43 / 65
Ⅴ
Look at the window
しおりを挟む部屋の窓の前で
寂しそうに外の景色を眺めるマリアに、
アフロディーテは
グレープフルーツジュースを渡した。
ガラスのコップから見える
氷とピンクのアートは
高級感と興奮を感じさせた。
ア「マリア様……」
マ「…………ねぇ、アフロディーテ」
ア「はい?」
マ「………上手くいってる?」
ア「…………………はい。」
ヘ「この調子だと、
あと1ヶ月が限度でしょう。」
マ「………そう…」
ヘ「どうかされましたか?」
部屋にヘルメスが入り
会話をしていると、
マリアが今にも砕け散りそうに
アフロディーテに聞いた。
マ「…………は……来てくれた?」
ア「…………………いえ。」
マ「………あぁ………」
マリアの質問への
アフロディーテからの返事に、
マリアは辛そうに顔を覆った。
マ「…………信じていたい…」
泣き声でのその言葉を聞いて、
泣きそうなアフロディーテを
ヘルメスが抱き寄せた。
琥珀色の夕焼けを全身に受け止め
女はそこで泣いていた。
その窓を見てください。
貴方はその時、
何を感じられるだろう。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる