完結『戦隊ヒーロー追放された俺、なぜか敵の幹部になって世界を変えていた件』

カトラス

文字の大きさ
19 / 55

【第19話】『蠢く歯車──裏切り者たちの共謀』

しおりを挟む
──セイガン医療棟・第七隔離観察室。
それは“彼女”のために用意された、ひとつだけの病室だった。

 薄く霧がかったガラスの中で、彼女──サクラは、静かに目を開いた。
 視界はぼやけていた。光がまぶしく、空気が肌に馴染まない。
 だが、何よりも“自分の身体が、自分のものではない”という感覚が、彼女を包んでいた。

「っ……は……?」

 かすれた声が、口から漏れる。

 その声すら、どこか他人のようだった。
 手を伸ばす。指が見える。知らない、細く長い指。
 爪の形も、肌の色も、触れたベッドの感触さえ“他人のもの”だ。

「……わたし……?」

 誰かの声がする気がした。
 だが、何も返ってこない。自分の心が、自分にすら反応しない。

 気がつけば、涙が頬を伝っていた。

 そのときだった。
 病室のドアが、ゆっくりと開く。

「……サクラ……!」

 レンだった。制服の袖はボロボロで、腕には包帯が巻かれている。
 だが、顔は泣きそうなほど安堵に満ちていた。

 サクラは彼を見つめた。
 口を開き、言葉を出そうとした──が、出ない。

 代わりに、彼女の瞳が震えた。
 そして、絞り出すように一言。

「……わたし……サクラ、なの……?」

 レンは立ち尽くした。
 傷だらけの彼の手が、迷いながらサクラの肩に触れる。

「そうだ。君は……サクラだよ。俺たちの仲間で、俺の──」

 言葉が、続かない。
 サクラの顔が歪み、静かに泣き始める。

「わかんない……。この手も、声も、胸の重さも……全部、違うの……!」

「……ごめん……助けたくて……俺は……」

 レンの声も震えていた。

 サクラは、わずかに目を閉じ、ベッドのシーツを握りしめた。

「ねえ、レン……わたし、本当に“生きてる”の……?」

 その問いに、彼は即答できなかった。

 やがて──

「……わからない。でも、もし“生きてる”ってことが、誰かを想えることだとしたら……君は、生きてる」

 その言葉に、サクラの涙がこぼれる。

 ──それは、再生という名の罪だった。
 救った命の代わりに、奪ったものの重さを抱えながら、
 彼女はもう一度“サクラ”という名を受け取るしかなかった。

──第七観察室、夜。

 誰もいない病室に、サクラは一人座っていた。
 照明は最低限に絞られ、外の月光だけが、彼女の輪郭を柔らかく照らしている。
 白く細長い指が、胸元をなぞる。知らない体温。知らない皮膚の感触。
 サクラは唇を噛み、震えながらつぶやいた。

「この身体……わたしじゃない……」

 指先を見つめる。爪の下に、乾きかけた赤黒い痕。
 自分が、さっきまで何をしていたのか──彼女には理解できていた。

「飢えてた……どうして……どうして、あんなこと……」

 喉の奥が焼けるように渇いていた。
 それを癒したのは──人体から直接吸い出した、“血”だった。
 搬送途中だった昏睡状態の兵士の頸動脈に、彼女は自らの牙を突き立てていた。
 意識が朦朧とする中で、脳は理性を叫んだが、体は従わなかった。

 それは本能だった。
 いや、それは──“注入された何か”の命令だった。

「ドクター・九頭……あの人、何かを隠してた……。きっと……」

 サクラは膝を抱える。だが、自分の体はもう柔らかくも、温かくもなかった。
 体内を巡るエネルギーが、どこか違う。血流ではない、もっと“獣的なもの”だ。

 ふいに、扉の前に気配を感じた。
 静かにノブが動く音。
 サクラは動けず、ただその場にうずくまる。

 扉は開かない。だが、外に人がいる気配は消えない。
 監視されているのだ。もうずっと。

 ──それも当然だろう。
 彼女は今や、“ネメシスの怪人と同じ”なのだから。
 サクラは感じていた。
 自分の中にあるゲロスの亡霊を……。
「ゲロス……あの化け物……私の体に……その、DNAを?」

 それが本当ならば。
 サクラはもはや“サクラ”ではなく、“再構築された何か”だ。

 人間ではない。
 血を糧とし、生体の制御すら利かない、未知の存在。

「……レン……わたし……ごめん……」

 涙が頬を伝う。だが、それすらどこか人工的だった。
 内側から泣くというより、“涙を流す機能”が作動しているような、奇妙な感覚。

 その違和感が、彼女を深く追い詰めていった。

「これが、生きるってこと……? 本当に……」

 言葉は途中で途切れた。

 彼女の中で、もはや人間としての価値観は崩れ始めていた。
 それは“生き残った”のではなく、“怪物として作り変えられた”だけ。
 いつかこの身体が完全に“あちら側”に染まり、自我を失う日が来るかもしれない。

 そのとき、レンの前で、彼女はどんな顔をすればいいのか。
 いや、レンに牙を剥くことさえ──ないとは言えないのだ。

「わたしは……何になったの……」

 問いに答える者はいなかった。

 ただ、己の内で静かに蠢く渇きだけが、“もっと血を”と囁いていた。

──セイガン本部・地下第五倉庫。

 最初の変死体が発見されたのは、未使用倉庫の中だった。

 被害者は若い男性整備員。全身の血液が抜かれたように皮膚は干からび、まるでミイラのような変色と萎縮を見せていた。口元には苦悶の痕、そして……首元には“わずかな穿刺痕”が残されていた。

「自然死じゃ、ねぇな……これは」
 検視官のつぶやきに、現場は騒然となった。

 だが、隊内の誰もが“口にしなかった”事実があった。
 変死体が発見された場所には、必ず“彼女”の痕跡があった。

 ──セイガンピンク、サクラ。

 ゲロスとの戦いの末に改造手術を受け、奇跡的に生還したはずの彼女。
 その体には今、生体を糧にせねば維持できぬ“怪人としての本能”が眠っていた。

──セイガン医療棟・深夜。

 執刀医・九頭(くず)博士は、報告書を前に黙っていた。

 “サクラの口元に血液痕”
 “指先に遺体のDNA反応”
 “体内に確認された未知の酵素物質──血中エネルギー還元反応の活性化”

 証拠は、揃っている。
 だが、誰にも告げてはいけなかった。

 サクラは今や“実験の証”であり、“成果”だった。
 それは、彼女の命を救うために自らが下した“最終決断”の代償でもある。

「……サクラ。お前は、あの夜からもう“人”じゃないんだ」

 モニターの奥に映る、眠るような横顔。
 美しく、痛々しい“人間の姿をした怪人”。
 彼女の中には、確実に**ゲロス由来の“吸血本能”が根を下ろしていた。

 九頭は机上の資料をそっと閉じた。
 そして誰にも聞こえぬ声で呟いた。

「黙っている。俺が、すべてを背負う……お前が、英雄のままでいられるように」

──それから数日後、
 第三の変死体が見つかった。

 今度は医療スタッフの若い女性。
 やはり“血液がすべて抜かれた状態”で倒れていた。

 報告を受けた九頭は、ただ一言だけ言った。

「……事故処理として処理を。サクラには、知らせるな」

 その声には、決意とも、諦めともつかない、重い沈黙が宿っていた。

──セイガンの内部で、静かに始まっていた“喰われる側”の恐怖。

 そして、サクラ自身がまだ気づいていない──
 自らが“怪人の証”として歩み始めた現実に、誰よりも早く気づいていたのは、
 彼女を救ったはずの男、九頭だけだった。

──ネメシス本部・第八幹部会議室。

 重厚な黒檀の円卓を囲む幹部たちは、沈黙の中で互いの呼吸さえも探り合っていた。空気は重く、張り詰めている。

 その均衡を破ったのは、統括官ゼクスの一言だった。

「L-Disasterの第二体、完成の報告を受けた」

 一瞬、静寂が破られた。ざわつく幹部たちの中で、ただ一人イツキは真っ直ぐに顔を上げる。

「まだやるのか? あれ以上、何を作る……何を壊すつもりだ?」

 ゼクスは冷ややかに微笑むと、短く答えた。

「お前は“壊す”ことしか知らないと誤解しているようだな。これは“秩序の再構築”だ」

 イツキはそれ以上言葉を重ねなかった。今はまだ動く時ではない。ラミアと共に、慎重に準備を進めるべき時。

 彼は心の奥で言い聞かせた──これは、戦わずして奪う“裏の正義”だと。

──同時刻、ネメシス本部・地下観測室。

 巨大な培養槽の中で、第二体のL-Disasterが蠢いていた。銀の外殻に包まれたその躯体は、機械とも生物ともつかない。

「第一体を凌駕する神経伝達速度……これぞ、究極の兵器」

 ドクトル・メディアスがモニター越しに呟いた。

「人格は不要。感情もいらぬ。貴様には命令だけがあればいい。ゲロスは……感情を得たことで失敗したのだ」

 培養液の中、白く淡く輝くその瞳が開かれた瞬間、室内の温度が一瞬で下がったような錯覚すら起きた。

──その夜、セイガン本部・旧医療棟。

 静かな病室。サクラはベッドの上で、目を閉じていた。だが眠ってはいない。

 彼女の内側では、何かが静かに変質していた。血の匂いに鋭く反応し、夜になると皮膚の下でうごめく熱。

「……もう戻れないのかな、普通の身体に」

 ぽつりと漏れた声。その時、病室の扉が静かに開いた。

「サクラ……」

 現れたのは、セイガンブルー――レンだった。

 彼は黙ってサクラの枕元に花を置くと、震える手でその手を取る。

「お前の命を……救いたかった。それだけだったんだ。でも……こんな身体にしてしまって、本当に……俺、最低だよな」

 サクラの瞳から、静かに涙が零れた。

「レン……ありがとう。でも、私……自分が何なのか、わからないの」

 レンはその言葉に耐えきれず、俯いたまま唇を噛んだ。

──翌朝、ネメシス本部・第六警備棟。

 幹部室に呼び出されたイツキは、ゼクスの前に立っていた。

「情報中枢の制圧任務だ。セイガンの通信網への介入が目的」

「……表向きは、ってことか?」

 ゼクスはわずかに笑った。

「裏では、“処理”対象の粛清も含まれる。お前はその監視役だ」

 鋭い視線。試すような言葉。それでもイツキは、微動だにしなかった。

「了解。任務に従う」

 その返答の裏で、心の奥に火がともる。

(……通信網を手に入れれば、繋がれる。外の誰かと。まだ、希望はある)

 イツキは静かに立ち上がり、任務へと歩き出す。
 その背にあるのは、確かな決意だった。

──反逆の刃は、内側から静かに鋭さを増していた。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる

遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」 「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」 S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。 村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。 しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。 とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

追放されたS級清掃員、配信切り忘れで伝説になる 「ただのゴミ掃除」と言って神話級ドラゴンを消し飛ばしていたら世界中がパニックになってますが?

あとりえむ
ファンタジー
【5話ごとのサクッと読める構成です!】 世界を救ったのは、聖剣ではなく「洗剤」でした。 「君のやり方は古いんだよ」 不当な理由でS級クランを追放された、ベテラン清掃員・灰坂ソウジ(38歳)。 職を失った彼だったが、実は彼にはとんでもない秘密があった。 呪いのゴーグルのせいで、あらゆる怪物が「汚れ」にしか見えないのだ。 ・神話級ドラゴン  ⇒ 換気扇の頑固な油汚れ(洗剤で瞬殺) ・深淵の邪神  ⇒ トイレの配管詰まり(スッポンで解決) ・次元の裂け目  ⇒ 天井の雨漏りシミ(洗濯機で丸洗い) 「あー、ここ汚れてるな。チャチャッと落としておくか」 本人はただ業務として掃除をしているだけなのに、その姿は世界中で配信され、人類最強の英雄として崇められていく! 可愛い元ダンジョン・コアや、潔癖症の聖女も入社し、会社は今日も大忙し。 一方、彼を追放した元クランは、汚れ(モンスター)に埋もれて破滅寸前で……? 「地球が汚れてる? じゃあ、一回丸洗いしますか」 最強の清掃員が、モップ片手に世界をピカピカにする、痛快・勘違い無双ファンタジー! 【免責事項】 この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。 ※こちらの作品は、カクヨムと小説家になろうでも公開しています。

~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる

静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】 【複数サイトでランキング入り】 追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語 主人公フライ。 仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。 フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。 外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。 しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。 そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。 「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」 最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。 仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。 そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。 そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。 一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。 イラスト 卯月凪沙様より

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。

ヒツキノドカ
ファンタジー
 誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。  そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。  しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。  身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。  そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。  姿は美しい白髪の少女に。  伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。  最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。 ーーーーーー ーーー 閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります! ※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

処理中です...