夢追人と時の審判者!(四沙門果の修行者、八度の転生からの〜聖者の末路・浄土はどこ〜)

一竿満月

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隆景隠居

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 文禄四年八月に秀吉が「御掟」五ヶ条と「御掟追加」九ヶ条を発令、小早川隆景・毛利輝元・前田利家・宇喜多秀家・徳川家康が連署することになった。
一、諸大名同士の婚姻のことは、(自らの)許可を得て、その上で申し定めること。
一、大名小名が誓紙を交わすことは固く禁止すること。
一、喧嘩口論においては我慢した者に道理があること。
一、不誠実な申し立てをする者があれば、双方を呼び寄せて、必ず究明すべきこと。
一、乗物(輿のこと)使用を許す者は、家康、利家、景勝、輝元、隆景、並びに古公家、長老、出世衆である。 この他、若年衆は大名といえども騎馬とする。 年齢五十以上の者は、一里以上の遠路の移動の場合、駕籠を許す。病人の者は、これまた駕籠を許すこと。

また追加の九ヶ条で、公家や寺社の掟を定めや天皇家の菊紋・豊臣家の桐紋の使用禁止、酒の戒め、覆面での移動禁止などを伝えた。

 そして、文禄四年九月に浅井三姉妹の三女、江姫を家康秀忠に嫁がせた。
また、秀吉は秀次事件に連座して羽柴家の一門として領していた丹波亀山領十万石を改易させた小早川秀俊を小早川隆景の三十万七千石を相続する形で九州に下り跡を継いで筑前一国・筑後四郡・肥前一郡を統治させた。小早川隆景は隠居して筑前宗像郡など五万石を隠居領として与えられた。


◇◇◇◇………… 小早川秀俊(秀俊)
 儂と堀田正吉及び曲直瀬正琳は、九州に下り筑前国の名島城のお茶室で対面して座っている。儂の右隣では俊定が警戒した様子で目を光らせている。大丈夫!、この城には陰が潜んでいる。

「勘左衛門よ。早急に軍における食糧事情の改革を行う、其方を軍票奉行に命じるよいな!」
 
「軍における食糧事情の改革、ですか?」

「左様。今以上の大軍を動員するに際して、欠かせない軍需品が食料だと考えておる」
 秀俊の話は軍における食料の改革だった。軍隊は食料などの物資を現地調達する。それは一方的な物資徴発、ともすれば略奪であった。しかし、そのようなやり方は外聞が悪く、徴発相手の反感を招く。そのため軍票によって物資を購入するという形を採るように考えた。
 戦時下の占領地で徴発する行為が禁止され、「現品を供給させる場合には、住民に対して即金を支払わなければならない、それが出来ない場合には領収書を発行して速やかに支払いを履行すること」とされ、現金もしくは軍票で代償を支払うこととした。つまり軍事行動中に各兵員に配給される戦闘糧食を改革したい、という事だ。

「……何故食料なのでしょうか?」

 最初に食料事情を思いついた秀俊に疑問を抱いた正吉は、その事を彼に尋ねる。

「食事とは誰もが毎日する。そして食事をしなければ必ず死に至る。また好物だけを食べ続けると体を壊す。この事から、儂は食事から体に必要な何かを摂らなければならない、…と思う」
 (これは、小姫が気付かせてくれたことよ……) 
「……確かに人は食事で体に必要なものを取り込んでいます。私は体に必要なものを『栄養』と呼んでおります」と正琳が答える。

「なるほど、栄養ですか。無学で申し訳ないが、仮に栄養が体からなくなると、人はどういう状態になりますか?」と正吉が正琳に訊ねた

「ものを見る事が出来なくなったり、慢性的な頭痛に悩まされたり、古傷が開いたり、歩行が困難になったりします。他にも色々とありますが、最悪の場合は死に至る病に冒されるのは変わりないですね」と正琳が答える。

「そうですか。貴方の説明を聞いて、やはり儂の考えは誤っていなかったと確信出来ました」
秀俊は正琳の説明を聞いて満足気に頷く。

 正直な話、例え秀吉でも軍用食についての改革は考えなかっただろうと正吉は思った。何しろ彼は食事に無頓着だ。

 近頃は栄養を気にして食事を取ってはいるものの、対象になるのは自分だけであり、軍にまで考えを巡らせていなかった。

「軍用の食事、仮に『戦闘食』と名付けましょうか。色々と条件が厳しいですねぇ」

「そうですね。まず輸送に耐え得る保存性が必要でしょう。次に栄養補給に優れた物ですね。贅沢を言えば軽量かつ入手が容易い材料が良いと思います」

「うーん、高栄養補給食はあるにはあるのですが……食べ慣れていないものですから、ちょっと困りものなのですよね」

 そう言った後、正吉は侍女を呼んであるものを作らせた。すぐに出来上がったそれを、侍女は秀俊の前に置く。

 試験用に作った燕麦で作った麦粥だ。器は三つあり、左から水で煮ただけ、味噌で味付けして煮たもの、醤油と塩で味付けして煮たものだ。

「……ふむ、麦の香りが強いですね。確かにこれは少々問題です。味噌や醤油の方は匂いがある程度抑えられていますが、水だけは厳しいと思われます」

 燕麦はお手軽に栄養補給が出来る健康食品だ。しかし麦の香りが強い為、米が主食の日本人は受け付けない人が多い。
 味噌や醤油で味付けするとある程度は緩和されるが、それでも麦の臭いを消すには至らない。

「平時なら問題なくとも、戦場は精神的重圧が強い場所です。食事は重要な娯楽なので、不味い飯や単調な食事では飽きて士気の低下にも繋がります」


「他にも問題があります。行軍中は商人が必ず付いてきます。雑兵の食事は彼らにとっては商売の種です。下手に彼らの商売に食い込んで反発を招くわけには参りません」

 戦場には武将、武将の世話役、足軽、雑兵と多くの人が集まる為、商人にとっては魅力的な環境だ。
商人は水や食料を持って戦場へ向かい、雑炊などの食料や酒、煙草などの嗜好品を売り利益を得ていた。

 陣中によっては商人の市場が造られるほど大規模になる場合もある。敵地ともなれば足軽や雑兵は様々なものを奪うが、これら略奪品を買い取るのも軍に随伴する商人だった。ただし買い取った商品を、別の雑兵に奪い取られるケースもあった。

「完全に追い出すのは不可能。しかし捕らえられた雑兵から、食料の価格を聞き出されるのも問題。やはり雑兵は現状のまま、上級足軽から武将は独自に用意、が良いでしょうね」

 商人が販売する食料の価格が高騰する事は、陣中にある食料が不足している場合が多い。故に国人たちは捕えた雑兵から、陣中で売られている食料の価格を聞き出し、敵の食糧事情をある程度推測した。

 これを撹乱、または隠すためには陣中での食糧事情を自前で全て用意する事がベストだ。しかし現状、それだけの備蓄は小早川軍でも持ち合わせていない。更に利益の高い戦場から商人を追い出せば、平時での売買にも影響が出る可能性がある。

「それが現状では一番良いかと思います」

「戦闘食を配給する対象は、行軍する都度決めるとしましょう。まずはこの麦粥が受け入れられるか確認しなければなりません。場合によっては燕麦……でしたか? それの量産を依頼する事になるかと思いますが」

「燕麦については春と秋の二回収穫が可能です。栽培についても手間はかかりません。しかしこの麦粥は燕麦を加工しています。その加工に時間がかかりますので、量産の場合は専用の機械を作る必要がありますね」

「なるほど、その点も踏まえて今後を決めましょう。今は太閤殿下が京ですので、大きく話を進める事は出来ませんが……あ、いえ、進める所はありますね」(秀次のように謀反と思われては……)

「それはどういう所でしょうか?」

「何、ちょっとした事です。麦粥が受け入れられなかったら、麦と米を混ぜてみるのですよ。雑穀米も米に粟やひえを混ぜています。あれと同じで、麦と米を混ぜてみてはどうでしょう。うまく行けば、米の消費を抑え、かつ栄養のある戦闘食を作れると思います」

 これは白米の味と燕麦の「歯ごたえ」が混ざる事で、普通の白米を食べるよりも高い満足感と満腹感を得られるからだ。

「それはありですね」どれだけ混ぜるかは実験が必要だが、秀俊の思いつきは悪くない話だった。

◇◇◇◇

 秀俊と戦闘食の事を話して一週間ほど経った頃。

 城山の麓にある秀俊居館で、古満姫は優雅に食事を摂っていた。主がいない間にではなく、たとえ秀俊という主がいても古満姫の奔放な振る舞いは変わらない。

 古満姫が勝手を許されているのは秀俊本人が好きにさせているのが主原因であるが、本人の数々の言動も影響している。

 まず彼女は秀俊の元へ嫁ぐ時、養父の毛利輝元から「秀俊が真のうつけならこれで刺すのだ」と小刀を渡された。それを受け取った彼女は「そんな面白みのない事を言う養父上から刺してあげましょう」と返答して輝元の度肝を抜かした。

 だが悪い面ばかりではない。間者に対して鋭い嗅覚を持っているのか、秀俊居館に入り込んでいる他国の間者を見つけては、引っ掻き回したり胃痛で潰したりしていた。時には血を吐いて倒れた間者もいたが、古満姫が一体何をしたのかは誰も知らない。秀俊が質問しても彼女はにこにこと笑うだけで答えない。

 彼女の世話役に尋ねても、皆青い顔をしつつも口を噤んだ。最終的に「古満姫は自由にさせておけ」という暗黙の了解が出来上がった。そんな異物を見抜く能力が優れている古満姫は、陰幻達に奇妙な違和感を抱いていた。

「赤陰、お主は普通の人間とは異なる境遇を歩んできたのであろう」

 違和感を覚えた後の、古満姫の行動は早かった。人払いを済ませ、赤陰を一人呼び出し、単刀直入に素性について問いただした。

「何を仰います。わたしはしがない料理人でございます」馬鹿らしいと言わんばかりに赤陰はため息を吐く。しかし古満姫は彼女の態度に怒るどころか、さも愉快そうに口の端に笑みを浮かべた。

「ふふっ、そう警戒するでない。私の幾つかの問いに答えれば、便宜を図っても良いぞ」

「……何の事でございましょう」

「飽くまで白を切るか。時間をかけて信用を得ることも出来ようが、腹の探り合いをする気分でもない。素直に口を開かぬのなら殿に進言して決して会わせぬようにすることも出来るのじゃが?」

 瞬間、赤陰の纏う空気が変わる。ふわふわした空気から、研ぎ澄まされた刃のような、命のやり取りを是とするヒリついた空気に。それでも古満姫の態度は些かも崩れない。


「そこまで大事に思うておるのか。しかしお主の態度から、あ奴に対して情愛を抱いている訳ではなさそうじゃな。……そう、同志、と言った所じゃな」

「……あの者に手出しはさせん。それが例え神仏の類であろうとな」

「その心意気は立派じゃが、私は奴をどうこうする気はないぞ? 少なくとも、あ奴に害意を抱くなど私には自殺行為に他ならん。ほれ、判ったのなら、その物騒なものをはようしまえ」



 赤陰は逡巡する。ここで古満姫を斬る事は容易いが、その後の展開はどう考えても状況は好転しない。下手をすれば日本にいる事すら叶わない。

 息を吐いて赤陰は黒い感情を吐き散らす。それが答えと理解したのか、古満姫は笑みを浮かべつつこう言った。

「良い判断じゃ。では早速じゃが、お主とは取引をしたいと思う」

「取引?」

「そうじゃ。お主の探し人、つまり京にいる小太郎に会わせる機会を設けよう。代わりに殿の夢に協力をして貰う」

「……あの者がいれば、わし程度など要らぬであろう。一体、何を協力すれば良いのだ?」

「小太郎は確かに国を富ませている。その分、間者が増えたがまぁそこは間者を始末すれば良いじゃろう。ではなく小太郎では出来ぬ方面で、殿の夢を手伝って貰いたい」

「そう言う事か」

 小太郎の技術継承は食料に関すること多岐に渡るが、狙ったように外しているものがある。

「あの者では出来ぬ『人を殺す技術』が欲しいと、貴様は言っておるのだな」

それは兵器開発だ。

 小太郎がその気になれば時間はかかるものの、自動小銃や火砲か、それに近いものが再現出来るであろう。
 否、それだけではない。黒色火薬を推進力としたロケット弾や、手榴弾を作ったりも出来る。しかし小太郎は黒色火薬の材料である硝酸以降、その手のものを研究・開発した話は一つもない。



「殿の周りにいる敵は、一癖も二癖もある連中ばかりじゃ。そんな連中を屈服させるには、拮抗した武力だけでは物足りない。連中とは一線を画す圧倒的な力こそ、今の殿には必要じゃ」

「意外だな。貴様なら遠巻きに見ているだけかと思ったが」

「己を賢いと自負している連中の足元を掬い、呆然自失の体を高みから見下ろすのは愉快、最高の暇つぶしになろう」

性悪女め、と赤陰は心の中で毒づいた。

「分かった。だが小早川の殿様がすんなり協力を求めるとは思えぬが、そこはどうするのだ」

「そこは私に任せておくが良い。何、気にするな。ちょっと趣向は凝らすが、そう大した事はせぬ」

「期待せず待っておこう」

 そう言うと話はこれで終わりだと言わんばかりに赤陰は席を立つ。だが出入口の戸に手をかけた時、彼は振り向かず古満姫に向かって尋ねた。

「一つだけ聞こう。何故、わしを選んだのだ。その手の知識なら他の陰幻が持っているかも、と考えなかったのか」

「何を今さら。そんな事、お主の素性で答えが出るじゃろう?」

「……失礼する」

 古満姫の言葉に肯定も否定もせず赤陰は立ち去る。彼が立ち去って暫くした頃、古満姫は突然くすくすと笑い出した。

(やはり赤陰だけ泰然としていて妙じゃ。他の陰幻は地に足がついておらぬ。他からは存在しないものが、無理やり存在しているような臭いを感じる。じゃが赤陰は地に足をつけながらも、小太郎と同じ臭いがする。さて、これは一体どういう事じゃろうな)

不可解すぎて怪訝に思う事すら、古満姫にとっては娯楽に過ぎなかった。
 
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