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第215話:慕情と・・・
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1571年2月、美濃国稲葉山城。
薄く白く染まった雪化粧、灰色の重い空が広がっている。
城内の練兵所ではダルハンたちの指導の下、兵たちが過酷な鍛錬を繰り返していた。
「ダルハン、どんな感じ?」
「使えそうな者、厳しい者が半々ぐらいに思えます。」
「十分だよ。戦の時期には仕上がりそうだね。」
ダルハンにそう言うと岳人は城内の工場に入っていった。
「官兵衛。出来上がりそうかい?」
岳人は官兵衛に声をかける。
「どうあがいても一台が限界。稼働実験で破損する恐れもあります。」
官兵衛は鉄砲鍛冶たちが製造している兵器を切なげに見つめた。
幾つもの銃身を回転させて連射する鉄砲・・・これが大量生産されれば戦が変わる。
岳人様はどこまで・・・?
「ミトラィユーズ砲・・・この時代じゃ無理っぽいけれど。あったら面白いと思ったんだ。」
楽しそうな岳人。
この戦国の世にカトリング砲を導入しようと考えていたのだ。
パーツの強度など安定面、射撃担当人員の安全面などの不安要素は多かったが、歩兵や騎馬主体の戦国時代では役に立つだろうと踏んでいた。
「やはり山田岳人で間違いはなかったな。」
岳人と官兵衛の姿を見つめながら赤龍が言う。
「様々な者を試したものだ。三好長慶・・・あの男は度量も広く、先見の明があった。しかし心が余りにも脆かった。残念であったな。」
青彪は三好家全盛期を築き上げた男を思い出していた。
「そして足利義輝。武勇と軍才には恵まれていたが、日ノ本をまとめるだけの度量がなかった。あの時、助けてやったのが我らということを知らず・・・復讐にだけ駆られた挙句、山田大輔の傘下とはな。」
緑霊は苦笑いしながら空を見上げている。
永禄の変で義輝を救った七人の男。赤龍、青彪、緑霊、黄扤、白虎、黒炎、紫恩であったのだ。
「何をしでかすか分からん。それでいて嘘はつかない。ただ乱世を憎んだ果心居士と乱世を満喫している山田岳人・・・我らにとってどちらが役に立つかは明白。」
白虎は刀を抜くとその刀身を陽光に掲げた。
出来れば連れて行きたい者たちよ・・・
弟子であった芳野一馬、平尾純忠、八滝源之進、小原元規の姿が脳裏に浮かんでいた。
その磨き上げた武・・・私が望んだ以上の武を得たであろうな。
我らが宿願と別すれば、その武を味わってみたい気もするがな。
「本当の筋道が見えてきたということに感謝せねばな。山田岳人に・・・。俺もいい加減に反魂転身の術を使い過ぎては、明国を前にくたばってしまうぞ。」
黄扤はそう言うとパイプで気持ちよさそうに煙を吸い込んでいた。
「吸い過ぎに注意しろと言っておるだろう。」
青彪がそれを見て怪訝そうな表情で注意する。」
「思えば、色々な者の魂が入り込んでいるんでね・・・こうでもしねえと精神が持たねえのよ。」
煙で輪を作る黄扤。
この輪っかが雲にでもなっちまったらさぞかし気持ちいいだろうねえ・・・
その脳裏に浮かんでいるのは・・・
「・・・貴様ァ・・・」
無念の表情を浮かべて倒れていく毛利隆元。
「ぐッ・・・だ・・・だが・・・や・・・やらせはせん・・・」
吐血しながら谷底に落ちていく上泉伊勢守信綱。
「ひ・・・卑劣な・・・き・・・貴様ら・・・」
赤龍、青彪、緑霊、白虎に次々と斬られて崩れ落ちていく神後伊豆守宗治。
「ひいィィィ!?」
絶叫しながら真っ二つにされた斎藤龍興。
「わ・・・わかった・・・何でもする・・・何でも・・・ぐへッ!?」
首を捻じ曲げられ絶命する三村元親。
正気を保つのも大変なんだけどな・・・オマエらにはわからんだろうが・・・
黄扤はツガルのパイプを懐にしまうと地べたにごろりと寝転んだ。
「紫恩が死に、灰月と黒炎が裏切り・・・苦難の道のりではあったが・・・この先は誰一人とて失わずに往きたいものだ。」
橙騎は黄扤の隣に座り込むと穏やかな表情を見せる。
「いや・・・これからは日ノ本の命運を決める戦の日々が続く。甘くはない。我らに匹敵する者達がおるだろう。」
黄扤は目を閉じると静かな口調で言うのだった。
「・・・」
赤龍の脳裏には、義輝、五右衛門、清興、六兵衛、義成といった山田家の家臣団の姿が浮かんでいた。
「わかっている。例えこの中の誰かが倒れても・・・その屍を越えて進んでいく。」
緑霊は刀を抜くと空を切り裂くかのように鋭く振るった。
その重厚なプレッシャーに周囲の空気が歪んでいく。
「あの御方が望んだ中華の為に・・・」
赤龍たち六人はそれぞれが刀を抜くと天に掲げていた。
厨二臭いなあ・・・赤龍さんたちは・・・クスクス・・・
まあ、私もそのまんまなんだけどね・・・
岳人は遠目にそれを眺めていた。
「ねえ・・・どう思う?」
「相変わらず温い連中だ・・・笑止とでも言いましょう。」
岳人の背後に気配なく現れた男たち。
ダルハンは静かに彼らを睨みつけていた。
「アンタ、俺たちの気配に気づいていたって凄いんじゃね。」
「私はお前たちが嫌いだ。」
そう言い残すと立ち去っていくダルハン。
「でも赤龍さんたちとは仲間なんですよね? 水冥さん。」
「志は共にしてはいるがな。出来れば日ノ本の者など頼りたくはない。」
「へえー・・・なるほどね。」
「だが、アンタと出会って考えが変わった。」
男たちの中のリーダー格の男はそう言うと岳人に対し片膝をついて頭を下げる。
いいじゃん。戦国時代に多国籍軍で日ノ本を蹂躙。そのまま・・・ってね。
岳人は心地よさそうな顔を見せるのだった。
その頃、伊賀国内の隠れ里。
山中ということで雪が降り積もっていた。
人が住んでいる気配が感じられないが、一軒の家だけ煙が出ている。
「よしよし・・・いい子だね・・・」
その一軒の家の中、みずはは赤子に乳を与えていた。
「みずは・・・」
かつては共に岳人に仕えていたれんかがその光景を見つめている。
「そうよ・・・この子は若君の御子・・・この花凛はね。」
「良い名前ね・・・」
そう言うとれんかは家を出て行こうとする。
「れんか・・・わたしを捕らえないの?」
「捕らえないわ。ただ・・・もう二度と若君に近づかない方がいいということだけ・・・それだけ伝えにきたのよ・・・」
みずはに対し、れんかはそう言うも肩が小刻みに震えていた。
「れんか・・・」
「ゴメンね・・みずはの気持ちを考えるとこんなこと言いたくなかった。でもね、これが石川様からの言伝なの。」
「れ・・・んか・・・」
「あんなに仲が良かった殿と若君が、言い換えれば美佳様や御前様と若君が戦うということに・・・そんなの嫌なの!!」
れんかはひざまずくと崩れ落ちるように泣き出した。
それを見て茫然となるみずは。
「・・・」
そのみずはが隠れ住んでいる家を小高い丘から見下ろしている五右衛門の姿。
黒田官兵衛考高からの頼みでみずは親子を伊賀の隠れ里に匿っていた。
その場所を知っているのは五右衛門とれんかだけである。
力で・・・武で心根まではどうこうはできない・・・俺は・・・俺は・・・
俺は若君を斬れるのか・・・いずれは斬るしかないのか・・・
五右衛門のその心は迷い揺らいでいたのであった。
薄く白く染まった雪化粧、灰色の重い空が広がっている。
城内の練兵所ではダルハンたちの指導の下、兵たちが過酷な鍛錬を繰り返していた。
「ダルハン、どんな感じ?」
「使えそうな者、厳しい者が半々ぐらいに思えます。」
「十分だよ。戦の時期には仕上がりそうだね。」
ダルハンにそう言うと岳人は城内の工場に入っていった。
「官兵衛。出来上がりそうかい?」
岳人は官兵衛に声をかける。
「どうあがいても一台が限界。稼働実験で破損する恐れもあります。」
官兵衛は鉄砲鍛冶たちが製造している兵器を切なげに見つめた。
幾つもの銃身を回転させて連射する鉄砲・・・これが大量生産されれば戦が変わる。
岳人様はどこまで・・・?
「ミトラィユーズ砲・・・この時代じゃ無理っぽいけれど。あったら面白いと思ったんだ。」
楽しそうな岳人。
この戦国の世にカトリング砲を導入しようと考えていたのだ。
パーツの強度など安定面、射撃担当人員の安全面などの不安要素は多かったが、歩兵や騎馬主体の戦国時代では役に立つだろうと踏んでいた。
「やはり山田岳人で間違いはなかったな。」
岳人と官兵衛の姿を見つめながら赤龍が言う。
「様々な者を試したものだ。三好長慶・・・あの男は度量も広く、先見の明があった。しかし心が余りにも脆かった。残念であったな。」
青彪は三好家全盛期を築き上げた男を思い出していた。
「そして足利義輝。武勇と軍才には恵まれていたが、日ノ本をまとめるだけの度量がなかった。あの時、助けてやったのが我らということを知らず・・・復讐にだけ駆られた挙句、山田大輔の傘下とはな。」
緑霊は苦笑いしながら空を見上げている。
永禄の変で義輝を救った七人の男。赤龍、青彪、緑霊、黄扤、白虎、黒炎、紫恩であったのだ。
「何をしでかすか分からん。それでいて嘘はつかない。ただ乱世を憎んだ果心居士と乱世を満喫している山田岳人・・・我らにとってどちらが役に立つかは明白。」
白虎は刀を抜くとその刀身を陽光に掲げた。
出来れば連れて行きたい者たちよ・・・
弟子であった芳野一馬、平尾純忠、八滝源之進、小原元規の姿が脳裏に浮かんでいた。
その磨き上げた武・・・私が望んだ以上の武を得たであろうな。
我らが宿願と別すれば、その武を味わってみたい気もするがな。
「本当の筋道が見えてきたということに感謝せねばな。山田岳人に・・・。俺もいい加減に反魂転身の術を使い過ぎては、明国を前にくたばってしまうぞ。」
黄扤はそう言うとパイプで気持ちよさそうに煙を吸い込んでいた。
「吸い過ぎに注意しろと言っておるだろう。」
青彪がそれを見て怪訝そうな表情で注意する。」
「思えば、色々な者の魂が入り込んでいるんでね・・・こうでもしねえと精神が持たねえのよ。」
煙で輪を作る黄扤。
この輪っかが雲にでもなっちまったらさぞかし気持ちいいだろうねえ・・・
その脳裏に浮かんでいるのは・・・
「・・・貴様ァ・・・」
無念の表情を浮かべて倒れていく毛利隆元。
「ぐッ・・・だ・・・だが・・・や・・・やらせはせん・・・」
吐血しながら谷底に落ちていく上泉伊勢守信綱。
「ひ・・・卑劣な・・・き・・・貴様ら・・・」
赤龍、青彪、緑霊、白虎に次々と斬られて崩れ落ちていく神後伊豆守宗治。
「ひいィィィ!?」
絶叫しながら真っ二つにされた斎藤龍興。
「わ・・・わかった・・・何でもする・・・何でも・・・ぐへッ!?」
首を捻じ曲げられ絶命する三村元親。
正気を保つのも大変なんだけどな・・・オマエらにはわからんだろうが・・・
黄扤はツガルのパイプを懐にしまうと地べたにごろりと寝転んだ。
「紫恩が死に、灰月と黒炎が裏切り・・・苦難の道のりではあったが・・・この先は誰一人とて失わずに往きたいものだ。」
橙騎は黄扤の隣に座り込むと穏やかな表情を見せる。
「いや・・・これからは日ノ本の命運を決める戦の日々が続く。甘くはない。我らに匹敵する者達がおるだろう。」
黄扤は目を閉じると静かな口調で言うのだった。
「・・・」
赤龍の脳裏には、義輝、五右衛門、清興、六兵衛、義成といった山田家の家臣団の姿が浮かんでいた。
「わかっている。例えこの中の誰かが倒れても・・・その屍を越えて進んでいく。」
緑霊は刀を抜くと空を切り裂くかのように鋭く振るった。
その重厚なプレッシャーに周囲の空気が歪んでいく。
「あの御方が望んだ中華の為に・・・」
赤龍たち六人はそれぞれが刀を抜くと天に掲げていた。
厨二臭いなあ・・・赤龍さんたちは・・・クスクス・・・
まあ、私もそのまんまなんだけどね・・・
岳人は遠目にそれを眺めていた。
「ねえ・・・どう思う?」
「相変わらず温い連中だ・・・笑止とでも言いましょう。」
岳人の背後に気配なく現れた男たち。
ダルハンは静かに彼らを睨みつけていた。
「アンタ、俺たちの気配に気づいていたって凄いんじゃね。」
「私はお前たちが嫌いだ。」
そう言い残すと立ち去っていくダルハン。
「でも赤龍さんたちとは仲間なんですよね? 水冥さん。」
「志は共にしてはいるがな。出来れば日ノ本の者など頼りたくはない。」
「へえー・・・なるほどね。」
「だが、アンタと出会って考えが変わった。」
男たちの中のリーダー格の男はそう言うと岳人に対し片膝をついて頭を下げる。
いいじゃん。戦国時代に多国籍軍で日ノ本を蹂躙。そのまま・・・ってね。
岳人は心地よさそうな顔を見せるのだった。
その頃、伊賀国内の隠れ里。
山中ということで雪が降り積もっていた。
人が住んでいる気配が感じられないが、一軒の家だけ煙が出ている。
「よしよし・・・いい子だね・・・」
その一軒の家の中、みずはは赤子に乳を与えていた。
「みずは・・・」
かつては共に岳人に仕えていたれんかがその光景を見つめている。
「そうよ・・・この子は若君の御子・・・この花凛はね。」
「良い名前ね・・・」
そう言うとれんかは家を出て行こうとする。
「れんか・・・わたしを捕らえないの?」
「捕らえないわ。ただ・・・もう二度と若君に近づかない方がいいということだけ・・・それだけ伝えにきたのよ・・・」
みずはに対し、れんかはそう言うも肩が小刻みに震えていた。
「れんか・・・」
「ゴメンね・・みずはの気持ちを考えるとこんなこと言いたくなかった。でもね、これが石川様からの言伝なの。」
「れ・・・んか・・・」
「あんなに仲が良かった殿と若君が、言い換えれば美佳様や御前様と若君が戦うということに・・・そんなの嫌なの!!」
れんかはひざまずくと崩れ落ちるように泣き出した。
それを見て茫然となるみずは。
「・・・」
そのみずはが隠れ住んでいる家を小高い丘から見下ろしている五右衛門の姿。
黒田官兵衛考高からの頼みでみずは親子を伊賀の隠れ里に匿っていた。
その場所を知っているのは五右衛門とれんかだけである。
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