Maria

エターナル★

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rainy...much rainy...

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AROEの解散により、
麻薬売買の専門組織を
日中書記に変更させた事に対しての反論は
何一つ無かった。

我がキリシャ本部の屋敷の玄関先は、
レッドカーペット、
黒の階段、
黒タイルの床から始まる。
階段は少し上がったところで
左右に分かれており、
分かれる間には大きな窓がある。
そこからはよく、
大理石の施された庭が見えた。
無機質な冷たさには上品さが漂う。

マリアはその窓の前で
朝からの寂しそうな雨を
静かに眺めていた。
やはり傍にはアフロディーテがいる。

ア「マリア様、
  もうすぐ冬ですよ?」
マ「………え?」
ア「あぁ、いえ。」

マリアは何かをじっと考えているらしい。
先程からのアフロディーテの質問に対し
何一つまともな返事はしなかった。

マ「アフロディーテ」
ア「はい?」
マ「………私…ね。
  この団に入団して、
  もう8年になるの。」
ア「………長い間ここにいては
  お体に差支えがあります。
  部屋で残りを話されては?」
マ「……そうするわ。」

マリアは珍しく無表情で
腰ほどのマントを閃かせ、
ヒールを鳴らして行った。

***********

部屋に入ると
マリアは
アフロディーテをベッドに座らせ、
その柔らかな体にもたれかけた。

マ「8年でも、10年でも、
  私は自分を信じてた。」
ア「マリア様……」
マ「でも……っ…
  もう無理かもしれないの……」

マリアの瞳には
涙がいっぱいに溜まっていた。
アフロディーテは
哀れで仕方なくなり、
彼女を慰める言葉を探した。

ア「…私は貴方様の味方です……」

その言葉に
マリアは深呼吸を始めだし、
静かに言った。

マ「………ありがとう。」


彼女に計画はない。

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