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55話 カルト教団『ファフニール』
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ガイア 107889歳
Lv 999 瘴気汚染 拒食
体 力 4621 魔 力 12196
攻撃力 968977 魔法攻撃 981735
防御力 994862 魔法防御 999999
速 度 761250
属 性 土
スキル なし
称号 地龍王 地王の選定者
アビリティ
・浄化 ・吸収
×豊穣浄化 ×地脈操作
・土属性共鳴 ×地脈移動
・鉱物創造 ・結晶化
・土属性物創造 ×擬人化
・属性付与 ・神獣従属の呪い
*
(……神獣従属の呪い)
スキルがないことに驚いたが、アビリティに中にある『神獣従属の呪い』は、『ファフニール』の連中がかけたものではないだろうか。
地龍……ガイアは拒食。食事を拒んでいるのに、それでも生贄と称してエマを捕まえたということは、無理矢理人を食べさせているのではないか。
そして、再誕をわざわざ強調する理由……。
(地龍を使って、ファフニールを作ろうとしている?)
ドラゴンをベースに、ファフニールを人工的に作ろうとしているのではないか。
でも、どうしてそんな事をしようとしているのだろう。弱ってて丁度良いから身勝手に? あるいは、どこかの魔導書とかに記載されていたとか?
(いや、考えても仕方がない。生き残るためにどうしたら良いか考えないと)
飛んでくる魔法はずっとエマを打ち落とすことはできない。痺れを切らせたローブ集団が巨大な魔法を展開し始める。
《やめろ》
そう男の声が聞こえて、すぐにその巨大展開されていた魔法陣が消えた。
「ファフニール様、あれは、あなた様に捧げるための供物です!」
今それを捕らえようとしているのだと説明を試みるが、ドラゴンの目は彼らを捕らえ、太い尻尾をだんっ! と地面に叩きつけた。それだけで大きな衝撃だ。地面に立っているローブ集団が尻餅をついたり、転倒する。
(なんか、どうでもよさそう)
生きていることが……そんな言葉が後に続く。
舞の記憶が蘇る前のエマと似ている気がした。エマはいつか認めてくれるというありもしない希望を抱いていたが、このドラゴンは何も抱いていない。
男の声……ドラゴンの声と、カルト集団の言い合いが続く。意外にも、彼らは地龍の元気がないことを心配している。
「貴方様の体力は減っていく一方! 何かを食べなければ、貴方は死んでしまう!」
(アースティアーって、地龍の力が宿っているのよね)
ふいに疑問が沸いた。
もしそれが地龍がなけなしの力を絞って実らせているのだとしたら?
そんな言葉が浮かぶ。
もしかしたら、イビルティアーを好きで発生させているのではなく、大地に浸食している瘴気を減らすために植物という形で形成されているのでは? あり得そうな話だ。
もしかしたら、伝説の『赤い花が咲く』は、それまで誰にも見えなかったけど、瘴気を内包するのに限界を超えたら咲いてしまうのではないだろうか。
もちろん、こんなことは考えたところで答えは分からない。でも、勝手な想像が近いのだとしたら、一つだけ言えることがある。
Lv 999 瘴気汚染 拒食
体 力 4621 魔 力 12196
攻撃力 968977 魔法攻撃 981735
防御力 994862 魔法防御 999999
速 度 761250
属 性 土
スキル なし
称号 地龍王 地王の選定者
アビリティ
・浄化 ・吸収
×豊穣浄化 ×地脈操作
・土属性共鳴 ×地脈移動
・鉱物創造 ・結晶化
・土属性物創造 ×擬人化
・属性付与 ・神獣従属の呪い
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(……神獣従属の呪い)
スキルがないことに驚いたが、アビリティに中にある『神獣従属の呪い』は、『ファフニール』の連中がかけたものではないだろうか。
地龍……ガイアは拒食。食事を拒んでいるのに、それでも生贄と称してエマを捕まえたということは、無理矢理人を食べさせているのではないか。
そして、再誕をわざわざ強調する理由……。
(地龍を使って、ファフニールを作ろうとしている?)
ドラゴンをベースに、ファフニールを人工的に作ろうとしているのではないか。
でも、どうしてそんな事をしようとしているのだろう。弱ってて丁度良いから身勝手に? あるいは、どこかの魔導書とかに記載されていたとか?
(いや、考えても仕方がない。生き残るためにどうしたら良いか考えないと)
飛んでくる魔法はずっとエマを打ち落とすことはできない。痺れを切らせたローブ集団が巨大な魔法を展開し始める。
《やめろ》
そう男の声が聞こえて、すぐにその巨大展開されていた魔法陣が消えた。
「ファフニール様、あれは、あなた様に捧げるための供物です!」
今それを捕らえようとしているのだと説明を試みるが、ドラゴンの目は彼らを捕らえ、太い尻尾をだんっ! と地面に叩きつけた。それだけで大きな衝撃だ。地面に立っているローブ集団が尻餅をついたり、転倒する。
(なんか、どうでもよさそう)
生きていることが……そんな言葉が後に続く。
舞の記憶が蘇る前のエマと似ている気がした。エマはいつか認めてくれるというありもしない希望を抱いていたが、このドラゴンは何も抱いていない。
男の声……ドラゴンの声と、カルト集団の言い合いが続く。意外にも、彼らは地龍の元気がないことを心配している。
「貴方様の体力は減っていく一方! 何かを食べなければ、貴方は死んでしまう!」
(アースティアーって、地龍の力が宿っているのよね)
ふいに疑問が沸いた。
もしそれが地龍がなけなしの力を絞って実らせているのだとしたら?
そんな言葉が浮かぶ。
もしかしたら、イビルティアーを好きで発生させているのではなく、大地に浸食している瘴気を減らすために植物という形で形成されているのでは? あり得そうな話だ。
もしかしたら、伝説の『赤い花が咲く』は、それまで誰にも見えなかったけど、瘴気を内包するのに限界を超えたら咲いてしまうのではないだろうか。
もちろん、こんなことは考えたところで答えは分からない。でも、勝手な想像が近いのだとしたら、一つだけ言えることがある。
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