Maria

エターナル★

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何?

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しばらく踊ると、
庭園の入り口扉を開け
ヘラが呼んだ。

ヘ「マリア様いる?」
マ「私に何か用?」
ヘ「あぁ、マリア様。
  キリスト様がお呼びです。」
マ「………何かしら。」

マリアは踊るのを止め、
アフロディーテに自分を担がせた。
ピンヒールでの激しいダンスは
避けた方が良さそうだ。
ヘラはアフロディーテが
こちらに来るのを待つと、
彼女に言った。

ヘ「あとアフロディーテ、
  ヘルメスが呼んでたわよ。」
ア「分かった。
  ありがとう。」
ヘ「マリア様の支度が終わり次第、
  すぐ行くと良いわ。
  何か良い雰囲気だったし♪」
ア「…………ありがとう。」

ヘラ。
それはギリシャ神話の神々の王とされる
ゼウスの妻であり、
結婚の女神である。
勿論、
これも仮名だが。

アフロディーテはマリアを下ろすと、
彼女に日本の着物をアレンジした
ドレスを着させた。
髪は後頭部に三つ編みでまとめ上げた。
靴は下駄風のヒールだ。

ア「これでどうでしょう。」
マ「お洒落で素敵よ♪
  ありがとう♪」

マリアはアフロディーテに微笑むと、
キリストのいる会議室に向かった。

***********

キ「やっと来たか。」

扉を開けると、
キリスト、エロス、クロノス、
ゼウス、ハデスがいた。

マ「何よ。人が折角来てあげたのに♪」

机に向かう彼らの作る間に入り、
彼女は彼らの話を聞いた。

キ「これからAROEに行く。」
マ「AROE?」
ゼ「エジプト神話の団体ですよ。」
マ「あぁ、あそこ……」
キ「30分の支度の後、
  館の前に集合。
  乗り物は……」
マ「バイクが良いわ!!」
キ「決まりだ。」

キリストの言葉が終わると、
彼らは部屋を出て行った。
マリアは服を脱ぎ、
あの黒革コスチュームを来た。
金の冠と黒絹の目隠し、
首には紺色のマント。

キ「……普通着替える時に
  少しくらいは恥じらえよ。」
マ「貴方になら何でも晒せるわ♪」
キ「………出るぞ。」

いつの間にか、
準備の整っていたキリストに
お姫様抱っこをされて
マリアは館を出た。
先程の者達は皆、
もう用意出来ていた。

マ「ごめんなさいね♪」

キリストのバイクの
後部座席に乗る。
目指すはAROE。

マ「Let's go~!!」

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