220 / 238
第213話:南都の発展
しおりを挟む
ここが大和国・・・古の都南都か。
浅井長政は勝竜寺城から多聞山城に送られていた。
「悪くないだろう。ここは日ノ本で一番歴史があり、一番楽しい町だぜ。」
「想像以上だ・・・訳が分からん。」
五右衛門の声に大きくうなずく長政。
茶処いまいでは、
「これは浅井の新九郎様。ご立派になられましたなあ。」
「本当に今井殿が大和におられるとは・・・」
長政は今井宗久の姿に驚くしかなかった。
「う・・・美味い・・・深みのある・・・そしてまろやかな甘み・・・」
「これがラテなるものですぞ。大輔殿から教わった味。」
「これは抹茶に何を加えておられる?」
「山羊でございます。大輔殿がフロイス殿にお願いして西の大陸から連れて来た獣ですぞ。」
宗久は自慢げに語りだす。
この抹茶ラテは茶処いまい全店で人気No.1メニューである。
というかラテ系メニューが人気上位を独占していたりするのだ。
私は食文化の発展を試みて、ルイス・フロイスに頼んで様々な物を輸入(密輸)していたのだが、その中に山羊・・・乳用山羊も含めていた。本格的に酪農するためにの専用種である。
ちなみにフロイスに頼んで輸入(密輸)した乳用山羊は柳生や宇陀の牧場で飼育されている。
続いて訪れたのは茶屋娘劇場である。
『きっと~茶柱スタンディング♪ あなたの~茶柱スタンディング~♪』
茶屋っ娘。は古参の卒業と新メンバーを加えながら進化を遂げていた。
メンバーは46人に増えており、朋美の指導によりフォーメーション舞踊を取り入れているのだ。
「なんと可愛い女子たちじゃ・・・」
長政は食い入るように彼女たちのパフォーマンスを見つめる。
ちなみに支配人には病床に伏した十市遠勝に代わってその娘のおなへが就任している。
あの多聞山城の戦いで真紅が助けた松永久通の正室だったその人である。
そして五右衛門が長政を連れて訪れた場所。
まるで城のような、それでいてきらびやかな建物が建てられている。
「なんだ・・・この壮厳なる建物は?」
「ああ・・・これがGOEMONだ。ホストなにがしなどという小難しい・・・」
「ぷッ・・・おぬしの名が・・・ぶべら!?」
思わず吹き出した長政の顔面に五右衛門の拳が炸裂する。
「笑うな!!」
「はい・・・」
二人が建築中のGOEMONの中に入ると
「五右衛門ご苦労さん。浅井長政殿、私が山田大輔です。」
待ち構えていた私は長政に名刺を渡す。
「な・・・これは何・・・」
「名刺です。」
いつもの如く、しばし沈黙が続いたが、
「十分に反省されておられると聞きました。過去の遺恨はひとまず置いておきまして・・・、長政殿にこのGOEMONの支配人兼ホストをお願いしたいのです。」
私の言葉に長政は驚く。
「何のことかわかりませぬ・・・」
そんな長政に私はホストクラブというものを説明した。
世の女性を飛び切りのイケてる男たちが、幸せな気持ちにさせてあげる素晴らしい場所であるということを。
浅井長政という男のルックスがイケてるということを。
「夜の王に私はなる!!」
浅井長政はやる気になった。
ふう・・・これで俺は気ままに生きれるわけだね・・・
それを見た五右衛門は胸をなでおろす。
私も冗談抜きで通常の業務に・・・城に戻りたいんだけど・・・
建築現場の指揮をしながら羨ましそうに五右衛門を見つめるオーナーの六兵衛であった。
そんなやる気になってくれた浅井長政を置き去りに、私は五右衛門と城に戻った。
「次の計画はやはりキャバクラだな。真紅は側室になったから・・・どうしようか・・・」
大広間で思案する私。
「もう阿国でいいんじゃね。マジでキャバクラ阿国でいいんじゃね。」
五右衛門は面倒くさそうに流してくる。
「半兵衛はどう思う?」
私は竹中半兵衛重治に声をかけるも返事がない。
「上杉にとっての攻め口はやはり尾張以外考えられませぬ・・・」
重治は清興や元の姿に戻った秀満と共に地図を広げて評定をしていた。
「半兵衛聞いてるのかい?」
「・・・」
やはり返事がない。
「岳人様がどう動くか・・・俺は最悪を想定している。」
清興が地図で岳人の動きを想定して矢印で示していく。
「まさか・・・」
「やりかねんぞ・・・岳人様はこの乱世を楽しんでおられるからな。」
驚く秀満に対し清興は鋭い視線を投げかけた。
「私も島様の予測に近いことをされるかと・・・」
重治は大きくうなずくと天を仰いだ。
「どれどれ・・・」
私と五右衛門もその地図を覗き込む。
「織田と上杉の戦に乗じて信濃を攻めるってか・・・考えられないわけではないな。」
「信濃・・・長野県・・・喉から手が出るほど欲しい気持ちもわかる。野菜が素晴らしいんだよ、野菜が。」
「石川殿としてのお考えは?」
重治は私をスルーして五右衛門に声をかけた。
「利害関係で負の要素にならなければ若君を黙認するのが良いだろうな。あの連中や蒙古の連中もいる。何にせよ、予測で行動したら若君の思うつぼ。こっちも臨機応変に対応するということだ。」
「さすが石川様。」
明智左馬助秀満は感嘆するしかなかった。
ただの忍び、ただの天下無双の豪傑ではない・・・智謀も兼ね備えておられる。
「私としてはだな・・・」
慌てて私も介入しようと試みたが、
「殿は将軍として大和に政務の中心を置くことだけ考えればいいから!!」
清興の強い口調に尻込みするしかなかった。辛いものだ。
「あなた。ちょっといいかな?」
そこに朋美がやってくる。
「ととォ~!!」
その後ろから朋大が這い這いしながらやって来る。
「ちょっとこれから茶屋っ娘。の新曲の打ち合わせに入るから朋大をお願いね。」
「わかりました。」
私は朋大を抱っこする。
「ととォ~♪」
嬉しそうな涎まみれの顔が可愛い。
朋大を抱っこしながら本丸御殿の茶室へと向かう。
その途中でなずなの部屋に立ち寄った。
「殿・・・なかなか大変でございますわ。」
なずなはお腹をさすっていた。
そう彼女のお腹の中には私の子がいるのだ。
不貞・・・不貞かもしれないが・・・私の中の田村麻呂さんのせいなのだ。
茶室に入ると朋大はおもちゃで遊び出す。
岳人が幼少期に遊んでいた物だ。
大切に保管しておいて良かったと思うが・・・
岳人・・・何をしようと考えているのだ?
もう以前のような普通の親子に戻れないのか・・・
先程の家臣団たちの評定を聞いてしまったせいもあるだろう・・・
私は急激に寂しさが募ってくるのであった。
そして朋大を抱いて天守閣へと上がっていく。
多聞山城の城下町、古の都平城京・・・南都と謳われる町並みが眩しく見えた。
だが・・・使命として・・・この南都から平和というものを日ノ本中に発信し続けてやるさ・・・
「ととォ~!!」
そんな私の心意義を感じ取ったか、朋大が力強い声を上げるのだった。
その頃、越後国春日山城。
「ふう・・・これで全ての段取りが済みましたな。」
上杉家家臣直江景綱が笑みを浮かべながら声を上げる。
「うむ、雪解けを待って南進するだけじゃ・・・大輔殿とひと戦するのが楽しみでならぬ。」
上杉輝虎はそう言うと大広間を出ていった。
「ワシも山田と戦ってみとうと思っておったわ。」
「冥途の土産にもってこいじゃな、ワシらにとってはな。ワハハハ!!」
小島弥太郎と柿崎景家は顔を見合わせると笑い出す。
そんな家臣団を尻目に上杉輝虎は懐から一つの書状を取り出した。
何を考えている・・・あの若造め・・・
それを破り捨てると小姓を呼んで蝋燭の灯で燃やさせるのだった。
燃えていく書状の中に山田岳人と書かれているのを見た小姓は驚きを隠せなかった。
小姓の名は安田弥九郎。後の上杉家家臣安田能元である。
「弥九郎、いかがしたか?」
輝虎の養子である長尾顕景が不審に思い声をかけてきた。
この顕景こそ後の上杉景勝である。
「・・・」
その顕景の側に控えている小姓が鋭い視線を弥九郎に投げかけている。
樋口与六。後の直江兼続であるが、その佇まいは齢十とは思えないものであり、気圧されぬようにと弥九郎も負けずと睨み返すのだった。
上杉輝虎は着々と動き出す準備を整えている。
この1571年に待ち構えている歴史的な戦いの為に・・・
浅井長政は勝竜寺城から多聞山城に送られていた。
「悪くないだろう。ここは日ノ本で一番歴史があり、一番楽しい町だぜ。」
「想像以上だ・・・訳が分からん。」
五右衛門の声に大きくうなずく長政。
茶処いまいでは、
「これは浅井の新九郎様。ご立派になられましたなあ。」
「本当に今井殿が大和におられるとは・・・」
長政は今井宗久の姿に驚くしかなかった。
「う・・・美味い・・・深みのある・・・そしてまろやかな甘み・・・」
「これがラテなるものですぞ。大輔殿から教わった味。」
「これは抹茶に何を加えておられる?」
「山羊でございます。大輔殿がフロイス殿にお願いして西の大陸から連れて来た獣ですぞ。」
宗久は自慢げに語りだす。
この抹茶ラテは茶処いまい全店で人気No.1メニューである。
というかラテ系メニューが人気上位を独占していたりするのだ。
私は食文化の発展を試みて、ルイス・フロイスに頼んで様々な物を輸入(密輸)していたのだが、その中に山羊・・・乳用山羊も含めていた。本格的に酪農するためにの専用種である。
ちなみにフロイスに頼んで輸入(密輸)した乳用山羊は柳生や宇陀の牧場で飼育されている。
続いて訪れたのは茶屋娘劇場である。
『きっと~茶柱スタンディング♪ あなたの~茶柱スタンディング~♪』
茶屋っ娘。は古参の卒業と新メンバーを加えながら進化を遂げていた。
メンバーは46人に増えており、朋美の指導によりフォーメーション舞踊を取り入れているのだ。
「なんと可愛い女子たちじゃ・・・」
長政は食い入るように彼女たちのパフォーマンスを見つめる。
ちなみに支配人には病床に伏した十市遠勝に代わってその娘のおなへが就任している。
あの多聞山城の戦いで真紅が助けた松永久通の正室だったその人である。
そして五右衛門が長政を連れて訪れた場所。
まるで城のような、それでいてきらびやかな建物が建てられている。
「なんだ・・・この壮厳なる建物は?」
「ああ・・・これがGOEMONだ。ホストなにがしなどという小難しい・・・」
「ぷッ・・・おぬしの名が・・・ぶべら!?」
思わず吹き出した長政の顔面に五右衛門の拳が炸裂する。
「笑うな!!」
「はい・・・」
二人が建築中のGOEMONの中に入ると
「五右衛門ご苦労さん。浅井長政殿、私が山田大輔です。」
待ち構えていた私は長政に名刺を渡す。
「な・・・これは何・・・」
「名刺です。」
いつもの如く、しばし沈黙が続いたが、
「十分に反省されておられると聞きました。過去の遺恨はひとまず置いておきまして・・・、長政殿にこのGOEMONの支配人兼ホストをお願いしたいのです。」
私の言葉に長政は驚く。
「何のことかわかりませぬ・・・」
そんな長政に私はホストクラブというものを説明した。
世の女性を飛び切りのイケてる男たちが、幸せな気持ちにさせてあげる素晴らしい場所であるということを。
浅井長政という男のルックスがイケてるということを。
「夜の王に私はなる!!」
浅井長政はやる気になった。
ふう・・・これで俺は気ままに生きれるわけだね・・・
それを見た五右衛門は胸をなでおろす。
私も冗談抜きで通常の業務に・・・城に戻りたいんだけど・・・
建築現場の指揮をしながら羨ましそうに五右衛門を見つめるオーナーの六兵衛であった。
そんなやる気になってくれた浅井長政を置き去りに、私は五右衛門と城に戻った。
「次の計画はやはりキャバクラだな。真紅は側室になったから・・・どうしようか・・・」
大広間で思案する私。
「もう阿国でいいんじゃね。マジでキャバクラ阿国でいいんじゃね。」
五右衛門は面倒くさそうに流してくる。
「半兵衛はどう思う?」
私は竹中半兵衛重治に声をかけるも返事がない。
「上杉にとっての攻め口はやはり尾張以外考えられませぬ・・・」
重治は清興や元の姿に戻った秀満と共に地図を広げて評定をしていた。
「半兵衛聞いてるのかい?」
「・・・」
やはり返事がない。
「岳人様がどう動くか・・・俺は最悪を想定している。」
清興が地図で岳人の動きを想定して矢印で示していく。
「まさか・・・」
「やりかねんぞ・・・岳人様はこの乱世を楽しんでおられるからな。」
驚く秀満に対し清興は鋭い視線を投げかけた。
「私も島様の予測に近いことをされるかと・・・」
重治は大きくうなずくと天を仰いだ。
「どれどれ・・・」
私と五右衛門もその地図を覗き込む。
「織田と上杉の戦に乗じて信濃を攻めるってか・・・考えられないわけではないな。」
「信濃・・・長野県・・・喉から手が出るほど欲しい気持ちもわかる。野菜が素晴らしいんだよ、野菜が。」
「石川殿としてのお考えは?」
重治は私をスルーして五右衛門に声をかけた。
「利害関係で負の要素にならなければ若君を黙認するのが良いだろうな。あの連中や蒙古の連中もいる。何にせよ、予測で行動したら若君の思うつぼ。こっちも臨機応変に対応するということだ。」
「さすが石川様。」
明智左馬助秀満は感嘆するしかなかった。
ただの忍び、ただの天下無双の豪傑ではない・・・智謀も兼ね備えておられる。
「私としてはだな・・・」
慌てて私も介入しようと試みたが、
「殿は将軍として大和に政務の中心を置くことだけ考えればいいから!!」
清興の強い口調に尻込みするしかなかった。辛いものだ。
「あなた。ちょっといいかな?」
そこに朋美がやってくる。
「ととォ~!!」
その後ろから朋大が這い這いしながらやって来る。
「ちょっとこれから茶屋っ娘。の新曲の打ち合わせに入るから朋大をお願いね。」
「わかりました。」
私は朋大を抱っこする。
「ととォ~♪」
嬉しそうな涎まみれの顔が可愛い。
朋大を抱っこしながら本丸御殿の茶室へと向かう。
その途中でなずなの部屋に立ち寄った。
「殿・・・なかなか大変でございますわ。」
なずなはお腹をさすっていた。
そう彼女のお腹の中には私の子がいるのだ。
不貞・・・不貞かもしれないが・・・私の中の田村麻呂さんのせいなのだ。
茶室に入ると朋大はおもちゃで遊び出す。
岳人が幼少期に遊んでいた物だ。
大切に保管しておいて良かったと思うが・・・
岳人・・・何をしようと考えているのだ?
もう以前のような普通の親子に戻れないのか・・・
先程の家臣団たちの評定を聞いてしまったせいもあるだろう・・・
私は急激に寂しさが募ってくるのであった。
そして朋大を抱いて天守閣へと上がっていく。
多聞山城の城下町、古の都平城京・・・南都と謳われる町並みが眩しく見えた。
だが・・・使命として・・・この南都から平和というものを日ノ本中に発信し続けてやるさ・・・
「ととォ~!!」
そんな私の心意義を感じ取ったか、朋大が力強い声を上げるのだった。
その頃、越後国春日山城。
「ふう・・・これで全ての段取りが済みましたな。」
上杉家家臣直江景綱が笑みを浮かべながら声を上げる。
「うむ、雪解けを待って南進するだけじゃ・・・大輔殿とひと戦するのが楽しみでならぬ。」
上杉輝虎はそう言うと大広間を出ていった。
「ワシも山田と戦ってみとうと思っておったわ。」
「冥途の土産にもってこいじゃな、ワシらにとってはな。ワハハハ!!」
小島弥太郎と柿崎景家は顔を見合わせると笑い出す。
そんな家臣団を尻目に上杉輝虎は懐から一つの書状を取り出した。
何を考えている・・・あの若造め・・・
それを破り捨てると小姓を呼んで蝋燭の灯で燃やさせるのだった。
燃えていく書状の中に山田岳人と書かれているのを見た小姓は驚きを隠せなかった。
小姓の名は安田弥九郎。後の上杉家家臣安田能元である。
「弥九郎、いかがしたか?」
輝虎の養子である長尾顕景が不審に思い声をかけてきた。
この顕景こそ後の上杉景勝である。
「・・・」
その顕景の側に控えている小姓が鋭い視線を弥九郎に投げかけている。
樋口与六。後の直江兼続であるが、その佇まいは齢十とは思えないものであり、気圧されぬようにと弥九郎も負けずと睨み返すのだった。
上杉輝虎は着々と動き出す準備を整えている。
この1571年に待ち構えている歴史的な戦いの為に・・・
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三歩先行くサンタさん ~トレジャーハンターは幼女にごまをする~
杵築しゅん
ファンタジー
戦争で父を亡くしたサンタナリア2歳は、母や兄と一緒に父の家から追い出され、母の実家であるファイト子爵家に身を寄せる。でも、そこも安住の地ではなかった。
3歳の職業選別で【過去】という奇怪な職業を授かったサンタナリアは、失われた超古代高度文明紀に生きた守護霊である魔法使いの能力を受け継ぐ。
家族には内緒で魔法の練習をし、古代遺跡でトレジャーハンターとして活躍することを夢見る。
そして、新たな家門を興し母と兄を養うと決心し奮闘する。
こっそり古代遺跡に潜っては、ピンチになったトレジャーハンターを助けるサンタさん。
身分差も授かった能力の偏見も投げ飛ばし、今日も元気に三歩先を行く。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる