完結『戦隊ヒーロー追放された俺、なぜか敵の幹部になって世界を変えていた件』

カトラス

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【第30話】『渦に堕ちる者──ルクシィア、初任務へ』

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 ネメシス第六研究棟、深層第4隔離フロア。
 “L-Room”、通称「ルクシィア室」。

 照明は赤く染まり、天井からは生体観察用の多眼カメラが無数にぶら下がっている。
 檻の中には、軍服を着たセイガン兵の若者が拘束され、虚ろな目で壁を見つめていた。

「さて、我が美しき傑作よ。今宵の実験は……あなたの“芸術的摂食”の、最終検証だ」

 ドクトル・メディアスが嬉々とした声で笑う。

「彼はね、正式な兵士だ。軽い幻覚剤だけを打った状態。反応も知能も健全。だから――食べごたえがある」

 ルクシィア・メイルシュトロムは静かに檻の前に立つと、赤いヒールを鳴らして近づき、扉を手で押した。

 がちり、と金属音がして檻が開く。
 男の瞳が微かに動いた。だが恐怖ではない――錯乱にも似た、性的陶酔がそこにあった。

「ふふ。やっぱり、男って……見る前からバカになるのね」

 ルクシィアは指先で男の顎を掴む。
 その瞬間、男の顔が恍惚に歪み、鼻から血が垂れた。次の瞬間には舌を噛み切って絶命しそうなほど痙攣していた。

「まだダメ。食べる前に逝っちゃったら、面白くないわ」

 彼女はくすりと笑い、男の口元に自らの血を垂らす。
 ルクシィアの体液には、強力な幻覚性媚毒と痛覚刺激が含まれており、接触した相手は“甘美な苦痛”の中で徐々に意識を破壊される。

「おほっ……あ、あぁ……アナタ……は……神……」

 男は泡を吹きながら両手を震わせ、まるで信者のように彼女に跪いた。
 その姿を、ルクシィアはゆっくりと、まるで舞踏会のリズムのように美しく踏みつける。

 ぐちゅり、と骨が砕ける音。

「食事は、感謝して受けるものよ。そうでしょ、ドクトル?」

 ドクトルは記録用端末を操作しながら、うっとりと答えた。

「すばらしい。興奮性、神経伝達遮断、血液凝固時間──すべて理想値。完璧な“愛の捕食”だ。
 いやはや、君を創ってよかった。ゲロスやベルゼヴュートとはまた違う、サキュバス型の真価だよ……」

 男の体はすでに乾燥したミイラのように変わっていた。
 ルクシィアはその頬を軽く撫で、最後にひとつ、残酷な慈愛のように呟く。

「ねえ……もっと欲しいの。もっと、もっと壊したい。
 “本物の戦場”でね」

 ドクトルは狂気じみた喜びで頷いた。

「その日が、明日だよ。いよいよ出番さ、ルクシィア。セイガンの“若き血”をたっぷり吸っておいで。君の初任務は、破壊と快楽のデビュー舞台だ」

 ルクシィアは踵を鳴らして、鏡の前で自らの美貌を一度だけ確認し、そして笑った。

「ええ……世界を、蕩かしてあげるわ」

『研究者の手記──ルクシィア観察報告』

【分類】L-DISASTER PROJECT:派生体・コードNo.03
【名称】Luxxia Maelstrom(ルクシィア・メイルシュトロム)
【種別】サキュバス型戦闘怪人/戦略的色欲誘導兵器
【形態】女性型生体融合体/改造基礎体:人類女性(収容番号D-113f)

 

 記録者:ドクトル・メディアス(開発主任)

 

 本日、ルクシィア個体におけるフェーズ3観察実験を完了した。
 観察対象は高い順応性を示し、視覚・嗅覚・体表フェロモン分泌による誘導支配は“軍規訓練済みのセイガン兵士”に対しても有効であると証明された。

 特筆すべきは、対象が「殺意ではなく愛情に似た欲望」によって行動するという点である。
 これは従来型怪人(例:ゲロス、ベルゼヴュート)が“破壊”を動機とするのに対し、ルクシィアは“満たされたい”という明確な精神的渇望に基づいている。

 

 この点について、以下の仮説を記す。

■【仮説1】“感情転写型捕食行動”
 ルクシィアは捕食対象に「快楽」や「魅了」を与えることで、支配と摂食の同時遂行を行う。
 これは神経学的に見て“情動と痛覚の混同”を起こす新しい兵器形態であり、敵戦力の心理面を崩壊させるには極めて有効。

■【仮説2】“擬似生殖欲求の深化”
 実験中、対象が自ら「孕ませて欲しい」と囁く場面が観測された(録画あり)。
 これは演技ではなく、生物としての深層意識に組み込まれた「遺伝的継承の模倣」であり、戦闘型兵器における新規フェーズへ到達した兆候とも言える。

■【仮説3】“創造者への感情依存”
 当方(ドクトル)に対し、対象は幾度となく“好意的接触”および“報告なき自発的接触”を試みた。
 通常、怪人個体は命令系統に従属するのみだが、ルクシィアはそれを超えて“認識欲求”を示す。

 →補足:これは“制御困難性”へと移行する可能性を孕むものの、当面は有益な観察対象である。

【戦闘面メモ】

・戦闘能力:S-
・個別対処力:A+
・群体対応:C(※範囲制御が未調整)
・潜入適性:SS
・拷問・尋問応用:適合
・自我発現度:38%(前回測定:32%)
・忠誠値:可変(固定化困難)

【個人的見解】

 完璧とは言えないが、“美しき異端”としての仕上がりは上々。
 この手の“感情系兵器”は、我が輩が初期に試みた“L-Mother”プロジェクト(失敗)以来の成功例となり得る。
 強いて課題を挙げるなら、対象の感情が“所有欲”へ転化する兆候を見せ始めた点である。

 要監視。

 ──彼女は我が芸術。だが、芸術は時に“作者を食う”。

【追記】
 今夜、彼女は初任務へ赴く。
 果たして“世界”は、彼女の悦びに耐えられるだろうか。

 記録者:Dr. Medius
 記録時刻:02:14AM/L-Lab深層観察室にて。

『研究者の手記──観察記録・弐号体「ベルゼヴュート」』

【分類】L-DISASTER PROJECT:フェーズ3個体
【名称】Beelzevute(ベルゼヴュート)
【種別】有翼虫型融合個体/“喰腐性殲滅兵器”
【改造基体】収容番号:X-022(旧・人類男性)/群体蠅種+腐食性腸内蛆融合体

 

 記録者:ドクトル・メディアス

 本個体は、死体より自然発生した寄生蠅種(通称:アポクリア・マグゴ)と、生存本能のみで集団房内にて腐乱肉を喰らって生き延びた“元・人間”との合成体である。
 融合の際に見られた“自発的接合”および“快感反応”は、実に興味深い変異であった。

■【外皮評価】
 外骨格は銀灰色。高い硬度と自己再生能力を持ち、通常兵器による貫通は困難。羽は厚手のキチン質を有し、高周波振動による音波干渉で対人感覚器官を撹乱可能。
 また、吐瀉される“腐蝕液”(Stomach Rot Toxin)は、触れた有機体のタンパク質を即座に溶解する。金属類への侵食も進行性あり。

■【精神特性】
 異常なまでの「自己愛」と「腐臭への執着」を持つ。
 自身が“食うこと”“腐敗させること”によって“世界を支配できる”と本気で信じている節がある。
 滑稽だが、こうした“狂信的欲望”は戦場においては極めて有効である。

 
■【自我発現度】46%(増加傾向)
■【忠誠度】流動的。だがゼクスの命令には現在のところ従順。
■【戦闘評価】S(対集団戦適性)/A-(対個別)
■【任務適性】感染/腐敗拡大任務に最適

【所見】
 見た目は下劣、精神は猟奇。だが、戦果は信頼に値する。
 あえて言うならば──“芸術的ではない”。
 この個体にロマンはない。だが戦場では、美より汚濁が時に強い。

【備考】
 ルクシィアとの接触は、彼女側に“生理的嫌悪”が確認された。組み合わせは避けるべし。

『研究者の手記──観察記録・壱号体「ネファリウム」』

【分類】L-DISASTER PROJECT:プロトタイプ戦闘怪人
【名称】Nepharium(ネファリウム)
【種別】強化型融合個体/“超級対ヒーロー戦仕様”
【改造基体】収容番号:X-001(旧・特殊戦術兵士)+寄生筋繊維群/増幅神経束融合体

 記録者:ドクトル・メディアス

 

 怪人計画の記念すべき“最初の成功例”。
 ネファリウムは、純粋な戦闘能力において旧型ヒーロー(例:セイガンブルー、ブラック)を凌駕する数値を叩き出した初の被験体である。

■【生体構造】
 肉体全体に“増幅寄生神経”を流し、神経速度・反応速度・筋力出力を常人の約18倍へ向上。
 外皮はヒト型に近いが、可動部には多関節構造を持ち、四肢の方向を任意に反転させる奇襲動作が可能。

 更に特徴的なのは“視覚器官”──光ではなく“殺気”に反応する特殊視神経を有し、周囲の敵意密度を感知する。これにより奇襲や不意打ちは極めて困難。

 
■【精神特性】
 寡黙。冷徹。時に非合理な“他個体の保護行動”を取る。
 ベルゼヴュートに対しては“兄弟的”な連帯意識が芽生えており、命令外の行動でも保護・共闘を優先する傾向がある。

■【自我発現度】54%(警戒レベル:中)
■【忠誠度】安定。ただし独自思考が進行中。
■【戦闘評価】S+(対ヒーロー個別戦特化)
■【任務適性】奇襲/指揮官排除/小規模破壊

 
【所見】
 完成された“殺しのための美学”を持つ。
 戦場での所作は無駄がなく、まるで舞を踊るよう──血と肉を裂く“暗黒の騎士”とも呼ぶべき存在。
 最も成功した個体であるがゆえ、最も危うい。
 忠誠は仮初め。いずれ“意思”が“命令”を食い破る。

 
【備考】
 ゼクスとの接触時、しばしば“沈黙”を保ち続ける。
 これは服従ではなく、観察であると我輩は見ている。

■  
 
 ネメシス研究棟・第六実験観測室。
 天井の蛍光灯が微かに瞬き、無機質な空間に冷たく白い光を落としていた。
 ゼクスは強化ガラス越しに、じっと彼女の姿を見つめていた。

 ルクシィア・メイルシュトロム。
 サキュバス型怪人として誕生した、最も“美しく残酷な兵器”。
 紅黒のレザーを纏い、裸足で床を滑るように歩く姿は、まるで舞うようであり、同時に死の儀式のようでもあった。

「視線を感じるわ。ゼクス……あなた、私のこと好きなの?」

 その艶やかな唇が緩やかに歪む。声には甘やかな毒が混じっていた。
 彼女の右手には、先ほどまでテスト対象だった兵士の死体がぶら下がっている。首の皮一枚で繋がった肉の塊。すでに血液も精気も吸い尽くされ、中身は空。

 ゼクスは無言で操作卓のデータログをスクロールさせた。
 反応速度、捕食効率、精神影響指数――すべてが期待値を超えていた。

「任務はシンプルだ。セイガン南部哨戒基地の殲滅。潜入、撹乱、崩壊。君の“嗜好”を満たすには充分だろう」

「嬉しいわ。でも……命令されたから動くんじゃない。欲しいから、狩るのよ」

 ルクシィアは血の滴る指をぺろりと舐め取り、足元に崩れた死体をつま先で潰した。
 目を細めるその表情は、まるで恋人に微笑むかのように甘美だった。

 ──その夜。

 夜霧が谷を覆い尽くすように降りていた。湿った空気が地面を這い、木々の葉擦れすら飲み込む静寂の中、ひとつの影がゆっくりと姿を現す。

 それは──ルクシィア・メイルシュトロム。

 サキュバス型怪人として生まれた彼女は、黒と紅の艶やかな装飾を身にまとい、見る者すべての理性を溶かすような妖艶さを纏っていた。なまめかしく揺れる腰、背に生えた生体膜のような薄羽、そして何より、その瞳。

「ふふ……いい匂い。若い男の、焦りと欲望と、未熟な正義感……」

 ルクシィアは長い指で唇をなぞり、陶酔したように笑みをこぼす。その声は夜風に混じり、誰にも気づかれることなく基地を包んでいく。

 見下ろす先には、セイガン南部哨戒基地。
 厳重な警戒網に囲まれたその拠点も、彼女にとってはただの遊技場に過ぎなかった。

「さあ、入れてちょうだい? 今夜は退屈しなさそうね」

 彼女は音もなく谷を下り、塀の外縁にある補給口へと向かう。
 そこには、夜間搬入のチェックをしていた若き整備兵の姿。

「……誰か、いるか?」

 かすかに揺れる紅い影に彼は目を細めた。

「おい、ふざけんなよ……こんな時間に」

 その瞬間、背後から声が耳元に這い寄った。

「こんばんは、坊や……疲れてるの?」

 凍りつくような甘い囁き。振り返る暇もなく、男の身体はくたりと崩れ落ちた。
 瞳は虚ろに開いたまま、喉元には紅い痕──皮膚を突き破るほどでもない、小さな口づけの跡。

「ふふ、まだ青いわね。でも……可愛い血の味」

 ルクシィアは男の頭をそっと撫で、まるで愛しい子を寝かしつけるかのように整えてやる。

 そして、ひとつ息をつきながら内部へと足を進めた。

「警報? 出ないわよ。誰も私の香りには抗えないもの」

 彼女の一歩ごとに、空気が甘く湿り気を帯びていく。深夜、仮眠室でうなされる若者が、夢とも現実ともつかぬ幻に喉を鳴らす。

「はぁっ……あれ? なんで、こんなに……息が、苦しい……」

 警備室では警備兵がモニター越しに異常を感じ取るも、その手は震えて操作に届かない。

「香りだけで酔えるなんて……罪ね」

 ルクシィアは壁沿いに進みながら、手で触れた通気口からさらに濃厚なフェロモンを放出させる。全域を包み込む香気の魔術。

「もっとちょうだい、もっと……愛して、壊れて」

 彼女の足元に、巡回兵がひとり、目を見開いて倒れ込む。

 ルクシィアはその顔にそっと口を近づけた。

「苦しい? でも大丈夫。すぐに楽になるわ。全部、あたしがもらってあげる……」

 唇が触れた瞬間、男の肌は青黒く変色し、心臓が脈を止める音が聞こえるほどに沈黙が満ちた。

 甘い香り、音もなく広がる死。

 ルクシィアはその場に屍を残し、くるりと踵を返す。

「ゼクス。あなたの命令、忘れたわけじゃない。でもね……この“遊び”は、わたし自身のもの。あなたのものじゃない」

 そして、闇に溶けるように──
 ルクシィアは、欲望と死を纏って夜を滑っていった。

 簡易食堂では若い隊員たちが演習後の食事を楽しんでいた。

「ったく、シルバー先輩がやられたってのに、俺たちゃノンキに飯食ってていいのかよ……」

「でも、あれだろ? サクラ先輩、戻ってきたって……」

「マジで!? やっべぇ、今度の休暇が出たらちょっと見に行こうぜ……!」

 そのときだった。
 甘く生暖かい風が吹き抜け、空気に違和感が広がった。
 ふと、湯気の立つ味噌汁が、表面から“泡立ち”始める。

「……なんだ、この匂い」

 立ち上がろうとした隊員が、その場に崩れ落ちた。
 口から涎を垂らし、目を虚ろにさせながら、ゆっくりと仰向けに倒れていく。

 ルクシィアは、もう構内にいた。
 その足取りは静かで、まるで香水の香りのように侵入していた。

「男の子って、ほんと単純。ちょっと香らせてあげるだけで……ほら、こう」

 彼女の指がひとりの隊員の頬に触れた。
 瞬間、その肌が青黒く変色し、血管が浮き出し、苦悶の声が喉奥から漏れた。

「さあ、壊して、壊して、全部壊して……」

 哨戒基地の構内に、ルクシィアの笑い声が木霊した。
 快楽と死が入り混じるその音は、まるで催淫剤のように周囲の理性を破壊していった。

 監視室。

 ゼクスは椅子に腰かけ、冷えた紅茶に目を落としていた。
 大型モニターには、崩壊する基地の様子が克明に映し出されていた。

「――十分な性能。だが、予想以上に“自我”の発現が早いな。いずれ制御は難しくなるか」

「彼女もまた、駒ではないということかしら?」

 声の主はラミアだった。
 黒衣の少女は、ゼクスの背後に気配もなく現れていた。

「止める気は?」

 ゼクスはわずかに首を振った。

「今はまだ。その時が来れば、駒を切るだけだ」

「……でも、駒は時に、王さえ喰う」

 ラミアの言葉に、ゼクスは答えなかった。

 モニターの向こう、ルクシィアの瞳が不意にこちらを見た。
 カメラ越しでも視線が絡みつくようで、ゼクスは紅茶に口をつけながら呟いた。

「欲望という名の兵器……さて、どこまで踊ってくれるか」

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