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第231話:黒炎と天狗の中華漫遊記 後編
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明国広東地方最大の町広州。
黒炎と天狗は歩き続けて、やっとのことで辿り着いた。
「貴様・・・妖力が切れるとは何事だ!!」
「普通に無理、無理無理無理!!」
二人は口論を続けながら、町の中を歩いていた。
「妖力を取り戻すには何か力の出るモノをたらふく食べないと無理!!」
天狗は駄々をこねる。
「くッ・・・お・・・おお・・・あったぞ!!」
黒炎は不貞腐れながらも一軒の店の前に立つと喜びの声をあげる。
その店には『陽●酒家』という看板が立てられていた。
「もうツッコミませんぜ・・・」
「誰もそんなことは望んでおらぬ。」
「伏字のところは『泉』ではないんでしょうね?」
「いや・・・『泉』だが・・・何か?」
二人の間に沈黙が流れる。
そして、天狗はやはり口を開かざるを得なかった。
「『泉』はマズイでしょ。怒られる・・・ダメダメダメ、そのまんま使っちゃダメ!!」
そう叫んだ天狗は妖術で店の看板の文字を変えてしまった。
「妖戦酒家・・・なんか80年代後半から90年代のエロOVAみたいな名前になりやしたぜ!!」
「なんか触手料理とかありそうで嫌だなあ・・・」
興奮する天狗と嫌そうな黒炎。
そしてそのまま入店する。
「妖戦酒家へようこそ!!」
店員たちの非常に明るい接客に面食らう天狗。
待て・・・陽●酒家のはずが店員まで妖戦酒家って言ってるよね・・・
「蛇羮二つ。」
黒炎はまずひとつ目の品を注文した。
「お待たせしました。蛇羮です。」
目の前には美味しそうな中華スープ。
「美味い・・・これは元気が出ますな。」
「蛇の汁物と言えば、貴様に伝わるだろう。」
「ほう・・・」
そう言うと天狗は額の汗をぬぐった。
「どうした?」
「蛇とは知らず・・・でも、美味しいですぞ。」
天狗は蛇羮をあっという間に完食した。
「咕咾肉二人前。」
続いて黒炎が頼んだのは何やら色鮮やかな料理。
「野菜も肉らしき塊も輝いていますな・・・」
天狗はそれを一口食べると思わず飛び上がってしまう。
「美味い・・・これは凄いですぞ。日ノ本でも確実に受け入れられる味ですわ。」
「ああ・・・とにかくこの広東では食べられるものは何でも食べる。しかも美味しく食べるというわけだ。」
黒炎の説明に目を輝かせる天狗。
その時だった。
「なんだ!! お前らは・・・うわ!?」
店の厨房の中が騒がしい。
黒炎と天狗は互いにうなずくと店の厨房へと駆け込んでいく。
「ぐあああ・・・」
店の料理長が倒れており、その頭を踏みつけている1人の男がいた。
「うう・・・」
他の料理人たちも床に倒れており、それぞれに負傷していた。
「貴様・・・こっちがせっかく美味しい料理を食べているのに何をする!!」
黒炎が怒鳴りつける。
「・・・それは失礼したな。少し待ちたまえ。」
そう答えると料理長の頭を踏みつけていた男はそのまま料理を始めた。
その手並みはまるで神技の如くであり、黒炎も天狗も圧倒されてしまう。
米や色鮮やかな食材が男が鍋を振るう度に炎と共に美しい軌跡を描いているのだ。
「食らうが良い・・・炒飯だ・・・」
「貴様は・・・揚州の・・・」
料理長が言いかけるも、
「我に流儀などない・・・ただこの中華全土を料理によって支配する男・・・」
「まさか裏料理界・・・梁●泊・・・」
男と料理長のそんなやりとりを尻目に黒炎と天狗は炒飯を完食していた。
「アンタ・・・アンタの炒飯は神ってるってばさ!!」
天狗の言葉に男は若干照れていた。
「アンタではない。我が名は闇料理界芒碭山の1人・・・」
芒碭山・・・梁山泊ではなくて芒碭山・・・マジか・・・裏じゃなくて闇というのも・・・
男の名乗りの途中で料理長は呆れ顔をみせる。
「我が名は毒狼拳蛾●虫!!」
その名乗りを受けて思わずズッコケる天狗。
「待て待て待て・・・中●一番から闘将!!拉●男になっているし・・・しかも、蛾●虫って毒手の人じゃん・・・料理に毒はダメ。毒手で料理しちゃダメ!!」
「冗談だ・・・我が名は闇料理界の恐怖の帝王カユイだ。」
自分自身で恐怖の帝王って言っているし、ヤバイよ・・・絶対ヤバイ人だ・・・
名乗りを上げたカユイを見て震え上がる天狗。
「カユイ様、お待たせしました。」
そこに4つの人影が姿を現す。
「俺の名はエンセキ。」
「我が名はアキカン。」
「俺はスチ。」
「あたしはミイラ。」
4人の名乗りを受けて、天狗は無表情になった。
どうせ、某中華●番の五虎星のパクリキャラやん。しかも命名に苦労していたし・・・
「我らこそ、闇料理界の六大将軍!!」
待て待て待て・・・五虎星じゃなくて六大将軍って・・・ダメだ、相手が悪い、キン●ダムはダメだぞ。
いや、待て・・・五人なのに六大将軍・・・?
「おーい・・・なんでアンタが加わっている!?」
カユイたち五人と並んでドヤ顔でポーズを決める黒炎。
「黒炎、貴様が来ていると聞いてな・・・ここに来ると思っていたのだ。」
カユイは笑みを浮かべている。
「・・・6人揃うのはいつ以来か・・・闇料理界復権の時だな。」
エンセキはそう言うと黒炎と握手を交わす。
「さあ・・・やるか!!」
カユイの声と共に6人から禍々しいオーラがほとばしる。
この展開は・・・まさしく料理バトル。
正義の料理人たちが現れる胸熱な展開・・・あの頃の少年漫画の王道か・・・
天狗は目を輝かして、これからの展開を期待するが・・・
店内の灯りが消える中、6人は1つの鍋を囲んでいた。
「久しぶりだな、これこそ闇料理・・・」
「何を入れるのやら・・・」
「闇料理って・・・闇鍋かい!!」
天狗の絶叫が響き渡る中、闇料理界六大将軍は鍋に色々な物をぶち込んでいくのだった。
「・・・もうこのぐらいにしてくれ・・・」
私は天狗の話を遮ると頭を抱える。
「ここからなんですが・・・ここからが凄いんですって!!」
「ああ、鍋に入っていたモノがヤバ過ぎた。」
「その後で黒炎殿は一月程寝込まれたんですわ。」
「そりゃあな・・・あんなモノを矢継ぎ早に投入された鍋を食って無事な訳がないだろうが。ワハハハ!!」
盛り上がっている天狗と黒炎を放置して私は風呂から出た。
そして、着物を着て湯殿の外に出ると、
なんじゃい・・・この大量の・・・大量のブツは!?
湯殿の外には様々な怪しい食材が積まれていたのだ。
「目玉くれ、目玉・・・」
羅刹鳥の群れが口々につぶやきながら、調理器具を運んでくる。
「こ・・・怖い・・・」
私は思わず腰を抜かしてへたり込んでしまった。
「もう・・・私は何を見ても驚かないぞ・・・」
蒲生鶴千代は平然と湯殿の中へと入っていく。
「黒漆剣!!」
私が叫ぶと光と共に黒漆剣が飛んできた。
それを空中でキャッチすると私は天に掲げる。
「こうなりゃ日中妖怪大戦争だ!! 俺の友達カモン!!」
空間が裂けると次々と妖怪たちが姿を現す。
「ひいいいい!?」
「助けてくれィ・・・!!」
霊山寺の僧侶たちはその光景を目の当たりにすると逃げ惑うばかり。
「なんか湯殿の方が騒がしいですぞ・・・」
私の警護に来ていた慎之介がつぶやく。
「殿の戯れでしょう・・・放っておきましょう。」
同じく同行してくれていた竹中半兵衛重治は死んだ目で言いながらお茶を飲み干すのだった。
「ぎゃあああ!!」
「ぐりゃあああ!!」
羅刹鳥の群れと日本妖怪たちのバトルが続く中・・・
「・・・湯冷めしたな・・・もう1回入ろう・・・」
私も再び湯殿の中へと消えていくのだった。
こうして中華系の食材と調理器具を私は手に入れた。
これにより日本の食の歴史も改変されていくのである。
黒炎と天狗は歩き続けて、やっとのことで辿り着いた。
「貴様・・・妖力が切れるとは何事だ!!」
「普通に無理、無理無理無理!!」
二人は口論を続けながら、町の中を歩いていた。
「妖力を取り戻すには何か力の出るモノをたらふく食べないと無理!!」
天狗は駄々をこねる。
「くッ・・・お・・・おお・・・あったぞ!!」
黒炎は不貞腐れながらも一軒の店の前に立つと喜びの声をあげる。
その店には『陽●酒家』という看板が立てられていた。
「もうツッコミませんぜ・・・」
「誰もそんなことは望んでおらぬ。」
「伏字のところは『泉』ではないんでしょうね?」
「いや・・・『泉』だが・・・何か?」
二人の間に沈黙が流れる。
そして、天狗はやはり口を開かざるを得なかった。
「『泉』はマズイでしょ。怒られる・・・ダメダメダメ、そのまんま使っちゃダメ!!」
そう叫んだ天狗は妖術で店の看板の文字を変えてしまった。
「妖戦酒家・・・なんか80年代後半から90年代のエロOVAみたいな名前になりやしたぜ!!」
「なんか触手料理とかありそうで嫌だなあ・・・」
興奮する天狗と嫌そうな黒炎。
そしてそのまま入店する。
「妖戦酒家へようこそ!!」
店員たちの非常に明るい接客に面食らう天狗。
待て・・・陽●酒家のはずが店員まで妖戦酒家って言ってるよね・・・
「蛇羮二つ。」
黒炎はまずひとつ目の品を注文した。
「お待たせしました。蛇羮です。」
目の前には美味しそうな中華スープ。
「美味い・・・これは元気が出ますな。」
「蛇の汁物と言えば、貴様に伝わるだろう。」
「ほう・・・」
そう言うと天狗は額の汗をぬぐった。
「どうした?」
「蛇とは知らず・・・でも、美味しいですぞ。」
天狗は蛇羮をあっという間に完食した。
「咕咾肉二人前。」
続いて黒炎が頼んだのは何やら色鮮やかな料理。
「野菜も肉らしき塊も輝いていますな・・・」
天狗はそれを一口食べると思わず飛び上がってしまう。
「美味い・・・これは凄いですぞ。日ノ本でも確実に受け入れられる味ですわ。」
「ああ・・・とにかくこの広東では食べられるものは何でも食べる。しかも美味しく食べるというわけだ。」
黒炎の説明に目を輝かせる天狗。
その時だった。
「なんだ!! お前らは・・・うわ!?」
店の厨房の中が騒がしい。
黒炎と天狗は互いにうなずくと店の厨房へと駆け込んでいく。
「ぐあああ・・・」
店の料理長が倒れており、その頭を踏みつけている1人の男がいた。
「うう・・・」
他の料理人たちも床に倒れており、それぞれに負傷していた。
「貴様・・・こっちがせっかく美味しい料理を食べているのに何をする!!」
黒炎が怒鳴りつける。
「・・・それは失礼したな。少し待ちたまえ。」
そう答えると料理長の頭を踏みつけていた男はそのまま料理を始めた。
その手並みはまるで神技の如くであり、黒炎も天狗も圧倒されてしまう。
米や色鮮やかな食材が男が鍋を振るう度に炎と共に美しい軌跡を描いているのだ。
「食らうが良い・・・炒飯だ・・・」
「貴様は・・・揚州の・・・」
料理長が言いかけるも、
「我に流儀などない・・・ただこの中華全土を料理によって支配する男・・・」
「まさか裏料理界・・・梁●泊・・・」
男と料理長のそんなやりとりを尻目に黒炎と天狗は炒飯を完食していた。
「アンタ・・・アンタの炒飯は神ってるってばさ!!」
天狗の言葉に男は若干照れていた。
「アンタではない。我が名は闇料理界芒碭山の1人・・・」
芒碭山・・・梁山泊ではなくて芒碭山・・・マジか・・・裏じゃなくて闇というのも・・・
男の名乗りの途中で料理長は呆れ顔をみせる。
「我が名は毒狼拳蛾●虫!!」
その名乗りを受けて思わずズッコケる天狗。
「待て待て待て・・・中●一番から闘将!!拉●男になっているし・・・しかも、蛾●虫って毒手の人じゃん・・・料理に毒はダメ。毒手で料理しちゃダメ!!」
「冗談だ・・・我が名は闇料理界の恐怖の帝王カユイだ。」
自分自身で恐怖の帝王って言っているし、ヤバイよ・・・絶対ヤバイ人だ・・・
名乗りを上げたカユイを見て震え上がる天狗。
「カユイ様、お待たせしました。」
そこに4つの人影が姿を現す。
「俺の名はエンセキ。」
「我が名はアキカン。」
「俺はスチ。」
「あたしはミイラ。」
4人の名乗りを受けて、天狗は無表情になった。
どうせ、某中華●番の五虎星のパクリキャラやん。しかも命名に苦労していたし・・・
「我らこそ、闇料理界の六大将軍!!」
待て待て待て・・・五虎星じゃなくて六大将軍って・・・ダメだ、相手が悪い、キン●ダムはダメだぞ。
いや、待て・・・五人なのに六大将軍・・・?
「おーい・・・なんでアンタが加わっている!?」
カユイたち五人と並んでドヤ顔でポーズを決める黒炎。
「黒炎、貴様が来ていると聞いてな・・・ここに来ると思っていたのだ。」
カユイは笑みを浮かべている。
「・・・6人揃うのはいつ以来か・・・闇料理界復権の時だな。」
エンセキはそう言うと黒炎と握手を交わす。
「さあ・・・やるか!!」
カユイの声と共に6人から禍々しいオーラがほとばしる。
この展開は・・・まさしく料理バトル。
正義の料理人たちが現れる胸熱な展開・・・あの頃の少年漫画の王道か・・・
天狗は目を輝かして、これからの展開を期待するが・・・
店内の灯りが消える中、6人は1つの鍋を囲んでいた。
「久しぶりだな、これこそ闇料理・・・」
「何を入れるのやら・・・」
「闇料理って・・・闇鍋かい!!」
天狗の絶叫が響き渡る中、闇料理界六大将軍は鍋に色々な物をぶち込んでいくのだった。
「・・・もうこのぐらいにしてくれ・・・」
私は天狗の話を遮ると頭を抱える。
「ここからなんですが・・・ここからが凄いんですって!!」
「ああ、鍋に入っていたモノがヤバ過ぎた。」
「その後で黒炎殿は一月程寝込まれたんですわ。」
「そりゃあな・・・あんなモノを矢継ぎ早に投入された鍋を食って無事な訳がないだろうが。ワハハハ!!」
盛り上がっている天狗と黒炎を放置して私は風呂から出た。
そして、着物を着て湯殿の外に出ると、
なんじゃい・・・この大量の・・・大量のブツは!?
湯殿の外には様々な怪しい食材が積まれていたのだ。
「目玉くれ、目玉・・・」
羅刹鳥の群れが口々につぶやきながら、調理器具を運んでくる。
「こ・・・怖い・・・」
私は思わず腰を抜かしてへたり込んでしまった。
「もう・・・私は何を見ても驚かないぞ・・・」
蒲生鶴千代は平然と湯殿の中へと入っていく。
「黒漆剣!!」
私が叫ぶと光と共に黒漆剣が飛んできた。
それを空中でキャッチすると私は天に掲げる。
「こうなりゃ日中妖怪大戦争だ!! 俺の友達カモン!!」
空間が裂けると次々と妖怪たちが姿を現す。
「ひいいいい!?」
「助けてくれィ・・・!!」
霊山寺の僧侶たちはその光景を目の当たりにすると逃げ惑うばかり。
「なんか湯殿の方が騒がしいですぞ・・・」
私の警護に来ていた慎之介がつぶやく。
「殿の戯れでしょう・・・放っておきましょう。」
同じく同行してくれていた竹中半兵衛重治は死んだ目で言いながらお茶を飲み干すのだった。
「ぎゃあああ!!」
「ぐりゃあああ!!」
羅刹鳥の群れと日本妖怪たちのバトルが続く中・・・
「・・・湯冷めしたな・・・もう1回入ろう・・・」
私も再び湯殿の中へと消えていくのだった。
こうして中華系の食材と調理器具を私は手に入れた。
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いつもご愛読の程、誠にありがとうございます。
励みにして書いていきたいと思います。