Maria

VI

Northern Europe

メンバーが
トランプゲームで
賭け事をしているのを見かけ
やり方を教えて貰ってから、
マリアはポーカーに夢中であった。

マ「ロイヤルストレートフラッシュ♪」
　「ウッソぉ～～！！」
　「マリア様強～い！」

どうやら
マリアはポーカーの素質があるようで
あっという間に
かなり強めのプレイヤーとなった。

明日、
キリシャと手を組む裏組織で
一番影響力の強い組織のボスが来る。
奴は、
彼はポーカーが好きらしいので
どうやらそれをやるようだ。

＊*＊*＊*＊*＊*＊

マ「あら、いらっしゃられたのね。
　　Northern Europeのオーディン♪」
オ「どうも、マリア様。
　　及び頂き光栄です。」

オーディン。
北欧神話の組織
『Northern Europe』のボスだ。
以下は略する。

マ「ねぇねぇ、オーディン。
　　貴方は確かポーカーが好きなのよね？」
オ「えぇ、
　　腕にはかなり自身がありますよ？」
マ「まぁ、素敵！
　　なら、私のお相手をして下さらない？
　　私貴方としたいわ♪」
オ「おぉ、良いですよ。
　　ではやりましょう。」
マ「コートは彼に預けて下さい。
　　私は先で待っております。」

マリアはオーディンのコートを
キリストに取らせようと、
キリストに目配せした。

オ「…………」
キ「…………」
オ「……まさか貴方様が
　　今や嫁の尻に敷かれているとは、
　　こりゃ傑作、傑作！」

オーディンはキリストに
嘲るような笑みを浮かべながらそう言った。
キリストは変わらずの無表情で
彼にこっそりと言った。

キ「後で庭に来い。
　　言いたいことがある。」

オーディンの胸ぐらを掴み言うも、
オーディンは鼻を高くして言った。

オ「んん？
　　貴方は今、
　　そんな事を言える立場ですかな？」
キ「……………どうかな」
オ「？」

キリストの馬鹿にするような表情を
オーディンは不思議に思ったが、
大して気にもしなかったようで
すぐにマリアの方へ歩いて行った。