揮・独立戦闘・都市単位の撹乱
特徴:個性・外見・戦闘手法すべてがユニーク。幹部扱いで人間階級以上の権限を持つ。
登録数:9体
例:ラミア=カーニヴァル(快楽制圧型)、ゲロス(腐食触手型)、シュラ=ノーラ(時空干渉型)
■【A階級】
〈上級怪人〉"局地制圧の獣"
目的:中規模作戦への投入、特殊任務遂行
特徴:明確なテーマ性(毒/電撃/催眠など)を持ち、複数の能力を兼ね備える
備考:自己進化型のプロト体が多数確認されている
■【B~C階級】
〈量産型怪人〉"兵器に近い存在"
B階級:限定生産型のエリート個体
C階級:戦闘用ベースモデル(人型~獣型まで)
製造拠点:第七研究塔“Yomi”の怪人育成培養層
■【D階級】
〈非戦闘型怪人〉"技術・情報・支援に特化"
主に情報解析、工作、通信、医療などに従事
中には“怪人秘書”や“感情補助ユニット”としての役割も存在
一部幹部に専属の「怪人コンシェルジュ」がついている
◤Ⅱ. 改造技術の詳細 ~人体再構築は芸術である~
ネメシスの“魔改造技術”は、生命科学と技術工学の融合体である。
ただの兵士強化ではない。肉体、精神、存在そのものの再設計である。
◆【生体改造モジュール】
名称 説明
《N・スパイン》 脊髄への直接インターフェース埋設。神経速度を200%増強
《EX-CORE》 心臓部位に追加する多層駆動核。戦闘時に出力が跳ね上がる
《AR-EYE》 可視・不可視領域の分析装置。魔術的痕跡や嘘の表情も検出可能
《ナノリブート機構》 細胞単位でのダメージ修復。致命傷すら短時間で修復可能(回数制限あり)
《メンタル・シェル》 精神防御。過去のトラウマや拷問への耐性を付与。副作用あり
◆【改造対象別メニュー例】
⬛ヒーロー型改造(例:日向イツキ)
→バランス強化+戦闘用感覚拡張+高出力瞬間移動ブースト
⬛怪人型改造(例:ラミア)
→快楽神経制御+毒腺融合+発声共鳴魔波装置+催眠腺追加
⬛特殊兵科型(例:時空干渉怪人)
→量子干渉体/多重脳化ユニット/魔素チャンネル制御
◤Ⅲ. 幹部一覧紹介 ~影に棲む支配者たち~
ネメシス幹部たちは「単なる力ある上司」ではない。
彼らはそれぞれに**“秩序への復讐”**を背負った亡霊たちである。
◎【総帥】
メフィウス(コードネーム:冥王)
表舞台には現れない、黒いローブの老戦士。
実はかつて、政府の軍事技術主任であり初代セイガンプロトの開発責任者。
その技術がNWOに奪われ、仲間を失った復讐者。
◎【戦術幹部】
ドクトル・メディアス
改造技術全般を統括する白衣のマッド科学者。
狂気に見えるが倫理観はある。「命は材料だが、尊重すべき素材」と語る。
趣味は怪人の“名前”を詩的に命名すること。
◎【妖毒幹部】
ラミア=カーニヴァル
快楽制圧型の幹部怪人。イツキの直属補佐。
戦闘と色仕掛けの両方を操る戦略兵器。
本来は処刑寸前の犯罪者だったが、ネメシスに拾われ“蛇の再構築”を受ける。
イツキに対しては感情のような何かを抱いているが、本人も自覚が曖昧。
◎【記録監査幹部】
ジン=クロム
情報操作とNWO対スキャン任務を統括。常にフードを被り、無表情。
怪人ではなく生粋の人間。だが人間離れした記憶能力を持つ。
目的は「世界の真実の保存」。一切の嘘を記録から削除すること。
◎【懲罰執行幹部】
シュラ=ノーラ
時空干渉能力を持つ“歪みの女帝”。一言でいうなら「時間を殺す女」。
圧倒的な破壊力を持つが、行動原理が不明で「内部で最も危険」とされている。
総帥メフィウスにだけ絶対服従。
これが、世界を揺るがす“もう一つの正義”──
ネメシスの中枢である。
10
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