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Ⅱ
会う
しおりを挟む部屋には
ガタイの良い金髪のオールバックの男と
1人の男がいた。
キ「お前達は麒麟とアダムだな?」
ア「はい、確かに私はアダムです。
左にいるのが麒麟です。
あと、そんな固くならなくて
結構ですよ。
私は礼儀は重視しません。
どうぞお掛けになってくださっ?!」
マ「っ?!」
キ「どうした、マリア。
座らないのか?」
マ「………私…………他のとこに行くわ。」
キ「そうか。
男とか?」
マ「ええ、歩いてたら
そのうち会うと思うから
その人とヤる~♪」
アダムはそれを聞くと、
不思議そうにキリストに聞いた。
ア「一体何の事ですか?」
キ「あいつは………
男狂いの色魔さ。
男と性を交わして日々を暮らす、
ろくでもない奴だ。」
麒「しかし、貴方の妻では?」
キ「あぁ………」
***********
白「へぇ~!
君があのマリア様?」
マ「えぇ、そうよ。」
白「可愛いねぇ~♪
しかも美人じゃん。」
マ「あら、貴方面白い人ね。
どう?私とヤる?」
白「えぇ~、良いの~??
でも君旦那さんいるでしょ~?」
マ「あの人は私がこういう女って
ちゃんと理解してくれてるわ。
だから大丈夫♪」
廊下を歩いて初めに会ったのは、
白澤という男だった。
かなりの色男で
向こうも相当女癖が悪いと見えて、
こうして彼の部屋にいる訳である。
周りの男に
自分に似た人がいない為、
どこか親近感を覚えた。
白澤はそれを聞くと、
嬉しそうにマリアに近づいた。
白「良いの?」
マ「私は毎晩男と遊んでるような女よ?
今更後悔しないわ。」
白「そう?じゃあ、やるね♪」
***********
白「なかなかやるね。」
マ「あら?
もっと強くてもイイわよ?」
白「はは♪負けたよ。」
***********
白澤の部屋を出ると、
マリアは廊下を歩き始めた。
と、その時
マ「っ?!」
ア「っ?!」
目の前には
キリストと話してるはずのアダムがいた。
ア「………初め…まして……」
マ「…………初めまして」
2人はそれだけ言うと、
廊下を通過して行った。
………寂しかった。
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