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ボーンネルの開国譚
第十一話 集会所
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——翌日。
ジンとクレースは改めて建物を見に行った。
つい最近まで何もなかった場所に建てたその建物はここに住む者達のどの家よりも大きい。
「いい感じに出来上がったね」
「ああ、だがこの建物はどういう役割になるんだ?」
「そうだなぁ、ボルがいうには集会所っていう感じかな」
「集会所、そうだなそれがいい」
集会所は大きく分けて総合室、レストラン、温泉、そしてまだ役割はないが大部屋ともう一つ部屋があった。
レストランに行くとコッツが店番をしていた。まだお客さんはいない。ゼフじいが作ってくれた家具が置いてある内装は引き寄せられるほどお洒落だった。
「おはようコッツ。レストランはどんな感じ?」
「これはジンさんにクレースさん。エルフの皆さんが綺麗な飲み水を供給して下さるのでとても助かっております。是非アップルジュースを飲みにきてくださいね。いつでも大歓迎です」
「うん、またすぐに飲みにくるね」
「ところでコッツ、お前は料理できるのか?」
「それがほとんど初心者でして、正直なところ料理はできないんです。そこでなのですが料理人にぴったりな方を見つけまして」
そう言ってコッツは厨房の方を見るように促す。
「それが俺って訳さ」
丁度そのタイミングで厨房にいたヴァンが顔を出した。
「えっでもヴァンは商人の仕事が」
「まあな。でも正直商人よりも料理人の方が面白くってさ。エルシアさんに相談したら快諾してくれたんだよ」
そうヴァンが自信ありげに言う。小さい頃から自分で料理を作っていたこともあるようで実際にヴァンの料理を食べたコッツはその腕前を絶賛していた。
「ほう、意外だな。まあ腕に自信があるのなら任せよう」
そうしてレストランにはコッツとヴァンが担当となったのである。
続いて温泉。大浴場と言えるほどの巨大な施設はこれから利用者が増えることを見越しての設置だ。
「こ、これは」
温泉へと向かうとまだお湯を張ってはいないものの立派な大浴場があった。
「あとは転移魔法を展開すれば温かいお湯につかれるね」
「おまかせを、準備にもう少し時間はかかりますが夜には完成しておりますので。」
ジンの横にはいつの間にかゼグトスがいた。
「お前ずっとジンについてきてたな」
「ええ、ジン様を見守るのが私の趣味ッ——役目ですから」
「隠れなくても、ずっと近くにいればいいよ」
その言葉を聞いて、ゼグトスは心が高揚し嬉しさで体が固まってしまった······女湯の中で。
「なに平然と入ってきてる、ここは女湯だぞ」
「ええ、ですが私はジン様以外に興味はありませんから」
「バカかお前は、余計にだめだろ」
「まあゼグトスもゼフじいとかと一緒に入ったらきっと楽しいよ」
最後に総合室に向かった。
総合室には大きな丸いテーブルとそれを囲むように椅子が置いてあった。
そして総合室にはすでにゼフ、ボル、エルシアの三人がいた。
「みんなおはよう、すごいねここ。これからはここに集まって話とかができるね。」
「ああ、たまにはおじいちゃんの鍛治場にも来てくれよ」
「もちろん、ゼフじいもここにきてね」
「そういえばボル、大部屋が一つにもう一つ部屋があったが何に使うんだ?」
「大部屋はまだ決めてナイ。でももう一つの部屋はジンのためにつクッタ」
「え? 私の部屋?」
「うん、ジンはこの国の王になるカラ。あと応接室としてもつカッテ」
「妥当ですね、王の部屋がなければいけませんから」
実はゼグトスが一番初めに提案したようだったが、今知ったような口でそう言ってくる。
「クレース、そういえばインフォルが探していたぞ」
「そういえば、竜の草原について調査を頼んでいたな」
ジンたちが外に出るとすぐにインフォルが地面から出てきた。
「ようジンちゃん。ええ感じの建物できたやないか」
「うん、温泉を見つけてくれてほんとに助かったよ。インフォルもまたゼフじいとかと入ってね」
「かまへんかまへん、ありがとうな。それより竜の草原なんやけどなどうも様子がおかしい、全体的に魔物が森の方に寄ってきとるんや」
ゼグトスは少し考えた様子を見せると一つの可能性を述べた。
「竜の草原にいる何者かから逃げていると考えるのが妥当でしょうね」
「ああ、それか魔物たちを守っていた何者かが消えたと考えるのもありだろうな。確か竜の草原を住処にする竜が居ただろう。周りに被害を加えるようなことはしない竜らしく、そいつの周りを多くの魔物が住処にしているとは聞いたことがあるぞ」
一度情報を整理すべく、総合室の円テーブルに座る。
「ごほん、ええ~ではこれから竜の草原の謎を解決するための作戦会議を始めたいと思います」
「では私から説明させてもらおう。最近シュレールの森に増えてきた魔物だが、これ以上シュレールの森に近づかれては流石に生態系に影響が出る。そのため少数で竜の草原まで調査に行こうと思う」
「とは言ってもあそこは結構広いぜ。それに奥まで行けばAランクの魔物も出てきやがる」
「確かにそうだな、まあお前たちなら何が出たとしても大丈夫だろ、ジンは頼むぞ」
「じゃあ私とガル、クレース、トキワ、リンギルで行こう」
その言葉にゼグトスの表情が分かりやすく曇った。
そしてわざとらしくジンの視界に無理矢理入り込み満面の笑みを浮かべる。
「いや、ゼグトスには温泉の準備があるからね、帰ったら温泉につかりたいから頼むよ」
「左様でしたか、それならばおまかせを。どうかお気をつけて」
そうしてジンたちはシュレールの森を抜け、竜の草原に向かった。
ジンとクレースは改めて建物を見に行った。
つい最近まで何もなかった場所に建てたその建物はここに住む者達のどの家よりも大きい。
「いい感じに出来上がったね」
「ああ、だがこの建物はどういう役割になるんだ?」
「そうだなぁ、ボルがいうには集会所っていう感じかな」
「集会所、そうだなそれがいい」
集会所は大きく分けて総合室、レストラン、温泉、そしてまだ役割はないが大部屋ともう一つ部屋があった。
レストランに行くとコッツが店番をしていた。まだお客さんはいない。ゼフじいが作ってくれた家具が置いてある内装は引き寄せられるほどお洒落だった。
「おはようコッツ。レストランはどんな感じ?」
「これはジンさんにクレースさん。エルフの皆さんが綺麗な飲み水を供給して下さるのでとても助かっております。是非アップルジュースを飲みにきてくださいね。いつでも大歓迎です」
「うん、またすぐに飲みにくるね」
「ところでコッツ、お前は料理できるのか?」
「それがほとんど初心者でして、正直なところ料理はできないんです。そこでなのですが料理人にぴったりな方を見つけまして」
そう言ってコッツは厨房の方を見るように促す。
「それが俺って訳さ」
丁度そのタイミングで厨房にいたヴァンが顔を出した。
「えっでもヴァンは商人の仕事が」
「まあな。でも正直商人よりも料理人の方が面白くってさ。エルシアさんに相談したら快諾してくれたんだよ」
そうヴァンが自信ありげに言う。小さい頃から自分で料理を作っていたこともあるようで実際にヴァンの料理を食べたコッツはその腕前を絶賛していた。
「ほう、意外だな。まあ腕に自信があるのなら任せよう」
そうしてレストランにはコッツとヴァンが担当となったのである。
続いて温泉。大浴場と言えるほどの巨大な施設はこれから利用者が増えることを見越しての設置だ。
「こ、これは」
温泉へと向かうとまだお湯を張ってはいないものの立派な大浴場があった。
「あとは転移魔法を展開すれば温かいお湯につかれるね」
「おまかせを、準備にもう少し時間はかかりますが夜には完成しておりますので。」
ジンの横にはいつの間にかゼグトスがいた。
「お前ずっとジンについてきてたな」
「ええ、ジン様を見守るのが私の趣味ッ——役目ですから」
「隠れなくても、ずっと近くにいればいいよ」
その言葉を聞いて、ゼグトスは心が高揚し嬉しさで体が固まってしまった······女湯の中で。
「なに平然と入ってきてる、ここは女湯だぞ」
「ええ、ですが私はジン様以外に興味はありませんから」
「バカかお前は、余計にだめだろ」
「まあゼグトスもゼフじいとかと一緒に入ったらきっと楽しいよ」
最後に総合室に向かった。
総合室には大きな丸いテーブルとそれを囲むように椅子が置いてあった。
そして総合室にはすでにゼフ、ボル、エルシアの三人がいた。
「みんなおはよう、すごいねここ。これからはここに集まって話とかができるね。」
「ああ、たまにはおじいちゃんの鍛治場にも来てくれよ」
「もちろん、ゼフじいもここにきてね」
「そういえばボル、大部屋が一つにもう一つ部屋があったが何に使うんだ?」
「大部屋はまだ決めてナイ。でももう一つの部屋はジンのためにつクッタ」
「え? 私の部屋?」
「うん、ジンはこの国の王になるカラ。あと応接室としてもつカッテ」
「妥当ですね、王の部屋がなければいけませんから」
実はゼグトスが一番初めに提案したようだったが、今知ったような口でそう言ってくる。
「クレース、そういえばインフォルが探していたぞ」
「そういえば、竜の草原について調査を頼んでいたな」
ジンたちが外に出るとすぐにインフォルが地面から出てきた。
「ようジンちゃん。ええ感じの建物できたやないか」
「うん、温泉を見つけてくれてほんとに助かったよ。インフォルもまたゼフじいとかと入ってね」
「かまへんかまへん、ありがとうな。それより竜の草原なんやけどなどうも様子がおかしい、全体的に魔物が森の方に寄ってきとるんや」
ゼグトスは少し考えた様子を見せると一つの可能性を述べた。
「竜の草原にいる何者かから逃げていると考えるのが妥当でしょうね」
「ああ、それか魔物たちを守っていた何者かが消えたと考えるのもありだろうな。確か竜の草原を住処にする竜が居ただろう。周りに被害を加えるようなことはしない竜らしく、そいつの周りを多くの魔物が住処にしているとは聞いたことがあるぞ」
一度情報を整理すべく、総合室の円テーブルに座る。
「ごほん、ええ~ではこれから竜の草原の謎を解決するための作戦会議を始めたいと思います」
「では私から説明させてもらおう。最近シュレールの森に増えてきた魔物だが、これ以上シュレールの森に近づかれては流石に生態系に影響が出る。そのため少数で竜の草原まで調査に行こうと思う」
「とは言ってもあそこは結構広いぜ。それに奥まで行けばAランクの魔物も出てきやがる」
「確かにそうだな、まあお前たちなら何が出たとしても大丈夫だろ、ジンは頼むぞ」
「じゃあ私とガル、クレース、トキワ、リンギルで行こう」
その言葉にゼグトスの表情が分かりやすく曇った。
そしてわざとらしくジンの視界に無理矢理入り込み満面の笑みを浮かべる。
「いや、ゼグトスには温泉の準備があるからね、帰ったら温泉につかりたいから頼むよ」
「左様でしたか、それならばおまかせを。どうかお気をつけて」
そうしてジンたちはシュレールの森を抜け、竜の草原に向かった。
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