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第222話:第二次桶狭間の戦い(1)
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1571年5月15日の巳の刻。
桶狭間の砦は既に臨戦態勢に入っていた。
「あれが上杉の軍勢か・・・」
砦の物見櫓に立つ秀吉からは上杉輝虎率いる大軍がよく見えていた。
「木下様・・・いや・・・藤吉郎殿、どのような感じでございまするか?」
下からの六兵衛の声に
「溢れんばかりの人馬じゃ・・・眺めていて逆に心地良いぞ。」
秀吉の返答である。
不思議と恐怖は感じられん。むしろどこまで戦えるかじゃ。
そんな秀吉の姿が六兵衛には頼もしく見えていた。
「やはり総大将はこうでなくてはのう!!」
「おうよ!!」
秀吉からも六兵衛は頼もしい存在であった。
この男といると不思議と負ける気がしないとさえ感じられるものだと。
上杉軍は幾重にも張り巡らされた柵を前に陣を敷いた。
総勢五万五千の兵を三つに分けて展開している。
その中央の上杉輝虎は桶狭間の砦を見ると大きく嘆息するしかなかった。
「大したものじゃ・・・。」
砦を築いた木下藤吉郎秀吉という男の才にである。
「しばらくは童心にでも帰って睨めっこでもしますかな?」
上杉軍の右翼を担う直江景綱がうそぶく。
実に隙がない・・・そしてどのような罠が張り巡らされているか・・・
「さすがの景綱殿も難儀だと思われるようじゃな。ワシもここまでとは思うてなかったわ。」
同じく右翼を担う柿崎景家も舌を巻いていた。
迂闊に攻めればこの兵力差を五分に持ちこまれる展開が待ち受けているやもしれぬ。
歴戦の猛将たちはこの戦場に漂うかすかな違和感を無意識に感じ取っていたのである。
上杉輝虎もまずは静観して出方を伺うことを脳裏に描いていた。
しかし、それを快く思わぬ者たちがいた。
先行して三河を攻め落とし、尾張への侵攻を進めていた本庄繁長である。
「どう思う?」
繁長は傍らの北条景広に声をかける。
「動きとうても動けないように見えまするな。」
2人の視線の先には上杉輝虎率いる本隊の姿。
「躊躇している間に山田が次々と援軍を送り込んで来れば我らが不利となろう。」
繁長の言葉に景広はうなずくが、
「ここで我らが先走る必要もありますまい。」
「だが口火を切らねば戦は始まらぬ!!」
ここまで連戦連勝・・・本庄繁長殿の勢いは確かに凄まじいものがある。
だが、それ以上にこの戦場には何かが・・・
北条景広の懸念をよそに
「進め!!」
上杉軍の左翼を担う本庄繁長率いる一万五千の軍勢は砦へと進軍を始めたのである。
ワシにも感じられるわ。この違和感・・・しかしここで足止めされてどうする?
それはすぐさま中央の上杉輝虎、右翼の直江景綱たちにも伝わった。
「弥次郎・・・まだ早い・・・チッ・・・」
上杉輝虎は苦虫を噛み締めたかのような表情で舌打ちをする。
「連戦連勝で増長しおったか・・・」
直江景綱も苦々しい顔で天を仰ぐしかなかった。
左翼の上杉軍の先行する部隊が柵を次々と壊していく。
そのときだった。
「ぐわ!?」「ぎゃぱ!?」
柵を壊すと同時に地面から鋭い杭が発射され、次々と上杉軍の兵が倒れていく。
「やはり罠か・・・」
一旦、兵を退かせた本庄繁長は鋭い視線を桶狭間の砦に向ける。
「ただの猛将ではないな。勢いだけでなく退くことも迅速。本庄繁長は若くして名将だな。」
その手際の良い用兵に秀吉は舌を巻いた。
「だが想定済みでござろう?」
「いかにも。」
六兵衛の言葉に秀吉は答えるとニヤリと笑う。
「鉄砲対策が功を奏したということだ。」
すぐに本庄繁長は矢盾、竹束を用いて守りを固めながら柵を破壊していく。
「対応が速い・・・ならば・・・」
秀吉の命で五門の大砲が既に準備されていた。
「撃てィ!!」
轟音と共に発射された弾丸は先行する部隊と本庄繁長の本隊を寸断していく。
「ぐわああああ!?」「なんじゃこれはァァァ!?」
次々と吹っ飛ばされていく仲間たちを見て恐れおののく上杉軍の兵たち。
「あれが大砲か・・・聞きしに勝る威力・・・殿が駿河攻めをためらった理由がよくわかる。」
茫然となる北条景広だが、
「いずれ弾が尽きる。うまくやられているように見せれば良い。調子に乗って撃ちまくってくれれば殿の本隊が楽に攻めることができる。」
本庄繁長だけは冷静沈着に戦況を見極めていた。
しかし、その時だった。
「ウオォォォォ!!」
雄叫びと共に本庄繁長の本陣めがけて一隊が突撃してくる。
「山田・・・だとォ!?」
思わず狼狽した繁長に1人の騎馬武者が迫る。
「殿を守れ・・・ギャ!?」
繁長を守ろうとした本庄家家臣は一瞬で顔面を潰されて吹っ飛んでいく。
「鉄球かァ!!」
続けて騎馬武者が投げてきた鉄球を紙一重で躱す繁長であったが、
「ぐあッ!?」
その顔面に騎馬武者の蹴りが入ってしまう。
「とどめだァ!!」
更に騎馬武者は刀を抜くと馬から飛び降りて繁長に襲い掛かる。
完全に隙を突かれた・・・
激痛と動揺で身体が動かない本庄繁長。
しかし・・・
「これはこれは・・・小原殿でしたかな?」
北条景広がその一撃を防いでいた。
「さすが・・・北条景広殿。」
その騎馬武者は山田義輝の家臣小原元規であった。
「クソがあッ・・・弥五郎・・・こやつはワシがやるゥゥ!!」
繁長は立ち上がると槍を手にした。
そしてそのまま鋭い踏み込みと共に次々と神速の技を放つ。
「くッ・・・やりますね・・・」
元規は刀でかろうじて弾きながら徐々に距離をとっていく。
そして再び腰につけていた鉄球を投げつけた。
「これが流星鎚なるものか・・・」
北条景広が繁長の前に立ちふさがり刀で防ぐ。
「何という威力だ・・・」
しかし流星鎚の一撃でその刀身が砕け散ってしまう。
その隙に再び馬上の人となった元規は自らの部隊と共に退却していくのだった。
「ふうう・・・・強い・・・強いではないかァァァ!! 心が躍るぞォ!! あの者と再び相対できると考えればな!! 次はあの技は通じんぞ・・・ワハハハ!!」
本庄繁長は興奮していた。
久しぶりにギリギリの命のやり取りができたこと、そして生きながらえた満足感である。
・・・小原元規がここまで強いとは・・・繁長殿とほぼ互角に渡り合うとはな・・・
北条景広は折れた刀を投げ棄てると天を仰いだ。
その頃、退却している元規であったが・・・
「・・・」
両腕から血が滴り落ちていた。
「元規様、大丈夫でございますか?」
家来の1人が声をかける。
「大丈夫だ。」
元規は笑みを浮かべていたが・・・
あの本庄繁長の槍の手並みは前田利家殿や慎之介に勝るとも劣らない・・・
防いだつもりが圧で手傷を負わされるとは・・・
そしてその表情が一変した。
義輝様・・・私も鬼になりましょう。そうせねば勝てぬ相手と巡りあえましたが故に・・・
こうして初日の戦いは全体的に大きな動きもなく終わったのであった。
夜襲に備える上杉軍。
織田、山田、北畠の連合軍は三万五千ではあるが、様々な奇策を用いるだろうと厳重に警戒を続けていた。
しかし、上杉軍右翼の須田満親の陣にて
「ぐあッ?」
突然、暗闇から次々と放たれる矢の嵐に次々と兵が倒れていく。
「夜襲か!!」
須田満親はすぐさま槍を手にする。
兵たちは夜襲にすぐさま対応するも、織田の兵たちはすぐに引き上げていく。
「追え!!」
すぐさま須田満親は手勢五百を率いて追撃していく。
そのことは右翼の大将である柿崎景家・直江景綱にも伝わったが、
「すぐに兵を退かせるのじゃ!! この暗闇と地の利じゃ!!」
直江景綱が叫ぶ。
その命を受けて山浦国清が手勢五百を率いて須田満親を追いかけていく。
姑息な手を使いおる・・・
山浦国清は苛立ちながらも手勢を率いて夜の闇を駆け抜けていく。
しばらくすると
「うわああ!!」
前方から悲鳴に似た叫び声を上げながら逃げてくる兵たちの姿。
「須田の兵ではないか!!」
「山浦国清様、お逃げくだされィ・・・ぐえッ?」
矢で首を貫かれ、断末魔を上げた兵の姿に思わず怯む国清。
「なんという強兵共よ・・・」
暗闇の中、次々と倒されていく自らの手勢の姿と敵兵の強さに思わず馬首を転じた国清。
しかし、そこに1人の敵兵が飛びかかってくる。
「舐めるな・・・雑兵がァァァ!!」
その一撃を槍で弾き、そのまま鋭い突きを放つもその兵は鼻先で躱してしまう。
「なんだと・・・ぐ・・・」
その瞬間、何者かに当て身を喰らわされ国清は落馬するのだった。
少しして次々と上杉軍の援軍が到着するも須田満親、山浦国清共に乱戦の中で行方知れずとなっていた。
「このわずかな間に・・・」
その報を聞いた輝虎は天を仰いで嘆息するのだった。
やはりこの戦いは甘くはないな・・・
桶狭間の砦は既に臨戦態勢に入っていた。
「あれが上杉の軍勢か・・・」
砦の物見櫓に立つ秀吉からは上杉輝虎率いる大軍がよく見えていた。
「木下様・・・いや・・・藤吉郎殿、どのような感じでございまするか?」
下からの六兵衛の声に
「溢れんばかりの人馬じゃ・・・眺めていて逆に心地良いぞ。」
秀吉の返答である。
不思議と恐怖は感じられん。むしろどこまで戦えるかじゃ。
そんな秀吉の姿が六兵衛には頼もしく見えていた。
「やはり総大将はこうでなくてはのう!!」
「おうよ!!」
秀吉からも六兵衛は頼もしい存在であった。
この男といると不思議と負ける気がしないとさえ感じられるものだと。
上杉軍は幾重にも張り巡らされた柵を前に陣を敷いた。
総勢五万五千の兵を三つに分けて展開している。
その中央の上杉輝虎は桶狭間の砦を見ると大きく嘆息するしかなかった。
「大したものじゃ・・・。」
砦を築いた木下藤吉郎秀吉という男の才にである。
「しばらくは童心にでも帰って睨めっこでもしますかな?」
上杉軍の右翼を担う直江景綱がうそぶく。
実に隙がない・・・そしてどのような罠が張り巡らされているか・・・
「さすがの景綱殿も難儀だと思われるようじゃな。ワシもここまでとは思うてなかったわ。」
同じく右翼を担う柿崎景家も舌を巻いていた。
迂闊に攻めればこの兵力差を五分に持ちこまれる展開が待ち受けているやもしれぬ。
歴戦の猛将たちはこの戦場に漂うかすかな違和感を無意識に感じ取っていたのである。
上杉輝虎もまずは静観して出方を伺うことを脳裏に描いていた。
しかし、それを快く思わぬ者たちがいた。
先行して三河を攻め落とし、尾張への侵攻を進めていた本庄繁長である。
「どう思う?」
繁長は傍らの北条景広に声をかける。
「動きとうても動けないように見えまするな。」
2人の視線の先には上杉輝虎率いる本隊の姿。
「躊躇している間に山田が次々と援軍を送り込んで来れば我らが不利となろう。」
繁長の言葉に景広はうなずくが、
「ここで我らが先走る必要もありますまい。」
「だが口火を切らねば戦は始まらぬ!!」
ここまで連戦連勝・・・本庄繁長殿の勢いは確かに凄まじいものがある。
だが、それ以上にこの戦場には何かが・・・
北条景広の懸念をよそに
「進め!!」
上杉軍の左翼を担う本庄繁長率いる一万五千の軍勢は砦へと進軍を始めたのである。
ワシにも感じられるわ。この違和感・・・しかしここで足止めされてどうする?
それはすぐさま中央の上杉輝虎、右翼の直江景綱たちにも伝わった。
「弥次郎・・・まだ早い・・・チッ・・・」
上杉輝虎は苦虫を噛み締めたかのような表情で舌打ちをする。
「連戦連勝で増長しおったか・・・」
直江景綱も苦々しい顔で天を仰ぐしかなかった。
左翼の上杉軍の先行する部隊が柵を次々と壊していく。
そのときだった。
「ぐわ!?」「ぎゃぱ!?」
柵を壊すと同時に地面から鋭い杭が発射され、次々と上杉軍の兵が倒れていく。
「やはり罠か・・・」
一旦、兵を退かせた本庄繁長は鋭い視線を桶狭間の砦に向ける。
「ただの猛将ではないな。勢いだけでなく退くことも迅速。本庄繁長は若くして名将だな。」
その手際の良い用兵に秀吉は舌を巻いた。
「だが想定済みでござろう?」
「いかにも。」
六兵衛の言葉に秀吉は答えるとニヤリと笑う。
「鉄砲対策が功を奏したということだ。」
すぐに本庄繁長は矢盾、竹束を用いて守りを固めながら柵を破壊していく。
「対応が速い・・・ならば・・・」
秀吉の命で五門の大砲が既に準備されていた。
「撃てィ!!」
轟音と共に発射された弾丸は先行する部隊と本庄繁長の本隊を寸断していく。
「ぐわああああ!?」「なんじゃこれはァァァ!?」
次々と吹っ飛ばされていく仲間たちを見て恐れおののく上杉軍の兵たち。
「あれが大砲か・・・聞きしに勝る威力・・・殿が駿河攻めをためらった理由がよくわかる。」
茫然となる北条景広だが、
「いずれ弾が尽きる。うまくやられているように見せれば良い。調子に乗って撃ちまくってくれれば殿の本隊が楽に攻めることができる。」
本庄繁長だけは冷静沈着に戦況を見極めていた。
しかし、その時だった。
「ウオォォォォ!!」
雄叫びと共に本庄繁長の本陣めがけて一隊が突撃してくる。
「山田・・・だとォ!?」
思わず狼狽した繁長に1人の騎馬武者が迫る。
「殿を守れ・・・ギャ!?」
繁長を守ろうとした本庄家家臣は一瞬で顔面を潰されて吹っ飛んでいく。
「鉄球かァ!!」
続けて騎馬武者が投げてきた鉄球を紙一重で躱す繁長であったが、
「ぐあッ!?」
その顔面に騎馬武者の蹴りが入ってしまう。
「とどめだァ!!」
更に騎馬武者は刀を抜くと馬から飛び降りて繁長に襲い掛かる。
完全に隙を突かれた・・・
激痛と動揺で身体が動かない本庄繁長。
しかし・・・
「これはこれは・・・小原殿でしたかな?」
北条景広がその一撃を防いでいた。
「さすが・・・北条景広殿。」
その騎馬武者は山田義輝の家臣小原元規であった。
「クソがあッ・・・弥五郎・・・こやつはワシがやるゥゥ!!」
繁長は立ち上がると槍を手にした。
そしてそのまま鋭い踏み込みと共に次々と神速の技を放つ。
「くッ・・・やりますね・・・」
元規は刀でかろうじて弾きながら徐々に距離をとっていく。
そして再び腰につけていた鉄球を投げつけた。
「これが流星鎚なるものか・・・」
北条景広が繁長の前に立ちふさがり刀で防ぐ。
「何という威力だ・・・」
しかし流星鎚の一撃でその刀身が砕け散ってしまう。
その隙に再び馬上の人となった元規は自らの部隊と共に退却していくのだった。
「ふうう・・・・強い・・・強いではないかァァァ!! 心が躍るぞォ!! あの者と再び相対できると考えればな!! 次はあの技は通じんぞ・・・ワハハハ!!」
本庄繁長は興奮していた。
久しぶりにギリギリの命のやり取りができたこと、そして生きながらえた満足感である。
・・・小原元規がここまで強いとは・・・繁長殿とほぼ互角に渡り合うとはな・・・
北条景広は折れた刀を投げ棄てると天を仰いだ。
その頃、退却している元規であったが・・・
「・・・」
両腕から血が滴り落ちていた。
「元規様、大丈夫でございますか?」
家来の1人が声をかける。
「大丈夫だ。」
元規は笑みを浮かべていたが・・・
あの本庄繁長の槍の手並みは前田利家殿や慎之介に勝るとも劣らない・・・
防いだつもりが圧で手傷を負わされるとは・・・
そしてその表情が一変した。
義輝様・・・私も鬼になりましょう。そうせねば勝てぬ相手と巡りあえましたが故に・・・
こうして初日の戦いは全体的に大きな動きもなく終わったのであった。
夜襲に備える上杉軍。
織田、山田、北畠の連合軍は三万五千ではあるが、様々な奇策を用いるだろうと厳重に警戒を続けていた。
しかし、上杉軍右翼の須田満親の陣にて
「ぐあッ?」
突然、暗闇から次々と放たれる矢の嵐に次々と兵が倒れていく。
「夜襲か!!」
須田満親はすぐさま槍を手にする。
兵たちは夜襲にすぐさま対応するも、織田の兵たちはすぐに引き上げていく。
「追え!!」
すぐさま須田満親は手勢五百を率いて追撃していく。
そのことは右翼の大将である柿崎景家・直江景綱にも伝わったが、
「すぐに兵を退かせるのじゃ!! この暗闇と地の利じゃ!!」
直江景綱が叫ぶ。
その命を受けて山浦国清が手勢五百を率いて須田満親を追いかけていく。
姑息な手を使いおる・・・
山浦国清は苛立ちながらも手勢を率いて夜の闇を駆け抜けていく。
しばらくすると
「うわああ!!」
前方から悲鳴に似た叫び声を上げながら逃げてくる兵たちの姿。
「須田の兵ではないか!!」
「山浦国清様、お逃げくだされィ・・・ぐえッ?」
矢で首を貫かれ、断末魔を上げた兵の姿に思わず怯む国清。
「なんという強兵共よ・・・」
暗闇の中、次々と倒されていく自らの手勢の姿と敵兵の強さに思わず馬首を転じた国清。
しかし、そこに1人の敵兵が飛びかかってくる。
「舐めるな・・・雑兵がァァァ!!」
その一撃を槍で弾き、そのまま鋭い突きを放つもその兵は鼻先で躱してしまう。
「なんだと・・・ぐ・・・」
その瞬間、何者かに当て身を喰らわされ国清は落馬するのだった。
少しして次々と上杉軍の援軍が到着するも須田満親、山浦国清共に乱戦の中で行方知れずとなっていた。
「このわずかな間に・・・」
その報を聞いた輝虎は天を仰いで嘆息するのだった。
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