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中央教会編
四章 第十話 混乱のメスト大森林
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「ベオウルフ様。確かに状況は厳しいですが、仮に通り魔と魔物の凶暴化が関連しているとすればメスト大森林での魔物は陽動の可能性があります。ここが攻められる可能性がある今、メスト大森林に戦力を割きすぎるのはあまりにも危険です」
ギルメスド王国では朝から住民の避難と凶暴化した魔物たちの対応に追われていた。そのため中央王権教会の騎士団を始めとして八雲朱傘の序列四位から八位の者たちが部隊を引き連れ出陣していたのだ。
「ああ、分かってる。グラムは今どこに?」
「それが······朝早くから捜索させていますが報告はまだ······」
「ったく、こんな時にもあいつは何やってんだよ。あいつがいりゃあ多少はどうにかなるんだがな」
「報告ッ! 凶暴化したヘルワイヴァーンが合計で七体確認されました! それにより死傷者多数、回復班では間に合いません!」
「分かった。仕方ねえ、ハルトの部隊を出陣させろ。ここの奴は全員俺が守る」
「ハッ!」
レイの兄であるハルトは八雲朱傘の序列二位に位置していた。そして現在ではアルベリオン一族において最強の強さを誇る騎士へと成長していたのだ。そしてその命令を待っていたかのようにハルトはベオウルフの前に現れた。
「了解しました、ベオウルフ様。ここは任せます」
「おう、頼むぜ。何かあれば信号弾を飛ばせ」
(冷静に状況を見ろ。ラダルスの死を無駄にするな。あの時ラダルスの服に付着していたのは明らかに他者の魔力の跡。あいつがやられるほどの相手だと考えれば今この場で敵に対応できるのは俺かグラムだけだな、それに死んだ他のやつからは違う質の魔力。敵は少なく見積もっても三人の精鋭)
ベオウルフは久しぶりに腰に携えていた鞘に手を当てる。そしてそれに応えるようにその剣は少し震えた。
(落ち着けよ、ギル。できれば使いたくはねえが、鈍ってねえだろうな?)
(この我が鈍るものかよ。せいぜい安心しておれ。我がいれば、お前は負けぬ)
(ケッ、そうかよ。頼むぜ相棒)
「あっ、そういやもう一つ」
ベオウルフはそう言って急いで行動を始める部下を呼び止めた。
「司聖教の奴らはもうここには現れねえ。仮にノコノコと現れたらすぐ俺に知らせろ」
「?······ベオウルフ様がそう仰るのなら分かりました」
(分かってんだよ、クソジジイどもが)
ベオウルフの言う通り普段は中央教会にいるはずの司聖教が誰一人としていなかったのだ。
ギルメスド王国から近くの範囲では凶暴化した魔物が二千体ほど出現し騎士達の姿を見るなり荒れ狂った様子で向かってきていた。それに加え、出現した魔物はほとんどがAランクであり普段メスト大森林で見られない魔物も多数出現していたのだ。
「クソッ、攻撃のパターンがいつもと全く違いやがる。動きが読めねえ」
「バルバダッ、一度あなたの部隊は後退させてッ!」
「ああ、わかっ······」
そう言いかけた瞬間、バルバダは死角からの攻撃に体制を崩し、二撃目の蹴りで骨が砕けるような音ともに吹っ飛ばされた。
「バルバダッ!!」
バルバダを蹴り飛ばしたベイガルは骨を鳴らし、ゆっくりとミルファたちに近づいてきたのだ。
「全員ッ、下がりなさい!」
「つまらん、剣帝の目は腐っているのか。雑魚しかおらんな」
「お前は何者だ。ベオウルフ様を愚弄するかッ」
ミルファは一瞬でレイピアを突き出し、最大初速で猛撃を繰り出した。
「ハァアアアアアッ!!」
ミルファの猛撃はさらに速く鋭くなるが全て避けられ剣先を軽々と素手で受け止められた。
「あまりにも弱い。この間殺した奴はもう少し骨があったのだがな」
「貴様がッ、ラダルス様を」
ミルファは体を捻りベイガルの手からレイピアを抜き出し、距離をとった。
「ッ!?」
しかしいつの間にか、一瞬で距離を詰められミルファのすぐ目の前にはベイガルの拳が迫る。
(間に合わッ!)
「お前かぁああアアアッ!!!」
だがその拳はミルファに当たることなく次の瞬間、ベイガルの拳は弾かれその巨体が後ろに仰け反った。
「ゼーラッ!」
溢れ出した激しい怒気を孕んだ顔でゼーラは仰け反ったベイガルに更なる追撃を仕掛ける。
「グッ······」
ベイガルは体制が悪いままカウンターを繰り出そうとするもその瞬間に剣で弾かれ脇腹に重たい拳をくらった。
たまらずバックステップで距離を取ろうとするがゼーラは隙を与えることなくベイガルとの距離を詰める。
(凄まじい······これほどまでの差が······)
「ラダルスが何をしたッ!! お前達に危害を加えたか、あんな優しい奴がなぜ死ななければならないッ!」
ゼーラの激しい怒りと共に打撃は重たくなっていき、ベイガルの黒く硬い皮膚がその一撃一撃で傷つき血が飛び散る。
しかしベイガルは雄叫びとともに風圧でゼーラの体を吹き飛ばした。
「フゥ、お前は確か四位だったな。面白い、誉めてやる。三位の奴よりははるかに強いぞ」
「お前は、必ずこの手で殺す。絶対に······ラダルスが苦しんだ以上に苦しませて。それが、私からラダルスにやってあげられる最後の弔いだ」
その言葉を聞いてベイガルは嘲笑うように軽く笑った。
「まあ後から楽しませてもらおう。まずはここを生き抜いてみせろ」
「待てッ!!」
ゼーラは魔力弾を放ったが同時に巻き起こった粉塵とともにベイガルの姿は消え去った。
「ゼーラ、追いかけるのは後よ。まずはここの魔物をどうにかしないと」
「······ええ、でもハルトさんが来ているみたいだから少しは回復が間に合いそうね。ミルファ、あなたはバルバダを」
「分かった」
怒りが収まりきらない様子のゼーラはその後も単身で魔物の群れに突っ込んでいった。
一方、バーガル国周辺のメスト大森林。
「住民を非難させろッ、数が多すぎるッ!」
ここではバーガル国から緊急の依頼として雇われた冒険者達が総出で魔物討伐に向かっていた。
しかしながらこちらも想像以上の魔物の強さと数に押されていたのだ。
今回の緊急討伐にはバーガル国で名を馳せる冒険者として「【神速】ノット」「【大地砕き】バモン」、「【舞剣】ソルカ」と呼ばれる三人が参加していた。
「クソッ。どんだけいるんだよ、これじゃあキリがねえぞ」
「そうだね、僕の速さもこの量では攻めきれない。途中で体力が切れて魔物達の餌食になるだけだ。こっちに攻め込まれないように少しずつ数を減らしていくしかない。それで······」
ノットはチラッと遠くで指揮をとるリュードを見た。
「あの人が言う、『怪物』とやらを待つしかないな」
「リュードから聞いたっていうその話、本当なの?」
「まあ本当だろうね。あの堅物みたいな人がそんなことで嘘をつくはずがない。つまりここにはこの最悪の状況を一変させられる人が来ているってわけだよ。悔しいけど、今はそれに頼るしかない」
ーその時だった
「なんだ今の轟音はッ!?」
その場にいた全員が動きを止めるほどの爆音がメスト大森林の中央から響き渡った。
そして同時にノット達全員に聞こえるほどの大声が聞こえてくる。
「我ッ、参上ーッ!!」
「誰の声だ、敵か?」
某、鬼のその声に凶暴化した魔物たちの注意は一気に集まりバーガル国に向かっていた魔物達は次第に方向を変えその音のする方へと向かっていった。そして辺りの状況がよく分からないままバーガル国の兵士たちや冒険者たちがその場に立ち尽くしているとその場に何かが猛スピードで飛んできてそのまま地面にぶつかった。
土煙が起こり徐々にその姿が見えてきた。
「おい、これって······」
「本当にいたよ······怪物」
その場には血を流し絶命する二体のヘルワイヴァーンの姿があったのだ。
ギルメスド王国では朝から住民の避難と凶暴化した魔物たちの対応に追われていた。そのため中央王権教会の騎士団を始めとして八雲朱傘の序列四位から八位の者たちが部隊を引き連れ出陣していたのだ。
「ああ、分かってる。グラムは今どこに?」
「それが······朝早くから捜索させていますが報告はまだ······」
「ったく、こんな時にもあいつは何やってんだよ。あいつがいりゃあ多少はどうにかなるんだがな」
「報告ッ! 凶暴化したヘルワイヴァーンが合計で七体確認されました! それにより死傷者多数、回復班では間に合いません!」
「分かった。仕方ねえ、ハルトの部隊を出陣させろ。ここの奴は全員俺が守る」
「ハッ!」
レイの兄であるハルトは八雲朱傘の序列二位に位置していた。そして現在ではアルベリオン一族において最強の強さを誇る騎士へと成長していたのだ。そしてその命令を待っていたかのようにハルトはベオウルフの前に現れた。
「了解しました、ベオウルフ様。ここは任せます」
「おう、頼むぜ。何かあれば信号弾を飛ばせ」
(冷静に状況を見ろ。ラダルスの死を無駄にするな。あの時ラダルスの服に付着していたのは明らかに他者の魔力の跡。あいつがやられるほどの相手だと考えれば今この場で敵に対応できるのは俺かグラムだけだな、それに死んだ他のやつからは違う質の魔力。敵は少なく見積もっても三人の精鋭)
ベオウルフは久しぶりに腰に携えていた鞘に手を当てる。そしてそれに応えるようにその剣は少し震えた。
(落ち着けよ、ギル。できれば使いたくはねえが、鈍ってねえだろうな?)
(この我が鈍るものかよ。せいぜい安心しておれ。我がいれば、お前は負けぬ)
(ケッ、そうかよ。頼むぜ相棒)
「あっ、そういやもう一つ」
ベオウルフはそう言って急いで行動を始める部下を呼び止めた。
「司聖教の奴らはもうここには現れねえ。仮にノコノコと現れたらすぐ俺に知らせろ」
「?······ベオウルフ様がそう仰るのなら分かりました」
(分かってんだよ、クソジジイどもが)
ベオウルフの言う通り普段は中央教会にいるはずの司聖教が誰一人としていなかったのだ。
ギルメスド王国から近くの範囲では凶暴化した魔物が二千体ほど出現し騎士達の姿を見るなり荒れ狂った様子で向かってきていた。それに加え、出現した魔物はほとんどがAランクであり普段メスト大森林で見られない魔物も多数出現していたのだ。
「クソッ、攻撃のパターンがいつもと全く違いやがる。動きが読めねえ」
「バルバダッ、一度あなたの部隊は後退させてッ!」
「ああ、わかっ······」
そう言いかけた瞬間、バルバダは死角からの攻撃に体制を崩し、二撃目の蹴りで骨が砕けるような音ともに吹っ飛ばされた。
「バルバダッ!!」
バルバダを蹴り飛ばしたベイガルは骨を鳴らし、ゆっくりとミルファたちに近づいてきたのだ。
「全員ッ、下がりなさい!」
「つまらん、剣帝の目は腐っているのか。雑魚しかおらんな」
「お前は何者だ。ベオウルフ様を愚弄するかッ」
ミルファは一瞬でレイピアを突き出し、最大初速で猛撃を繰り出した。
「ハァアアアアアッ!!」
ミルファの猛撃はさらに速く鋭くなるが全て避けられ剣先を軽々と素手で受け止められた。
「あまりにも弱い。この間殺した奴はもう少し骨があったのだがな」
「貴様がッ、ラダルス様を」
ミルファは体を捻りベイガルの手からレイピアを抜き出し、距離をとった。
「ッ!?」
しかしいつの間にか、一瞬で距離を詰められミルファのすぐ目の前にはベイガルの拳が迫る。
(間に合わッ!)
「お前かぁああアアアッ!!!」
だがその拳はミルファに当たることなく次の瞬間、ベイガルの拳は弾かれその巨体が後ろに仰け反った。
「ゼーラッ!」
溢れ出した激しい怒気を孕んだ顔でゼーラは仰け反ったベイガルに更なる追撃を仕掛ける。
「グッ······」
ベイガルは体制が悪いままカウンターを繰り出そうとするもその瞬間に剣で弾かれ脇腹に重たい拳をくらった。
たまらずバックステップで距離を取ろうとするがゼーラは隙を与えることなくベイガルとの距離を詰める。
(凄まじい······これほどまでの差が······)
「ラダルスが何をしたッ!! お前達に危害を加えたか、あんな優しい奴がなぜ死ななければならないッ!」
ゼーラの激しい怒りと共に打撃は重たくなっていき、ベイガルの黒く硬い皮膚がその一撃一撃で傷つき血が飛び散る。
しかしベイガルは雄叫びとともに風圧でゼーラの体を吹き飛ばした。
「フゥ、お前は確か四位だったな。面白い、誉めてやる。三位の奴よりははるかに強いぞ」
「お前は、必ずこの手で殺す。絶対に······ラダルスが苦しんだ以上に苦しませて。それが、私からラダルスにやってあげられる最後の弔いだ」
その言葉を聞いてベイガルは嘲笑うように軽く笑った。
「まあ後から楽しませてもらおう。まずはここを生き抜いてみせろ」
「待てッ!!」
ゼーラは魔力弾を放ったが同時に巻き起こった粉塵とともにベイガルの姿は消え去った。
「ゼーラ、追いかけるのは後よ。まずはここの魔物をどうにかしないと」
「······ええ、でもハルトさんが来ているみたいだから少しは回復が間に合いそうね。ミルファ、あなたはバルバダを」
「分かった」
怒りが収まりきらない様子のゼーラはその後も単身で魔物の群れに突っ込んでいった。
一方、バーガル国周辺のメスト大森林。
「住民を非難させろッ、数が多すぎるッ!」
ここではバーガル国から緊急の依頼として雇われた冒険者達が総出で魔物討伐に向かっていた。
しかしながらこちらも想像以上の魔物の強さと数に押されていたのだ。
今回の緊急討伐にはバーガル国で名を馳せる冒険者として「【神速】ノット」「【大地砕き】バモン」、「【舞剣】ソルカ」と呼ばれる三人が参加していた。
「クソッ。どんだけいるんだよ、これじゃあキリがねえぞ」
「そうだね、僕の速さもこの量では攻めきれない。途中で体力が切れて魔物達の餌食になるだけだ。こっちに攻め込まれないように少しずつ数を減らしていくしかない。それで······」
ノットはチラッと遠くで指揮をとるリュードを見た。
「あの人が言う、『怪物』とやらを待つしかないな」
「リュードから聞いたっていうその話、本当なの?」
「まあ本当だろうね。あの堅物みたいな人がそんなことで嘘をつくはずがない。つまりここにはこの最悪の状況を一変させられる人が来ているってわけだよ。悔しいけど、今はそれに頼るしかない」
ーその時だった
「なんだ今の轟音はッ!?」
その場にいた全員が動きを止めるほどの爆音がメスト大森林の中央から響き渡った。
そして同時にノット達全員に聞こえるほどの大声が聞こえてくる。
「我ッ、参上ーッ!!」
「誰の声だ、敵か?」
某、鬼のその声に凶暴化した魔物たちの注意は一気に集まりバーガル国に向かっていた魔物達は次第に方向を変えその音のする方へと向かっていった。そして辺りの状況がよく分からないままバーガル国の兵士たちや冒険者たちがその場に立ち尽くしているとその場に何かが猛スピードで飛んできてそのまま地面にぶつかった。
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