112 / 240
中央教会編
四章 第二十五話 鐘は一度止まる
しおりを挟む
「レイ······なのか」
少しボヤけて見えていた顔は次第に明瞭に見えてきた。昔からよく知っている、何度も顔を合わせ、幾度となく剣を交えた妹がそこにはいたのだ。しかし久しぶりに再会したレイはハルトの顔を見るなり早々に不機嫌そうだった。
「ああ、それにしてもみっともないぞ。さっさと立て」
ハルトの体力はすでに限界だったがその言葉に感化され立ち上がった。立ち上がるしかなかったのだ。兄としての、兄だったものとしての誇りは再び立ち上がるには十分すぎるものだった。
「今は無理するな······回復してもらえッ」
(なぜ機嫌が悪そうなんだ)
少し不満げなレイの顔に疑問を覚えたが、気づけば意識がはっきりとしていた。いつの間にか隣で知らない小さな女の子に治癒魔法をかけられていたのだ。そしてその治癒魔法は恐ろしいまでに精度が高く一切の無駄の無い完璧な魔力操作によるものだった。
(誰だ、それにこの練度。ゼーラの治癒魔法を軽く凌ぐレベルだな)
感じたことのないような回復速度で治っていく傷口を確認しながら、気づけば口を開いていた。
「君は?」
「私はジンって言います。初めまして、レイのお兄さん」
そう言って自己紹介してきたジンにハルトは初対面にも関わらず何故か親近感が湧いた。そして軽く一礼すると言われた名前がどこかつっかかり少し悩み、すぐにハッとした。
「ジン······まさかボーンネルの国王様でいらっしゃいますか」
「そうだ、だから回復できたならさっさと離れろ」
「大変見苦しい姿をお見せしました。申し訳ありません」
妹からのイライラとする感じが伝わってきた為、剣を握ってなんとも無いという雰囲気を出しておいた。
「あはは、大丈夫だよ。これだけとっておくね」
「いけません、それはッ—」
鎖に触れようとしたジンをハルトは慌てて止めようとしたが、いつの間にかビクともしなかった鎖がパリンッと音を立てて割れたことに気がついた。そして鎖はハルトから離れた瞬間、光の粒とともに消えていったのだ。
「「なっ」」
それにはハルトだけでなく遠目でその様子を見ていたラグナルクまでも驚きの表情を隠せないでいた。
(天使系の魔力が不干渉?······だがそれでも、人間が解錠することなど)
しかし目の前にはパパッと手を払って何事もなかった様子のジンがいたため現実を受け入れるしかなかった。
(トキワ、ボル、二人を中心に負傷している人達を救助して、その場で回復魔法もお願い)
(了解)
(マカセテ)
こっちをすごく睨んでくるがまだ何もしていない。怪我している人を治療して鎖を取っただけだ。さらに実は今回、ギルメスド王国がこんな状況にあるなんて知らなかった。インフォルは安全のためギルメスド王国へは近づかないように言っているので情報が皆無だったのだ。一度魔力波で会話するのもよかったが初対面なので念の為直接会うことにした。事前に行くとはいっていないがまあ大丈夫だろうという精神で来てしまった。
ただの外交程度の感覚で来たためかなり少数精鋭だった。一応レイのお兄さんを救助するという目的も兼ねていたがまさかここにいきなりいるとは思わなかった。それでもレイのお兄さんを助けたいという本心を遠回しだが聞けたため訪れることにしたのだ。来たのはガル、レイ、ボル、トキワに加え、いま背中でパールが寝ている。それとクレースは思っていたよりも危険な状況下だったため先程から少しイラついて敵と思われる人たちの方をかなり激しめに睨んでいた。
「パール、周りの倒れている人達を起こしてきて」
「はーい!······あれ?」
パールからすれば寝ていて目覚めると戦場。一応パールには敵が行かないように他のみんなに頼んでおいた。少し申し訳ないとは思ったが本人は「任せておいて」という感じの可愛いジェスチャーをしていたのでそのまま見守っておくことにした。
それよりもこの状況でパールよりも困惑していたのはベオウルフだった。正直言って幻覚を見ているような感じがしたのだ。しかしそれと同時にハッとした。自分がこんなところで逡巡している暇などない、そう言われている気がした。
(多少の被害は仕方ねえ、さっさと終わらせる)
「狼剣・凱咆」
掲げたギルの剣先に空気が巨大な狼の顔を形づくる。一瞬にして空気の濃度を操作したのだ。それに加え空気に魔力の鎧を纏わせ、同時にギルに強烈な重力がのしかかる。
「ぶち上がれ」
地上付近にある空気の濃度が薄まり、練り上げられた魔力がゆっくりと天からの光を呑み込むようにして突き上がる。
天使族は避けるために水平に移動しようとしたが風が退路を断つようにして巻き起こり一直線へ進む道に全員の身体を引き摺り込んだ。
下級天使は風圧にすら耐えることができず消えていき、上級天使ですらぶつかれば一瞬で消滅していく。
その後凱咆は現れる天使族をも一掃していき、鐘の音が止まった。
そして急激な空気濃度の変化が地上に影響を及ぼさないようにすぐに解除し地上へ着地した。大勢が地上にいる場合はかなり危険な技になるのだ。
(マジで何もんだ。あいつら)
何とか難しい局面を乗り越えてジンたちの方を見つめると、少しの好奇心と感じたことのないような不気味さで自然と苦笑いをしてしまった。しかしひとまずは危なそうな騎士達の救助と建物が半壊することを防ぐためにすぐさま移動した。
一方でクレースは辺りの状況を見てますますイライラしていた。
(どうして剣帝のいる国が攻められている。私はただジンと出かけたかっただけだというのに。これではジンが怪我しかねんだろう。やはりジンと国で過ごしておけばよかった。朝から嬉しそうに話しかけてくれて気分が上がっていたというのに······誰のせいだ)
考えれば考えるほど目の前のおそらく敵であろう人物達への殺意が出てきた。
「お前か? 老害」
ラグナルクは何も言わずに剣を握った。するとそこへクレースの後ろから甲高い声が聞こえてきた。
「やあ!! 君達は一体誰だい!?」
イラついていたクレースにとってグラムの声とテンションは最悪だった。
「誰だお前?」
「やれやれ、質問に質問でッ——」
「あ?」
「僕はグラムさ!! よろしく!!」
恐怖を感じ、気づけば本能的に自己紹介をしていた。だがハルトが助かったのを確認してひとまずは安心といった顔になる。
「あのご老体は僕の攻撃でも傷つかないよ! ハルト君はありがとう!! あとは任せたまえ!!」
元気な声でそう言いつつ再びラグナルクの方を向き直す。
「グハァッ!!」
だがそれと同時に思考が止まった。驚きで声も出ない。ただ「へ?」とグラムの口から変な声が出た。
先程までビクともしなかったラグナルクの装甲が脆く粉々になり冷静だった顔は焦りと共に吐血していたのだ。
クレースはまるで、雑魚一人を倒し終わったかのようにして倒れるラグナルクをよそに別の敵を睨みつけた。そしてその光景にギシャルたちも一瞬にして最大限の危険を感じる。
(へ? 素手?)
刀は納刀されたままで素手だった。どう見ても素手しか使っていなかったのだ。
(グラっち、あの人ヤバいよ。離れないと!)
(でもあの女性はッ—)
(だって仲間の人が止めてるよ!)
「待て待てクレース、落ち着け。俺だよ、トキワだよ」
「あっ、鬱陶しかったからつい」
「クレース、パールの援護お願い」
「うん!」
ラグナルクは何とか立ち上がり全員に響き渡るように声を上げた。
「撤退だ! ギシャル!」
「逃がさない!」
黒い空間がラグナルク他、ベイガルたちの周りに一瞬で現れた。しかしそれを見逃さずグラムは目の前にいたギシャルに距離を詰める。
「グラム待て!!」
しかし後ろからベオウルフに言われ、急ブレーキをかけ止まった。
(グラっち、今は安全の確保が優先だよ)
(おやおや、僕としたことが)
スターの言葉に冷静になり剣を納め、グラムは消えていくラグナルクの顔を指差した。ともあれそれ以上被害は広がっていくことなく事態はおさまったのだった。
少しボヤけて見えていた顔は次第に明瞭に見えてきた。昔からよく知っている、何度も顔を合わせ、幾度となく剣を交えた妹がそこにはいたのだ。しかし久しぶりに再会したレイはハルトの顔を見るなり早々に不機嫌そうだった。
「ああ、それにしてもみっともないぞ。さっさと立て」
ハルトの体力はすでに限界だったがその言葉に感化され立ち上がった。立ち上がるしかなかったのだ。兄としての、兄だったものとしての誇りは再び立ち上がるには十分すぎるものだった。
「今は無理するな······回復してもらえッ」
(なぜ機嫌が悪そうなんだ)
少し不満げなレイの顔に疑問を覚えたが、気づけば意識がはっきりとしていた。いつの間にか隣で知らない小さな女の子に治癒魔法をかけられていたのだ。そしてその治癒魔法は恐ろしいまでに精度が高く一切の無駄の無い完璧な魔力操作によるものだった。
(誰だ、それにこの練度。ゼーラの治癒魔法を軽く凌ぐレベルだな)
感じたことのないような回復速度で治っていく傷口を確認しながら、気づけば口を開いていた。
「君は?」
「私はジンって言います。初めまして、レイのお兄さん」
そう言って自己紹介してきたジンにハルトは初対面にも関わらず何故か親近感が湧いた。そして軽く一礼すると言われた名前がどこかつっかかり少し悩み、すぐにハッとした。
「ジン······まさかボーンネルの国王様でいらっしゃいますか」
「そうだ、だから回復できたならさっさと離れろ」
「大変見苦しい姿をお見せしました。申し訳ありません」
妹からのイライラとする感じが伝わってきた為、剣を握ってなんとも無いという雰囲気を出しておいた。
「あはは、大丈夫だよ。これだけとっておくね」
「いけません、それはッ—」
鎖に触れようとしたジンをハルトは慌てて止めようとしたが、いつの間にかビクともしなかった鎖がパリンッと音を立てて割れたことに気がついた。そして鎖はハルトから離れた瞬間、光の粒とともに消えていったのだ。
「「なっ」」
それにはハルトだけでなく遠目でその様子を見ていたラグナルクまでも驚きの表情を隠せないでいた。
(天使系の魔力が不干渉?······だがそれでも、人間が解錠することなど)
しかし目の前にはパパッと手を払って何事もなかった様子のジンがいたため現実を受け入れるしかなかった。
(トキワ、ボル、二人を中心に負傷している人達を救助して、その場で回復魔法もお願い)
(了解)
(マカセテ)
こっちをすごく睨んでくるがまだ何もしていない。怪我している人を治療して鎖を取っただけだ。さらに実は今回、ギルメスド王国がこんな状況にあるなんて知らなかった。インフォルは安全のためギルメスド王国へは近づかないように言っているので情報が皆無だったのだ。一度魔力波で会話するのもよかったが初対面なので念の為直接会うことにした。事前に行くとはいっていないがまあ大丈夫だろうという精神で来てしまった。
ただの外交程度の感覚で来たためかなり少数精鋭だった。一応レイのお兄さんを救助するという目的も兼ねていたがまさかここにいきなりいるとは思わなかった。それでもレイのお兄さんを助けたいという本心を遠回しだが聞けたため訪れることにしたのだ。来たのはガル、レイ、ボル、トキワに加え、いま背中でパールが寝ている。それとクレースは思っていたよりも危険な状況下だったため先程から少しイラついて敵と思われる人たちの方をかなり激しめに睨んでいた。
「パール、周りの倒れている人達を起こしてきて」
「はーい!······あれ?」
パールからすれば寝ていて目覚めると戦場。一応パールには敵が行かないように他のみんなに頼んでおいた。少し申し訳ないとは思ったが本人は「任せておいて」という感じの可愛いジェスチャーをしていたのでそのまま見守っておくことにした。
それよりもこの状況でパールよりも困惑していたのはベオウルフだった。正直言って幻覚を見ているような感じがしたのだ。しかしそれと同時にハッとした。自分がこんなところで逡巡している暇などない、そう言われている気がした。
(多少の被害は仕方ねえ、さっさと終わらせる)
「狼剣・凱咆」
掲げたギルの剣先に空気が巨大な狼の顔を形づくる。一瞬にして空気の濃度を操作したのだ。それに加え空気に魔力の鎧を纏わせ、同時にギルに強烈な重力がのしかかる。
「ぶち上がれ」
地上付近にある空気の濃度が薄まり、練り上げられた魔力がゆっくりと天からの光を呑み込むようにして突き上がる。
天使族は避けるために水平に移動しようとしたが風が退路を断つようにして巻き起こり一直線へ進む道に全員の身体を引き摺り込んだ。
下級天使は風圧にすら耐えることができず消えていき、上級天使ですらぶつかれば一瞬で消滅していく。
その後凱咆は現れる天使族をも一掃していき、鐘の音が止まった。
そして急激な空気濃度の変化が地上に影響を及ぼさないようにすぐに解除し地上へ着地した。大勢が地上にいる場合はかなり危険な技になるのだ。
(マジで何もんだ。あいつら)
何とか難しい局面を乗り越えてジンたちの方を見つめると、少しの好奇心と感じたことのないような不気味さで自然と苦笑いをしてしまった。しかしひとまずは危なそうな騎士達の救助と建物が半壊することを防ぐためにすぐさま移動した。
一方でクレースは辺りの状況を見てますますイライラしていた。
(どうして剣帝のいる国が攻められている。私はただジンと出かけたかっただけだというのに。これではジンが怪我しかねんだろう。やはりジンと国で過ごしておけばよかった。朝から嬉しそうに話しかけてくれて気分が上がっていたというのに······誰のせいだ)
考えれば考えるほど目の前のおそらく敵であろう人物達への殺意が出てきた。
「お前か? 老害」
ラグナルクは何も言わずに剣を握った。するとそこへクレースの後ろから甲高い声が聞こえてきた。
「やあ!! 君達は一体誰だい!?」
イラついていたクレースにとってグラムの声とテンションは最悪だった。
「誰だお前?」
「やれやれ、質問に質問でッ——」
「あ?」
「僕はグラムさ!! よろしく!!」
恐怖を感じ、気づけば本能的に自己紹介をしていた。だがハルトが助かったのを確認してひとまずは安心といった顔になる。
「あのご老体は僕の攻撃でも傷つかないよ! ハルト君はありがとう!! あとは任せたまえ!!」
元気な声でそう言いつつ再びラグナルクの方を向き直す。
「グハァッ!!」
だがそれと同時に思考が止まった。驚きで声も出ない。ただ「へ?」とグラムの口から変な声が出た。
先程までビクともしなかったラグナルクの装甲が脆く粉々になり冷静だった顔は焦りと共に吐血していたのだ。
クレースはまるで、雑魚一人を倒し終わったかのようにして倒れるラグナルクをよそに別の敵を睨みつけた。そしてその光景にギシャルたちも一瞬にして最大限の危険を感じる。
(へ? 素手?)
刀は納刀されたままで素手だった。どう見ても素手しか使っていなかったのだ。
(グラっち、あの人ヤバいよ。離れないと!)
(でもあの女性はッ—)
(だって仲間の人が止めてるよ!)
「待て待てクレース、落ち着け。俺だよ、トキワだよ」
「あっ、鬱陶しかったからつい」
「クレース、パールの援護お願い」
「うん!」
ラグナルクは何とか立ち上がり全員に響き渡るように声を上げた。
「撤退だ! ギシャル!」
「逃がさない!」
黒い空間がラグナルク他、ベイガルたちの周りに一瞬で現れた。しかしそれを見逃さずグラムは目の前にいたギシャルに距離を詰める。
「グラム待て!!」
しかし後ろからベオウルフに言われ、急ブレーキをかけ止まった。
(グラっち、今は安全の確保が優先だよ)
(おやおや、僕としたことが)
スターの言葉に冷静になり剣を納め、グラムは消えていくラグナルクの顔を指差した。ともあれそれ以上被害は広がっていくことなく事態はおさまったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる