28 / 64
27
しおりを挟む
「いや、ソイツに聞いても分からないですよ」
シリルは多分ガチでヴァレリアをディスっているが、ヴァレリアにはありがたい助け船である。
さらにクローナも現れ、シリルに挨拶と他愛ない会話を交わしていると、話を戻して良いかとガイアは続ける。
「ソーテロイドベリーとラフレイシは、数年前に開発された麻酔薬の必須原料だ。毒物指定されていて――」
何を言ってるか分からなかったが、ようは毒成分をほどよく弱めることで一時的に無痛にできる麻酔薬が完成したそうだ。
「その麻酔薬は確か、国家薬師のコナー・ドリアーズさんが作ったものよね?」
「俺はそう聞いている」
「……」
コナーは固有スキルにどんな物質もセパレーションできるスキルを持っている。その二つの素材に宿る毒をそのスキルで分離させる。不要となった毒成分はコナーの手で処分されている。
「それってつまり、コナーが犯人ってことですか?」
「可能性の話だ。俺はそうだと思っているが――どうだろうか、ヴァレリア様。その時の匂いがどんなものか覚えていないか?」
ヴァレリアは沈黙を選ぶ。
首を振って分からないと謝罪すると、彼らは踵を返してさっさと研究所を後にした。
悪役達のプレイアブルに伴い、彼らの過去に触れられる実装記念イベントがあった。これはイベント期間中、キャラストーリーを進めると実装されたキャラクターをお試しで使用できる。
ガイアパートはシリルが誘拐され、ティファニーはガイアの提案でシリルの行方を捜索することになる。
シリルはお姫様ポジション、これテストに出る。
そこにもう一人、ガイアの右腕である濃紺色の長髪をポニーテールで纏めている男性――スチュアートが同伴する。その男は恐らく、コナー・ドリアーズだ。
キャラストーリーでは悪役達から直接教えてもらえるが、ガイア自身は過去を語らない。代わりに少年時代のガイア知っている彼が教えてくれるのだ。
スチュアートは、『パンドラ』で地位を確立していくガイアの数少ない理解者だった。
シリルは多分ガチでヴァレリアをディスっているが、ヴァレリアにはありがたい助け船である。
さらにクローナも現れ、シリルに挨拶と他愛ない会話を交わしていると、話を戻して良いかとガイアは続ける。
「ソーテロイドベリーとラフレイシは、数年前に開発された麻酔薬の必須原料だ。毒物指定されていて――」
何を言ってるか分からなかったが、ようは毒成分をほどよく弱めることで一時的に無痛にできる麻酔薬が完成したそうだ。
「その麻酔薬は確か、国家薬師のコナー・ドリアーズさんが作ったものよね?」
「俺はそう聞いている」
「……」
コナーは固有スキルにどんな物質もセパレーションできるスキルを持っている。その二つの素材に宿る毒をそのスキルで分離させる。不要となった毒成分はコナーの手で処分されている。
「それってつまり、コナーが犯人ってことですか?」
「可能性の話だ。俺はそうだと思っているが――どうだろうか、ヴァレリア様。その時の匂いがどんなものか覚えていないか?」
ヴァレリアは沈黙を選ぶ。
首を振って分からないと謝罪すると、彼らは踵を返してさっさと研究所を後にした。
悪役達のプレイアブルに伴い、彼らの過去に触れられる実装記念イベントがあった。これはイベント期間中、キャラストーリーを進めると実装されたキャラクターをお試しで使用できる。
ガイアパートはシリルが誘拐され、ティファニーはガイアの提案でシリルの行方を捜索することになる。
シリルはお姫様ポジション、これテストに出る。
そこにもう一人、ガイアの右腕である濃紺色の長髪をポニーテールで纏めている男性――スチュアートが同伴する。その男は恐らく、コナー・ドリアーズだ。
キャラストーリーでは悪役達から直接教えてもらえるが、ガイア自身は過去を語らない。代わりに少年時代のガイア知っている彼が教えてくれるのだ。
スチュアートは、『パンドラ』で地位を確立していくガイアの数少ない理解者だった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
20
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる